中山七里のレビュー一覧

  • 特殊清掃人

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    父親が亡くなった時のことを思い出させる内容だった。浴槽内で死亡、一ヶ月経ってからお隣さんの通報で発覚。マンションの通路にある浴室内の窓ガラスには異常な数の蝿の姿が見えた。

    清掃前の見積もりで業者と一緒に部屋に行ったけど…玄関のドア開けっ放しでどんどん蝿が逃げてた。素人の私でもこれ大丈夫か?と心配になったけど…やっぱり逃がしちゃいけないものだよねぇ…

    どの短編も面白かった。1番はバンドの話かな。生きてて欲しかった。

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    2024年12月15日
  • ヒポクラテスの憂鬱

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    ヒポクラテスシリーズ第2弾。
    埼玉県警のホームページの掲示板に「コレクター」を名乗り、これからおきる自然死や事故死に企みがないかを見極める声明文の書き込みから始まる。
    次々に起きる、事故死や事件性のある死に対して、ことごとく「コレクター」からの挑戦状のような書き込みにより、翻弄されていく県警や法医学教室の面々。
    すべてが繋がり、最終話で「コレクター」の正体が分かるが・・・・うわぁ~と声が出た!唸る!
    自殺や自然死、事故死と思われる死も、もしかしたら事件性のある死だったかもしれないと思うと、解剖の必要性を考えてしまう。
    件数をこなす光崎教授のような医師が居たなら、どんなに細かいことも見逃さず、見

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    2024年12月14日
  • 復讐の協奏曲

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    シリーズ5作目でこれまで詳細が明かされて来なかった事務員の洋子にスポットライトが当たる話。これまでの話では無実と思われた被疑者が実は…というどんでん返しが多かったが、今回はそっちでそう繋がるのかという展開。最も丸く収まったが最も展開が気になり一気読みした作品。

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    2024年12月13日
  • 超合理的! ミステリーの書き方

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    中山作品ファン垂涎の中山流ミステリー小説上梓指南本。一定水準以上の作品を量産するフォード式流れ作業の仕組みを解説するような感じだが、まあとても常人では不可能なので全く一般論ではない。まあそこがこの本の面白いところで、超絶記憶力や宗教の戒律を厳守するような生活ぶりは、まさに中山七里マシンならではと思わせる。今後も面白い作品で楽しませていただきたいが、もう少しターンとスループットを緩めて頂いて、長くご活躍いただきたい。

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    2024年12月12日
  • おやすみラフマニノフ

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    『さよならドビュッシー』続編。
    岬洋介が講師を務める音大でのお話し。
      
     大学の定期演奏会に向けて、オーディションを勝ち抜いたメンバーで曲を仕上げていく間に、大学所有のストラディバリウスのチェロが盗まれたり、色々あって演奏会が中止されそうに。無事演奏会は開催されるのか?また、犯人の狙いは?

     なんとなく犯人と目的は分かってたけど、
    同期までは分からず、、、楽しかった。演奏シーンの描写も凄くて、小説も書ける音楽家なの?音楽も奏でられる小説家なの?とか考えながら。クラシック好きとは言えない私でも「なんかすごそう」って思ったので、クラシック好きな方は大興奮できると思います。

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    2024年12月12日
  • 彷徨う者たち

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    彷徨う者たち
    著者: 中山 七里

    **あらすじ**
    シリーズ累計50万部突破の「宮城県警シリーズ」最終章。
    災害公営住宅への移転に伴い解体が進む仮設住宅で発見された完全密室の他殺体。被害者は町役場の担当者で、捜査を進める刑事たちは仮設住民とのトラブルを疑う。しかし、その捜査線上に、若き日の蓮田刑事の過去と因縁深い人物が浮かび上がる――。
    生活保護制度の闇を描いた第一作『護られなかった者たちへ』、復興に絡む闇ビジネスを追及した第二作『境界線』に続き、復興が進む被災地の複雑な人間模様を背景に完全密室トリックの謎に挑むヒューマンミステリー。著者渾身の三部作、堂々の完結編。

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    2024年12月11日
  • 総理にされた男

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    中山七里さん初見作品。

    たまたま、参院選前にタイトルにひかれて手にとった。想像していた内容と違って、エンタメ感満載で、ど素人が総理大臣になったら、とワクワクしながら読めた。

    顔が瓜二つでモノマネで総理の演技をしていた、売れない舞台役者慎策が瞬く間に日本のトップにのぼり政治を動かしていく。

    話の展開が良かった。最後の最後に特に、潤っとなった。

    この作家さんが一気に好きになった。

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    2024年12月08日
  • 恩讐の鎮魂曲

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    シリーズ3作目。一貫した構成とページ数で慣れてくると非常に読みやすく感じる。3作の中では最も御子柴が感情を出し、3作読んでいる読者を裏切る終わり方で面白かった。これまで描かれた過去に決着をつけるようで付けない展開と、ラストシーンがどう物語を続けていくかを気になる終わり方だったので必然的に4作目に向かわせる上手さがあった。

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    2024年12月05日
  • 追憶の夜想曲

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    最後のどんでん返しが楽しみでついつい一気に読んでしまうが、今回もとても面白かった!御子柴がなぜ1人の冴えない主婦の弁護にこだわるのか、謎が解けた時にはあっ!となった。「誰もが生きている限りは何かしらの罪を犯している。それでもみんな生きることを許されている。それは全員に償う機会が与えられているからだ。」いい言葉だなと思った。自分の過去の後悔や過ちもすべて必要な事だったと思えるような。岬検事との対決も良かった!

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    2024年12月04日
  • 境界線

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    宮城県の捜査一課笘篠のもとに、海岸で自殺した女性の身元確認が入る。女性はなんと笘篠が7年前に震災で亡くした妻の免許証を所有していたのだ。妻ではないことに安堵するも、なぜ妻に偽装したのか、できたのか、死んだ女の正体は?そして続けざまに震災で死亡届が出ていない行方不明者に偽装した男の殺人死体が発見される。
    笘篠は悔恨と義憤に駆られながら地道な捜査を続ける。
    震災で残った者に突き付けられた答えのない悲しみと苦しみが本編全体を覆っていますが次々と謎と解明が続き、暗澹としながらもどんどん読めました。
    死体の表現などに著者らしいグロさや職業に性産業あるので、高校生くらいから。

    以下登場人物紹介。
    ネタバ

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    2024年12月06日
  • 護られなかった者たちへ

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    生活保護制度をテーマにした社会派刑事モノ。
    殺人ミステリとしては「結局なんで?」と疑問が残ったり釈然としないままの点が残る。
    最後のどんでん返しはよかったけど、余韻なくバッサリ話が終わっちゃう感じが微妙。

    ただ訴えたい事は非常によく伝わる。
    身近にそんなに困窮している人がいないからあまり現実味が無かったんだが、ちゃんと考えなければいけない問題だなぁ、と思う。
    とりあえず不正受給厳罰化しろ。

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    2024年12月02日
  • 毒島刑事最後の事件

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    単純に面白かった。癖のある主人公が良い味を出しています。勢いで、アマプラで配信されてるスペシャルドラマも観た。

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    2024年12月01日
  • 逃亡刑事

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    単純に面白かった。第一章の最後でがっつり興味を持ち、その勢いで一気に読み進めました。良い意味で予想通り(期待通り)の展開で面白かった。2時間ドラマにしたら良さそうです。

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    2024年12月01日
  • 闘う君の唄を

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    微笑ましい物語かと思いきや、突然のミステリー要素。犯人は予想通りではあったけど、急な展開からは先が気になる面白さでした。

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    2024年12月01日
  • 追憶の夜想曲

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    「贖罪の奏鳴曲」とほとんど同じ起→承→回顧→結の構成であったため読み進めやすかった。今回も登場人物自体がそれほど多くないことから真犯人が誰かはある程度絞られ想像できるが、前回同様推理して答え合わせは不可能な解なので、どういう真実が待っているのかのワクワクを2作目ということで純粋に楽しむことができた。

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    2024年12月01日
  • ハーメルンの誘拐魔 刑事犬養隼人

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    ネタバレ

    「ハーメルンの誘拐魔」という、中世ドイツのハーメルンという土地で、笛吹き男がネズミ退治の報酬を拒否された復讐として、魔法の笛で子どもたちを誘拐する伝承。約束や責任の重要性を警告する寓話になぞらえて少女たちを連続誘拐する犯人を追う物語。
    事件を追う中で少女たちは子宮頸がんのワクチンによる副反応により身体に障害が残ったこと、子宮頸がんワクチンの推進する団体の長の娘という共通項を発見する。調査の中で製薬会社、厚生労働省、日本産科婦人科学会の副反応の可能性があるワクチンに関して半義務化をやめない一種の癒着状態を知る。

    製薬会社 -> 研究開発資金を回収するためにワクチンを売りたい
    厚生労働省

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    2024年12月01日
  • ヒポクラテスの悔恨

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    シリーズ4作目。2人の関係は進展するのか?真琴先生は満更でもなさそうだけど。

    5つの短編で構成されてるからサクッと気軽に読める。段々とコンビとして相性良くなってるけど、本物の解剖医さんはあんなに捜査に関わるものなのかな?

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    2024年11月30日
  • 作家刑事毒島の嘲笑

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    毒島シリーズ三作目
    今作も毒島節炸裂の猛烈なクセ強キャラで物語を引っ掻き回していく

    物語は右翼、左翼など政治絡みが主となった展開
    序中盤まではいつもの毒島特有の強烈な皮肉と飄々とした立ち振る舞いでまぁまぁ過去作と同様の流れだったが最終盤の事の真相には驚かされた
    あれこそまさにどんでん返しという感じだった

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    2024年11月29日
  • 作家刑事毒島の嘲笑

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    作家兼刑事の毒島に主に付き合うのは
    公安の淡海
    主に淡海の目線で語るのは作者中山

    ふむ いろんな所で毒島は毒?をまく
    政治や思想絡みになると矛先が鈍る?
    淡海の立位置や進む道がよく分からない
    もやもやしたまま読み進む

    ラストは
    あぁそうだったのか
    問題の箇所を探して読み返してみる
    具体的に言ってはいないけれど
    ちょっと違う雰囲気は有ると思う
    恐れ入りました、、、

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    2024年11月29日
  • ふたたび嗤う淑女

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    中盤から違和感には気づきつつも、確信が持てず最終的にはどんでん返しを喰らいました。
    相変わらず話の展開が面白いのと、ダークヒロインの人を騙す手段の多さに脱帽。

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    2024年11月28日