中山七里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
子宮頸がんワクチンの副反応被害と絡んで7人の少女たちが誘拐されるという劇場型事件が発生、警察が翻弄されていく。犯人の目的は何か、犯人は誰か?
私は、子宮頸がんワクチン問題が起こった時、実際に産婦人科のある病院の管理者をしていた。また小説にでてくる薬害エイズ事件の時は真相究明と被害者救済を求める運動のメンバーだったので一言。確かに製薬会社と医師(学会)と厚生省の癒着の構造などは近似しているのかもしれない。それでも血液製剤の中にエイズウイルスが混入していた(今はない)問題とワクチンの問題を同列に論じることには違和感がある。そもそも全く安全なワクチンや薬剤などはなく(医療そのものもリスクを含んでいる -
Posted by ブクログ
悪徳弁護士と言われている、御子柴礼司が活躍するリーガルサスペンス。
御子柴の暗い過去から始まり、夫殺しの容疑で逮捕され弁護人として、
裁判に挑んでいたへっぽこ弁護士を騙して、御子柴が弁護人を引き受けたが、
そこには何かしらの訳があるのだろうか・・・。
びっくりするような出来事が待ち受けていた。
もう、ある程度読んでいくと、何となく犯人を予想できてくる、
何となくわかりやすい?って感じの作品でしたが、それでも騙されてしまう、
とんでも展開が待ち受けていました(勘の鋭い人は、これにも気づいてるかもね)。
御子柴礼司が悪徳弁護士と言われる由縁は、前作及び別作品でも、
知ることができ、前作を読んでい -
Posted by ブクログ
中山七転八倒
著者:中山七里
**あらすじ**:
雑誌連載が10本に減り、焦燥感に駆られながらもブランデーを片手に原稿に向かう――。数々のどんでん返しで読者を魅了する“どんでん返しの帝王”中山七里が、自らの創作の舞台裏を赤裸々に語る爆笑エッセイ。プロットの行き詰まり、編集者とのやりとり、そして時には体を張った執筆の日常がユーモアたっぷりに綴られる。執筆論でありながら、一種の冒険記でもある本作は、創作者ならずとも楽しめる一冊。
**感想**:
中山七里さんの作品はこれまでも数多く読んできましたが、今回はフィクションではなく、著者自身の創作の裏側を描いたエッセイということで、ま -
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すっかり毒島先生のファンである。傍若無人で冷酷、口を開けば皮肉や毒舌が飛び出すのでおよそ現実には出会いたくない人物だけど、時折相手へのエールを滲ませたりする人間味がグッと来た。まさに沼な言動。これはトリコにならざるを得ないというもの。
出版業界を皮肉りまくるブラックユーモアが、「現役の作家さんがここまで書いちゃっていいの?」と心配になるレベル。
業界の内幕劇が好きなので興味津々で読んだが、誇張はあるだろうけれど、こんなにも魑魅魍魎が蠢いているのか、出版業界⋯
毒島の針のように鋭い舌鋒が、承認欲求・自己陶酔の権化みたいな出版関係者をバッサリ斬る様は妖怪退治みたいで痛快で、スカッとして気 -
Posted by ブクログ
引きこもり当事者とその家族の置かれた状況を目の前に突きつけられてクラクラした。子どもを持つ親として決して他人事とは思えない。我が子が引きこもりになるか、ならないかの境目なんて、曖昧なものなんじゃないかと思う。
普通の家庭を築いていたにも関わらず、進学や就職、就業のどこかでつまずいて、子どもは部屋に引きこもるようになってしまう。さらに親たちは自身の生活の忙しさを言い訳にして、子と向き合う時期を逃してしまったいる点に共通点を感じる。親が歳を重ねていくにつれ、子も老いていく。親がいなくなったら、この子はどうやって生きていくんだろうという強い不安は親が行動を起こす強い動機になることが分かった。
一 -
Posted by ブクログ
やはりこの方は次元が違う…
他の作家に喧嘩売ってるのか?っていうくらい、痛烈に執筆手法や小説家という職業について語っていて、こっちがヒヤヒヤする(本人にはその気はまったくないのだろうけど)。
小説家ならこれくらいやって当然でしょ?っていうことがいちいちハードルが高い。
「文章は最初から最後まで頭の中でできているから、それを打ち出すだけ」って、何を言ってるの?という感じ。
これを読んでビビったら、小説家を目指す資格はないのだろうと思わされる(なりたいと思ってはいないけど)。
中山さんの小説家という職業に対しての真摯な思いが伝わる一冊だった。