中山七里のレビュー一覧

  • アポロンの嘲笑

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    “それは、街の死骸だった。”


    東日本大地震、原発と重い題材なのだが、テンポの良さとスピード感のある展開でページをめくる手が止まらなかった。

    とくに震災後の原発の描写は、作者が丹念に調べ上げて物語として落とし込んでいるのでほぼ真実なんだろうなと思った。

    震災が起こった場所で暮らしていたこと、原発で働く選択をしたこと。
    自己責任で片付けるには、割り切れない気持ちになってしまう。

    とはいえ、地震大国で暮らし電気がないと暮らせない生活を送っている身としては何もできないのも事実なのだが。

    このような社会派サスペンスを読んだあといつも思うのだが、今まで責任ある立場で受けた恩恵もあるのだから、問題が起きたときは誰かに転嫁するのではなくきちんと責任をとって欲しいと願う。

    世の中の不条理がつまった一冊だ。


    こんな人におすすめ.ᐟ.ᐟ
    ・社会派の作品が好きな人
    ・どんでん返しが好きな人
    ・震災に関する話が読みたい人
    ・世の中の闇に焦点があたる話が好きな人
    ・冒険譚が好きな人

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    2024年03月27日
  • ワルツを踊ろう

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    怖すぎる。救われなさすぎる。
    終始暗黒すぎる。後味の悪さもずっと纏わりつく。
    限界集落の現実はどうなのか。狭量なんてもんじゃない。
    人間の卑しさを最大に活かした、なんとも振り切れた作品です。

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    2024年03月27日
  • スタート!

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    面白かった。芸術を創り上げる過程とそれに携わる人々の心象風景を丁寧に描く。ドビュッシー シリーズにも共通する感動がありました。
    ミステリーとしての鋭さはイマ一つかもしれませんが、主人公大好きです。

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    2024年03月26日
  • 秋山善吉工務店

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    「おやすみラフマニノフ」は14年前だったのか。それ以来の七里さん。明るくさばさばしていて痛快で面白かった。はんぐれもモンスターおばさんも次々と粉砕。出来過ぎだけど、胸がスッとする。謎解きも興味深かったし、七里さん今後も楽しませてもらいます。

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    2024年03月20日
  • 静おばあちゃんにおまかせ

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    タイトルや表紙、短編ものというスタイルからなんとなく「スピンオフ」のイメージを持っていましたが…。
    おばあちゃんの孫を愛する心に涙

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    2024年03月17日
  • ワルツを踊ろう

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    ネタバレ

    田舎で閉鎖的な人間関係。
    陰湿な嫌がらせ。
    村八分とはいうけど、こんなにも人は残酷になれるのか。
    最初は村に溶け込もうと自分なりに努力していた主人公が(かなりずれてはいる)段々と追い詰められていく様が怖かった。
    なんとなく予想はできたけど、村全体の嫌がらせかと思いきや1人の仕業だったとは。

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    2024年03月12日
  • 逃亡刑事

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    女性の刑事は大概、大柄で行動力、攻撃力、思考力抜群でこの話の冴子さんも例外でなく、ぶっ飛んでます
    ある時間を目撃した、8歳の子と逃げる事になった冴子さん
    とんでも無い所に逃げ込んで、反撃を開始
    最後はこんなのありって

    テンポよく読めました

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    2024年03月04日
  • 帝都地下迷宮

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    鉄道オタクってのも色んなのがあるみたいやけど、廃駅オタクってあるんやな。
    駅あるけど使用してないってのがあるんや。しかも、地下鉄で!知らんかったわ!
    廃墟ツアーみたいな感じで、行ってみたい気もする。

    廃駅オタクの公務員 小日向さんが、立ち入り禁止の廃駅に潜り込むとそこには、いっぱい人が!
    人呼んで「エクスプローラー」。名前はカッコええけど…
    しかし、こんな事情で、地下に住むのを納得すんの?
    めちゃくちゃやん!日本政府!
    さらに公安に見張らせて!

    しかし、潜入していた公安が殺されて、それに小日向さんも巻き込まれ〜
    でも、この話しは、殺人事件に巻き込まれて〜
    というより、国の政策間違いに巻き込まれて〜
    という被害者達を描きたかったのかな。
    今回は、殺人事件なくてもええんとちゃうかな?って思ってしまった。
    十分、悲哀感満載やもん。
    何で、国って一度走ってしまうと、「それは絶対正しい!間違いはない!」的になるんやろな。
    間違いはあるし、真摯に向き合って、正せば良いのに。
    なかった事することばっかりo(`ω´ )o

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    2024年02月29日
  • 警官の道

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    警官も人。
    悩みもあれば間違いもする。
    そんな中でも信念をもって行動し生きている人はかっこいい。
    どの作家さんの作品も響きました。

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    2024年02月29日
  • 帝都地下迷宮

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    地下鉄を舞台に巻き起こる空想小説。
    「東京の地下鉄の廃駅に住まう人々」という設定は興味深かったが、求めていたミステリではなかった。
    また、ラストが少々単純だと感じた。

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    2024年02月28日
  • 禁断の罠

    購入済み

    全体的に割と面白かった、印象に残るような話はとくになかったけど、がっかりという感じは全然しなかった。

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    2024年02月20日
  • 警官の道

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    ネタバレ

    「警官」という職業に焦点を合わせているのが面白い。するっと読むつもりだったのに、好きな作家が多すぎて没入。急いで読むことができなくて、思いのほか時間を要しました。

    まずひとつめの葉真中さんで掴みバッチリ。以降、コロナに寄せた話もちらほらあり、あまりに寄せすぎるのは私は苦手なのですが、世間がパニックになっている間に作家たちはなんとかこれに絡めた話を書けないものかと考えていたのだなぁと思ったりも。

    警官だって普通の人間。LGBTをカミングアウトする時期に悩む姿なども描かれ、その生き様が興味深い。

    柚月姐さん、好きです♪

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    2024年02月20日
  • 笑え、シャイロック

    ネタバレ 購入済み

    作者買いです!

    中山七里さんの作品を読みまくっている私には、犯人は序盤ですぐにわかりました(笑)。ただ山賀さんはとてもいいキャラクターだったので、正直退場して欲しくなかったですね…。これは他の中山作品に言えることですが…。
    お金にまつわる話なんですが、これが確信を突いてくるのでたまにちょっとキツイ部分もありましたが、とにかく読みやすくて面白いです。

    #タメになる #ドキドキハラハラ

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    2024年02月17日
  • 銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2

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    静おばあちゃんシリーズ3作目。
    元裁判官の静おばあちゃんと車椅子の暴走老人玄太郎とのコンビによる連作短編ミステリー。
    今回は、名古屋在住の玄太郎が癌の治療のため東京の病院に入院。そこで静と再会し、医療過誤問題、構造計算書偽装問題や高齢者の暴走事故など、ニュースで話題になった事件がテーマになっている。
    玄太郎の暴走が事件解決の端緒となるのが、小気味いい。
    この玄太郎、著者のデビュー作ともいえる作品で、すでに最期が判っていることに、哀切を感じる。
    著者の小説には、他のシリーズの人物が時々顔を出すが、今回はファンにとってはうれしい岬洋介が司法修習生として登場。全作品を、書かれている時代別に並べてみたくなる。どなたか試してみる方は。

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    2024年02月09日
  • 翼がなくても

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    こんなのも書けるのか、中山七里さん!!
    スポーツ、サスペンス、御子柴弁護士に犬養刑事!

    走りたくなる話。
    多分、もっと、爽やかな話にもできたと思うのに、そこに事件を絡めていくっていうのがなんとも愉しめる。

    今後のさらちゃんに期待!

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    2024年02月07日
  • スタート!

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    これは映画を愛する人、いやモノづくりを愛する人達の話だ。

    正直この話のあらすじを読んだ時、このタイミングで読むのはどうかなぁとちょっと悩んだんですよね。
    話の方向性は違うけれど、モノづくりに関するニュースが取り上げられたりしてるこのタイミングだとちょっとくるものがあるかなぁって。
    でも読み終わってから「この話をこのタイミングで読んで正解だったな」と確信しました。
    この作品、ミステリー作品ではあるんだけど途中からミステリーとかちょっとどうでも良くなっちゃうというか(言い方悪いけど本当にそうなの)、憧れだった世界で夢と現実のギャップに燻る主人公の成長物語の方がグッときてしまったというか、まぁとにかく熱いんですよね、登場人物がみんな熱い。
    映画の業界の話やら専門用語も詳しく解説してあるし、合間に出てくる現実作品のエピソードもとても面白い。
    作者の中山七里さんはかなりの映画好きだとどこかで読んだのだけれど、その知識が存分に発揮されている作品だと思います。

    あとね、別の作品に出てくるやたら印象強い彼女もまた現れるんですけどね、これがまぁ「お前!お前!本当にお前は!!!」って感じの憎たらしさを全面に押し出してるんですよね……でもこれがまたいい役なんだよなぁ。
    でもごめんやっぱ1回痛い目見て欲しい。

    私達が何気なく取捨選択して眺める映像作品。
    一生かかっても観られる数ではないその作品ひとつひとつにこういう物語が隠れているものなんだろうなぁ。
    「映画は水物」という表現が作品中に出てくるんだけれど、本当にその通りだと思います。
    実際ふんだんにお金をかけて作った作品がすぐに上映打ち切られたり、低予算のインディーズ映画が大ヒットを飛ばしたりとかありますもんね。

    全てのモノづくりに関わる人達がこのくらい真剣に作品と向き合ってくれているんだと信じたい。
    そんな作品です。

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    2024年02月06日
  • 静おばあちゃんと要介護探偵

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    2024.02.03 Audibleにて

    何度声を上げて笑ったことでしょう
    要介護おじいちゃん。うわ、なんだコイツって思うけど、これだけ言いたいこと言えたらいいなぁという羨望もある。
    それに対して、静さんがちゃんと諭してくれるから、なかなか面白い。静さんの諭し方が、沢山の人を見てきて、沢山の知識を得て、そこから沢山考えてきた人の言葉なんだろうっていう深さや優しさがある。

    メイン主人公2人は、還暦過ぎた高齢者のおじいちゃんおばあちゃん。
    愛知の結構でかい不動産建築関係の社長をしていう、車椅子が必要なコウヅキおじいちゃまと、元女性判事のシズカおばあちゃまが、関わってしまった事件を解決して行くお話。
    シズカさんが、要介護おじいちゃんが苦手だって言いながら、協力してる様がなんだか、あー本当にこの人のような歳の取り方をしてみたいなぁと思う。

    サラッと聞けて、ワハハと笑える。
    楽しい作品です

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    2024年02月03日
  • 警官の道

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    警察小説の短編集
    葉真中顕、中山七里、呉勝浩、深町秋生、下村敦史、長浦京、柚月裕子
    今読まれているこの作家達の警察小説アンソロジーという事で、期待しまくって読み進めましたが・・・
    作品によって大きく好き嫌いがある感じですかね?中山七里と柚月裕子はさすがの面白さでしたが、長浦京は警察小説ですらなく、「リボルバー・リリーの現代版」の様相だし・・・
    他の方にも是非読んでいただき、感想を聞きたいです。

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    2024年02月01日
  • 人面瘡探偵

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    ネタバレ

    人面瘡の『ジンさん』と三津木のやり取りが快感な一方で、起こる事件やその背景は非常に禍々しい。

    気のせいかな、中山先生の著作にはたびたび障がいのある登場人物が登場する(しかもかなり話の核心に関わる位置で)と思うのですが、今作もそうでしたね。

    ラストは、あぁやっぱりそうだったんだ。という感じで、三津木自身もいろいろと抱えていることが垣間見得ました。今後その辺りも徐々に明らかになるんでしょうか。

    続刊があるようなので読もうと思っています。

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    2024年02月01日
  • 静おばあちゃんと要介護探偵

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    ライトに読めるミステリー。

    キャラが濃いのがまたいい。
    要介護探偵というのがキャッチーだけどリアル。

    高齢とは思えないほど頭キレッキレ。

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    2024年01月29日