中山七里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ヒポクラテスシリーズ第2弾。
埼玉県警のホームページの掲示板に「コレクター」を名乗り、これからおきる自然死や事故死に企みがないかを見極める声明文の書き込みから始まる。
次々に起きる、事故死や事件性のある死に対して、ことごとく「コレクター」からの挑戦状のような書き込みにより、翻弄されていく県警や法医学教室の面々。
すべてが繋がり、最終話で「コレクター」の正体が分かるが・・・・うわぁ~と声が出た!唸る!
自殺や自然死、事故死と思われる死も、もしかしたら事件性のある死だったかもしれないと思うと、解剖の必要性を考えてしまう。
件数をこなす光崎教授のような医師が居たなら、どんなに細かいことも見逃さず、見 -
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Posted by ブクログ
『さよならドビュッシー』続編。
岬洋介が講師を務める音大でのお話し。
大学の定期演奏会に向けて、オーディションを勝ち抜いたメンバーで曲を仕上げていく間に、大学所有のストラディバリウスのチェロが盗まれたり、色々あって演奏会が中止されそうに。無事演奏会は開催されるのか?また、犯人の狙いは?
なんとなく犯人と目的は分かってたけど、
同期までは分からず、、、楽しかった。演奏シーンの描写も凄くて、小説も書ける音楽家なの?音楽も奏でられる小説家なの?とか考えながら。クラシック好きとは言えない私でも「なんかすごそう」って思ったので、クラシック好きな方は大興奮できると思います。 -
Posted by ブクログ
彷徨う者たち
著者: 中山 七里
**あらすじ**
シリーズ累計50万部突破の「宮城県警シリーズ」最終章。
災害公営住宅への移転に伴い解体が進む仮設住宅で発見された完全密室の他殺体。被害者は町役場の担当者で、捜査を進める刑事たちは仮設住民とのトラブルを疑う。しかし、その捜査線上に、若き日の蓮田刑事の過去と因縁深い人物が浮かび上がる――。
生活保護制度の闇を描いた第一作『護られなかった者たちへ』、復興に絡む闇ビジネスを追及した第二作『境界線』に続き、復興が進む被災地の複雑な人間模様を背景に完全密室トリックの謎に挑むヒューマンミステリー。著者渾身の三部作、堂々の完結編。
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宮城県の捜査一課笘篠のもとに、海岸で自殺した女性の身元確認が入る。女性はなんと笘篠が7年前に震災で亡くした妻の免許証を所有していたのだ。妻ではないことに安堵するも、なぜ妻に偽装したのか、できたのか、死んだ女の正体は?そして続けざまに震災で死亡届が出ていない行方不明者に偽装した男の殺人死体が発見される。
笘篠は悔恨と義憤に駆られながら地道な捜査を続ける。
震災で残った者に突き付けられた答えのない悲しみと苦しみが本編全体を覆っていますが次々と謎と解明が続き、暗澹としながらもどんどん読めました。
死体の表現などに著者らしいグロさや職業に性産業あるので、高校生くらいから。
以下登場人物紹介。
ネタバ -
Posted by ブクログ
ネタバレ「ハーメルンの誘拐魔」という、中世ドイツのハーメルンという土地で、笛吹き男がネズミ退治の報酬を拒否された復讐として、魔法の笛で子どもたちを誘拐する伝承。約束や責任の重要性を警告する寓話になぞらえて少女たちを連続誘拐する犯人を追う物語。
事件を追う中で少女たちは子宮頸がんのワクチンによる副反応により身体に障害が残ったこと、子宮頸がんワクチンの推進する団体の長の娘という共通項を発見する。調査の中で製薬会社、厚生労働省、日本産科婦人科学会の副反応の可能性があるワクチンに関して半義務化をやめない一種の癒着状態を知る。
製薬会社 -> 研究開発資金を回収するためにワクチンを売りたい
厚生労働省