中山七里のレビュー一覧

  • 七色の毒 刑事犬養隼人

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    昔俳優をやっていた事から、人の嘘を見抜く力がある刑事・犬養隼人が主人公のシリーズ第二作。
    二作目から読んでも問題なく入れました。

    赤い水・黒いハト・白い原稿・青い魚・緑園の主・黄色いリボン・紫の供花

    と七篇の事件が収録されている。
    それぞれに性質の違う、一筋縄ではいかない事件ばかりで、それぞれに仕掛けがあり面白い。
    一話と七話が繋がりがあったりというお楽しみ要素も。

    文学賞のやらせをテーマにした白い原稿が、物書きの怨念が籠もっているようで印象的。

    人の嘘を見抜くが、女の嘘は見抜けない、という主人公の設定も面白い。

    私も演劇の人ですが、嘘は見抜けないなぁ…。

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    2025年08月26日
  • 武闘刑事

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    作品に出てくる人たちの会話の秀逸さ。そして、困難。頭脳がフル回転する。高頭冴子が上司なら、守られて思い切り捜査に没頭できそう。難しい地位協定や基地問題などいろいろと興味深い小説だった。

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    2025年08月26日
  • 作家刑事毒島の暴言

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    今作もスピーディーに犯人の目星をつけ毒舌で追い込む毒島です笑
    何作目?毒舌がちょっと物足りなく感じるのはわたしだけ?

    「なろう小説」って言うんですね…
    知らなかったです。
    それ系で出版された小説は読んだ事ないし。
    小説講座、批評家、YouTube、直木賞などなど
    中山七里の歯に衣着せぬ本音?の数々が気持ちよく笑えます。

    ラストの某宗教団体の話
    ベストセラーと言われる本
    こんなの書いて大丈夫だろうか笑笑



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    2025年08月26日
  • 武闘刑事

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    刑事である1人の男の隣に住んでいる、母と娘が殺された。犯人はアメリカ兵と考えられる。
    強大な国に守られた兵士と日本の警察の戦い。
    捕まえられるか、逃げられるか?
    面白くて、次から次へと読み進めた。

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    2025年08月25日
  • 祝祭のハングマン

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    ネタバレ

    パイセン本。

    中山七里著『祝祭のハングマン』は、法の網をすり抜ける悪を裁く「私刑執行人=ハングマン」という、ダークヒーロー的存在を核に据えた作品である。その設定は単なる勧善懲悪の枠を超え、人間の心に潜む復讐心や正義への渇望を鮮やかに照らし出す。主人公たちの姿は、理性と激情のはざまで揺らぎながらも、許されざる者を断罪するという一点に収斂していく。その過程は倫理観を鋭く突きつけると同時に、読む者に強いカタルシスをもたらす。序盤の静謐な展開から、後半にかけての昂揚は見事であり、闇に潜むハングマンの存在が現実に顕現したかのような迫力を放つ。正義と悪の境界が溶解する中でなお、人はなぜ「裁きたい」と願う

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    2025年08月25日
  • 追憶の夜想曲

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    御子柴シリーズ第2弾。夫を殺した罪で一審で懲役16年の判決を受けた主婦を、自ら弁護することを希望。
    自白もしていてお金を持っているわけでもないこの主婦になぜこだわるのか?相手の岬検事もやり手で裁判での攻防がすごい!
    予想ついた点もあったがその動機に驚き、こだわりの理由に驚き、息つく間もない最終弁論でした。

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    2025年08月25日
  • 静おばあちゃんにおまかせ

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    タイトルの「静おばあちゃん」は『テミスの剣』の高円寺静裁判官。

    ストーリーはともかく、『テミスの剣』を先に読んでいたからこそ、心に響いた静おばあちゃんの言葉。

    「どんな行為にも言い訳がある。どんな人間にも正義がある。でも、それは本人以外の目で測ると歪んでいることがままあってね。しかも組織という枠組みの中にいるともっと頑迷に、もっと歪んでしまうの」

    「正義というのはね、困っている人を助けること、飢えている人に自分のパンを分け与えること。定義なんてそれで充分」

    「権力を握った人間は自分が正義だと思い込んで、その正義を揺るがすものを赦そうとしない」

    「仕事の価値はね、組織の大きさや収入の多

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    2025年08月24日
  • 静おばあちゃんと要介護探偵

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    今回は名古屋の街を舞台にやりたい放題
    スピンオフ?
    いえいえ2人が主役です
    論理と感情が織りなすハーモニーで事件を解決する様をご覧ください

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    2025年08月24日
  • 作家刑事毒島の暴言

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    ネタバレ

    『作家刑事毒島の暴言』は、「文壇の闇」を題材にした短編連作で、炎上商法に手を染める新人作家、インフルエンサー書評家と若手作家を煽って対決企画を仕掛ける編集者、実績がないのに小説教室で荒稼ぎする講師、身の丈を超えて直木賞を渇望する作家、宗教法人に雇われる代筆作家――といった“承認欲求モンスター”が次々と登場する。

    ①炎上でバズりを狙う作家の自己演出が破綻する過程、②“文学系インフルエンサー”と老害文学評論家の対立を煽る編集の倫理、③看板だけ派手な小説教室の搾取構造、④受賞願望が現実認知を歪める心理、⑤信仰とビジネスが絡んだ代筆のグレー――いずれも「評価されたい」という承認欲求が犯罪や破滅へ接続

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    2025年08月24日
  • 嗤う淑女 二人

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    蒲生美智留と有働さゆりが次々テロを起こしていく
    人を殺すことになんの感情を伴わないふたりが、ラストに睨み合う
    両者とも魅力的で怖かった!

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    2025年08月23日
  • 悪徳の輪舞曲

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    いや~なんと重い内容だこと。
    加害者家族に対する世間の対応は現実の社会でも問題になっています。加害者家族を叩くのは正義であると思う人々がなんと多いことか!!主人公御子柴の家族も想像を絶する生活を送ってきた。再婚相手を自殺に見せかけ殺した疑いで逮捕された母親を弁護することになった御子柴。見事な弁護を展開するのだがラストは…辛い

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    2025年08月23日
  • いつまでもショパン

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    ネタバレ

    前2冊よりもスケールが大きくなり、舞台はポーランド、事件は爆弾テロ、主人公もポーランド人

    演奏されている音楽の描写はこれまでどおり 全然分からないけど分かる気持ちにさせてくれる

    メタな視点から犯人が誰かを考えて、全然違った

    最終章がエピローグかと思ったらコミックのオマケについてるような小話だった

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    2025年08月22日
  • 夜がどれほど暗くても

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    ネタバレ

    マスコミの怖さがしっかり伝わった。
    急展開ではあったが、真犯人がいてよかった。
    被害者の娘と加害者の父が最後一緒になったのもよかった
    葛城さんの言葉ママだけど奇跡だなと思った。

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    2025年08月22日
  • ヒポクラテスの憂鬱

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    ありえないのだけど、エンタメとして。

    身近に潜む狂気。
    こう思うと、病院以外での死は死因を解明しないといけないと思わせるものの、
    やっぱり家族の遺体にメスを入れるというのは心情的には理解し難い。

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    2025年08月21日
  • カインの傲慢 刑事犬養隼人

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    ネタバレ

    2025/48

    とっても考えさせられて良かった。

    子供が自分の意思で、または親の意思で臓器を抜き取られる。率直にいうとゾッとする。

    とくに中国から養子に出された子が、わけもわからず臓器を取られ、術後不良で死ぬってつらすぎる。
    香典目当ての父親にも心底腹が立った。

    だけど後半になるにつれて、私も犬養刑事と同様どこかで揺れ動くような感情を持たされて
    正しさってなんなんだろう。正解ってなんだったんだろう、って考えずにいられなかった。

    執刀医、閉腹医、口止めの殺人犯がすべて異なるというのも面白かった。長束さん……

    高千穂が少し刑事として成長していて嬉しい。
    相変わらず感情的なんだけど、頼れ

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    2025年08月21日
  • 毒島刑事最後の事件

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    ネタバレ

    本作は、元刑事で現在は作家となっている毒島真理の“刑事時代最後の戦い”を描くシリーズ第0話的な立ち位置。自身が優秀であると勘違いし、承認欲求を拗らせている犯人たちを取り調べを通じて落としていく舌戦が見ものの作品。
    各話のバックボーンには「教授」と呼ばれる人物が存在し、承認欲求や歪んだ夢を抱えた人間たちを心理的に追い込み、間接的に犯罪を実行させていた。
    単なる犯人ではなく、弱さに付け込んで弄ぶ存在であり、社会にこれからも同じ悲劇を生み続けるであろう知能犯で、裁判という正義の執行では止められない相手であると判断し、舌戦で教授を追い込み自殺へと誘導した。

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    2025年08月20日
  • 能面検事の奮迅

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    能面検事、どうしても上川さんで読んでしまう。
    それが、あまりにもぴったりはまっている。
    国有地の払下に絡んで贈収賄や文書改ざんでまたしても大阪府警や地検に激震。
    ぶれない不破検事が頼もしい。
    事務官の惣領さんの場合は、ぶれないというより成長しないw
    岬と不破の関係もなんだかいい感じ。
    わかりやすく親しみを見せたりしないのもとっても「らしい」というか。
    次作もできるだけ早く読みたい。

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    2025年08月18日
  • 作家刑事毒島の暴言

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    作家毒島刑事シリーズ第4弾!

    これ、編集者の間でバカウケしてるらしい。それだけ、業界内の事描いてるんやな。(でも、そんなもんやないらしい^^;)

    相変わらず、犬養刑事は、本関連の事件だと、全力で逃げる。
    どんなけ、若手の時に、毒島刑事から、凄い教育をされたか想像はつくな(^◇^;)

    しかし、やはり、殺人事件よりも、業界内の辛辣な意見が、作家さん本人とオーバーラップしてしまって…(^◇^;)

    気持ちはよく分かる。
    作家目指すのもええけど、もっと現実見ろや!って言いたいやと思う!
    会社員よりも、もっと厳しい世界。
    一握りしか成功しない世界に入って甘えてんな!みたいな。
    それも、努力なんか普

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    2025年08月17日
  • 作家刑事毒島

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    ネタバレ

    元捜査一課の刑事でありながら人気作家となった毒島真理が、出版業界を舞台に起きる事件を、鋭い観察眼と容赦ない毒舌で解き明かしていく連作短編集。
    編集者や作家、ドラマ業界など、出版を取り巻く人間模様の中で次々と事件が展開する。
    事件の謎解き以上に、夢や憧れに取り憑かれた人間の脆さを暴き出すのが痛快だった。毒島は「アイドルやスポーツ選手は素養があるが、作家志望者の9割は根拠も才能もない」と言い切り、編集者の苦労を代弁する。さらに「被害者意識は金言を雑音に変える」「夢は人生を拗らせる重荷になる」といった言葉で、人間の自己正当化や承認欲求を容赦なく断罪する。
    『作家刑事毒島』は、推理小説の体裁を取りなが

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    2025年08月17日
  • 鬼の哭(な)く里

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    ネタバレ

    物語の舞台は、岡山県・津山市に存在する山深い村─姫野村。そこに残るのは、戦後まもなく村人6人を惨殺した元地主・巌尾利兵衛の呪い。70年以上にわたり、鬼哭山(おになきやま)からの咆哮とともに“祟り”が襲いかかるという伝承がある。
    令和の新型コロナ禍におけるマスク着用の同調圧力や情勢不安の鬱積─その中で東京から移住してきた麻宮をきっかけに、不穏な空気が村を覆い、次々に不審死が起きる話。
    姫野村での閉鎖的な環境で日々の不満が蓄積すると余所者への攻撃が正当化されてしまう。陰性証明書のような証明があったとしても陰謀論に飛びつき、話を聞こうともしない。私自身の地元も多少田舎なので心当たりのある話だった。

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    2025年08月17日