中山七里のレビュー一覧

  • 復讐の協奏曲

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    事務員の洋子さんの事件。
    まさか洋子さんが...と信じたい気持ちやらなんやら色んな気持ちが入り交じるくらい洋子さんの事は信頼していた自分がいた。

    すぐにでも洋子さんの弁護人になる御子柴が、自分では気づいていないけど、すごい正義感の強い人なんだなと思った。
    蓋を開けてみたらサイテーな男が殺されただけだとわかってげんなりした。

    直接人を殺した人は罪に問われるのに、間接的に人を殺した人は罪に問われない。
    罪に問われないというのは、反省する機会も与えてもらえないといことなんだとぼんやり思った。

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    2026年04月04日
  • 恩讐の鎮魂曲

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    8年前に単行本で読みましたが、文庫本で再読。今回も一気読み。
    韓国船が沈没し、251名が亡くなった。
    その事故で、女性から救命胴衣を奪った日本人男性が暴行罪で裁判となったが、
    刑法の「緊急避難」が適用され無罪となった。一方、医療少年院時代の恩師・稲見が殺人容疑で逮捕されたため、御子柴は弁護人に名乗り出る。
    事件の舞台となった老人介護施設の「恐怖の支配」も恐ろしかった。
    珍しく御子柴弁護士の珍しく人間らしい部分が見え隠れする作品でした。

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    2026年04月04日
  • 能面検事の奮迅

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    面白かった!オーディブルで時々、登場人物の名前を勘違いして、こんがらがった。
    淡い恋の友情?のお話が、過去の話で、出てくる。それがなんか、良かった。隠したかった過去がある。誰かのために。しかし、能面検事は、真実を暴いていく。ドラマも見てみたいなあ。

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    2026年04月03日
  • テミスの剣

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    冤罪を扱った作品は数あれど、「冤罪を生み出してしまった側」の苦悩にここまで踏み込む物語はなかなかない気がします。昭和の取調室の空気感は容赦なく、暴力も恫喝も証拠捏造も“当たり前”に行われていた時代。その積み重ねがどれほど取り返しのつかない結果を生むのか、胸がざわつくような描写が続きます。

    特に、逮捕の起点となった刑事と、最終的に判決を下した高遠寺判事が向き合う場面は印象的でした。彼女の静かで凛とした佇まいが、作品全体の緊張感の中でひときわ美しく感じられます。

    どんでん返しはさすが中山七里、という面白さ。ただ、あまりに巧妙で“ひねりすぎでは…?”と突っ込みたくなる瞬間もありつつ、それも含めて一気読みしてしまう力があります。

    重厚な社会派ミステリーとエンタメ性のバランスが絶妙で、読後はしばらく余韻というより“圧”が残る一冊でした。

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    2026年04月02日
  • セイレーンの懺悔

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    ネタバレ

    義父が怪しい!!とは思ったけれど、
    まさか母親のその行動には亡くなった娘の
    やり場のない怒りや悲しみが身に染みる。

    でも、昼夜働き詰めで、問題ばかり抱えていたら
    何もかもから逃げたくなる気持ちもすごく分かって、
    毎回切なくなる事象と問題提起すべき事案を
    うまく描く中山七里作品ますます好きになる。
    で、やっぱりマスコミは好きになれんかな。
    これからの多香美の働きを見たいなぁ。続編ないかなぁ

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    2026年04月02日
  • いつまでもショパン

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    岬洋介シリーズ3作目。
    ショパンコンクールに出場した岬が
    テロに巻き込まれるポーランドでまた謎を解き明かす。ピアニストと呼ばれるは殺人犯の正体は……?

    今回はミステリー要素と音楽の描写か4対6くらい。音楽描写多め。それぞれの演奏者の演奏が描かれているが、他のとは違い美しい描写ではなく、想像できる写実という感じ。音楽を文字にしたらこうなんじゃないかと思わせられる描写は相変わらず。音楽を知らなくても、あの曲かなと想像し、実際に調べて見ようと思わせる力がある。
    ミステリーとしては、どちらかと言うとテロ要素が強くてているため、こちらの印象は動悸や方法や犯人という視点に着目するのが少なかったかもしれない。

    今回の視点人物であるヤンも、もがいて掴み取るタイプの人で良かった……

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    2026年04月01日
  • 境界線

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    『護られなかった者たちへ』の宮城県警シリーズ、
    第二弾となるヒューマンミステリー。

    『境界線』というタイトルがまさにピッタリだった。
    東日本大震災を機に人生観が変わった人、被害の程度差から、失った人や物の大小、置かれる立場や境遇の違いなど、本当にたくさんの目には見えない境界線があるのだと思う。それらが一つ一つ丁寧に描かれている本作。

    ラストまで一気読みしたが、とても物悲しい余韻だった。自然の猛威は時として人の夢や希望を飲み込み、生き方まで変えてしまう。

    結局、本当に悪い人間は居なかったのだと思う。
    五代と鵜沼の友情は、これからも続いて欲しい。

    今年は東日本大震災から15年
    節目になると報道されるが、復興が進む一方で、毎日震災の爪痕と向き合って暮らしている方々がいる。
    同じ時に生きる者としてなにができるか。
    これからも忘れずに暮らしていこうと思った。

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    2026年04月01日
  • 中山七里 短いお話ほぼ全部 短編&掌編&エッセイほぼ全仕事!

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    中山七里さんのたくさんの短編、後半にはエッセイもあり贅沢な1冊でした。
    本当に短い短編でもどんでん返しがあって、さすがだなと思いました。
    また何冊か別の作家さんを読んだら中山七里作品をじっくり読みたいです。

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    2026年03月31日
  • 笑え、シャイロック

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    はい、これまた面白かったです。最近、中山七里さんの本ばっか読んでるなぁ。でも外さないなぁ。これは割と軽く読めて痛快でした。

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    2026年03月30日
  • 能面検事の死闘

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    自分も氷河期世代だが、不遇な扱いを受けこれからも不遇の扱いを受けるであろうなぁと。共感できる部分が多かった。その辺うまく描いてくれていました。
    それにしても、検事ってこんなに死にかけるものなのか

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    2026年03月30日
  • 能面検事の奮迅

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    森友問題をアレンジしたものでしょうが、単なる贈収賄で終わらせず、事件に至る背景もしっかり描かれていて、おもしろかった。

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    2026年03月30日
  • 嗤う淑女

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    作中の登場人物たちのように私自身もミチルにどんどん引き込まれてしまい一気読み。一気読みしてしまったことにも驚いたが、さすが中山先生、最後の結末では期待通りのどんでん返し。楽しい時間でした。

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    2026年03月30日
  • ハングマン 鵜匠殺し

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    ネタバレ

    ハングマン 鵜匠殺し
    中山七里の長編ミステリー。
    前作「祝祭のハングマン」がとても面白く、過去にアンソロジーで取り上げられていた物語もとても良くて(今作の第一章)長編続編を心待ちににしていた次第だ。
    今回は詐欺グループがテーマになっており、敵の概要が全く見えてこない不気味さがある。悪には悪の人生がある、それを鵜飼と重ねて進められるストーリーはとても重厚だ。
    途中、詐欺グループのリーダーに感情移入してしまう場面がある。どんな人達にも幼少期があり、親がいる。そして彼らには現在、お互いに信用している親友がいる。もちろん、彼らは最低辺の人物達なのだろうが、本人達の描写にもっと怖さや醜さが滲み出る様な描写が見たかった。彼らの印象は過去の階層と被害者側からの目線でしか語られていないため、少し物足りなかった印象がある。

     鳥海のチームメンバーもそれぞれに詐欺事件に関わっており、友人や知人家族が被害者になってしまう。その中で「シュウ」なる人物への足掛かりをきっかけに黒幕への壮大な復讐が始まる。

    詐欺に遭った人達が悪いとは言わないが、人間の心の隙間に潜り込む手口は巧妙。絶対自分は大丈夫と思っている人達が被害者になり、加害者であっても重責や良心に耐えきれずに自死してしまう。不幸が不幸を呼ぶ連鎖だ。

    鳥海達の決心、「シュウ」を殺すという決意はわからないでもないが、人を殺害する、正義を振りかざしての部分では動機が弱い気がする。相手は秀逸で絶対に捕まらない状態にあるが、復讐を果たす場面は坦々としすぎていた。もっと加害者に後悔というか恐怖心を煽る様な描写が見たかった。

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    2026年03月30日
  • おやすみラフマニノフ

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    ネタバレ

    今作では音大のオーケストラが主軸。前作がピアノにスポットが当てられていたからこそ、また違う雰囲気で読み進められました。オーケストラメンバーの選抜もハラハラ。読んでいて時系列がよく分からなくなった部分がありましたが謎を置いといてすすめられる音楽描写も素敵でこのシリーズ独特のリズムが癖になってきました。読み終わってタイトルを見返すと切なくなります。

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    2026年03月29日
  • 翼がなくても

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    久しぶりの中山七里作品
    会社の役員さまからオススメされ
    貸していただいた本作

    お久しぶりなのは
    御子柴弁護士、犬飼刑事。
    どうやらまだ出会ったばかりの2人
    他作品との時系列も気になったけど
    悪徳弁護士と世間から言われる筋合い
    ないと思うのよ、御子柴先生って。
    なんて思いながら
    当時(2017年頃)のパラリンピックへの
    世間の理解度や認知度の低さを
    (いまはずいぶん違うと思う)
    改めて感じながら
    このある種スポコンものと
    殺人事件がどう絡み合ってくるのかと
    途中、もしかしたら?と気がついちゃったけど
    あの手紙は泣ける(´;ω;`)

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    2026年03月29日
  • 鬼の哭(な)く里

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    「知識が偏って社会的常識にも疎くなった人間が最初にする行為は、部外者の排斥だ。自分たちのしている行為が正義だと思い込んでいるから、何をしても正当化できると信じている。人間っていうのは、それほど馬鹿じゃないけど、それほど賢くもない。」

    そんなことないって思いたいのに、
    関東大震災の朝鮮半島出身者の虐殺事件とか、
    甲府のサリン事件とか、
    何よりコロナ禍で自分自身がマスク警察化した瞬間がひとときもなかったかと言われたら黙り込む。

    「ワルツを踊ろう」と「犬神家の一族」のミックスっぽい冒頭は少し読み辛かったけど、一気読みに近かった。

    裕也くん、いい子なんだけどな。
    これからどうやって生きていくのだろう。

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    2026年03月28日
  • 追憶の夜想曲

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    どんでん返しという訳ではないが、そこに繋がるの!?という驚きがあった。
    前作では御子柴がもしかしたら猟奇的な男なのかという疑惑があったので、穿ちながら読み、結果いい意味で印象が変わった。
    今作はただの冷淡な男として読んでいたので、この事件を担当した理由が分かった瞬間時にはすごい芯がある男だったんだと少し感動すらした。

    岬検事の話も、息子の件が出てきた時になんだか聞いた事がある...と思ってびっくりした。
    御子柴シリーズは、「嗤う淑女」から興味を持ったので、色んな話が同じ世界線であることがわかると、かなりテンションが上がる。
    こうやってまんまと中山七里先生の作品に手を出してしまうんだなと思った。

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    2026年03月28日
  • 総理にされた男 第二次内閣

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    やっぱり抜群の安定感、中山さん。第二次内閣という、替え玉総理シリーズ2作目の続編。売れない舞台役者だったはずの加納が総理大臣として立ち向かう5つの壁。
    それぞれはつながらないけど、現総理・内閣もこんな感じなのだろうなぁ。どれもこれリアルな話で、楽しめます!

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    2026年03月28日
  • ふたたび嗤う淑女

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    嗤う淑女続編。今回は、政治家を軸に周りの人間が次々と恭子ならぬ美智留の手のひらで踊らされていく。
    美智留も経験を積んだからか、相手を懐柔させ言葉で誘導し事に移すまでのテンポが良かった。
    それにまた被害者も簡単に騙されて自ら地獄に落ちていった。
    小さな魚から大きな魚へだんだんと外堀りから潰していく展開は面白かった。
    最後の最後でどんでん返し。やられた。
    やっぱりなと思う反面、最後らへんまで思い込んで読んでしまった。

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    2026年03月27日
  • 七つの大罪

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    岡崎琢磨さん、川瀬七緒さん、そしてカモシダせぶんさんのが面白かった!
    みんなそれぞれ趣向が違ってるけど、好き。

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    2026年03月27日