中山七里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
貧困のために自分または子供の臓器を売り渡すという悲惨な事件。次々と肝臓を取られた子供の死体が見つかる。今回は相棒の明日香も大活躍。北京に留学していた経験を活かし、中国へ出張。若いが故に犯人への怒りが大きい。これに娘が腎障害の犬養刑事が我が事のようにエキサイトして行く。実行犯を脅しながら逮捕に持って行くが、最後の黒幕に辿り着いたと思ったら衝撃の告白。
犬養刑事の娘の事もあり、何かスッキリしない。
『カインの末裔』という最終章だが、聖書の世界では弟を殺したカインは人類の半分がその末裔であり、みんな原罪を抱えているらしい。他人の臓器を必要とする人が、金に困っている人から買う事で両方がウィンウィンの関係というレトリックが悩ましい。 -
Posted by ブクログ
近々会う予定の友人がAudibleで中山七里先生を聞いてると伺い、『作家刑事毒島』の続きを選択。毒島が作家になる前の事件群で、犬飼が新人刑事のころのお話。
刑事時代の毒島も、弁舌はねちっこく、精神的に追い詰めていく取り調べは痛快そのものだ。既にその人となりは完成させれている。そしてものすごく物語のテンポが良くてばーっと一息に読み終えてしまった。
各事件の裏に潜む「教授」の存在。「自分では一切手を汚さずに悪さをする人間」を一番嫌いと言い、「僕自身がそういうタイプ」と犯罪者との相似性を自覚する。一種の円環のような所在地と、それを取り巻く立場と正義と、の結果としてあのラストだったのかもしれない。少しすっきりはしない着地にも感じるが、その後作家に転身することを踏まえると、次に繋がる風呂敷のたたみ方だったのだろうなあ。
件の友人に有隣堂のYouTubeを勧められた。中山七里先生の回……なるほど……なかなかに人間離れしているな? -
Posted by ブクログ
毒島が作家になる前の話で、警察を辞めるきっかけとなった事件。
単純におもしろく、すぐに読み終わってしまった。
短編集なのに、ラスボス登場で一本の繋がりが生まれ、よりワクワク感を高めてくれた。
毒島が容疑者を追い込んでいくのが巧みで、私も麻生と一緒に取り調べ室を覗いている気分だった。
柔らかい話し方に安心していると、いきなり手の平を返したように、一番触れてほしくないところを、最大の武器である毒舌で斬り込んでくる。
これは痛いわ、正論なだけにたまったものじゃない。
覗き見していたはずが、犯人と一緒に抉られたような気分になる。
痛快のはずなのに、やっぱしんどい。
ラストは「あれっ?大丈夫?」と思っていたら、やはり着地点は無惨だった。
毒島はわかっていて、追い込んだのかなぁ。
2024/10/23 20:47 -
購入済み
読みやすかった!
非常にサクサクと読み進められて、一気読みしてしまいました。矢口さん推しです♪「どんでん返しがすごい」と聞いて手に取ったのですが、途中から予想できちゃいました…それでもとても面白かったです。中山七里さんの他の作品も読んでみたくなりました!