中山七里のレビュー一覧

  • 復讐の協奏曲

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    シリーズ、第5弾。
    過去に殺人事件を起こした経験を持つ異色の弁護士・御子柴礼司。

    今回は、事務員の洋子が殺人事件の容疑者として逮捕される。凶器に彼女の指紋が付着していた。

    800通を超える懲戒請求の処理にあたふたする中、彼女の弁護を引き受けた御子柴は、彼女の過去に疑念を覚える。なぜ、彼女は、この事務所にやって来たのか?
    そして、意外な真実が見えて来る。

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    2025年08月11日
  • 七つの大罪

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    七つの大罪のテーマに沿って、7人の作者が描く短編集。
    岡崎琢磨以外はみんな名前に7が関係している。岡崎琢磨も七って何か関係あるの?わかる人だれか教えて!
    中山七里は埼玉の渡瀬&古手川ペアが
    若竹七海は葉村晶が。
    人気シリーズ持ってらっしゃる作者は、人気キャラがしっかり出張!
    若竹七海の暴食は初めから展開がよめてたけど、怖かった…
    岡崎琢磨の話だけが唯一優しかった!後は、真相かわわかると怖い話だらけ!

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    2025年08月10日
  • 氏家京太郎、奔る

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    ネタバレ

    やはり身内が犯罪に巻き込まれるのか!
    と思いつつ、今回はこれしかページ数がないの!?と思うくらい濃厚でした。
    部屋の清掃の描写が凄すぎてゾワゾワしましたー。

    真相は、なるほどな感じですけど、九十九氏は何だかちょっと可哀想な気もしました。人として。

    可哀想と思うことが傲慢なのかもですけど。

    すげぇなぁ科学捜査。
    クールな氏家さんの過去と熱い思いがわかって最高でした。
    次回も楽しみ。

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    2025年08月10日
  • ネメシスの使者

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    復讐か義憤か
    警察官や検察官のやりとりに含まれる腹の探り合いがリアル。
    「信用出来なくても信頼はしておけ」
    なにより渡瀬警部のクールな言葉が秀逸で自組織を客観的に捉え、呆れている部分とどこか多少なりの愛着を抱えている感じが人間くさい
    信頼できる人間ってこんな人なんだなー

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    2025年08月10日
  • 武闘刑事

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    ネタバレ

    高頭冴子シリーズ第三弾。
    今回は在日米軍が相手。
    前回は中国で、嫌悪感半端なかったけど、毎回毎回問題提起してくださる。たくさんの人がこれを読んで基地の問題やひいては日米関係について考えてくれたらいいと思う。いつもだけど色々知らない自分や、何とてできない自分が情けなく感じる。今回冴子さん命に支障なくてよかったです。

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    2025年08月10日
  • 連続殺人鬼カエル男ふたたび

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    凄惨な殺害方法と幼児が書いたような稚拙な犯行声明文、
    五十音順に行われる凶行から、街中を震撼させた“カエル男連続猟奇殺人事件"。
    それから十カ月後、事件を担当した精神科医、御前崎教授の自宅が爆破され、
    その跡からは粉砕・炭化した死体が出てきた。そしてあの犯行声明文が見つかる――。
    カエル男・当真勝雄の報復に、協力要請がかかった埼玉県警の渡瀬&古手川コンビは現場に向かう。
    さらに医療刑務所から勝雄の保護司だった有働さゆりもアクションを起こし……。
    破裂・溶解・粉砕。ふたたび起こる悪夢の先にあるものは……。

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    2025年08月10日
  • ふたたび嗤う淑女

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    人の心を弄び、転落していく様を見るのが好きな人間がいる。カネよりも人を陥れるのが好き。そして自分の手は汚さないタチの悪すぎる女。シリーズ第二弾にしてより強固な悪女として生きている人間の怖さがひしひしと感じられた。

    これは本音じゃないな、嘘だな。とか、ここに利用価値を見出したかなど、そういう事を考えながら読むのが楽しかった。

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    2025年08月09日
  • 彷徨う者たち

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    宮城県警シリーズ第3弾(完結なんや…)

    仮設住宅から、ちゃんとした住宅に移動して欲しいのは分かるけど、仮設住宅、それ以前のご近所の繋がりを無視して移動させてるの?
    そんな事したら、箱物としての復興は進むかもしれんけど、箱だけで中身が空っぽになるやん!
    個別に対応もしんどいのかなぁ…
    ホントのとこは、経験ないから、分からんけど、被災者には寄り添って欲しいな。

    仮設住宅で、死体発見!
    それも鍵かかってて密室!密室殺人か!
    被害者は、役所の人で、立ち退きを進めてた人。
    仕事に、熱心で、生真面目な人。

    犯人は誰や?

    う〜ん…刑事になって、幼馴染を容疑者として疑うのはツラいなぁ…
    しかも、とある

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    2025年08月09日
  • 夜がどれほど暗くても

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    被害者と加害者の交わり、現実にはあり得ない展開でグイグイとストーリーに引き込まれていく。
    その立場になってみないと分からない心情が繊細に描かれている。最後まで面白かった。

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    2025年08月09日
  • ヒポクラテスの悔恨

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    色々なことがわかるのね。ならば、予算がなどと言わず、必要なこととして実施すべきでは? と思ってしまう。

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    2025年08月08日
  • 嗤う淑女

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    なんて恐ろしい女がいるものだ。野々宮恭子の章から頭角を表し、狡猾に動いては相手の心の弱さにつけ込み、それを利用して操る。ハメられている奴らの気持ちにも共感できるからこそ、この美智留のヤバさが浮き彫りになる。美しくて頭が回る人間が悪事をすればみんながひれ伏す。ラストはちょっと無理ある気もするが、女王君臨って感じで良かった。

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    2025年08月07日
  • ヒポクラテスの困惑

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    シリーズ第6弾。コロナ禍の混乱期、人々の不安に乗じた卑劣な殺人を描く。世の中が正常性を失う中、人々は溜まった鬱屈の吐出口として他者を、行き過ぎた正義で攻撃する。今思えば何もかもが異常で、誰も通常通りではいられなかったのだとわかる。渦中では自分もまともではなかったのだろう。人間には身体的、精神的、経済的休息がすべて必要というのはその通りと思う。

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    2025年08月06日
  • 中山七里 短いお話ほぼ全部 短編&掌編&エッセイほぼ全仕事!

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    タイトル通り、短編やエッセイや本の解説文がつまってる本です。554ページあり、みっちり感強め。
    エッセイは初めて読んだので、本人の思想や趣味を少し伺い知ることができました。
    短編の中でも、かなり短めでどんでん返し起こると、ちょっと星新一っぽいな、と思いました。娘は5分後に意外な結末って言ってたな。
    中山七里さんの作品でエログロ(いつもより弱め)ありなので、中学校以上。以下掲載短編。
    ●オシフィェンチム駅へ
    幼い2人を殺した犯人が列車内で暴かれていくも、とんでもない結末が。
    ●ふたり、いつまでも
    移植手術しかないほどの事故に遭った妹を案ずる姉。しかし…。
    ●『馬および他の動物』の冒険
    古本屋の本

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    2025年08月05日
  • 翼がなくても

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    ネタバレ

    中山七里さんの本は個人的に最近ちょっとハズレが多かったので、「犬養刑事と御子柴弁護士の夢の競演(!)」と評判の本書を読んでみることにした。<犬養+御子柴>とくれば、中山さんが生み出した二大キャラクターだし、ファンにはもうそれだけで垂涎ものまちがいなし、だから。

    ただこの二人、メインではない。あくまで「友情出演」的な。それでもこの二人が出てくると私の安心感はやばかった。(→語彙力!)

    表紙でなんとなくわかるが、テーマは陸上競技。それも障碍者スポーツとしてのもの。
    パラリンピックなどで障碍者競技のことは知っていたけれど、競技を続けるうえでの金銭のことや器具(義足)、サポート仲間のことなどとても

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    2025年08月05日
  • 絡新婦の糸―警視庁サイバー犯罪対策課―

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    サイバー犯罪か…
    フェイク・ニュースなぁ…
    もう、一旦、出てしまったら、真実であろうとなかろうと広まって行く〜
    どうしたものか…
    匿名性に胡座をかいて、ジャンジャンとリツイートとか、ツイートするのは、ええけど、特性されるからね。普通に!
    なんか、自分の名前を名乗らんから、大丈夫って思ってたら、とんでもない。

    今回は、サイバー犯罪専門部署が活躍する。でも、人数少ないし大丈夫なんかな?
    今後も含めて。

    インフルエンサー「市民調査室」。
    はじめは、良心的な情報を配信して、フォロワーを増やす。
    そのうち、たまにフェイクニュースを。
    そのお陰で、自殺者まで出した!
    これには、フォロワーも意図してる?

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    2025年08月05日
  • ネメシスの使者

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    ネタバレ

    負はこうやって連鎖していくのかと複雑な感情になった。憎しみが突き動かす力は、誰かの人生を簡単に壊してしまうほど絶大で脆い。
    死刑と無期懲役の捉え方、日本の司法制度の加害者への甘さ、被害者と加害者家族への必要以上の負の影響、被害者や関係者のやり切れない感情の吐き所など、考えさせられることが多かった。

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    2025年08月05日
  • ネメシスの使者

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    裁判所が下した刑を不服に重い鉄砕を下ろすメネシス、復習を司る女神。
    その犯人を追いこんでいく刑事達の物語。
    加害者の家族、被害者の家族が巧妙に描かれた作品でした。

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    2025年08月05日
  • 作家刑事毒島の暴言

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    相変わらず毒島さんの毒舌と相手の追い詰め方は容赦ないです。事件一筋の犬養さんが当たり前のように明日香に毒島さんを振っていく様子が定番過ぎて楽しめます。

    事件発覚までのストーリーがそれなりにあるので、捜査が開始されるとすぐに解決する感じでした。その分以前ほどのねちっこさは感じませんでした。作家かぶれに非常に厳しいところも相変わらずですね。

    書評に関してのネット論争など、現代ならではです。個人的にもあまり書評など気にしていないので、確かにそれで仕事が減っていくとなると気が気ではないのでしょう。

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    2025年08月04日
  • 殺戮の狂詩曲

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    御子柴礼司シリーズ第6作。多作で知られる中山七里は様々なキャラクターを作り出しシリーズ化している。岬洋介、犬養隼人、光崎教授、作家刑事毒島、能面検事不破、高頭冴子などなど。その中でも御子柴礼司は中山七里が生み出した最強キャラクターではなかろうか。痛快なほどのヒール(悪役)でありながら、辣腕をふるって裁判で勝つ。
    本作はこれまでの5作と違って、前半部分は弁護対象の被告に対する嫌悪感が強く、読んでいてあまり気分の良いものではなかった。結局、御子柴は何故弁護を申し出て、最終的にはどうするつもりなの?と思いながら読み進めていくうちに、何となく御子柴の作戦が想像できてくる。最後はもちろんどんでん返しで、

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    2025年08月04日
  • 越境刑事

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    シリーズ第2弾

    しかし、相手が中国で、ウイグル問題。
    こんなん描いたら、中山七里さん、中国旅行なんか行ったら、拉致られそう。

    日本はスパイ天国って言われてるけど、当然、中国の公安もおるんやろな。日本にいて、ウイグル問題をSNSで発信しても…
    一人は、殺されれ、一人は、誘拐&拉致され、そのまま、中国へ!

    その人を救いに、部下の郡山と2人で日本を飛び出す高頭…
    ここからは、激しいバトルが!って思ってたけど…
    痛い〜!
    激しく痛い〜!
    恥ずかしめられるは、痛めつけられるは…こら、心折れるで、普通。
    こんなん闘ってるというより、耐えるだけやん!
    それもキツい…
    如何に隙をついて、人質取り戻して、

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    2025年08月04日