あらすじ
『帰ったら母親が死んでいました。ネットを通して、誰かに安楽死を依頼したみたいなんです』少女からの通報で警察に衝撃が走った。SNSを通じて安楽死を希望する者に処置を施すのは、警視庁捜査一課の犬養隼人が女性刑事・高千穂とともに過去に追い詰めた連続殺人犯〈ドクター・デス〉の手口だったからである。拘置所にいる〈ドクター・デス〉に共犯がいたのか、それとも〈ドクター・デス〉に同調した模倣犯が現れたのか。犬養最大の敵が再び現れる。どんでん返しの帝王が放つ、息もつかせぬ警察医療ミステリ!
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Posted by ブクログ
「ドクター・デスの遺産」の続編。
犬養隼人と高千穂明日香の名コンビ、大活躍!
前回より、一段と高千穂刑事が頼もしくなって、
何度も犬養刑事の手綱を引くあたり、面白かった。
今回は、葬儀のあたりで、この人、怪しい、と思ったら、
やっぱり~!
まさかまさかのどんでん返しは、さすが!
生きる権利と死ぬ権利、
あらためて再度考えてしまう。
何かを行う人には、それぞれの主義主張がある。
それを、どこまで法として認められるか、どうか。
本人が正義を振りかざしても、全ての人に当てはまるかどうか・・・
法を犯せば、犯罪者になる。
どの立場であっても、犯罪者になりたくないし、させたくない。
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犬養シリーズ第7弾
うわ〜!めっちゃ面白いやん!!
でも、ドクターデスの前作とか、他のシリーズ読んでる人限定かもしれん…
また、ドクターデスが!
まぁ、模倣犯なんやけど、今回は、報酬額が1桁高い!
JKギルドという(女子高生ではない!)
もう、金儲けの手段になってしまったか…
安楽死の問題は、考えさせられる。日本では認められてない積極的安楽死。
でもなぁ…
もう自分の体の自由もきかなくなってきて、そのうち天へ召されるって自覚してたらどうなんや?って考えるわな。
今回は、報酬額が高いから、金儲けしてると批判あるにしても…
重たいテーマ…
はぁ…犯人候補だけでも、何十万人とおる!
この犯人を見つけ出す為の究極の方法は、
「雛森めぐみ」(ドクターデス)
とコンタクトを取って、同じ思考の人を見つける。
公判前で、拘置所にいるけど、元気!しかも、女性なんで、犬養さんの神通力が効かない…
更に、協力する条件が!
減刑を前提とした司法取引を取るか
or
弁護士を御子柴さんに交代させるか
めっちゃや!無茶苦茶や!
甘んじて条件呑むけど、更にめっちゃな大どんでん返しが!
あまり書くと楽しさ半減するので、やめとこ!
なかなか、実現はムリっぽいけど、楽しませて貰いました〜!!!
しかし…犬養さん、振り回されまくり(^^;;
女性にも神通力使えるようにしないと!
Posted by ブクログ
このタイトルを見た時、シリーズ物の中で同じネタが使われる時、よほど工夫しないと上手く読者を取り込めない……などと愚かにも思ってしまった。それが完全な杞憂に終わった事にホッとしているのと面白さにフルパワーでカウンターを喰らわされた気分である。
いやこれ凄くね? 笑ってしまった。
安楽死を求める家族や個人というのは一定数いる。生きて欲しいという願いは美しく見えるが別の側面から見れば「もっと苦しめ」という呪いでしかないのだ。
この作品の面白いところは息付く間もないサスペンスや謎解きだが、個人的には犬養がドクター・デスと対峙し、その価値観を揺さぶられる場面をあげたい。刑事として警察や法律の矛盾に向き合いつつ、被疑者や真相を追う。前作で心を折られた彼がどうするのか、その答えには揺さぶられた。変革の時代にあるからこそ、変わらないものにも目を向けていきたい。
Posted by ブクログ
『ドクターデスの再臨』を読みました。
本作のテーマは安楽死。確かに非常に重く、そして深いテーマです。この問題が誤った方向に進めば、社会全体が大きく混乱する可能性があることも想像に難くありません。
中山七里先生の作品を何冊か読んでいると、犯人の予想は途中でつくことがありますが、それでも最後まで惹きつけられます。そこに至るまでの展開はまさに大どんでん返しの連続。
私も、犬養刑事のように冷静沈着で、しかも端正な顔立ちで恫喝できるような人物になりたいものです。
Posted by ブクログ
欧米では合法化されてるが日本では認められていないこともあり欧米にわたり安楽死する人も見られる。現役医師が患者の意思を尊厳し自殺幇助という罪になったり。合法化はまだまだ認められないのでしょう。次作はどんな内容になるのか期待大。
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オーディブルにて
女の嘘は見抜けない犬養さん、
雛森にプラスの感情まで持っちゃっててだめだめすぎる。
それも雛森の作戦だったのかなぁ。
厚労省の役人、怪しいなと思ってたら大当たり。
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ドクター・デスの続編。
ダークヒロインたる雛森めぐみの活躍にワクワクしてしまうのですが、今回はちょっと安楽死法制に関する社会の声とか政治家の主張などの「外野の声」のボリュームが多く、先が気になるのに話の腰を折られるような感覚があり残念でした。
中山七里、時々こういうのがある。社会問題に関する自身の主張を作品に乗せすぎるというか。
しかし、予測はつくとは言えラストは相変わらず見事。
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犬養隼人シリーズで「ドクター・デスの遺産」の続編。
前作のトラウマが残っている犬養&高千穂コンビにまた悪夢が訪れる。今度は前作とは違い200万円の高額報酬を受け取っており更にタチが悪い。ちなみにミステリとしては、今回登場するある役人キャラクターの出方にあまりにも違和感があり容易にオチが想像出来た。そのため驚きもなく、この点の評価は低い。
それにしても読むほどに考えさせられるのがこの安楽死問題だ。もしも自分や家族が...と考えると、長く苦しみながら延命治療をされるよりも楽にしてもらいたいし、家族にはそうした方が幸せかとも思う。作中でもこの手の事件の特異性として「被害者がいない」という点が挙げられているのも頷ける。その反面、安楽死が認められた場合、その制度を悪用する輩がたくさん出るであろう事も想像に難くない。本件のようにアングラならまだしも、法制化された方がより一層大手を振って悪用されるケースが頻発するかもしれない。
どうするべきかは安易に結論が出ないが、だからこそ本作にあるように軽々に法制化に動くのではなく、国民全員で議論を尽くすプロセスが必要だと思う。
Posted by ブクログ
犬養隼人刑事シリーズ第7弾「ドクター・デスの再臨」です。この作品は同じシリーズの「ドクター・デスの遺産」の続編であり、そちらを読まれてからのこちらを読むことをおすすめします。ついに、このシリーズの最新刊まできました。キタ━(゚∀゚)━!
ということで、この作品も“安楽死”がテーマになっています。事の発端は、ALSを患っていた母がネットを通じて安楽死を何者かに依頼したようだとの、娘からの通報によります。その手口が、ドクター・デスこと雛森めぐみの犯行と同じであったことから、犬養隼人刑事と高千穂明日香刑事が捜査に乗り出します。
今回はちょっと先がよめた感じもして…でも、面白かったですよ♪ドクター・デスこと雛森めぐみの裁判を、御子柴弁護士が担当したら??なんか、想像しただけで楽しそうっ!!そんな展開も、今後もしかしたらあるのかも?? このシリーズも続いてほしいものです(*'▽')
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警察の正義は条文一行加わっただけで、逆に転んでしまう。違法か適法か、いよいよ犬養と明日香の葛藤が膨れ上がっていくなら、新たな模倣犯が、回を重ねるごとに深みでる犬養隼人シリーズ。
シリーズの垣根を越えてあの弁護士の名前が出てきた。堂場瞬一先生スタイル。ナイスすぎる中山七里先生。今度は御子柴シリーズ全部読もう。
先生は法律にも医療に詳しくて勉強になるわ。
Posted by ブクログ
オーディブル試聴。
す、すごい、犬養さんしてやられてばっかりだ!!と、最後の方ちょっと笑えてしまうくらいポンコツでした… もしかしたらカッコつけてるのにポンコツなところが彼のかわいい部分なのかもしれないです。
ドクターデスの話はまだ続きの余地がありそうだけれど、そろそろ幕引きにしてもいいんじゃないかな…と思います!
Posted by ブクログ
しばらく離れていた中山さん、ドクター・デスの続編。やはり考えさせられるテーマだけど、続編だけにその辺はこちらの感覚としても薄まってきたか。
そして、どんでん返し。そう、そう、これだった!
やはりお見事でした!
Posted by ブクログ
「刑事犬養隼人」シリーズというのがあって、続編的なものと知らずに読んだから、先の方を読んでおけばもっと理解が深まったのかなと思うけど、この一冊だけでも十分おもしろくてサクサク読めた
Posted by ブクログ
七里さん作品の魅力は、どんでん返しももちろんだけど、テーマにほんと考えさせられるところ。
安楽死。
尊厳死。
個人的にはあってもいいと思っちゃう。
痛みや苦しみの中で、毎日夢も希望もなく生きるのって、絶対つらいし。
自分のことは自分で決めたいし。
でも、きっと実際はそんなに単純じゃないんだろうな。
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安楽死を題材にした第二弾
今回は報酬をもらって安楽死をさせる
人の命と死ぬ権利のバランスは難しい
人を他人が殺せる権利を認めていいのか
苦しんでいる人を生き永らえさせられるのは善なのか
悩ましい問題である
Posted by ブクログ
犬養隼人シリーズで、ドクターデスとしては2作目。
ドクターデスの意志を継ぐJKギルドを追うために、奔走します。怒涛の展開はさすが中山七里作品という感じです。
前作は犬養さんの執念を感じたのすが、今作はサクサク進んでいきます。ページ数の問題でしょうか。前作にあったようなドクターデスに依頼する極限まで追い詰められた家族の悲痛さは特になく、安楽死における政治やお役所分野での問答が多くさらっと終わってしまいました。
時事問題とうまく絡める著者らしいです。
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安楽死を扱ったドクター・デスの2作目。
終末期医療の課題の難しさを考えさせられるとともに、
ミステリーとしての終盤の怒濤の展開は読み応え十分。
ただし、ちょっと最後呆気ない?
Posted by ブクログ
☆3.5かな〜
『ドクター・デス』とは
130人もの末期患者を安楽死させたアメリカの医師 ジャック・ケヴォーキアン の通称
末期病患者の積極的安楽死の肯定者で、自作の自殺装置を使った自殺幇助活動にちなんで「死の医師(ドクター・デス、Dr. Death)」と呼ばれた。
第二弾は前作で崇高な信念のもとに罪を犯したドクター・デス雛森めぐみの模倣犯が現れた!
被害者のいない殺人と言われる安楽死に警察は再び翻弄されます。
ドクター・デスにはドクター・デスを!
強かで冷静なめぐみ頼みの捜査…
情け無い…警察らの活躍なし笑
ラストは犬養の男性のみに発揮される人間観察発動して事なきを得ましたけど(๑•́ ₃ •̀๑)
思想、理念…それらが絡んだ事件や殺人は解決してもやっぱりスッキリしないなぁ…
Posted by ブクログ
また、順番を間違えて読んでしまった
作者は難しい問題に取り組んでいる
ミステリーとしてはなんとなく見えてた部分があり、やはりそうかと思ってしまった
Posted by ブクログ
犬飼シリーズ第7弾
最新にして最終シリーズかと思いきや
まだまだ続きそうだし
ドクターデスの裁判に至っては
御子柴シリーズで展開しそうで
読んでいて興奮した(笑)
が!
JKギルドのメンバーは容易に想像できたし
(主犯格は別)
突然、あまりに突拍子ない展開になったので
先も読めてちょっと拍子抜け。残念
犬飼が「不意に違和感が胸を過り…」
いや、ずっと警告してたよ、わたしゃ( -᷄ _ -᷅ )
ってなってた(笑)
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前作をすっかり忘れてしまったが犯人は覚えていた。安楽死問題、難しいね。積極的安楽死を法整備すれば必ず死へ誘導されてしまう人がいるだろうし、でもいざ自分が苦痛を抱えて死ぬのを待つだけだったら早く楽にしてほしいし。こういう安楽死問題を扱った作品を何冊読んでも答えは見つからない。
Posted by ブクログ
オーディブルにて。
今回は収監中のドクターデスの襲来、模倣犯。
私にしては珍しく最後の展開が読めてしまった。
とりあえず犬養刑事シリーズ読破。
Posted by ブクログ
安楽死、尊厳死はどちらかと言えば賛成派だったが、やはり安易に法制化するとデメリットも大きいんだろうな。前作は読んでるはずだが記憶に残っておらず、今作も「ラストにどんでん返しが」と言うにはわかりやすすぎる展開かと
Posted by ブクログ
前作を読んでいないことに途中で気づいたのでこれから読もうと思います。
安楽死を請け負うドクターデス
なかなか難しい問題
そして有名な人が依頼していることがさらにことを難しくして
でも綺麗なままでいたいという女優さんの話とか、わからなくもないとか思ってしまった
Posted by ブクログ
安楽死は治療の一つ、医療行為であって救済行為と安楽死を続けてきたドクター・デス。そんなドクター・デスの模倣犯が現れ、大女優が安楽死。再びドクター・デスと向き合わねばならなくなった犬養刑事。エンディングは想像できました。あのエンディングで神だったドクター・デスはただの人になった感あり
安楽死というテーマはとても厳しい。小説とはいえ気楽に流せないテーマ
Posted by ブクログ
ALSに罹患していた母親がネットを通じて安楽死を依頼していた…少女からの通報で事件を知った警視庁捜査一課に衝撃が走る。あのドクター・デスの手口に非常に似ているが、依頼者たちが用意していたのは200万円。ほぼ実費だけで請け負っていたドクター・デスとは何かが違う。共犯なのか、模倣犯なのか。捜査に行き詰った犬養は、ドクター・デスとして逮捕された雛森めぐみに直接訊くことを思いつく。
犬養隼人シリーズ第7作だが、『ドクター・デスの遺産』の続編。犯人の行動は元犯人に…という裏の手を使ったつもりの犬養たちだったけど、あまりにもうかつすぎないかなぁというか、犬養さん、女どころか野郎の嘘も見抜けてないという。あと、最後ドバイに行くのにコントラバスケースの中に人間は…無理でしょう(苦笑)。今回の他作品とのつながりは、雛森めぐみが交換条件として御子柴先生の弁護を受けようとするところ。そっちは叶わなかったけど、これ実現してたら(というか、また裁判することになるか)御子柴先生勝てるのか興味ある。