中山七里のレビュー一覧

  • ヒポクラテスの悲嘆

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    ネタバレ

    最後にそこに繋がるのかと、、!
    安定のシリーズでした。

    引きこもりの家族の苦悩、、
    現代社会を現している

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    2025年09月14日
  • 鬼の哭(な)く里

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    ネタバレ

    終戦から2年経過した岡山県にある
    閑散とした田舎町。
    この閉鎖的な田舎町で起こった惨劇
    利兵衛は「鬼」と化したのか?!

    この導入部分が大変好みで
    時代が昭和から令和のコロナ初期に
    展開しても謎解きと「祟り」や「呪い」と
    絡められていて読む手が止まらない。

    田舎に限らず、実はどこでも
    プライバシーのなさや
    固定概念による排他的な
    雰囲気はあるあるだと思うし
    そこに未知のウイルスが加われば
    集団心理の恐ろしさや
    新参者への疑心暗鬼などは
    当時、確かにあった感染者への
    過剰な態度や嫌がらせなどの
    ろくでもない側面ばかり思い出す。

    麻宮の立場的なものは早々に
    分かったけれど(分かりやすいよね)

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    2025年09月13日
  • いまこそガーシュウィン

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    書いた時期が第一次○ランプ政権の頃で、当時のアメリカの分断が色濃く反映されている。
    黒人への迫害が一気に広がり、政権への批判の意味を込めたガーシュウィンの曲を選択したのは大変だったと思う。ただ、今回はその辺りが多すぎて、本来の推理の場面は極端に少ない。○ランプを暗殺するのは誰かという犯人探しだけで、岬の推理面での活躍はギリギリ最後の数行だけ。何か肩透かしのよう。○ランプが苦手なので、読んでいて気が重くなってしまった。

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    2025年09月13日
  • さよならドビュッシー

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    ネタバレ

    ピアニストを目指す16歳の遥は、祖父と従姉妹と共に火事に遭い、一人だけ奇跡的に助かるも全身に大火傷を負う。それでもピアニストになる夢を諦めず、コンクール優勝を目指して猛レッスンに励む。しかし、その周囲では遺産相続を巡る不吉な出来事が次々と起こり、ついには殺人事件まで発生する。音楽とミステリーが融合した物語。

    ・・・
    私、音楽は好きですが、クラシックはあまり分かりません。

    それでも過去のバンド経験やフラメンコギターの経験から、音楽へ打ち込むことの楽しさと辛さ、難しさ等は分かるつもりです。

    で、本作主人公の遥の、文字通り起死回生の並々ならぬ努力、ドビュッシーへの憧憬と感動がダイナミックで壮麗

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    2025年09月12日
  • 特殊清掃人

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    短編構成だったので一気に読めた。社長含め3人しか従業員いないので、人物を把握しやすい。
    中山七里さんの作品はまだそんなに読んでないけど、当然のように出てくる警察官。なんなら社長の経歴が元捜査官。
    若い人が死んだ人の後片付けをするのは、この世の摂理なごらなかなかキツいものがある。だれも孤独死して悲惨な最期を迎えたいと望んだわけではないので、生き方なんか垣間見えるとつらい。
    清掃業務のあれこれというよりは、結構強引に故人の生き方を捜査してる感じ。入って数ヶ月の女性がわざわざ水戸にある故人の生家まで訪ねるのは職務の範疇を越えてる。
    ちょっとやめた元刑事のために、現役刑事たちが融通効かせすぎな感じもし

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    2025年09月12日
  • 七つの大罪

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    キリスト教における七つの罪とされる「傲慢」「嫉妬」「憤怒」「怠惰」「強欲」「暴食」「色欲」をテーマにしたアンソロジー
    「罪の名は傲慢」中山七里/傲慢 
    「手の中の果実」岡崎琢磨/怠惰
    「移住クライシス」川瀬七緒/憤怒 
    「オセロシンドローム」七尾与史/嫉妬 
    「十五分」三上幸四郎/強欲 
    「父親は持ってるエロ本を子どもに見つからないようにしろ」カモシダせぶん/色欲
    「最初で最高のひとくち」若竹七海/暴食  
    どれも面白かったのですが、川瀬さんのと若竹さんのがお気に入りです。

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    2025年09月12日
  • ヒポクラテスの困惑

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    ☆3じゃ少ないか…
    でも4ってなるとちょっとなぁ…
    って☆の適当な数です( ̄▽ ̄)

    コロナです!
    あのニュースにビビりながら見ていた頃
    ホント最初の頃の話です。
    ◯◯県◯◯人
    うわ〜愛知県も増えてきたよ〜。゚(゚´Д`゚)゚。
    マスク買いに並んだよね…

    そんな頃にセレブ界隈でコロナ罹患で死者が…
    コロナは陽性?でも謎の注射痕が?

    どうやら未承認のワクチンを手に入れて接種したらしい…金額は一本一千万円⁈

    コロナ禍の病院のパニック
    中国による細菌ばら撒き説
    人々のコロナに対する恐怖と鬱屈が爆発!!



    非常にリアルな殺人事件で良かったんだけど
    後20ページくらいまで長引く捜査…
    解決する

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    2025年09月11日
  • 嗤う淑女 二人

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    現時点のシリーズ最終作!四作目はwebで今連載中とのこと。シリーズ通して普通に面白く読ませていただきました。カエル男の登場人物とも深く関わるのでそこもまた繋がっていて良かったです。ありがとうございました。

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    2025年09月10日
  • ヒポクラテスの悔恨

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    安定の面白さ。
    だが、どこか社会問題やこの日本での現状がリアルに組み込まれてて考えさせられた。
    真琴と古手川の夫婦漫才は相変わらずテンポよくて面白かった。

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    2025年09月10日
  • ヒポクラテスの困惑

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    2020年4月。新型コロナウイルスが猛威を振るう中、一人の女性が埼玉県警の古手川を訪ねる。彼女は、オンライン通販の創設者で現代の富豪、そして前日にコロナ感染症で急逝した萱場啓一郎の姪だという。大金を払って秘密裡に未承認ワクチンを接種していた啓一郎がコロナで死ぬはずはない、本当の死因を調べてほしいと頼まれた古手川は、浦和医大法医学教室に解剖を依頼。光崎教授が見出したのは、偽ワクチンによる毒殺の可能性だった――。
    ヒポクラテスシリーズももう6作目。おなじみのシリーズとなりましたが、今作も面白かったです。

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    2025年09月10日
  • 殺戮の狂詩曲

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    生産性のない老人をこの世から抹殺するのは社会にとっては天誅、本人たちにとっては救済とか言って殺しちゃったよ!

    9人も!

    ほんとは老人ホームの入居者39人全員を殺すはずだったとか言ってるし!

    怖っ!
    いや、恐っ!
    ん、どっちのこわっ!なんだろ…
    (怖っ?恐っ?どっち?)

    こんな令和最初で最悪の事件を起こしたバケモノを弁護するのは、もちろん御子柴礼司弁護士だ!


    いや〜、さすがの御子柴さんでも今回は勝てないでしょ!
    国選弁護人だから大好きなお金もイマイチだし、元〈死体配達人〉が令和最初で最悪の凶悪犯とタッグを組むという売名行為にはもってこいだがちょっとピンとこない…


    じゃあ、なんで御

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    2025年09月09日
  • 災疫の季節

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    あの頃、ワクチンに対する噂がだいぶ飛び交っていたのを思い出す。
    現にワクチンによる副反応で怖い思いをした記憶も未だありありと蘇る。
    ワクチンに限らず、何が正しくて何が正しくないのか…どの報道が本当で、どの情報が正しくて、どれが間違っているのか…世の中おかしかったですね。
    完全にコロナに操られていた感じです。
    それが今や、5類。
    コロナやワクチンで亡くなられた方がいるのも事実なら今やインフルエンザ以下…風の一種という扱いも事実。
    当時の医療関係者の奮闘に頭が下がりながらも今や過去の話になりつつある。
    忘れちゃダメですね。
    伊達先生の言うように「学ぶこと」
    コロナの頃を思い出し、役に立ったことと立

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    2025年09月09日
  • 総理にされた男 第二次内閣

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    発売前のゲラをNetGalleyJPさんで読ませて頂きました。
    “総理の替え玉”というあり得ない設定。
    前作の記憶がかなり朧気でしたが楽しめました。

    真垣総理…いや、影武者の慎策が率いる日本という国の行方を、これまで実際に起こったパンデミック、オリンピック、台風被害、台中問題などを絡めながら描かれていました。
    中山七里さん、さすがとしか言いようがない!

    あの時はどうだったかなぁ…と記憶をたどり、実際の舞台裏を想像しながら読みました。
    こうして楽しくエンターテイメントとして読むのは不思議な感じ。

    危なげな慎策が、一筋ならではいかない議員を相手にどうにかこうにかここまで総理をやってきているだ

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    2025年09月09日
  • ふたたび嗤う淑女

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    シリーズのなかの二冊目ということで読ませていただきました!サクサクと読める感じは変わらず。最後まであっという間に読めてしまいました。トリックとしては少し第一作目と似ているかなぁ、なんて思いながら読んでおりました。まだシリーズあるので読んでみたいと思います!

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    2025年09月09日
  • 鬼の哭(な)く里

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    朝宮の正論パンチが痛快だった。
    無学で無教養な人間は、人の意見を聞く余裕がない。本当にその通りだと思う。

    田舎のいやーな理屈とは言えない理屈、頭の悪い人が自分に心地よい論理ばかり信じるこの感じ。
    村民みーーんな不快。

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    2025年09月08日
  • 作家刑事毒島の嘲笑

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    ネタバレ

    正直いままでの三部作の中でいちばん読みにくいな、と感じてあんまり面白くないかもなとおもったけどラストの畳み掛け凄かったね……
    鳥居が黒幕ではないことは分かっていたけどまさかそこが真犯人とは……
    追い詰めるシーン、最後もう少しほしかったな 毒島節で叩きのめしてほしかったきもちで星3

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    2025年09月08日
  • バンクハザードにようこそ

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    ネタバレ

    友人を死に追いやった銀行への復讐小説。

    コンフィデンスマンっぽい感じで自分の好物ではあります。
    銀行業務関連の蘊蓄も勉強になるのはお得です。
    友人の死は最初から殺人だったと思い込んでいたので、ラストのどんでん返しはそこまで驚きはなかったです。
    また、中山ワールドに新しいキャラが登場で、続編があるとすれば純粋に詐欺の話になるのかな。

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    2025年09月07日
  • こちら空港警察

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    空港警察が題材って初めてです。
    当たりが柔らかそうで実は油断がならない仁志村署長。キャラとしての魅力はイマイチかな。

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    2025年09月07日
  • ふたたび嗤う淑女

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    蒲生事件の生き残り野々宮恭子は、粉うかたなく蒲生美智留の後継者だ。犯罪のスタイルは酷似というよりも引き写しだ。仮に美智留がまだ生存していると言われても、全く違和感が無い。金銭欲でも物欲でも復讐でも無い。ただ愉快だから他人の人生を弄びそして捨て去る。絶対神崎亜香里は美智留だと私は思った。では一体野々宮恭子は誰?エピローグまで作者は彼女の名前と動機も明かさなかった。柳井のせいで仲が良かった妹の自殺のせいで精神が錯乱する為らしい。でもこれだけでは美智留の食指は動かないだろう。柳井の初当選のインタビューを偶然見かけた時に柳井の人生を握り潰したい衝動に駆られた。嗜虐心である。美智留は又何処かで長く低く嗤

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    2025年09月06日
  • ヒポクラテスの困惑

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    たまたま、立て続けにコロナ禍の事を書かれた本を読んでる。あの息苦しかった事を思い出す。閉塞した感じ、やり場のない鬱憤…。いつか昔話になる日が来るんだろうか?

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    2025年09月06日