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Posted by ブクログ
わらしべ長者、のラスト1行の衝撃
そして結城の成長ぶりが良い
振興衆狂に出てくる宗教法人奨道館、神農帯刀、出版事業の失敗……これはなんか知ってるぞ、と「ふたたび嗤う淑女」で出てくる宗教法人だ!
思わぬ所に繋がりがあってびっくりした
全然違う作品同士に繋がりがあって、それに気がついた時の嬉しさも中山七里さん作品の楽しみ方だなと思う
Posted by ブクログ
もともと中山七里先生の小説好きだから、評価は高くなりがち。
中山先生の作品は、時々おそらく御自身の主義主張が?ちょっとしつこいくらい書かれていて疲れてしまうときがあるんだけど、この作品に関してはあまり気にならなかった。
でもなぁまさか山賀さん、死んじゃうなんてなぁ……。いや、あらすじに書かれてるんだけど。
キャラクターが素敵だったので、死んじゃうこと忘れてた。
山賀さんの遺志を引き継いだ結城が、入行3年目にしては切れ者すぎる気はするけど、フィクションとしてたのしめる範囲。
あと山賀さん殺した犯人はそっちかぁ…そいや冒頭部分からチラッと登場してたじゃん!と。ちゃんと決着、答えが出るからいいよね。
いつも思うけど、この人の多作ぶりと各分野への勉強量と、どうなってるのだろう……想像もつかない天才っているなぁ。金融業界の知識ゼロの私でも楽しく読めるって本当にすごい。
作者買いです!
中山七里さんの作品を読みまくっている私には、犯人は序盤ですぐにわかりました(笑)。ただ山賀さんはとてもいいキャラクターだったので、正直退場して欲しくなかったですね…。これは他の中山作品に言えることですが…。
お金にまつわる話なんですが、これが確信を突いてくるのでたまにちょっとキツイ部分もありましたが、とにかく読みやすくて面白いです。
Posted by ブクログ
面白かった。
不良債権回収のスペリャリストの上司山賀とタッグを組み債権回収をノウハウを叩き込まれる主人公結城。
これからもっと成長していこうとする矢先に山賀が殺される。
予想してなかったのでえっ?てなった。
山賀の案件を引き継ぎ奮闘する結城。
債権者との回収の会話の攻防が凄くてほんとに若手社員か!?と思わずにはいられなかったが、自分の
語彙力がないだけか。
大胆な案を計画し難解な債権をいくつも回収していく様は途中で半沢直樹を読んでるかのようだった、
上司の部長が犯行に加わっていた件もきれいに伏線回収。
映画にすれば主人公の結城は神木くんが合うのかなぁと思いながら読んでた
Posted by ブクログ
物語の主役...と思って読んでいた人物が、
序盤であっさり死んでしまって(^ ^;
あれよあれよという間に、作者の術中にハマる(^ ^;
ざっくり言ってしまうと、銀行の「取り立て屋」の話で。
取り立てのために生まれてきたような上司と、
とてもじゃないがついて行けない弱気な新人という構図は、
銀行と税金との違いはあれど、マンガの「壁ぎわ税務官」を思い出す。
が、本作はさらに「その先」も描かれていて、
誰が敵やら味方やら、魑魅魍魎のだまし合い(^ ^;
小市民的幸せを目指す自分としては、
やはり大きな額のお金の側には近寄らないことにしよう...(^ ^;