あらすじ
千葉県警の高頭冴子は、留学生の失踪が相次いでいるという噂を耳にする。その数日後、新疆ウイグル自治区出身の留学生カーリの死体が発見された。捜査に乗り出した冴子は、事件に中国公安部が絡んでいることを掴むも、カーリのバイト先の雇い主・カーディルも殺害され、冴子に保護を求めたカーリの同僚・レイハンも容疑者に連れ去られてしまう。レイハンを救い、事件の真相を暴くため、冴子と部下の郡山は中国での捜査を強行するが――。
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Posted by ブクログ
衝撃的な内容でした。
物語の展開もエンタテイメント性もあり、とてもスリリングでした。舞台背景にウイグルに対する習近平体制へのあり方がある事から、リスキーな内容を良くここまで書いたな!と感じる。作者の想いを小説と云う形で代弁しているようにも感じた。私も中国に約5年ほど住んでた事がありましたが、ある施設で避妊手術の為に泣き叫びながら強制連行される女性を声を思い出しました。
Posted by ブクログ
後半、読み進めるのに苦労した。
同じ人間に対して、ここまで非道になれるものなのか。
今現在、行われていると知って言葉にならない。
日本には情報が入ってこないし、皆目を背けているのか、興味がないのか。
小説を通して得た知見を無駄にしてはいけない。
Posted by ブクログ
失踪/保護/拉致/拘束/反転
留学生が殺された
出身は新疆ウイグル自治区
中国公安部が犯人??
冴子と郡山は中国に向かう
国による少数民族への迫害
国を治める立場の人の考え一つで
ここまで出来るのか……
国民からは上手く隠しているの?
洗脳されているの?
知っていても何も言えないの?
ちゃんと見て、聞いて、感じて、
考えていなくちゃいけないな
Posted by ブクログ
大地の子を読んだ時も、中国政府ってやつはよ……と思ったけど、ホント胸糞悪いわ。
新疆ウイグル自治区が迫害されてるのは知ってても、実際ここまではさすがに?と思いながらも解説読んで、決してフィクションでは無いことが恐怖。エスニッククレンジングって狂気の沙汰だよ。
しかし、拷問シーンは読むのキツかったな。
ホントに高頭さんが千葉県警にいたら、心強いのに。
Posted by ブクログ
中山七里『越境刑事』PHP文芸文庫。
どうやら『逃亡刑事』の続編のようだ。と言いながら『逃亡刑事』は未読であったことに気付いた。さっそく本屋を2店回って『逃亡刑事』も購入した。
ロシアによるウクライナ侵攻も酷いが、中国の新疆ウイグル自治区で起きている習近平政権によるウイグル人迫害も酷いものだ。
ロシア、中国、北朝鮮を見る限り、共産主義、社会主義の国家を維持するためには独裁者による恐怖政治しか無いのだろう。日本は資本主義、自由主義の国家であるが、独裁者が出現すれば、一般国民には、それらの国と何ら変わらぬ迫害や強迫が待ち受けることになる。
本作は『県警のアマゾネス』と呼ばれる千葉県警の女性刑事の高頭冴子が、県内で起きたウイグル人が犠牲になった殺人事件と拉致事件を巡り、日本を飛び出し、中国の新疆ウイグル自治区で八面六臂の活躍を見せるという警察小説である。
高頭冴子のアマゾネスぶりは分かるが、ストーリーの面白さは余り感じられなかった。
『県警のアマゾネス』という異名を取る千葉県警の高頭冴子は、同僚からウイグル人留学生の失踪が相次いでいるという噂を耳にする。その数日後、新疆ウイグル自治区出身の留学生カーリの死体が発見される。
捜査に乗り出した冴子は、事件に中国公安部が絡んでいることを摑むが、カーリのバイト先の雇い主であるカーディルも殺害され、冴子に保護を求めたカーリの同僚のレイハンも容疑者に連れ去られてしまう。
レイハンを救い、事件の真相を暴くため、冴子と部下の郡山は中国での捜査を強行する。
本体価格900円
★★★