中山七里のレビュー一覧
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作家兼刑事の毒島と警視庁の高千穂がコンビを組んで出版やエンタメ業界絡みの事件解決に挑むストーリー。
プライドだけが高くて実力の伴いきれない新人作家の鼻をへし折ったり、自らの原作小説を脚色変更する監督やプロデューサーに冷静に怖い反撃を仕掛けようとしたりと、毒島は過激なことばの刃を放ちまくる。犯人を追い詰めるにも容赦なく、完全に逃げ道を断ち切り、獲物を゙追い込んでいく姿は圧巻であった。刃に衣着せぬ台詞は小気味がよく、しっかり犯人が分かって捕まるので読後感も良い。上司や同僚にはなりたくないが、第三者として眺めている部分で、毒島真理は大変興味深く面白い人物だと思う。
中山七里先生が作家のあるべき姿 -
Posted by ブクログ
■ 中山七里節が光る一冊
著者のお家芸ともいえる、鮮やかな「どんでん返し」が本作でも健在です。物語の終盤で景色が一変する感覚は、まさに中山作品の醍醐味だと感じました。
■ 音楽知識があれば、より深い体験に
作中のクラシック音楽に関する描写が非常に緻密で、ピアノやドビュッシーの楽曲に詳しければ、より解像度高く物語を楽しめるはずです。音楽の旋律が文章から立ち上がってくるような、熱量の高い筆致が印象的でした。
■ 個人的な好みとしての「星3」
ただ、私個人としては、本作のような本格ミステリーよりも、刑事にフォーカスした重厚なサスペンスや警察小説の方が好みであるため、今回は星3つの評価としました。 -
Posted by ブクログ
AIが被告人という、今後近未来的に起こり得る事象をベースにした小説。
裁判までの警察官、弁護士、裁判官の捜査や準備の過程はよく見えたが、重要な裁判中のAIの発言や、AIが何をどう思っているのかなど、裁判の結末には少し物足りなさを感じてしまった。
ただ、読み進めていくうちに、AIは何か、ましてや人間とは何かということを考えさせられる作品であった。
AIの進化が日進月歩の今日、人間とAIが共存する日も近いのかもしれない。
『新しいイノベーションは、新しい罪や法律?などを生み出す』
このワンフレーズ、一見イノベーション自体は人間の生活を豊かにするかもしれないが、それに伴うデメリットも考える必要が -
Posted by ブクログ
中山七里さんの作品にしては正直「ものたりない」
期待値が高いのか..
あっと驚くどんでん返しがあるわけでもなく、そういう裏があったのか!っていう真相があるわけでもなく、主人公の葛藤の中、物語が進んでいく感じでした。
建設会社のサラリーマンがトラックにはねられて死亡。
瑠衣の父親の会社の社員。
父親も何か知っているような伏線。
半年後に2件目の死亡事件が発生。こちらも父親の会社の社員。そして、ついには父親も工事現場で死亡。
瑠衣は捜査から外されますが、父親の死亡の真相を個人的に調べようとします。
徐々に明らかになる真相。
そして、司法で裁けないものを葬る死刑執行人の存在も知ってしまいます。 -
Posted by ブクログ
未来のAIとの関係について考える小説
介護ロボットが介護人の死因を疑われ被告人となる・・・
「被告人、AI」まさに人間とAIロボットの未来への関係性や脅威を考えれる貴重な小説だと思います。
AIロボットに人格を持つのか?AIは人間の追い越すのか?
近いうちに実現しそうな内容で感銘を受けました。
ただし、裁判関係の話なので少しとっかかり憎い感じもしました。
裁判関係の小説をもっと読んで業界の知識を得るともっと楽しいのかと思いました。
また、AIについてももう少し知識を付けたいと思います。
将来的に人間とAIはどのような立ち位置になるのでしょうか。