中山七里のレビュー一覧

  • 鑑定人 氏家京太郎

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    組織の無謬性は意識しないと取り込まれてしまうね。物語も面白かったけど、七里さんが描く氏家さんという人物がまた新しい感覚でよかった。

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    2026年04月12日
  • 連続殺人鬼カエル男ふたたび

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    カエル男ふたたび。
    続編ということで、登場人物も前作を踏襲しつつ、新キャラも。さっぱり読めました。
    考えるべきは刑法39条についてなんだろうな。答えは出ませんが。
    完結編が楽しみ!!

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    2026年04月12日
  • 警官の道

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    読む達成感を求めるとどうしても同じ作者を追ってしまう。近年はブック・オフの100円コーナーで題名のインスピレーションで手に取る事が増えた。短編ではあるが7人の作者の作品が綴られていて中山七里さん柚月裕子さん以外は初めて読む作者だったので期待が膨らんだ。中でも長浦京さんのシスター.レイは面白かった。長浦京さんの他の作品も読んでみようと思います。

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    2026年04月11日
  • アポロンの嘲笑

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    ネタバレ

    東日本大震災から2年後あたりから
    連載されていた本作は、その描写の生々しさと
    作者の怒りがヒシヒシいやヒリヒリするほどに
    読み解け(当時の国・政治家・東電に対して)
    映画「Fukushima」で描かれた世界と
    被らせながら読むと、殊更行き場のない感情で
    胸が締め付けられそうだった。

    フィクションでありながら「さもありなん」な
    かの国のことは、世界情勢が緊迫した昨今では
    よりリアリティを感じてしまい、
    事故や災害だと思ってきたあれやこれも
    もしかして?!なんて考え戦々恐々としてしまう。

    また人物の描き方が、もはや読者の涙腺を
    崩壊させんとしていて(知らんけどw)
    通勤中のバスの中、何度も本から目を離し、
    車窓の景色を、感情の避難所にする事になった。

    助かって欲しかったなぁ。
    誰よりも彼には幸せになって欲しかった。

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    2026年04月11日
  • セイレーンの懺悔

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    ネタバレ

    社会派ミステリ。

    タイトルは洒落てる。
    サイレンは、ギリシャ神話に出てくるセイレーンとかいう妖精が語源。
    岩礁の上から美しい歌声で船員たちを惑わし、難破に誘う。俺に言わせれば君たちマスコミはまるでそのセイレーンだよ。視聴者を耳触りのいい言葉で誘い、不信と嘲笑を植え付ける。

    テレビの報道記者の主人公。
    スクープとるために、報道規制を破ったりあくどいことまでする。
    被害者生徒が、いじめられていたことを知り、容疑者女子生徒3人と、男が犯行自供のような話をしているのを録音。報道。容疑者のうちの一人は、かつて小学生のときに暴行を受けていた被害者だった。今回の件で、自殺。

    主人公、かつて妹を自殺でなくしている。そのとき、警察が、つまり捜査してく)なかったので。報道記者になって、真実を追及することにした。

    殺したのは、容疑者たち4人じゃない?
    誤報。
    別の容疑者4人逮捕。
    からの父犯人。

    被害者の声を届ける報道よかった。

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    2026年04月11日
  • 隣はシリアルキラー

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    ネタバレ

    ひたすらドキドキ…
    スーさんの生い立ちが悲しくて、世界にこんなひどい環境が実際にあるのかも知れないと思うとぞっとした。
    そもそも、無戸籍でも日本に出稼ぎに来られるの??
    なりすましだから可能だったのかな?その辺りの説明読み飛ばしたかも…

    ともあれ、中山七里さんの作品は他シリーズの登場人物が度々出てきてくれて嬉しい。凄惨な事件でも知ってる誰かのお蔭で安心感がある。今作は葛城さんが心の拠り所だったな。

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    2026年04月11日
  • もういちどベートーヴェン

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    ネタバレ

    ミステリーとみるか、読む音楽とみるか。それにより少し評価が変わるかもしれない。

    司法実習生となった岬洋介が、音楽と司法の道の分岐に立たされ何を選ぶかを描いた作品。今回も音楽と殺人事件要素も盛りだくさん。今回の語り部、天生高春は同じ実習生で検察を志す人。クラッシックを愛しながら諦め司法の道を強く志している人。最初は岬のこともあまり好きではなかったが、そのうち保護者のような役割もしつつ、前回の彼とは異なり、性格があまり良くない。人間味があると言ってもいい。だが彼の存在がなければ今の岬洋介はいない。そんな物語が語られている一冊。

    一方でミステリーとしては、実習中に与えられた資料から違和感を抱き、事件の謎を解いていく。事件の方はどうかなぁ。腑に落ちない、もしくは拍子抜けの人もいるかもなぁという印象。筋は通っているとも思うが、どう読み解くかにもよるのではとも思えてしまう。個人的には結局は自供が取れたからよしだと思うが。

    このシリーズにもハマってきているので、残りがたのしみだ

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    2026年04月10日
  • 夜がどれほど暗くても

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    良かったです。とても良かったです。ハードスケジュールの国内出張中に読んでいたのですが、頑張れ!と思う気持ちが、自分の励みにもなりました。やはり読書って、その時の自分の環境や精神状態で、受ける印象って変わりますよね。

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    2026年04月10日
  • 中山七里 短いお話ほぼ全部 短編&掌編&エッセイほぼ全仕事!

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    タイトル通り、単行本未収録の短編、掌編、エッセイ、解説をまとめた一冊。一個一個は短くても読みごたえたっぷりです。
    やっぱり最高傑作は「オシフィエンチム駅へ」かなあ。このことを知識として知っていたら驚かないと思うけれど、知らない者には衝撃でしたもん。こんなホワイダニットの解き方があるとは。
    エッセイを読むと、いろいろ驚愕です。編集者からリクエスト……そんな書き方されてるんだ。そして書けてしまうんだ。凄すぎませんか?

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    2026年04月09日
  • 魔女は甦る

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    警察小説だと思っていたら最後、とんでもない事になり圧倒されました。

    冒頭からベテラン刑事が引くほどのグロさな死体。
    事件の被害者は元薬物研究員。その後同じ町では犬猫や幼児が行方不明に。
    今回のテーマは薬物。
    中山さん作品の描写はいつもグロいですが今回は一段上を行っています。
    被害者の幼少期のいじめなど環境も悲惨すぎて切なすぎます。

    また他のシリーズでお馴染みの古手川刑事が出ていますが新人だからなのか周りからの評価が低すぎるのもなんとも言えない感じがします。

    しかしながらストーリーは相変わらずの面白さでした。

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    2026年04月07日
  • どこかでベートーヴェン

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    今回の語り部。鷹村亮。
    岬洋介の高校生時代の話で、彼は唯一と言ってもいい友達だ。音楽科に転校してきた天才と田舎ならではの癒着疑惑。学生の学校という社会の中で描き出される人間の未熟さと醜さと青さ。それでいて子供にも大人にもなりきれない高校生という存在にとっての岬洋介が描かれている。突発性難聴を発症したくだりも、同級生にからかわれた下りもこの巻にある。

    天災に見舞われた町と、それを救った英雄が同級生の死体発見と同時に手のひらを返される。そんな場面などが多く読んでいて苦しくなることもあるが、鷹村の存在が大きい。鷹村のセリフが、心情が、ただただ胸に刺さる。きっと大人になった今ならあそこまでは出来ないだろうな、とも思う。

    飄々とした岬洋介の人となりが見える一冊

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    2026年04月07日
  • 作家刑事毒島の嘲笑

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    ネタバレ

    んーやっぱり最後に持っていかれた!!
    お前かぁ?!ってなった(´._.`)
    それまでは政治関連の話しで、右翼左翼とか出てきて小難しいなぁ、あんまり楽しくないなぁ、いつもの毒舌も少なくてちょっと物足りないなぁと思っていたので、余計に最後に持っていかれた感がありました。
    次が刊行されてる最後の巻っぽい?ので、寂しいですが、最後の解説で斜線堂有紀先生も書いてましたが、中山七里先生ならバンバン書いてくれることを期待してw

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    2026年04月07日
  • ラスプーチンの庭 刑事犬養隼人

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    「ドクター・デスの遺産」以来の犬養刑事。
    しっかり綾野剛さんで脳内再生して映画を1本観た気分。

    藁にもすがる思いで怪しげな自由診療を頼ってしまう。自分もその立場だったら。実際にこういう事あるだろうなと思った。
    ラストの種明かしはあっさりしすぎな気もするけど、引き込まれて一気に読んだ。
    他の犬養シリーズも読んでみよう。

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    2026年04月05日
  • 追憶の夜想曲

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    最後の最後まで考えが及ばなかった真実

    今回は二転三転
    御子柴が前作よりもかなり追い込まれていて
    二転三転する法廷でのやりとり

    法廷でのやりとりは
    そういうことには疎い私から見てみると
    難しさとか読んでいての言葉の理解度とか
    読みにくさを感じてもおかしくないと思っていたけど
    そんなことはなく
    言葉もスッと入ってくるし
    なぜか映像となって頭の中で再生されるから
    いつの間にやら引き込まれていた

    御子柴と倫子とのやり取りは
    御子柴が少し振り回されている感じもあって
    クスっと笑える

    御子柴がなぜ今回の事件に関わったのか…

    御子柴がどういう風に生きていこうとしているのかが4
    現れているような気もする…




    …とにかく続きが読みたい…

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    2026年04月05日
  • 棘の家

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    崩れかけた家族が抱える「心の棘」。一度刺さった棘は抜けるのか、それとも残り続けるのか。そんな問いが静かに残る物語だった。

    いじめを苦に小学生の娘が自殺未遂を図り、その加害者とされる女児が殺される。娘の父であり中学教師の穂刈は、この出来事をきっかけに、これまで目を背けてきたいじめと向き合うことになる。

    被害者と加害者は、決して遠い存在ではなく、ふとしたきっかけで入れ替わってしまう。その怖さと、人の中にある悪意がじわじわと浮かび上がってくる展開が印象的だった。また、極限の状況の中で、家族がどこまで互いを理解できているのかも問いかけられる。

    物語はテンポよく進み、ミステリとして楽しめた一方で、子どもたちの言動が少し大人びていて、ところどころ現実味に欠けると感じる部分もあった。
    それでも、人の心の奥に潜むものを描き出した、読みごたえのある一冊だった。

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    2026年04月05日
  • 隣はシリアルキラー

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    ネタバレ

    おもしろくて、さくさく読んでしまった。

    隣の音が聞こえる壁、どんだけ薄いんだろう…
    あと葛城さんが魅力的キャラすぎて、一気に好きになった。

    徐さんは故郷でも同じことをしていたわけだけど、何でそうなってしまったんだろう…
    あまりにも悲しい人生すぎない?
    元々はとてもいい人そうなだけに、切なくなったよ。

    そして意外にも中山七里さんデビュー!
    ずっと読みたかったのに、なぜか機会がなくて。
    これからどんどん読みたいです!

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    2026年04月05日
  • 七つの大罪

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    傲慢、怠情、憤怒、嫉妬、強欲、色欲、暴食の七つの大罪をテーマに、「7」に関連する作者さんを集めて作られた短編集。個人的には中山七里さんの傲慢「罪の名は傲慢(プライド)」、川瀬七緒さんの憤怒「移住クライシス」、嫉妬「オセロシンドローム」が好きで、中でもカモシダせぶんさんの色欲「父親は持ってるエロ本を子どもにみつからないようにしろ」(タイトルからおもしろい)が一番好きだった。短編集なのにミステリ要素があって、「え!この人が?」とどんでん返しや伏線があり面白い。

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    2026年04月04日
  • 復讐の協奏曲

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    事務員の洋子さんの事件。
    まさか洋子さんが...と信じたい気持ちやらなんやら色んな気持ちが入り交じるくらい洋子さんの事は信頼していた自分がいた。

    すぐにでも洋子さんの弁護人になる御子柴が、自分では気づいていないけど、すごい正義感の強い人なんだなと思った。
    蓋を開けてみたらサイテーな男が殺されただけだとわかってげんなりした。

    直接人を殺した人は罪に問われるのに、間接的に人を殺した人は罪に問われない。
    罪に問われないというのは、反省する機会も与えてもらえないといことなんだとぼんやり思った。

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    2026年04月04日
  • 恩讐の鎮魂曲

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    8年前に単行本で読みましたが、文庫本で再読。今回も一気読み。
    韓国船が沈没し、251名が亡くなった。
    その事故で、女性から救命胴衣を奪った日本人男性が暴行罪で裁判となったが、
    刑法の「緊急避難」が適用され無罪となった。一方、医療少年院時代の恩師・稲見が殺人容疑で逮捕されたため、御子柴は弁護人に名乗り出る。
    事件の舞台となった老人介護施設の「恐怖の支配」も恐ろしかった。
    珍しく御子柴弁護士の珍しく人間らしい部分が見え隠れする作品でした。

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    2026年04月04日
  • 能面検事の奮迅

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    面白かった!オーディブルで時々、登場人物の名前を勘違いして、こんがらがった。
    淡い恋の友情?のお話が、過去の話で、出てくる。それがなんか、良かった。隠したかった過去がある。誰かのために。しかし、能面検事は、真実を暴いていく。ドラマも見てみたいなあ。

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    2026年04月03日