中山七里のレビュー一覧

  • 隣はシリアルキラー

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    期待していたのは犯人当て以上に「あの音の正体」の解明だ。「不思議なことは何もないのだよ」と、ここでの展開の妙こそ楽しみだったのだが、期待していた方向性とは異なる内容だったのは残念。
    だが、「あの音」がもたらす緊張感は、下手なミステリーより遥かに夢中になれる。

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    2026年08月31日
  • とどけチャイコフスキー

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    岬洋介、もう36歳になっていたのね!
    相変わらず爽やかな妖精のような岬。

    今度の舞台はロシア。
    ロシアとウクライナの戦争が続く中、どうしても暗く重苦しい話題が続く。
    戦争ってこういう状況になるんだ…。
    例え音楽の学校であっても常に争いが起こる。

    犯人も意外な人物であったし、最後は私にとっては少し悲しい結末だった。

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    2026年08月30日
  • ハングマン 鵜匠殺し

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    思ったよりあっけないラストでしたが、闇バイトの出口や複雑な組織など、自分にとっては勉強になりました。こんな風に悪の権化が粛正されて少しでも世の中が良くなるなら、これもアリかなと思ってしまいます。

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    2026年08月30日
  • 暗殺の交響曲

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    ネタバレ

    能面検事の不破、週刊春潮副編集長の志賀、氏家鑑定センターの氏家と中山七里の他作品の主人公も登場し、途中までは読み応えもあり楽しく読めたが、最後がガッカリ。
    検察の証拠の疑義について、物語の最終盤で発覚したのにも関わらず、裁判冒頭でその証拠に不同意したのは何故だったのかが全く描かれていない。
    何となく不同意した証拠が結果的に被告人の無罪に繋がった、ラッキーな展開でしかない。
    鋭い洞察と辣腕で裁判をひっくり返して来た御子柴弁護士らしくないストーリーで満足度が低かった。
    中山七里作品で一番好きなシリーズだけに残念。

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    2026年08月29日
  • テミスの剣

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    ネタバレ

    決して悪辣な人間ではない。いや、隠蔽に手を染めた関係者は皆、同様に仕事に忠実で組織への帰属意識が高い者たちだった。
    そういう人間が冤罪を引き起こし
    組織の不都合を糊塗しようとすることが哀しい。社会悪の根源にあるものが、必ずしも悪意とは限らないことが腹立たしい。

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    2026年08月28日
  • Jミステリー2025~FALL~

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    ミステリー作家競演のアンソロジー
    どれも面白く読めた。
    葉真中顕「21グラム」幽霊が見えるという設定が漫画チックで面白かったがさすがの最後w
    荻堂顕「コンカフェ探偵ロゼ」コンカフェで推理ってシチュエーションが面白かった。しかし事件の真相はとても重い。
    五十嵐律人「万藤の灯火」二転三転が面白かった
    誉田哲也「それはない」と中山七里「秋山善吉工務店 昭和編」はスピンオフ的な感じ

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    2026年08月27日
  • さよならドビュッシー

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    ネタバレ

    人がどんどん死ぬ。
    全身やけどした人をいじめてくる同級生いるけど音楽学校ってそんな治安悪いの?そんな人たちが素敵な音楽奏でられるの?
    70歳(?)のみち子さん、バイタリすごい。

    オチの前↓
    遥、火事の前と後で性格変わっちゃったな〜
    前はもうちょっとおちゃらけた感じじゃなかった?それにおじいちゃん・ルシアが死んでもあんまり悲しんだり思い出したりしないんだなー。
    2人のこと好きそうだったのに…
    まあ自分のことに必死で余裕なくなるのかね。
    そしてなーんかあんまり、ピアノが好きで弾いてるって感じしないのよな、色々違和感あるなあ

    オチの後↓
    ルシアだったかあああああ
    これで全て腑に落ちた。
    お母さんが殺されたからPTSDになったんじゃなくて、
    お母さんを殺したからPTSDになってたんだね。
    そしてそれを乗り越えてコンクール出場…
    結構メンタル強いじゃん?!?!

    ベートーヴェンの説明とか、
    音楽こんなすごいんやでぇみたいなページは飛ばしてしまった(じゃあなんでこの本選んだ)

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    2026年08月26日
  • どこかでベートーヴェン

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    オーディブルにて。

    岬洋介の高校生編。
    個人的には普段の講師編より音楽要素が少なくてストーリーやミステリー要素の方が強いから面白かったかな!
    にしてもクラスメイトがクソすぎる、、、

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    2026年08月25日
  • 連続殺人鬼カエル男ふたたび

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    カエル男がふたたび帰って来た。

    凄惨な殺害方法と稚拙な犯行声明文で
    世間を震撼させたカエル男連続猟奇殺人事件。
    十ヶ月後、事件を担当した精神科医・御前崎教授の自宅が爆破され、
    その跡からは粉砕・炭化した死体が出てきた。
    カエル男の報復に、渡瀬&古手川の刑事コンビも再び動き出す。
    さらにカエル男の保護司だった有働さゆりもアクションを起こし……。

    まさかの御前崎教授の自宅爆破から幕を開ける展開。
    そして繰り返される悍ましい殺戮の数々。
    今回もその描写がエグく、心が持って行かれてしまう。
    食前・食後すぐには絶対読んじゃいけないヤツである。

    とは言え、インパクトという意味ではやはり前作の方が圧倒的だったかなと。
    今作はどちらかというと豪華ハリウッド映画の続編みたいと言ったらいいか、
    派手さは前作以上なのだが、暴かれる謎はあっさりめみたいな。
    割と前作で事件の背景、そして真の狙いも明らかになっていたので、
    そこをなぞっていく展開に終始なりがちだったのは致し方ないところか。

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    2026年08月25日
  • 連続殺人鬼カエル男

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    無差別殺人鬼カエルオトコ堂場
    無惨な方法で次々と犯行を重ねる、血係が全くなく証拠、証言も出ない。、被害者の関係性は見当たらず。社会はパニックに落ちいる。そこで出てきたのが被害種の名前がアイウエオ順。
    次の名前の住人と家族がパニックに陥り、暴徒と化す。
    一方で類型犯を調べ始めると関係性が浮かび上がる。
    二乗三重に張られた精神疾患と犯罪者の罠。
    構成は素晴らしい出来上がり。人物造形がイマイチなのが残念。
    面白い

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    2026年08月25日
  • ヒポクラテスの悔恨

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    ネタバレ

    大好きな法医学者・光崎教授シリーズ。
    今回は、これまでよりも明確に1つの事件を軸として描かれている。
    光崎教授がテレビ出演後に犯行予告があり、その犯人を追うというお話。

    光崎教授は相変わらずかっこいいし、古手川も真琴もかっこいい。仕事をやりきるプロフェッショナル感。

    そして、中山七里さんは本当にお話を作るのがうまい。
    現代の社会問題や、ニュースで取り上げられそうな悲しい事件をうまく組み込んでそれぞれの事件が描かれる。
    これまでのヒポクラテスシリーズに比べると、比較的あっさり解決しているような気もするが、それでも取り上げるテーマは興味深いものが多いなぁと感じる。

    引き続き、光崎教授の活躍に期待!

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    2026年08月25日
  • 能面検事の挫折

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    顔色を読まれる?挑発に乗る?足が竦む?ありえないだろう。能面検事、不破俊太郎に限って。

    シリーズ第一弾で名が挙がっていた、元触法少年こと弁護士の御子柴礼司が、満を持して“西”に乗り込んできた。
    果たして筆者はどちらに花を持たせる気なのか、そればかりが気になる対決だった。

    今後不破が“東”に乗り込むこともありうるだろう。能面に能面を重ねた完全体で、御子柴と熱血対決を繰り広げて欲しい。
    筆者の頭の中で既にプロローグは起動しているはずだ。

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    2026年08月24日
  • いつまでもショパン

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    オーディブルにて。

    今回はポーランドのショパン・コンクールでの殺人事件や爆破テロ。
    でも岬洋介シリーズではミステリーより音楽要素強め。あまり音楽興味ない私にとっては1作目の衝撃はあれど、3作目まで見てもあまりハマりそうにはない。

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    2026年08月24日
  • 死にゆく者の祈り(新潮文庫)

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    ネタバレ

    教誨師が死刑囚とかつて友達で、なんとか友達を救おうと奔走する話。死刑囚が正義感のある人ならばそもそもおかしいでしょ。とツッコミどころがありすぎるけど、最後まで読みました。真犯人だけが意外だった。

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    2026年08月23日
  • 能面検事の死闘

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     「能面検事」シリーズ第3作。
     今回は無差別殺人事件とそれに続く検察を狙った連続爆破事件。爆破の規模はそれほど大きくないものの人々を恐怖のどん底に落とすのは十分すぎる。そして、爆破事件の被疑者からは無差別殺人の容疑者の釈放を求める声明が届く。
     無差別殺人と連続爆破の接点はどこか。自らも爆破に巻き込まれた不破が導き出した結論とは。

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    2026年08月22日
  • 連続殺人鬼カエル男

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    可愛らしいカエルの表紙。
    でも、ページをめくった瞬間に後悔するかもしれません。
    そこに待っているのは、可愛らしいカエルの姿とは正反対の、あまりにも生々しく残酷なサイコホラーの世界だからです。

    人を選ぶような過激な描写に思わず目を背けたくなりますが、この作品が多くのミステリファンを唸らせる理由は、物語の構成にあります。

    ただ怖いだけじゃない。
    物語が進むにつれて二転三転する、予測不能な展開。
    そして何より、私たちが普段当たり前のように考えている「刑法39条」というテーマへの鋭い問いかけ。

    最初はただのショッキングな物語だと思っていても、ラストまで読み切ったとき、その緻密な伏線と社会派としての重厚感に圧倒されるはずです。

    「本気で怖いミステリが読みたい」
    「読後に色々と考えさせられる一冊を探している」

    そんな方にこそ、ぜひ手に取ってほしい作品です。
    読むにはかなりのエネルギーが必要ですが、読み切った先に残る強烈な達成感を、ぜひ味わってみてください。

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    2026年08月22日
  • 鬼の哭(な)く里

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    ホラー&オカルト系の物語。
    正直自分的には嵌らなかった。
    ストーリ的にも想像できてしまいました。

    戦後、中国地方の小さな村で起きた惨殺事件。
    しかし、その犯人は捕まることなく姿を消します。
    さらに、その犯人の呪い・怨念が村人たちを脅かしています。

    結果、鬼哭山が哭くと死人が出る

    今でも続くその不審死。
    閉鎖的な村では、コロナも相まって、閉塞感と疑心暗鬼がマシマシ。
    そんな村を早く出たいと思っている主人公の少年。

    こんな閉塞的で時代錯誤な村って今でもあるのかな?

    そんな中、東京からやってきた男に村人たちの不信感が高まります。
    全ての元凶はその男として、嫌がらせがひどくなっていきます。

    この男どうなる?
    鬼哭山が哭くと死人が出る理由は?
    そして、その死因は?
    呪いの真相とは?

    という展開です。

    ほんと、こんな村なら絶対嫌ですね。
    閉鎖的な空間ではみんな同じような考えになってしまうのでしょうか?

    真相はよいとして、そんなんで本当に死んじゃうの?って思うところあり(笑)
    そして、結末についても、多分そうじゃないのかなって思ってたら、その通りでした。

    いまいちのオチかな..

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    2026年08月22日
  • いまこそガーシュウィン

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    ネタバレ

    白人至上主義者の大統領が誕生したアメリカ。人種差別の意識が噴出し国が分断される中、ピアニストのエドワードは、ガーシュウィンのラプソディ・イン・ブルーを演奏することで融和を主張しようとする。
    そこに日本人天才ピアニストの岬と、大統領暗殺を命じられたコードネーム<愛国者>のストーリーが絡み、演奏会までの道のりは混迷を極める…。

    中山七里さんの本は初めて読んだので、この本が岬を主軸としたシリーズものだということは、解説を読むまで知らなかった。
    だからかもしれないが、あまりに岬が善人として描かれすぎている、と違和感を持った。
    日本人が犯した罪は80年前の戦争だけじゃない。今の日本だって差別は激しいし、日和見外交で意思がないし、戦争にも加担している。
    アメリカ(エドワード)に尊敬される日本(岬)という構図は、日本贔屓が過ぎるのでは?

    小説としては時世をよく映しているしドキドキ要素もあって面白かった。音楽は偉大。

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    2026年08月22日
  • ヒポクラテスの試練

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    『ヒポクラテスの誓い』シリーズは、癒し系の本以外では初めて「続きも買おうかな」と思うくらい面白かったシリーズ。

    だからこそ楽しみにしていた『ヒポクラテスの試練』だけど、正直、今回はそれほどハマらなかった。

    メインキャラクターたちは相変わらず魅力的で、それぞれがいい動きをしていて面白い。
    キャラクターへの愛着があるからこそ読み進められたけれど、今回のストーリー自体は、私はあまり好きになれなかった。

    もしこの物語がシリーズ一作目だったら、次の作品を手に取ることはなかったと思う。

    それくらい一作目の『ヒポクラテスの誓い』が好きだったんだな、と改めて感じた。

    とはいえ、登場人物たちはやっぱり好きなので、次作が出たらきっとまた読んでしまうと思う。

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    2026年08月22日
  • 能面検事の挫折

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    ネタバレ

    シリーズ第4弾。

    最初の章が能面になる事件の話で、次の章から能面になって大阪地検に移動になった現在の不破が過去の屈辱を晴らす話。
    他のシリーズの主人公の弁護士・御子柴礼司との対峙や鑑定士・氏家京太郎の登場、東京地検時代の岬恭介などは著者の世界のファンにはたまらないです。
    結果は数少ない不起訴処分で大きな組織解明はできず、という残念な結末でした。

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    2026年08月22日