中山七里のレビュー一覧
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ネタバレ終戦から2年経過した岡山県にある
閑散とした田舎町。
この閉鎖的な田舎町で起こった惨劇
利兵衛は「鬼」と化したのか?!
この導入部分が大変好みで
時代が昭和から令和のコロナ初期に
展開しても謎解きと「祟り」や「呪い」と
絡められていて読む手が止まらない。
田舎に限らず、実はどこでも
プライバシーのなさや
固定概念による排他的な
雰囲気はあるあるだと思うし
そこに未知のウイルスが加われば
集団心理の恐ろしさや
新参者への疑心暗鬼などは
当時、確かにあった感染者への
過剰な態度や嫌がらせなどの
ろくでもない側面ばかり思い出す。
麻宮の立場的なものは早々に
分かったけれど(分かりやすいよね)
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Posted by ブクログ
ネタバレピアニストを目指す16歳の遥は、祖父と従姉妹と共に火事に遭い、一人だけ奇跡的に助かるも全身に大火傷を負う。それでもピアニストになる夢を諦めず、コンクール優勝を目指して猛レッスンに励む。しかし、その周囲では遺産相続を巡る不吉な出来事が次々と起こり、ついには殺人事件まで発生する。音楽とミステリーが融合した物語。
・・・
私、音楽は好きですが、クラシックはあまり分かりません。
それでも過去のバンド経験やフラメンコギターの経験から、音楽へ打ち込むことの楽しさと辛さ、難しさ等は分かるつもりです。
で、本作主人公の遥の、文字通り起死回生の並々ならぬ努力、ドビュッシーへの憧憬と感動がダイナミックで壮麗 -
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短編構成だったので一気に読めた。社長含め3人しか従業員いないので、人物を把握しやすい。
中山七里さんの作品はまだそんなに読んでないけど、当然のように出てくる警察官。なんなら社長の経歴が元捜査官。
若い人が死んだ人の後片付けをするのは、この世の摂理なごらなかなかキツいものがある。だれも孤独死して悲惨な最期を迎えたいと望んだわけではないので、生き方なんか垣間見えるとつらい。
清掃業務のあれこれというよりは、結構強引に故人の生き方を捜査してる感じ。入って数ヶ月の女性がわざわざ水戸にある故人の生家まで訪ねるのは職務の範疇を越えてる。
ちょっとやめた元刑事のために、現役刑事たちが融通効かせすぎな感じもし -
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☆3じゃ少ないか…
でも4ってなるとちょっとなぁ…
って☆の適当な数です( ̄▽ ̄)
コロナです!
あのニュースにビビりながら見ていた頃
ホント最初の頃の話です。
◯◯県◯◯人
うわ〜愛知県も増えてきたよ〜。゚(゚´Д`゚)゚。
マスク買いに並んだよね…
そんな頃にセレブ界隈でコロナ罹患で死者が…
コロナは陽性?でも謎の注射痕が?
どうやら未承認のワクチンを手に入れて接種したらしい…金額は一本一千万円⁈
コロナ禍の病院のパニック
中国による細菌ばら撒き説
人々のコロナに対する恐怖と鬱屈が爆発!!
非常にリアルな殺人事件で良かったんだけど
後20ページくらいまで長引く捜査…
解決する -
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生産性のない老人をこの世から抹殺するのは社会にとっては天誅、本人たちにとっては救済とか言って殺しちゃったよ!
9人も!
ほんとは老人ホームの入居者39人全員を殺すはずだったとか言ってるし!
怖っ!
いや、恐っ!
ん、どっちのこわっ!なんだろ…
(怖っ?恐っ?どっち?)
こんな令和最初で最悪の事件を起こしたバケモノを弁護するのは、もちろん御子柴礼司弁護士だ!
いや〜、さすがの御子柴さんでも今回は勝てないでしょ!
国選弁護人だから大好きなお金もイマイチだし、元〈死体配達人〉が令和最初で最悪の凶悪犯とタッグを組むという売名行為にはもってこいだがちょっとピンとこない…
じゃあ、なんで御 -
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あの頃、ワクチンに対する噂がだいぶ飛び交っていたのを思い出す。
現にワクチンによる副反応で怖い思いをした記憶も未だありありと蘇る。
ワクチンに限らず、何が正しくて何が正しくないのか…どの報道が本当で、どの情報が正しくて、どれが間違っているのか…世の中おかしかったですね。
完全にコロナに操られていた感じです。
それが今や、5類。
コロナやワクチンで亡くなられた方がいるのも事実なら今やインフルエンザ以下…風の一種という扱いも事実。
当時の医療関係者の奮闘に頭が下がりながらも今や過去の話になりつつある。
忘れちゃダメですね。
伊達先生の言うように「学ぶこと」
コロナの頃を思い出し、役に立ったことと立 -
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発売前のゲラをNetGalleyJPさんで読ませて頂きました。
“総理の替え玉”というあり得ない設定。
前作の記憶がかなり朧気でしたが楽しめました。
真垣総理…いや、影武者の慎策が率いる日本という国の行方を、これまで実際に起こったパンデミック、オリンピック、台風被害、台中問題などを絡めながら描かれていました。
中山七里さん、さすがとしか言いようがない!
あの時はどうだったかなぁ…と記憶をたどり、実際の舞台裏を想像しながら読みました。
こうして楽しくエンターテイメントとして読むのは不思議な感じ。
危なげな慎策が、一筋ならではいかない議員を相手にどうにかこうにかここまで総理をやってきているだ -
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蒲生事件の生き残り野々宮恭子は、粉うかたなく蒲生美智留の後継者だ。犯罪のスタイルは酷似というよりも引き写しだ。仮に美智留がまだ生存していると言われても、全く違和感が無い。金銭欲でも物欲でも復讐でも無い。ただ愉快だから他人の人生を弄びそして捨て去る。絶対神崎亜香里は美智留だと私は思った。では一体野々宮恭子は誰?エピローグまで作者は彼女の名前と動機も明かさなかった。柳井のせいで仲が良かった妹の自殺のせいで精神が錯乱する為らしい。でもこれだけでは美智留の食指は動かないだろう。柳井の初当選のインタビューを偶然見かけた時に柳井の人生を握り潰したい衝動に駆られた。嗜虐心である。美智留は又何処かで長く低く嗤