中山七里のレビュー一覧
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深夜隣室から聞こえる不穏な物音…。
近所で起こる連続殺人事件…。
隣の部屋の住人はシリアルキラーなのか…。
主人公の過去とは…。
最初から最後までドキドキしながら読み進めました!最後の最後まで作者に翻弄されていて私は全然真実が分かりませんでした
300ページほどの話なので気軽に読めてよかったです。夏にホラーとミステリー両方味わいたいという人におすすめ!
外国人技能実習生の問題や前科者の社会復帰についてなど社会問題にも触れており、考えさせられました。
宮藤刑事と葛城刑事はコンビだけど、単独の場面が多くてもう少しバディ感出してくれた方がよかったような…?
作中に文章だけで出てきた犬養刑事は他のシリーズでも登場するのかな?(中山さんの作品はじめててよく分からず…)
中山さんの作品は世界観が繋がっていると聞くので他にも読んでみようと思いました!
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Posted by ブクログ
ネタバレ⭐︎3.8くらい。
掴みから興味深い。ある事件について、警察や検事の話が繰り広げられる。
法律と死刑、私刑の話でもあり。
法律は復讐のためにあるわけではないといった箇所はすごく同意、でも身内がそんな殺され方をしたら感情的にならざるを得ないだろう。それも理解できてしまう。
明治時代まで仇討ちがあり、(自分より目上の)近親者が殺された場合のみ仇討ちができること、そして武士しか仇討ちはできず、仇討ちの仇討ちは禁止されていたことなど、知らなかったから勉強になった。
いろんな加害者の話から被害者の話が出てきて考えさせられる。
中間くらいまでは正直展開が遅く、読むスピードがかなり落ちました。けれど後半からはかなり読む手が止まりませんでした。
思ったより犯人が早く見つかってここからどうなるんだろうと思ったら…
最後渋沢さんの話が深い。極刑は死刑ではない… -
Posted by ブクログ
ミステリーでありながら才能について深く考えさせられる。
学業にスポーツに興味を持って取り組んで以来、自分には才能が対してないのだなと苦しむことが多々あり、それに苦しんできた。岬が言う、才能があろうがなかろうが自分の生き方が左右されるのは馬鹿げている、と言う発言はピアノにも法曹にも才能がある者が言うことではないと反目したくなる。
ただ、先生がその前に言う何かに努力して挫折した者が普通の生活を送ると言うのは納得で奮起させるには良い言葉だと思った。
ここまで書いた上で、岬の発言の真意に気づく。自分の人生だからやりたいと思ったことをとことん努力すれば良いのだと。 -
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ネタバレ高級老人ホームで入居者9名が介護職員により惨殺される。死刑確実と言われる事件の弁護を、御子柴は何故引き受けたのか。また、どのように被告人を救うのか。
メタ的な話になってしまいますが、残りページ数が少なくなるにつれ、一向に御子柴の手立てが分からずそわそわしてしまいました。
だけどやはり流石の中山先生。最後にちゃんとひっくり返してくれます。
エピローグでも、お前だったのかと唸らせてもらえます。そしてこのシリーズお決まりの御子柴関係者問題、そろそろネタ切れじゃない?と思ってましたが、杞憂でした。
あと、このシリーズは、1ページにおける文字数と行間の余白が自分的にとても読みやすいので有難いです。 -
Posted by ブクログ
背景にあるのは音楽と戦争。
1958年モスクワで開催された第一回チャイコフスキー国際コンクールでの優勝はアメリカ人のクライバーンで2位に甘んじたのがロシア人のナディア・ガガリロフ。彼女と岬洋介のつながりに驚いた。
ロシア人のチャイコフスキーは祖父の故郷であるウクライナをこよなく愛していたという。そのチャイコフスキーの協奏曲第一番を選曲した岬洋介は聴衆に、そして一番はヴァレリーに思いを届けたかったのかも。
あの時タクトを振っていたピアニストのヴァレリーが銃を持ち、同じくピアニストを志していたビクターと戦場で出会うなんて…なんかやりきれない。
ラストシーンのふたりの連弾に作者の願いが込められているのかな -
Posted by ブクログ
ネタバレ廃駅オタクの主人公が、銀座線の廃駅のさらに奥深くへと足を踏み入れると、そこには約100人の人間がひっそりと暮らす巨大な地下コミュニティが存在していた。彼らは過去に福井県の原子力発電所で起きた事故によって被曝し、その後遺症により「色素性乾皮症」という難病を発症した被害者たちだった。極端に紫外線に弱く、日の光を浴びることができなくなった彼らは地上を追われ、闇の中でしか生きられなくなっていた。
物語は、この閉ざされた地下世界で住人の一人が殺害されるところから大きく動き出す。しかも、殺された男の正体は身分を偽って潜入していた「公安警察の刑事」だった。国策である原発推進の妨げとなり、国家の隠蔽工作の生き証人でもある彼らを、公安は「反政府的な危険分子」と見なし、抹殺のための刺客として刑事を送り込んでいたのだ。そして皮肉なことにその刑事が殺害されたことが大義名分となり、警察が地下コミュニティへ本格的に介入・弾圧を行う絶好の口実を与えてしまう展開だった。
国家の隠蔽工作と地下空間での殺人事件が絡み合うストーリー自体は、非常に面白く引き込まれた。ただ、個人的には東京の土地勘に乏しいため、作中で描写される駅の位置関係や地下の繋がりについて、直感的にピンとこない部分があったのは少し惜しかった。