中山七里のレビュー一覧

  • 恩讐の鎮魂曲

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    オーディブルにて。
    すっかり御子柴弁護士の虜になって3作目。このシリーズは毎回出し惜しみなく重要人物が被告人になるのが面白い。今回は父のように慕う恩師。1作目で描かれた御子柴弁護士の医療少年院時代を思い出しながら読んだ。
    冒頭の韓国船沈没事件による「緊急避難」の適用事例から、リーガルサスペンスの面白さが詰まった作品。これまでのヒーロー弁護士作品にありがちな、警察が見逃した決定的な物証を弁護士が見つけて突きつけるというよりは、御子柴弁護士は弁論によって相手の心証を操作するという、どちらかというとリアルな弁護士であるところがこのシリーズの面白いところ。本作はまさにそんな巧みな弁論が見所だった。

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    2024年09月26日
  • 人面瘡探偵

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    人面瘡といえば、横溝正史の金田一耕助シリーズの中であったが、確か題名だけで中身は人面瘡について深掘りされていなかったように思う。
    しかし、この作品は主人公が人面瘡を持っている。主人公は三津木六兵で彼の肩に人面瘡があり、それがしゃべり、探偵という設定である。
    横溝正史と似たところは、田舎の因習と相続争いの点だろう。

    中山七里さんらしいドンデン返しもあり、楽しめる作品だった。設定は現代であるが、田舎の舞台も興味を駆り立てられた。

    人面瘡のジンさんが犯人を暴くが、そのジンさんは実は・・・というところも面白い設定であった。

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    2024年09月23日
  • いつまでもショパン

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    テロが続くポーランドでのショパンコンクールに岬洋介が出場。コンクール控室で殺人事件。岬洋介がテロリスト「ピアニスト」に行きつきます
    ショパンの解説、ピアニストたちの演奏の描写、が凄くてミステリー小説であることを忘れます

    城戸晶が音楽家を続けていて安心。ドビュッシーのあの子も登場して安心

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    2024年09月22日
  • 翼がなくても

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    ネタバレ

    事故によって足を切断したアスリート紗良がその障害を受容し新たな目標を得るまでの過程がきれい事抜きで表現されていた。
    そこに事故の当事者である幼なじみ泰輔が殺害された事件の捜査に犬養、泰輔の弁護士として御子柴が登場するのもこの作家のファンとしては有り難い展開。
    紗良がストイックに自分を追い込んで結果を求める姿は無条件に応援できた。
    犬養VS御子柴の結果も(本来は良いことではないが・・)清々しいものであった。

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    2024年09月21日
  • 死にゆく者の祈り(新潮文庫)

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    冤罪と思われる関根が絞首台に送られてしまうのかと終始ハラハラした。教誨師である以前に友人という不思議な関係や、教誨師と刑事で事件の真相を追っていくストーリーが新鮮で面白かった。

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    2024年09月21日
  • いつまでもショパン

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    ネタバレ

    テロの描写がリアルで読んでるのが辛かったです。
    テロリストまでも虜にしてしまう岬先生の音楽さすがです!

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    2024年09月21日
  • 作家刑事毒島の嘲笑

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    短編でひとつひとつと解決しつつ最後に繫がっていき、最後のさいごはそうきたかと思わせてくれる。今回も毒島真理の強烈なキャラ健在。一緒にはいたくないけど、遠くからは見ていたい(笑)次も待ち遠しい。

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    2024年09月19日
  • こちら空港警察

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    中山作品にはあまり出てこなかった舞台だけど、高頭さんやら真垣総理やら、見知った名前も出てくる安心感。名探偵コナン並に事件を呼び込む署長さんだけど、面白かった。

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    2024年09月19日
  • 静おばあちゃんにおまかせ

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    安楽椅子探偵になるんかな?
    中山七里さんの小説で、ちょこちょこ出てた女性裁判官。
    引退して、孫と一緒に暮らしてる。
    このお孫さんが、ちょっと捜査一課の刑事さんと知り合いで、たまにアドバイスする。
    その刑事 葛城さん、まるで刑事に見えない。
    犬養さんも、時々登場と。

    短編集5つ!

    事件解決は、
     静おばあちゃん
       ↕︎
     円ちゃん
       ↕︎
     葛城刑事
    のリレーで、解決!

    やはり、お年寄りの知恵は大切!
    更に、元裁判官ともなれば!
    安楽椅子探偵って、現場に行かず、話などを聞いて事件を解決に導くんやけど、確かに、出来事を整理した上で、俯瞰できるかも?
    現実には、そうあっさりいかんやろう

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    2024年09月19日
  • おやすみラフマニノフ

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    ネタバレ

    「さよならドビュッシー』を読んだあと、これを読むまでかなりかかってしまった。
    前作と同様、まるで音楽が聴こえてくるような表現なんだが、肝心の曲を全然覚えてないので、そう描かれても全然頭の中に曲が流れない……。

    そして、毎回主人公が犯人かと思いきや最後にどんでん返しが!
    切ないけど、とりあえず主人公は犯人でなくて良かった。
    けど、「その後どうなった」がやはり描かれておらず、気になる。

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    2024年09月18日
  • 秋山善吉工務店

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    ネタバレ

    事件だ犯人は誰だと考えながら読み進めていると、ただの事故でそれを善吉、景子が隠蔽しようと動いていた。ただの事故だった。いやいや流石に予想だにしなかった。犯人の予想は何となくついていたが、意図したものでなく本人が原因に気づいていなかったのが衝撃。

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    2024年09月18日
  • 月光のスティグマ(新潮文庫)

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    本作の特徴は、前半は淡い恋愛模様、中盤にかけては
    犯罪の匂いが漂いだし、最終局面では政治も絡んだ愛憎渦巻く刑事ものに豹変していきます。

    読む手が止まらないとはまさにこのことだな、と。

    純粋で真っ白に澄んでいたものも、たった一つの出来事をきっかけにその色を濁していく。本質は変わらないとしても本質をとりまく自分がそうなっていく。

    大切なもののためであれば、なんでもできてしまうのが人間のストロングポイントではある。それが例え、世間一般で許されないと分かっていることでさえも。

    読むたびに切なくて切なくて、でもなぜか主人公やヒロインに感情移入して、同情したり、嫉妬したり憎んだり、+にも-にも感情

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    2024年09月17日
  • 境界線

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    東北の震災関連の物語は色々ある。大きな災害だったのだと改めて思う。

    震災後、死亡届を出されていない人物になりすまし、過去を清算して新しい人物として生きる。

    震災は人の心まで変えてしまうみたいだ。

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    2024年09月16日
  • 悪徳の輪舞曲

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    ネタバレ

    御子柴の母親である郁美が再婚相手を自殺に装って殺したと起訴され、その弁護を妹・梓に依頼される。カーボンコピーの署名入りの遺書や重量物を容易に持ち上げるための金車(滑車)など状況証拠は揃っていた。挙句、29年前の御子柴の父親の自殺事件も同様の手口であったことが弁護を難しくしていた。
    また眉唾物ではあるが、X染色体上にあるMAO-a遺伝子は母親から男児に遺伝するという仮説があり、悪徳が(輪舞曲)遺伝するのではという話も。
    結果的には再婚相手が前の妻を殺されていて、加害者を罪に問えず、またその家族からもお金をとれなかった逆恨みで別の事件の加害者家族である郁恵をハメ、自殺を他殺に見せかけたという事件で

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    2024年09月15日
  • アポロンの嘲笑

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    いやこれ映画とかで観たい……めちゃくちゃ大スクリーンでしっかりと事の顛末を見届けたい。
    そう思わせてくれる壮大な物語でした。


    中山七里さんの小説は本当に映像化と相性がいいよなと読む度に思います。
    こう、読んでいる時に文章から映像が自然と頭に浮かぶんですよね。
    頭の中に風景が浮かぶし、そこで登場人物がしっかり生きて動いてる姿が見える。
    だからこそこの話は読んでて辛いシーンも多かった。
    ていうか本当に加瀬……こんな事ってあるか?いくら何でも神様は加瀬に無慈悲すぎんか???もう少し優しくしてあげてもいいんじゃないのか???
    もうね、本当に加瀬がね、話が進むにつれてどんどんどんどん印象が変わってい

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    2024年09月14日
  • 笑え、シャイロック

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    大手銀行勤続3年目の銀行員
    営業部から 融資渉外部ー債権回収業務ー
    への移動
    移動に納得していなかったけれど
    先輩の見事な債権回収に 銀行員としての姿勢を学ぶ

    1 わらしべ長者
     自称デイトレーダーの負債を
    2 後継者
     会社を引き継いだ2代目社長の工場負債を
    3 振興衆狂
     新興宗教の負債を
    4 タダの人
     総裁選に敗れた政治家の負債を
    5 人狂
     指定暴力団フロント企業の負債を

    それぞれ所有する資産を考慮して大胆な回収方法を披露する
    しかも 一つ目の債権回収の後 先輩行員が他殺で見つかり 債権者のアリバイも確認してしまう
    事件と債権回収が並行して解決していく
    上手くいきすぎな感じもあり

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    2024年09月10日
  • セイレーンの懺悔

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    女子高生誘拐殺人事件を、刑事でも、当事者でもなく
    マスコミの記者が追いかけていくお話です。

    マスコミならではの視点、葛藤などが表されていて
    面白さを感じました。

    個人的にはあとがきの池上彰さんが良かったです。

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    2024年09月10日
  • 嗤う淑女 二人

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    高級ホテルの宴会場で17名の毒殺事件が発生。犠牲者の一人、国会議員・日坂浩一の手には〈1〉と記された紙片が。そして現場映像を解析した結果、衝撃の事実が判明する。世間を震撼させた連続猟奇殺人に関与、医療刑務所を脱走し指名手配中の「有働さゆり」が映っていたのだ。
    大型バス爆破、中学校舎放火殺人と、凶悪事件が続発。犯行現場には必ず、謎の番号札と、有働さゆりの痕跡が残されている。さゆりは「ある女」に指示された手段で凶行に及んでいたが、捜査本部はそのことを知る由もなく、死者は増え続ける一方で、犠牲者は49人を数えるのだった……。





    久しぶりの中山七里さんの作品
    久しぶり過ぎて 前作2冊の内容がイ

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    2024年09月09日
  • 特殊清掃人

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    中山七里にしては読後感が爽やかな気がするのは気のせいか?猟奇殺人とか、バラバラ死体とかと比較するのが間違ってるのか。
    亡くなった人の気持ちを汲む。
    出来たらお互い生きている間にやりたい事ですね。

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    2024年09月08日
  • 夜がどれほど暗くても

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    ミステリーに最近ハマってしまった。
    主人公は大手出版社の副編集長だったが、息子がストーカー殺人容疑、そして自殺したと疑いがかかり人生が一変する。スキャンダルを追う立場から追われる立場になる。その中で仕事、生活を見つめ直す姿は「炎上ではない俺」の主人公でも見た。自分の正義は他人にとっては正義ではないことを感じさせれてくれる。
    加害者の親と被害者の娘が次第に距離を縮めていく展開は綺麗事な展開か?とも思ったが、両者の心の有り様を細かく描写されていて圧巻。
    回収が怒涛で、めちゃくちゃすっきりというわけではないが、息子が亡くなったことには変わりはない。悲しいが、家出した妻ともやり直せるだろうし、諦めない

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    2024年09月07日