中山七里のレビュー一覧
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ネタバレ2025/48
とっても考えさせられて良かった。
子供が自分の意思で、または親の意思で臓器を抜き取られる。率直にいうとゾッとする。
とくに中国から養子に出された子が、わけもわからず臓器を取られ、術後不良で死ぬってつらすぎる。
香典目当ての父親にも心底腹が立った。
だけど後半になるにつれて、私も犬養刑事と同様どこかで揺れ動くような感情を持たされて
正しさってなんなんだろう。正解ってなんだったんだろう、って考えずにいられなかった。
執刀医、閉腹医、口止めの殺人犯がすべて異なるというのも面白かった。長束さん……
高千穂が少し刑事として成長していて嬉しい。
相変わらず感情的なんだけど、頼れ -
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ネタバレ本作は、元刑事で現在は作家となっている毒島真理の“刑事時代最後の戦い”を描くシリーズ第0話的な立ち位置。自身が優秀であると勘違いし、承認欲求を拗らせている犯人たちを取り調べを通じて落としていく舌戦が見ものの作品。
各話のバックボーンには「教授」と呼ばれる人物が存在し、承認欲求や歪んだ夢を抱えた人間たちを心理的に追い込み、間接的に犯罪を実行させていた。
単なる犯人ではなく、弱さに付け込んで弄ぶ存在であり、社会にこれからも同じ悲劇を生み続けるであろう知能犯で、裁判という正義の執行では止められない相手であると判断し、舌戦で教授を追い込み自殺へと誘導した。 -
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作家毒島刑事シリーズ第4弾!
これ、編集者の間でバカウケしてるらしい。それだけ、業界内の事描いてるんやな。(でも、そんなもんやないらしい^^;)
相変わらず、犬養刑事は、本関連の事件だと、全力で逃げる。
どんなけ、若手の時に、毒島刑事から、凄い教育をされたか想像はつくな(^◇^;)
しかし、やはり、殺人事件よりも、業界内の辛辣な意見が、作家さん本人とオーバーラップしてしまって…(^◇^;)
気持ちはよく分かる。
作家目指すのもええけど、もっと現実見ろや!って言いたいやと思う!
会社員よりも、もっと厳しい世界。
一握りしか成功しない世界に入って甘えてんな!みたいな。
それも、努力なんか普 -
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ネタバレ元捜査一課の刑事でありながら人気作家となった毒島真理が、出版業界を舞台に起きる事件を、鋭い観察眼と容赦ない毒舌で解き明かしていく連作短編集。
編集者や作家、ドラマ業界など、出版を取り巻く人間模様の中で次々と事件が展開する。
事件の謎解き以上に、夢や憧れに取り憑かれた人間の脆さを暴き出すのが痛快だった。毒島は「アイドルやスポーツ選手は素養があるが、作家志望者の9割は根拠も才能もない」と言い切り、編集者の苦労を代弁する。さらに「被害者意識は金言を雑音に変える」「夢は人生を拗らせる重荷になる」といった言葉で、人間の自己正当化や承認欲求を容赦なく断罪する。
『作家刑事毒島』は、推理小説の体裁を取りなが -
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ネタバレ物語の舞台は、岡山県・津山市に存在する山深い村─姫野村。そこに残るのは、戦後まもなく村人6人を惨殺した元地主・巌尾利兵衛の呪い。70年以上にわたり、鬼哭山(おになきやま)からの咆哮とともに“祟り”が襲いかかるという伝承がある。
令和の新型コロナ禍におけるマスク着用の同調圧力や情勢不安の鬱積─その中で東京から移住してきた麻宮をきっかけに、不穏な空気が村を覆い、次々に不審死が起きる話。
姫野村での閉鎖的な環境で日々の不満が蓄積すると余所者への攻撃が正当化されてしまう。陰性証明書のような証明があったとしても陰謀論に飛びつき、話を聞こうともしない。私自身の地元も多少田舎なので心当たりのある話だった。
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ヒポクラテス・シリーズ第5弾
今度は、ミイラか!
エアコンずっと付けたまま、孤独死とかすると、腐る前に乾燥して、上手い具合に!
引き篭もりか…
タイトルは、8050とか数字。
8050問題というのがあって、80代の親が50代の引きこもりの子供を経済的に支えるという社会問題。
まぁ、どんな理由があるにしても、もう寿命なるから、子供、どうするんやろな…
短編なんで、他のタイトルも、
7040
8050
8070
9060
6030
親の年金で暮らす為に…とか
自分が正社員に就けないのは社会のせいなので、革命起こす(無差別殺人)…とか
介護も…
ニュースで、見たようなものが、続々と… -
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中山七里さんの作品は、「岬洋介」シリーズと「御子柴礼司」シリーズを読み進めていますが、「切り裂きジャックの告白」で登場した「犬養隼人刑事」を思い出し、とりあえずシリーズ2作目以降となる「七色の毒」、「ハーメルンの誘拐魔」、「ドクター・デスの遺産」の三冊を本棚に登録しました。
「七色の毒」はタイトル通り七つの色にまつわる七つの短編になっています。それぞれの物語は、過去にニュースとして報道された事故や社会問題が織り込まれていて、人間が持つ毒という形で表現しています。
中山作品といえば「大どんでん返し」ですが、短編でも遺憾なく発揮されています。さすがというか、中山七里さん自身が七つの毒を全て持