中山七里のレビュー一覧
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“それは、街の死骸だった。”
東日本大地震、原発と重い題材なのだが、テンポの良さとスピード感のある展開でページをめくる手が止まらなかった。
とくに震災後の原発の描写は、作者が丹念に調べ上げて物語として落とし込んでいるのでほぼ真実なんだろうなと思った。
震災が起こった場所で暮らしていたこと、原発で働く選択をしたこと。
自己責任で片付けるには、割り切れない気持ちになってしまう。
とはいえ、地震大国で暮らし電気がないと暮らせない生活を送っている身としては何もできないのも事実なのだが。
このような社会派サスペンスを読んだあといつも思うのだが、今まで責任ある立場で受けた恩恵もあるのだから、問題が起きたときは誰かに転嫁するのではなくきちんと責任をとって欲しいと願う。
世の中の不条理がつまった一冊だ。
こんな人におすすめ.ᐟ.ᐟ
・社会派の作品が好きな人
・どんでん返しが好きな人
・震災に関する話が読みたい人
・世の中の闇に焦点があたる話が好きな人
・冒険譚が好きな人 -
Posted by ブクログ
鉄道オタクってのも色んなのがあるみたいやけど、廃駅オタクってあるんやな。
駅あるけど使用してないってのがあるんや。しかも、地下鉄で!知らんかったわ!
廃墟ツアーみたいな感じで、行ってみたい気もする。
廃駅オタクの公務員 小日向さんが、立ち入り禁止の廃駅に潜り込むとそこには、いっぱい人が!
人呼んで「エクスプローラー」。名前はカッコええけど…
しかし、こんな事情で、地下に住むのを納得すんの?
めちゃくちゃやん!日本政府!
さらに公安に見張らせて!
しかし、潜入していた公安が殺されて、それに小日向さんも巻き込まれ〜
でも、この話しは、殺人事件に巻き込まれて〜
というより、国の政策間違いに巻き込まれて〜
という被害者達を描きたかったのかな。
今回は、殺人事件なくてもええんとちゃうかな?って思ってしまった。
十分、悲哀感満載やもん。
何で、国って一度走ってしまうと、「それは絶対正しい!間違いはない!」的になるんやろな。
間違いはあるし、真摯に向き合って、正せば良いのに。
なかった事することばっかりo(`ω´ )o -
Posted by ブクログ
静おばあちゃんシリーズ3作目。
元裁判官の静おばあちゃんと車椅子の暴走老人玄太郎とのコンビによる連作短編ミステリー。
今回は、名古屋在住の玄太郎が癌の治療のため東京の病院に入院。そこで静と再会し、医療過誤問題、構造計算書偽装問題や高齢者の暴走事故など、ニュースで話題になった事件がテーマになっている。
玄太郎の暴走が事件解決の端緒となるのが、小気味いい。
この玄太郎、著者のデビュー作ともいえる作品で、すでに最期が判っていることに、哀切を感じる。
著者の小説には、他のシリーズの人物が時々顔を出すが、今回はファンにとってはうれしい岬洋介が司法修習生として登場。全作品を、書かれている時代別に並べてみたくなる。どなたか試してみる方は。 -
Posted by ブクログ
これは映画を愛する人、いやモノづくりを愛する人達の話だ。
正直この話のあらすじを読んだ時、このタイミングで読むのはどうかなぁとちょっと悩んだんですよね。
話の方向性は違うけれど、モノづくりに関するニュースが取り上げられたりしてるこのタイミングだとちょっとくるものがあるかなぁって。
でも読み終わってから「この話をこのタイミングで読んで正解だったな」と確信しました。
この作品、ミステリー作品ではあるんだけど途中からミステリーとかちょっとどうでも良くなっちゃうというか(言い方悪いけど本当にそうなの)、憧れだった世界で夢と現実のギャップに燻る主人公の成長物語の方がグッときてしまったというか、まぁとにかく熱いんですよね、登場人物がみんな熱い。
映画の業界の話やら専門用語も詳しく解説してあるし、合間に出てくる現実作品のエピソードもとても面白い。
作者の中山七里さんはかなりの映画好きだとどこかで読んだのだけれど、その知識が存分に発揮されている作品だと思います。
あとね、別の作品に出てくるやたら印象強い彼女もまた現れるんですけどね、これがまぁ「お前!お前!本当にお前は!!!」って感じの憎たらしさを全面に押し出してるんですよね……でもこれがまたいい役なんだよなぁ。
でもごめんやっぱ1回痛い目見て欲しい。
私達が何気なく取捨選択して眺める映像作品。
一生かかっても観られる数ではないその作品ひとつひとつにこういう物語が隠れているものなんだろうなぁ。
「映画は水物」という表現が作品中に出てくるんだけれど、本当にその通りだと思います。
実際ふんだんにお金をかけて作った作品がすぐに上映打ち切られたり、低予算のインディーズ映画が大ヒットを飛ばしたりとかありますもんね。
全てのモノづくりに関わる人達がこのくらい真剣に作品と向き合ってくれているんだと信じたい。
そんな作品です。
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Posted by ブクログ
2024.02.03 Audibleにて
何度声を上げて笑ったことでしょう
要介護おじいちゃん。うわ、なんだコイツって思うけど、これだけ言いたいこと言えたらいいなぁという羨望もある。
それに対して、静さんがちゃんと諭してくれるから、なかなか面白い。静さんの諭し方が、沢山の人を見てきて、沢山の知識を得て、そこから沢山考えてきた人の言葉なんだろうっていう深さや優しさがある。
メイン主人公2人は、還暦過ぎた高齢者のおじいちゃんおばあちゃん。
愛知の結構でかい不動産建築関係の社長をしていう、車椅子が必要なコウヅキおじいちゃまと、元女性判事のシズカおばあちゃまが、関わってしまった事件を解決して行くお話。
シズカさんが、要介護おじいちゃんが苦手だって言いながら、協力してる様がなんだか、あー本当にこの人のような歳の取り方をしてみたいなぁと思う。
サラッと聞けて、ワハハと笑える。
楽しい作品です