中山七里のレビュー一覧

  • 闘う君の唄を

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    ネタバレ

    幼稚園教諭:喜多嶋凜が亡き父の犯した罪が暴かれたことで四面楚歌になる行がとても辛かった。
    加害者家族には何も罪が無くても、刑罰以上の苦しみがやってきて、尚且つそれが半永久的に続いてしまう現実が表現されていた。
    同僚達がそれまでの関係性が無かったかのように手のひらを返してしまう姿に理不尽なものを感じたが、それが現実なのかもしれない。
    最終的には一部父の汚名は晴されたが、その後の凜はどうなったのだろうか。曖昧な形で終わっていたが、周囲が再び手のひら返しになる場面を読むよりは良かったのかもしれない

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    2024年09月01日
  • ふたたび嗤う淑女

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    倫理観も正義感もなく嗜虐嗜好による完全犯罪、なぜならば決して自分の手は汚さずに人の虚栄心、承認欲求を操り犯罪を起こさせる。
    前作同様の胸糞悪さでした。

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    2024年09月01日
  • 静おばあちゃんと要介護探偵

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    アガサクリスティの作品をもじったタイトルにちょっと嬉しくなるものの、痴呆、老老介護、老人による犯罪率の増加…テーマが身につまされまくる。

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    2024年08月29日
  • カインの傲慢 刑事犬養隼人

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    ネタバレ

    犬養シリーズの中、やはり子供絡みの事件を扱ったこの作品が、読んでいて一番腹にズーンとくるような、なんとも苦しくなる作品でした。

    臓器移植を待つ患者さん達はたくさんいらっしゃって、もし自分や身内がその立場なら…どんなにか待ち望むであろうとは考えるけれど、ここで犠牲になった子供達のことを考えると、最後の陣野の犬養刑事に対する発言は、タイトルにもあるように、傲慢としか言いようがない。

    中山七里先生の容赦のないストーリーの展開にいつも驚かされます。

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    2024年08月25日
  • テロリストの家

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    ネタバレ

    公安刑事の息子がテロリスト志願者なんて、なんというアクロバティックな設定なんだ!と思って手に取ったけど、ハラハラする展開と幣原の心の変化が良かった。
    恒例どんでん返しは、本作では気付けなかったので久しぶりにえぇっ!?てなってしまったw

    それにしても、息子殺しの犯人の決め手となったセリフは何度読んでも、秘密の暴露には思えないんだけど、あたしだけかな。

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    2024年08月25日
  • 連続殺人鬼カエル男

    購入済み

    読む順番

    中山先生の作品は登場人物がクロスオーバーします。
    正しい読む順番が知りたい。

    わたしは『嗤う淑女』シリーズを『二人』まで先に読みました。

    ☆ひとつマイナスの理由は以上です。

    #ドロドロ

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    2024年08月24日
  • 逃亡刑事

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    千葉県警捜査一課の高頭冴子が警官殺しの濡れ衣を着せられ事件の目撃者である8才の少年と逃亡を繰り広げるノンストップ・ミステリーで、無実の証明と汚職の追及を晴らす様は読み応えたっぷりでした。
    続編も楽しみです。

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    2024年08月20日
  • テロリストの家

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    公安刑事の息子がテロリスト志願者と言う社会派ミステリーに興味を惹かれ、本を手に取り一気に読みました。
    世間やマスコミからは身内に犯罪者を出したと非難され、さらなる事件も発生していく中で、衝撃的な結末には驚きました。

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    2024年08月20日
  • 絡新婦の糸―警視庁サイバー犯罪対策課―

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    SNSってホントに怖いな。。

    どうやって絡新婦見つけるんだろう?と思っていたら…。
    最後は怒涛の追い上げ。
    犯人探しと言うより、SNSで起こりうる事象の話がメインだったような気がする。
    無意識の悪意って、ホント厄介。。。

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    2024年08月19日
  • カインの傲慢 刑事犬養隼人

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    刑事犬養隼人シリーズ第五弾。
    テーマは臓器移植と貧困。
    その裏側にあるとても重いテーマの物語。

    第四弾のドクターデスを読んでから読みましょう。
    前作に引き続き、とても考えさせられました。

    肝臓の一部を抜き取られた少年の死体が発見されます。
    少年は中国からやってきた貧困家庭の子供。
    さらに、別の少年も同様に内蔵の一部が抜き取られ、死体として発見されます。
    次々に発見される肝臓が抜き取られた少年たちの死体。
    いったい何が起きているのか?

    その裏側には貧困問題。子供の臓器を売ることでしか生計を立てられない貧困家庭。

    そして起きる殺人事件という展開です。
    臓器移植を企てる悪徳ブローカと病院関係

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    2024年08月18日
  • テロリストの家

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    中山七里作品読破2作目。登場人物間の緊張感、現場の臨場感がたまらなく心に刺さる。大変読み応えがあったが、最後の最後でどんでん返しに繋がる伏線が少し弱い気がしてしまった。しかし高い評価。中山七里作品どんどん手に取っていきたい。

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    2024年08月17日
  • ドクター・デスの遺産 刑事犬養隼人

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    ネタバレ

    今回のテーマも胸に重くのしかかり、読み進めるのが辛くなってしまう作品でした。

    人間らしい弱さが露呈され、苦悩する犬養。果たして自分は、身内が同じ境遇だった場合、どちらを選択するのか…?

    展開するにつれ、このままでは終わらないだろう、と思いながらもその真実が明らかになったときはやはり驚きました。

    知識豊富な著者であるのは明白なのですが、ストーリーの展開に読むたびに感嘆してしまいます。
    次の作品も楽しみです!

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    2024年08月16日
  • 悪徳の輪舞曲

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    ネタバレ

    今回は身内の弁護ということで、いつもの調子ではなく心が乱れっぱなしだった御子柴。
    御子柴が思っているより、父も母も見捨ててはいなかった。
    御子柴の心が闇堕ちしそうになると倫子が救ってくれる。
    そういう存在が御子柴のこれからには必要だと思う。

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    2024年08月15日
  • ハーメルンの誘拐魔 刑事犬養隼人

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    ネタバレ

    ストーリー展開が面白く、特に終盤の展開はスピード感あって、かつ二転三転する内容に驚きます。
    犬養刑事の洞察力に脱帽。

    ワクチン接種に関しての是非…。
    解説まで読ませていただきましたが、確かに接種したことで癌という病気にはならずに済んだたくさんの方々もいるわけで、本当に難しい問題がそこにはあるのだと再認識いたしました。

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    2024年08月15日
  • ヒポクラテスの試練

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    シリーズ3作目。
    エキノコックスの寄生による死亡例を調査するうちに、アメリカにたどり着く。真琴とキャシーがそのアメリカに派遣され感染源や原因を突き止める話。
    税金を使った政治家の視察旅行という名の観光は、フィクションでも読んでいて苛立ちが募る。

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    2024年08月13日
  • おわかれはモーツァルト

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    シリーズ物って知らずに買っちゃったなぁ。でも全然、読みやすいし大丈夫だった。エピローグの所に、シリーズものだけど全部雰囲気違うって書いてあったからなのかも?
    音楽描写がすっごく綺麗で、静かなところで読むのにいいと思う。主人公が繊細だからなのか、音楽描写も心理描写も繊細だった。ピアノなんて弾いたことないのに、2人のピアニストの音の違いが明確に想像できるのが不思議~♡♡
    通勤通学とかには使いたくないかな。雑音が入ると最大限楽しめなそう。
    ミステリーとしても結構良かった!全然わかんなくて最後駆け足に読み切っちゃったよ!

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    2024年08月12日
  • 禁断の罠

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    有名作家6名によるミステリ短編集。後腐れのない読み切り。面白かった!
    普段読まない作家に触れられたのも良い。
    火曜サスペンスみたいだなと思った。

    中山七里さんの短編の題名は『ハングマンー雛鵜ー』
    他の作者の短編は題名と内容が重なっていたけど、中山さんの題名はそうは思わなかったなあ。どういう意味なのだろう。

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    2024年08月12日
  • 逃亡刑事

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    千葉県警、警部である高頭冴子は警官殺しの捜査の指揮をとることになった。

    目撃者である少年の証言から犯人が組対課長の玄葉だった。

    玄葉に先手を打たれ、冴子が警官殺しの容疑をかけられてしまう。

    最後の最後でヤクザを利用しての大逆転。ハラハラして最後まで一気読みだった。

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    2024年08月11日
  • さよならドビュッシー 前奏曲

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    警察だろうが強盗犯人だろうが言いたい放題。やりようには開いた口が塞がらない爺さんが、脳梗塞をリハビリで乗り越え、些細な事も見逃さない賢さから犯人を見極めていきます。口だけじゃない、最後に少年たちに入社許可証を渡す爺さんに脱帽!

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    2024年08月11日
  • 秋山善吉工務店

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    昭和の人間である自分にとっては爽快なストーリーだった。
    善吉さんの息子・史親氏が情けなさすぎるのがやや弱い。

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    2024年08月11日