中山七里のレビュー一覧
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ありきたりな表現で申し訳ないが、音楽を読む、ということを初めて体験した。中山さんの作品は去年から読み漁っていたのだが、この有名なシリーズにはしり込みをしていた。意を決して読み始めて本作でシリーズ2作目。
音大生、晶の周りで次々と事件が起こる。高額楽器の盗難、破壊、そして殺害予告。それと同時に起こる演奏会成功への道。様々なことが絡まりあいやがてひとつの形を作り出す。そんな物語。
こちらの方が前作よりもより音楽の表現が強かった。
そこに書かれたものを読んで自分で調べてみるということは何かしら本から影響を受けたのだと思う。この本はそういう物。本を読んで実際に曲を調べてみた。実際に聴いてみた。そういうことをしたいと思わせる作品。ミステリーとしての側面の強弱はあるが、音楽を文字に起こし、感情や表現で訴えるのではなく、文字に起こしてくれた、だからこそ分かりやすいし、興味をそそられる。その場に居ないのに、一緒に音を聴き、心揺さぶられた感覚がある。その分ミステリー要素が少し物足りなく思ったが、それを超える音があった。読んでよかった -
Posted by ブクログ
最初は八つ墓村の様な猟奇事件の場面。
コロナ禍の現代に移り、祟りや怨念の世界がコロナで疑心暗鬼になった山里の人々の物語となる。
あのコロナが始まった頃、この話の通り人々がお互いを疑い糾弾していた事を思い出した。
そしてそれは、過密度の低い田舎ほどひどかった。
都会から移り住んで来たトレーダーを怪しみ追い出そうとする村人たち。
そんな村人や家族を忌み嫌う主人公の高校生。
鬼哭山から聞こえる恐ろしい声の後死んでいく村人に祟りだと恐れ、村人たちは都会人を追い詰めようとする。
科学と常識を持った都会人と高校生の繋がりの中で、少し後味の悪い結末になってしまった。 -
Posted by ブクログ
『これは私の持論なのですが、世の中に完全な善人もいなければ完全な悪人もいない。いるのは騙すものと騙される者だけです』(犬養隼人)
今作は、それぞれの色を彷彿とさせる七つの事件の短編集だった。あらすじ読んでなかったので短編集って知らなかった…
中山七里先生と言えば社会問題×ミステリーというイメージがあるけど、こういったのは長編じゃないと扱えないと思ってた…今回も七里節満載で短編の中に多彩なテーマと共に表現されてて、やっぱすごい…!!ジャンルの魅力を損なわずにこれだけの要素を詰め込んでかつ短編×7って、同じ人間っていうのが信じられん…
七里先生と言えばどんでん返しだけど、今作は、私が深読みしすぎる性格のせいで(七里先生の作品読みすぎて)なんとなく展開が読めてしまったのが辛い…! -
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続きが気になる一冊
御子柴という名前はなんだろうか…
キャラクターに外れがないというか…
色んな御子柴というキャラクターがいるけど
この名前を見るとどうしても手に取ってしまう…
この御子柴には過去に大きな事件を起こした犯罪歴があるが
今は弁護士となっている
これだけで興味を惹かれる…
どんな人物なのか御子柴の視点で読んでいても
捉えずらいなと感じる読み始めではあるけど
御子柴の過去が明るみになると
前半とは違う人物に感じる
それは他の人物にも言えることで…
御子柴と渡瀬との関係性もこれから先金になるところではあるし
お互いの抱えていた事件が解決に向かったときに発した
渡瀬の御子柴に対する感覚がとっても興味深かった
二転三転する事件がどういう風に解決していくのか
本当の犯人は誰なのか
とっても先の気になる物語
シリーズが気になったので…
というか続きがとっても読みたくなったので
朝一で本屋さんに駆け込んでしまった… -
Posted by ブクログ
岬洋介シリーズ第三弾。音楽に明るくない私なので、ショパンを聴きながら読みました。その疾走感、まるで目の前で弾かれているかのような浮かび上がる情景、いつも通りよかった!そして過去2作の登場人物もチラリしてくれて嬉しい。
舞台はテロの標的とされたポーランド、ショパンコンクール。今回も岬洋介ではなく、同じコンテスタントであるヤン・ステファンスの視点で物語は進みます。
不勉強でポーランドの歴史やショパンの背景に無知だったのですが、そのバックグラウンドがより物語を深くしてくれたと思います。
岬洋介の思いは今回もその会話からでしか語られないんですが、、、いつか、彼の人生や思いが語られることはあるのかな。続編も楽しみ。アンリミに早く登録されないかなー