【感想・ネタバレ】笑え、シャイロックのレビュー

あらすじ

新卒行員の結城が配属されたのは日陰部署の渉外部。しかも上司は伝説の不良債権回収屋・山賀。憂鬱な結城だったが、山賀と働くうち、彼の美学に触れ憧れを抱くように。そんな中、山賀が何者かに殺され――。

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Posted by ブクログ

面白すぎて一気読みしました。スピード感のある銀行小説ですがきちんとミステリー要素も入っているところがすごいです。最後まで読んでタイトルを見たらさらに感動しました。

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2023年09月25日

Posted by ブクログ

犯人は予想外だった!こちらの予想をさらに超えてきたので、なるはど〜と読後はスッキリ。
同じ銀行員として、仕事に対する気持ちに共感できたし、参考にしたい部分もあったのでより面白かった。

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2023年08月14日

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ネタバレ

わらしべ長者、のラスト1行の衝撃
そして結城の成長ぶりが良い


振興衆狂に出てくる宗教法人奨道館、神農帯刀、出版事業の失敗……これはなんか知ってるぞ、と「ふたたび嗤う淑女」で出てくる宗教法人だ!
思わぬ所に繋がりがあってびっくりした

全然違う作品同士に繋がりがあって、それに気がついた時の嬉しさも中山七里さん作品の楽しみ方だなと思う

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2023年02月26日

Posted by ブクログ

あらすじ的に、山賀が亡くなるのは分かってたのに、
あまりにも描写がちゃんとしてるから
びっくりした。。(なぜ笑)
犯人は私的にはめっちゃ意外でした。
主人公が債権回収に奔走して、徐々に銀行マンひいては回収マンとして成長していく姿が、
印象的で面白かったです。

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2022年03月26日

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ネタバレ

もともと中山七里先生の小説好きだから、評価は高くなりがち。
中山先生の作品は、時々おそらく御自身の主義主張が?ちょっとしつこいくらい書かれていて疲れてしまうときがあるんだけど、この作品に関してはあまり気にならなかった。

でもなぁまさか山賀さん、死んじゃうなんてなぁ……。いや、あらすじに書かれてるんだけど。
キャラクターが素敵だったので、死んじゃうこと忘れてた。

山賀さんの遺志を引き継いだ結城が、入行3年目にしては切れ者すぎる気はするけど、フィクションとしてたのしめる範囲。
あと山賀さん殺した犯人はそっちかぁ…そいや冒頭部分からチラッと登場してたじゃん!と。ちゃんと決着、答えが出るからいいよね。

いつも思うけど、この人の多作ぶりと各分野への勉強量と、どうなってるのだろう……想像もつかない天才っているなぁ。金融業界の知識ゼロの私でも楽しく読めるって本当にすごい。

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2022年03月11日

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入行3年目の結城真悟の活躍は驚くことばかりでした。ミステリーだけど、巨大銀行の闇が描かれてて面白く読めました。

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2025年08月01日

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 あれ?なんか…中山七里先生の作品じゃないみたい!「半沢直樹」みたい!!原作は読んだことないけどドラマは好きでした。

 主人公は帝都銀行渉外部の結城慎悟、渉外部とは大雑把に言えば不良債権を回収する部署。伝説の債権回収マン山賀雄平こと「シャイロック山賀」とタッグを組みその手法を学んでいくが、ある日山賀雄平が何者かに殺害されてしまう。山賀は高額な不良債権を抱えている債務者を多く抱えており、結城慎悟がそれを引き継ぐことになるのだが…。そして、山賀雄平は何故誰に殺害されたのか??

 熱い銀行もののお仕事小説+債権回収のスペシャリスト殺人事件の真相…という感じでした。どちらかといえば、お仕事に重きをおいた内容でした。作中の「振興衆狂」における新興宗教宗教団体は、あの「ふたたび嗤う淑女」にも出てきたこともあって、おぉ~!!ってなりました。対して山賀の殺人事件の真相は、もうちょっと捻ってほしかったかなぁ…と。銀行の債権回収に纏わる内容は面白く読めました!

 ちなみに“シャイロック”とは、情け容赦ない取り立て屋、「ヴェニスの商人」に登場するユダヤ人の金貸しのことらしいです。

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2025年06月07日

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営業3年目で営業担当から債権回収担当へ移動した結城。銀行ビジネスにおける両輪ではあるが日陰部署と言われている配属に戸惑いながら出会ったのがシャイロックの異名を持つ山賀。
癖のある上司の思考とやり方に戸惑いつつ、自分が債権回収に取り組む意義、信念を自問していく。
そんな中、山賀が何者かに殺され、彼の担当していた難易度が高い未回収案件に取り組む中で犯人探しと彼自身の成長が描かれる。
銀行を舞台とした作品では池井戸作品と同ジャンルだが信条を行使する手段の選び方はややダークヒーローっぽく、こちらの方が好み。中山さんらしいということでしょうか。

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2025年01月12日

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大手銀行勤続3年目の銀行員
営業部から 融資渉外部ー債権回収業務ー
への移動
移動に納得していなかったけれど
先輩の見事な債権回収に 銀行員としての姿勢を学ぶ

1 わらしべ長者
 自称デイトレーダーの負債を
2 後継者
 会社を引き継いだ2代目社長の工場負債を
3 振興衆狂
 新興宗教の負債を
4 タダの人
 総裁選に敗れた政治家の負債を
5 人狂
 指定暴力団フロント企業の負債を

それぞれ所有する資産を考慮して大胆な回収方法を披露する
しかも 一つ目の債権回収の後 先輩行員が他殺で見つかり 債権者のアリバイも確認してしまう
事件と債権回収が並行して解決していく
上手くいきすぎな感じもありましたが
銀行員あるあるも読めて
楽しかったです

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2024年09月10日

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ベニスの商人シャイロックを唱えてタイトルが付けられた。銀行の渉外部という債権回収という大変な部署である。そこに優秀な上司が居て、一緒に仕事をしていく途中で殺されてしまう。その後を継いで回収困難な案件を次々とアイデアで回収していく様が面白い。そして、最後には殺された真実が明らかになり、異名として「シャイロック結城」として渉外部のエースとなっていった。

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2024年05月12日

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面白かった。

ああいう無茶苦茶な要望にどう対処するか、三方良しの解決作が面白い。
結城の成長も良いね。

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2024年04月27日

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主人公が、債務者と絶妙の駆引きで、解決して行く。その痛快さに、私自身、事件の犯人探しを忘れてしまった。
「矜持」と「薫陶」のワードが、心に残った。

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2024年03月29日

ネタバレ 購入済み

作者買いです!

中山七里さんの作品を読みまくっている私には、犯人は序盤ですぐにわかりました(笑)。ただ山賀さんはとてもいいキャラクターだったので、正直退場して欲しくなかったですね…。これは他の中山作品に言えることですが…。
お金にまつわる話なんですが、これが確信を突いてくるのでたまにちょっとキツイ部分もありましたが、とにかく読みやすくて面白いです。

#ドキドキハラハラ #タメになる

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2024年02月17日

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おもしろかった。
犯人の予測はしやすかったかな。
でも、犯人よりも、まず、目の前の案件をどう解決していくのかがおもしろかった。

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2024年01月20日

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これはおすすめ。一気読みした。ミステリーとしても、銀行小説としてもとても良い!また、銀行員結城のキャラクターがとても魅力的な人物に描かれていて、ファンになってしまった。先輩の山賀が非情な取り立て屋シャイロックとして派手に登場するが、銀行員としての矜持、辛い過去など奥行き深く描かれているので、おいかける結城の成長ぶりが気持ちいい。

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2023年08月31日

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ネタバレ

面白かった。

不良債権回収のスペリャリストの上司山賀とタッグを組み債権回収をノウハウを叩き込まれる主人公結城。
これからもっと成長していこうとする矢先に山賀が殺される。

予想してなかったのでえっ?てなった。

山賀の案件を引き継ぎ奮闘する結城。
債権者との回収の会話の攻防が凄くてほんとに若手社員か!?と思わずにはいられなかったが、自分の
語彙力がないだけか。

大胆な案を計画し難解な債権をいくつも回収していく様は途中で半沢直樹を読んでるかのようだった、

上司の部長が犯行に加わっていた件もきれいに伏線回収。

映画にすれば主人公の結城は神木くんが合うのかなぁと思いながら読んでた

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2023年05月22日

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中山七里さんの本が最近好きでよく手に取る。
こちらは彼女にしては珍しく?銀行マンの話。
入行3年目の結城は営業から渉外部という回収専門部署に”左遷”されやる気を失っていたが、上司山賀の見事な仕事ぶりに感銘を受け仕事に真摯に向き合う決意をする。いざこれからというところで山賀が何者かに殺される、という意外な展開に。
ストーリーが短編風に区切られており読みやすい、山賀&結城のスカッとする回収プランも気持ち良くとても読みやすかった。

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2023年05月05日

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ん?
池井戸潤さんの読んでる?
銀行小説と言えば、池井戸潤さんやけど、中山七里さんの銀行モンもなかなかでした〜(^_^)v

しかし、銀行って、3年で異動するからって、そのスパンで物事考えてたら、貸すときも、そうなるから、自然と将来を見据えたとか口では言ってても、将来なんか見てないんやな。
3年バレんかったら、ええと…
銀行員としての矜持はないのか…

って人らに囲まれながら、伝説の不良債権回収屋シャイロックと呼ばれた人が殺される〜
部下であった結城が後を継ぎ、回収に走る〜犯人も探しながら…
出世、出世ばかりやなく、専門特化した方が、これからは良いと思う。別に、このスキルは、銀行だけで役立つ訳ではないし。
最近は、銀行もオワコンとか言われて、大変かもしれんけど、自分自身を磨いていれば大丈夫やと思うけどな…

やはり、中山七里さんなんで、最後は、どんでん返し!
楽しめました〜(^_^)v

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2023年05月03日

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山賀さん、結城くんどちらも素晴らしいキャラクターです。
回収不可能な案件をどのように回収するのか、楽しめました。

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2023年03月18日

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4.1

犬養刑事の本ではない。
債権回収の銀行マン話で銀行ものの本で債券回収側の話は読んだことがなかったので面白かった。

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2022年10月22日

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今回は銀行マンですか、しかも不良債権回収という厄介そうな業務。
曲者揃いの債務者からどんな手段で回収するか。
いつものことながら面白すぎて読む手が止まらない。
そのうえ仕事への熱量が半端でない主人公や関係者が出てくるから、途中でミステリーだってことを忘れてしまう。

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2022年08月18日

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中山さんの作品は、その設定とか、最後まで誰が犯人かわからない意外性にあると思います。
これも推理小説なのに、舞台が銀行の渉外部という意外性。
犯人も最後までわかりませんでした。
銀行の話に殺人を絡ませたのかな?
でも、渉外についても知ることが出来て良かったです。

色々な発想を絡ませながらも、私がよんだ中山作品は、正義とは何かを考えさせられます。
多数決で決まるものではない。一人一人が自分の胸に手を当てて、よく考えるべきものなのでしょう。

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2022年07月26日

Posted by ブクログ

主人公がちょっと優秀すぎるなと思いましたが、債権回収の攻防が単純におもしろかった。
犯人もああなるほどなという感じでおもしろかった。

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2022年05月25日

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不良債権回収を行う銀行渉外部のミステリ。

ヴェニスの商人の金貸しシャイロックのように非情な回収を執行するとも噂される伝説の行員・山賀の下に配属された主人公・結城。
回収の交渉に付き従ううちに、その手腕に畏怖と尊敬を覚えつつある時に山賀が殺されてしまう。
上司が遺した難案件をそのまま引き継ぎ、戸惑いと恐怖の中、回収を成功させていく。

山賀案件の難題さが金融素人にも判りやすく、回収手法も爽快でミステリ要素以外が主体でも面白い。

人の上に立つ者、経営者としての資質というのはカネ勘定ではないが、カネ勘定ができなければどうしようもない。
自分だけが可愛い、自分のメンツだけが大事、自分にとって都合が悪いことは全て悪。なんて人間って結構「人の上に立つ人」が多いんだよね。

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2021年04月16日

Posted by ブクログ

少し厳しめの星3つ。

池井戸潤の小説よりもかなりライトな印象ではありつつ、どのような理由で不良債権が発生してしまうのかが概ね理解でき、物語としてはまずまず面白かったです。ただ、ミステリー要素については、取って付けた印象が強かったので、特になくてもよかったように思いました。

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2025年05月08日

Posted by ブクログ

融資をする営業部、債権を回収する渉外部。
銀行の見方が変わった。
確かに融資あれば回収あり、回収できないから貸倒とはいかないとだろうが、こんな時、債務者のほうが割と開き直って返せないもんは返せないとあっけらかんとしているのも、妙にリアル。
半沢直樹よろしく決め台詞は欲しかったが、シャイロックの異名を継承しモチベーションばっきばきの主人公が、融資側の営業に移ったストーリーも見てみたい。

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2024年06月22日

Posted by ブクログ

中山七里先生らしい、骨太の文体でした。
普通の会話文には絶対に出てこない単語も面白く、銀行員と一括りに出来ない組織である事を知れて楽しかったです。

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2023年12月05日

Posted by ブクログ

中山七里版の半沢直樹。
ミステリ要素は少なく、犯人も比較的早い段階で想像はついた。

まず誰もが驚くのが序盤の急展開だ。渉外部の「シャイロック」こと山賀のキャラクターを、中山七里ファンであれば他シリーズの毒島と重ね合わせながら読んでいたのではないか。ところが何と…。(ネタバレなので書きません)
序盤以降は山賀の薫陶を受けた結城が回収マンとして成長し活躍するのだが、その解決方法が意表をついたもので、銀行員としての割り切り方も一種痛快だ。

全編を通して「不良債権は今の銀行の最上階にいる奴らがひたすら先送りしてきたせいだ」という持論を展開していたのも中山七里らしい。
また、債務者の一人として「嗤う淑女」シリーズで出た新興宗教が登場するなど、キャラクターがシリーズを跨いで出てくるあたりは彼の作品では定番になっており、ファンならニヤリとするとこだろう。

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2023年11月08日

Posted by ブクログ

曲者揃いを相手に貸したカネを取り返す金融ミステリ

超優秀な回収マン山賀が自身の矜持を漏れなく部下結城に開陳、教育していた矢先に死んでしまう
その薫陶を受けた部下が業務を引き継ぎ揃いも揃って訳ありな債務者からカネを取り返す成長過程を見ることが出来、同時に山賀殺害の捜査に協力していく

返済方法が少々アクロバティックな点は否めないが、そちらの方に話をのめり込んでしまい、山賀の死のことは忘れていた
あれだけクセ強な山賀。もう少し生前の活躍が見たかった

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2023年05月28日

Posted by ブクログ

これはドラマで見てみたいと率直に思いましたが、現実に浮かぶ宗教団体や政党があるので無理ですかね
(笑)

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2023年03月12日

Posted by ブクログ

半沢直樹シリーズのような勧善懲悪ものかなと思って読んでいたら、債権回収のためならある意味では手段を選ばない微妙な後味の作品でした。
こんなに次々とウルトラCが上手くはいかないだろうと思えるし、結城のスタンスもどこか中途半端であまり引き込まれなかった。

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2022年05月05日

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