【感想・ネタバレ】能面検事の奮迅のレビュー

あらすじ

学校法人に対する国有地払い下げに関して近畿財務局職員の収賄疑惑が! 大阪地検特捜部が捜査を始めるが、今度は担当検事による文書改竄疑惑が浮上する。相次ぐ不祥事に最高検から調査チームが派遣され、一級検事の不破俊太郎も特捜部の調べに加わることに――。どんな圧力にも表情を変えぬ〈能面検事〉が、事務官の総領美晴とともに難事件の真相を追う!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

 今回は、国有地払い下げに関わる収賄で、かつて耳にしたような事件だった。不破検事が一つ一つ事実や証拠を積み上げ、真実を明らかにしてゆく姿勢にも感心したが、今回は、何といってもそこに隠されていた事実が心に響いた。結末まで知ると腑に落ちない気持ちになったが、収賄事件だけに、金や欲に塗れた話と思いきや、純真な気持ちが背景にあったことが予想外で面白かった。

0
2025年08月31日

Posted by ブクログ

主人公と対峙するふたり。
そのふたりは、本来は王道で共感できるものだと思うけど、今回のストーリーではむしろ冷静は主人公の方に共感持てる。
他の作品にも出てくる岬事務官も格好良い
それにしても、ほんとうの正義って何だろうと考えさせられる

0
2025年08月12日

Posted by ブクログ

能面検事 第2弾
学校法人に対する国有地払い下げに対する、相場より破格であることから、
近畿財務局職員の贈収賄を疑い、大阪地検特捜部が捜査を始めるが、
担当の検事に文書改竄の疑いが浮上し、最高検から調査チームが派遣される。
そこへ、不破検事にも参加するよう命令が下る・・・。

今作では、数年前にニュースを騒がせ、超大物政治家の夫人が関係していた
可能性が示唆された、学園設立に際しての国有地払い下げの問題を元にして、
著者の得とする方向へと展開されていきます。
なぜ、担当検事に疑いが掛けられたのか、そして、本当ならその真意は・・・。

著者である中山七里さんの作品には、いくつか感動する作品がありますが、
今作でも、感動しそうな場面が!?。
2025年8月ドラマ絶賛放送中!!!!!

0
2025年08月07日

Posted by ブクログ

能面シリーズの不破検事の行動を見ていると、原理原則を貫く潔ぎ良さに憧れを感じる自分と組織の中で居場所を作ろうとしている自分とのギャップに悩んでしまいそうになる。正しいかそうで無いかは別として多くの人が憧れる生き方だと思う。そんな生き方を夢見ながら次回作を読みたいと思います。

0
2025年09月29日

Posted by ブクログ

能面のように無表情を貫く検事、不破。
不破というネーミングが今更ながらとても良い。この人は負けないのだなと感じる。
狂言回しは不破のもとで事務官を務める美晴になる。まあまあ普通?の感性を持つ美晴の目や気持ちを通して不破のひととなりが語られる。とてもわかりやすい仕掛けだと思う。

今回の事件は安倍元首相がらみのモリカケ問題によく似た疑惑から始まる。学校を作る土地の払い下げ問題、儲け主義っぽい学校経営者と政治家の贈収賄やら、不当な価格操作、それから文書の偽造。ホント政治家も官僚もここのところキチンとしてほしい。
不破のいる大阪地検でも疑惑がらみで文書の改竄の疑惑が持ち上がる。捜査のために東京からおっかない岬検事もやってきた。
土地の選定や不自然な低価格といった問題には、関わる人々と土地との、ある関わりがあった…。という様相。
相変わらず、そうきたか!という意外な道順をたどり、こちらが考える予想を飛び越える、意外な結論が展開される。またまた気持ちよくしてやられた。
人情もののようなあたたかみのある結びのお陰で読後感もよかった。

原理原則と理想、職務のあるべき姿に忠実、寡黙で感情を表に出さない不破検事。大変カッコ良い。しかしながらどことなく隠蔽捜査の竜崎みに既視感あるのがちょっともったいない。まあ好きな人が分裂してくれたと思えば嬉しいともいえる。
次もまた読みたいシリーズ。

0
2025年09月25日

Posted by ブクログ

能面検事の続編で、話しの展開が非常に面白くテンポも良い。実際の事件に似た設定がまた面白くストーリーに引き込まれるが、惣領書記官の成長しなさっぷりが前回に引き続きイラっとする。もう少し成長してくれ、と共感も応援もできないキャラのまま…

0
2025年09月19日

Posted by ブクログ

能面シリーズ2
今回も不破俊太郎、何があってもブレません。
ある意味、ここまで来ると潔くて惚れ惚れします。逆に事務員の惣領美晴はブレブレで親近感が湧きます。
本書は惣領さん視点がメインで物語が進む為、主人公不破の胸の内が掴めないので読んでいても能面っぷりが充分伝わって来ます。

また岬洋介シリーズのお父さん、岬検事が登場するのも中山七里さん愛読者として嬉しい限りです。

最後も能面検事の優しさと不器用さが出て納得の終わり方でした。


0
2025年09月17日

Posted by ブクログ

これまた、良かった。
能面検事不破俊太郎、今回は仲間?同僚?の検事に文書改竄疑惑が。能面の裏が垣間見れる今作は、実に面白い。そして、やはり格好いいし、憧れます。こんな風に誰にも媚びずに仕事が出来るって本当に凄い。まあ確かに美晴さんは大変だと思いますが(笑)

0
2025年09月16日

Posted by ブクログ

能面検事、どうしても上川さんで読んでしまう。
それが、あまりにもぴったりはまっている。
国有地の払下に絡んで贈収賄や文書改ざんでまたしても大阪府警や地検に激震。
ぶれない不破検事が頼もしい。
事務官の惣領さんの場合は、ぶれないというより成長しないw
岬と不破の関係もなんだかいい感じ。
わかりやすく親しみを見せたりしないのもとっても「らしい」というか。
次作もできるだけ早く読みたい。

0
2025年08月18日

Posted by ブクログ

シリーズ2作目もなかなか面白い。特に最後の最後での展開には驚かされた。しかし、美晴にはちょっとイラつかされる。全く成長してないやつ!

0
2025年07月28日

Posted by ブクログ

学校法人への国有地払い下げの収賄疑惑、文書改竄に関する調査チームに不破検事が加わることになる。シリーズ1と比べると初めのうちは少しとっつきにくくなかなか読み進められなかった。不破検事の調査により疑惑の検事と調整官の接点が明らかになるとぐっと事件の解像度が上がり、後半は一気読み。残り数ページ、これで終わらないだろうな、という期待も裏切らない着地もあり面白かった。

0
2025年07月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

岸和田の国有地を小学校建設のため払い下げした際に、購入価格が安く買い叩かれたことが問題になった事件。
奥に政界の大物の存在を感じる案件で、過去に書類改竄で権威失墜した大阪地検にとっては未曾有のチャンス。
しかしそんな中、特捜部のホープ高峰検事の書類改竄の疑惑が浮上する。
こらに対し東京より最高検の調査班が大阪に派遣された。
不破検事は二度の任意召集に応じなかったが、榊次席検事を通した検事正命令によりこの調査班に組み込まれ、事件に巻き込まれていく。

調査チームに入った不破検事は、チームの洗礼を受けながら、岬の勧めで事情聴取を行っていく。高峰検事→安田調整官→荻山理事長。それぞれの聴取を経て、不破は何かを掴んだ風だったが美晴には真意は掴めない。

美晴は不破検事の指示で同じ大学出身だった高峰検事と安田調整官の関係を探る。二人の供述では関係性はないと言う。電話で関係者を探すが世間を騒がす二人に関わりたくない者たちの非難を聞くばかりだ。その中に鈴木一人という二人の関係を知る者が現れた。不破と美晴は彼に会いに神戸に向かう。鈴木曰く、二人は3つ違いだが友人のような関係性だったと言う。
その足で不破たちは学校建設の候補地に向かう。安田がお勧めした場所よりも、やめておいた方がいいと言った土地の方が学校を建てるには良い立地だった。そしてそこは二人が大学時代過ごした場所の近く。供述に綻びが出てきた。
地検にて、折伏が大阪地検の不祥事調査だけでなく、独自に贈収賄事件を追い、手柄を狙っている事が発覚。

捜査を進めるうちに事件の内容が明らかに。
高峰と安田は大学時代に定食屋「一膳」の常連として顔見知りだった。お互い小春に好意を抱いており、ならず者の田久保を警戒していたが、半グレの田久保は大学の応援団も手を焼いており、執拗に小春を狙う。小春のボディーガードをしていた二人だったが、田久保は病院跡に小春を連れ込み襲い刺し殺してしまう。同時に床材で頭を割られ死亡する。高峰と安田が駆けつけた時には小春は虫の息。妹を託して息を引き取る。二人は悪と知りつつ死体を病院の地下に隠し共犯となった。
しかしその話には奥があり、妹の実花が田久保の頭を割っていたのだった。実花は裏口から侵入し逃げたため、二人とは会わなかったのだ。
お互い真相を知らないまま時が過ぎた。

全て解明された後、高峰は証拠改竄、安田は背任の罪に問われる。実花は少年法や状況証拠の弱さから不起訴。岬曰く、起訴できたがしなかったのは不破の優しさだと言う。

汚職事件自体は終盤あっさり解決。荻山が兵馬に贈収賄していた事が、特捜班の別動隊の活躍で発覚。兵馬より上に影響はなかった。

安田も高峰も悪事を働きはしたが、贈収賄自体には関与していなかった。むしろ小春の事件から捜査の目を撹乱するために贈収賄を匂わせていたのだった。

ーーーーーーーーーーーーーー

前回が個人の殺人事件を軸にした話だったのに対して今回は政界の汚職事件。規模が大きい分、頭の足りていない自分には難しく、感情移入しづらい印象。

と思ったら高峰検事と安田調整官の大学時代の過去が引き起こした隠蔽事件だった。巨悪はピンとこないが個人的な人情が錯綜した人間ドラマはとても面白かった。巨悪から個人にフォーカスしていく様は汚職事件を追っていくだけより好みだった。

大学時代の高峰と不破の青春エピソードはいい話だったな。二人の生き様に拒否感はないし、そこまで裁かれないといけないことなのかなぁ、と思った。

1作目もそうだったがラストがあっさりしている。もうちょっとエピローグが長くてもいいのにな、と思った。

風刺的な表現が出てくるのが印象的だった。
・酒鬼薔薇聖斗
・森友学園

これが事実だとすると高峰たちは自分より少しだけ年上なんだよなぁと思うと妙な親近感が沸いた。

0
2025年07月17日

Posted by ブクログ

能面検事シリーズ第2作目。今回は今回は国有地払下げとその疑惑に関する文書の改竄が問題となっている。2018年の森友学園問題がモデルというかネタ元になっているだろうと想像する。また「さよならドビュッシー」などの主人公、岬洋介の父親である岬検事も登場する。中山七里お得意のシリーズ横断キャラ出しだ。
さてこのシリーズでは不破検事は「能面」と揶揄されている訳だが、私は検事が喜怒哀楽を殊更表に出すのは如何なものかと思う。もちろん検事も人間なので感情はあるに決まっているが、それは全く重要な要素ではない。検事に求めることは「正しく罪を償わせる」ことだ。これは作風もキャラクター設定も全く違うが、柚月裕子の「佐方貞人シリーズ」で佐方が言っている信条であり、不破の言動も根本的には同じではないかと思う。特に今回は取り調べ対象者の学生時代にまで遡った事情が背景にあり、そこまで調査し理解した上での結末となっており、不破と佐方に相通じるものを感じる。

0
2025年06月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

不破検事シリーズ第二作目の今作。
私立小学校建設に伴う国有地払い下げに関する収賄疑惑が発覚する。捜査の過程で新たに文書改竄の疑惑も発覚。
情を持たず能面が本来の姿と思われていた不破検事の新たな一面を知ることができてどこか一安心しました。
面白い作品でした!

0
2025年05月30日

Posted by ブクログ

シリーズ、第二弾。
『能面検事』と噂される沈着冷静な検事・不破 俊太郎の活躍するミステリー。

学校法人に対する国有地払い下げに関して、近畿財務局職員の収賄容疑が浮上する。

そして、相次ぐ不祥事に最高検から調査チームが派遣される。その中には、あの人物がいた。
ミステリー好きにはたまりませんね。

そして、事件の関連で新たな謎が浮かび上がる。
そこに現れた驚愕の真実とは?

0
2025年05月17日

Posted by ブクログ

学校法人に対する国有地払下げに関して近畿財務局職員の収賄疑惑が。
大阪地検特捜部が捜査を始めるが、
今度は担当検事による文書改竄疑惑が浮上する。

相次ぐ不祥事に最高検から調査チームが派遣され、
一級検事の不破俊太郎も特捜部の調べに加わることに。

どんな圧力にも表情を変えぬ<能面検事>が、
事務官の惣領美晴とともに難事件の真相を追う。

*********************************************************

これは不破俊太郎にしか解決できひん事件やなと思った。
すごいよくできた内容に驚いた。

半分ぐらいまでは、事件が起きてその取調べをして、何も進展はせず平行線のまま。

でも、その間に不破俊太郎と惣領美晴は、些細な事でも調べ続け、ある2人の関係性を過去の事件とともに明らかにしていく。

明らかにしても2人は口を割らない。
読み手はわかってくるけど、これをどう自白させて解決させるのか。

その2人に対し一緒に取調べを行う不破俊太郎。
そっちの方がお互いボロが出るとか。
そんなこんなで2人は自白したかに見えたが全てが本当ではなく。

被害者のことを考え何でも話せる状態ではないこともある中、
全てを話し、はい解決という事ではなく、
全てを話し、この事件だけでなく、
過去の事件でずっと抱え込んできた苦悩までをも吐き出させて、やっと前を向いて歩いていけるようにするまで考えていた不破俊太郎がすごい。

0
2025年05月11日

Posted by ブクログ

シリーズ第2作。能面刑事のハードボイルドは引き続き発揮され、気持ちの良い展開である。相方の事務官は少しづつだが理解が進み、持ち味も発揮されている。著者は意図的に相方の適応力をおさえ、かわりに検事に対する補完的な強みを押し出そうとしている。その間合いがなかなか絶妙である。

0
2025年03月29日

Posted by ブクログ

題材はモリカケ問題から。能面検事不破シリーズの2作目だ。モリカケ問題に類似した内容は関係するが、主題ではない。国有財産調整官の安田と学校法人理事長の国有地払下げに疑義があり、それを担当していた高峰主任検事に改竄の疑いがかかっていた。

そこに最高検の折伏検事と東京地検次席が絡んでくる。その東京地検次席検事は、あの岬検事だ。岬検事と不破検事の組み合わせは、わくわくする。
東の岬次席検事と西の榊次席検事の対比も面白い。
不破検事についた新米事務官の総領美晴は感情が顔に出る。不破検事との対比も庶民的で好感が持てて、面白かった。

真実を追求する不破検事を岬検事がバックアップする。そこには共通の正義がある。そして真実が見えてきた時・・・
やはり中山七里さんの作品は一筋縄では終わらなかった。ただ、予想できる布石があるので、一文字一文字を丁寧に読んでいるとわかる。

0
2025年02月25日

Posted by ブクログ

このシリーズは大阪地検が舞台で、先月1作目を読んだときはちょうどいろんな(よくない)ニュースで世間を騒がせてた。そして2作目である本作のテーマは学校法人による国有地の払い下げを巡る疑惑、取り調べるのは近畿財務局というザ・社会派ミステリ感。現実に起きたことをイメージして読み進めていくと…
さすがどんでん返しの名手、後半激アツだった〜!!
ここ最近読んだ中山作品でダントツで、口コミ見てみたら評価高くて納得。

真相がわかるにつれてうるうるしてしまった。「境界線」もそうだったけど、悪い(はずの)人たちの本当のところを描くの、ぐっとくるよなあ。でも、「お前が始めた物語だろ」と言われると何も言えない悲しみ。

正しいことを正しくやるだけで皆救われるならそれが一番だ。続きも早く読みたい!

0
2025年02月10日

Posted by ブクログ

モリカケ問題を彷彿とさせる国有地払い下げ問題にまつわる収賄事件に関与したとして、財務局の安田調査官と高峰検事を能面検事こと不破検事が取り調べる。

収賄容疑の裏側の真実、安田と高峰の京阪大学時代の関係性が明らかになってからのスピーディーな展開は読み応えあり。
定食屋"一膳"の看板娘の小春ちゃんもキーパーソン。

学生時代に起きた事件をきっかけに人生を狂わせた人々の「20年後の贖罪」に対する不破の決断もみもの。

0
2025年11月09日

Posted by ブクログ

能面検事シリーズ第二弾。

国有地払い下げに関する収賄疑惑、さらには担当検事による文書改竄疑惑が浮上。

どんな圧力にも表情を変えない不破検事の活躍ぶりには頭が下がります。

もう少し事務官の成長振りが見たかったな。

0
2025年09月14日

Posted by ブクログ

私情を一切挟まず起訴か不起訴かを見極めることに全力を尽くす不破検事の仕事ぶり、それは身内の検事に疑惑がかかっても変わらず。今作は近畿財務局や大阪地検と時事問題を彷彿とさせながら進んでいく。事務官の成長があまり見られなかったのは残念。

0
2025年09月02日

Posted by ブクログ

能面検事・不破俊太郎シリーズ二作目。
今回は議員の収賄疑惑が発端となった事件である。

相変わらず惣領美晴ががんばっていて、不破検事との嚙み合わなさにニヤニヤしながら読んだ。情報通の総務課長・仁科も絶好調。
大阪地検内部の手柄の取り合いなども描かれ、そこから距離を保っている不破の立場の難しさを感じた。印象に残っているのは金や権力とは無縁のものを大切に思っている被疑者を、不破が手強いと評したこと。なんとなく彼の本質を垣間見たような気持がした。

次も読みます。

0
2025年08月27日

Posted by ブクログ

途中から面白くなった。

当時モリカケ問題とかよくわからなかったけど、起こった原因はこういうものの積み重ねだったのかな〜なんて思ったり。

0
2025年08月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

国有地の払い下げに関する収賄事件に挑む、不破と美晴。
ストーリー展開としてはオーソドックスに事件関係者の隠された繋がりを見つけ、表面化されていない事件が炙り出される。そこから軽いどんでん返しがあるところがこの作者らしい展開。不破のスタンスは全くブレてないが、その中に彼の人間性も垣間見れる結末は良かったと思う。
ネタバレになってしまうが、小春の遺体を彼女の家族が心配するのが分かっていてなぜ遺棄したのか疑問であったが、真相を知るとその点も納得いくものであった。

0
2025年08月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズ第2弾

今回は国有地払下げとその疑惑に関する文書の改竄というモリカケ問題を思わせる事案

不破が能面なだけに、事務官の美晴を狂言回しのようにするしかないのだろうが、ちょっとうるさくも感じてしまう

事案の割に、元となる真相が微妙
20年以上、そんなに広大な土地が開発もされずに野放しになるのだろうか?
彼らは、家族や社会的地位よりも守りたかったのか?
白骨死体はなぜ衣服も所持品もなかったのか?
彼女はいつかのためにブラシを残しておいたのか?

0
2025年08月02日

Posted by ブクログ

シリーズ2作目。1作目よりはやや劣るが、水準以上の面白さ。
また著者の作品で見かける岬検事も大きな存在感。

相変わらず深みに欠けるし、傑作!という読後感もないが、優れたリーダビリティでグイグイ読めることは間違いない。

0
2025年07月23日

Posted by ブクログ

能面検事シリーズ第二弾!

モリカケ問題を題材にしたと思われる学校法人への国有地払下げに絡む近畿財務局職員の収賄疑惑、さらには、担当検事による文書改竄疑惑。
能面検事の不破に加えて、岬検事も参戦です。

不破の事務官の美晴は辛いですねぇ。
でも、なんだかんだでポジティブ(笑)

さて、捜査としては、行き詰まり。
近畿財務局職員も文書改竄疑惑の検事も全く落ちません。
どうやって、その真相を明らかにしていくのか?
不破の地道な捜査がその真相に迫っていきます。

そして明らかになる真相。
それぞれが護りたかったもの。
事件の真相は20年以上前にありました。

最後に一ひねりもあって(なんとなく、想像通りだったですが)良かったです。
自らの信念を曲げない男。
しかしその中でもちょっと違う側面を見せる不破。ある意味魅力的な人物です。

前にもコメントしましたが、部下にも上司にもなってほしくない人というのは変わりません(笑)

お勧め。

0
2025年04月19日

Posted by ブクログ

検察事務官、惣領美晴と同じように
能面検事不破の一挙手一投足の
意味するものが分からなくて
説明してくれよーっと
頭を悩ませながら読みました(笑)

今回は、森友事件を思わせる事件であったけど
贈賄や改竄よりも、その裏に隠された事件が
切なさを増す。
能面不破なりの温情を感じた。

0
2025年03月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズ物は設定にすんなり入れるから楽しい、本書は日本をゆがめた「森友事件」の概要をベースに、全く新たな令和の青春ものを紡ぎ出した
大義名分を本気で貫いて職務を全うする主人公には、影となり一体化して行動する事務官がいるのだが、検察庁内の陰謀を防ぐために次長検事から呼び出されるたびに第三者の目として付き合わされる総領美晴
前作で死にかけた不破検事だが組織の暴力に単身+αで果然と立ち向かい、今回も予想外の方向から難敵を下した

0
2025年02月17日

「小説」ランキング