中山七里のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレとにかく読みやすい。
中山七里氏、私にとっては初作品だが、解説を読んで驚いた。彼の執筆スタイルは、編集者のリクエストから始まる。この作品のリクエストは、アットホームな家族モノ、スリリング、キャラでスピンオフできる様な、社会問題を提起、ミステリー、読後感が爽やか、どんでん返しなどだった。つまり、要望があれば、それに沿った作品に仕上げられるという特注型作家だったこと。恐るべし。
とはいえ、気になった点も。
失火で夫を亡くした妻の焼け跡での不審な行動、息子のPCアダプターの件は後でわかるはずなのになんでかね~。
また、スピンオフリクエストのためにも善吉爺さんは生かして欲しかった、しらんけど。
【 -
Posted by ブクログ
ネタバレ痛くて重い。
読んでいる間の感想はほとんどこれ。
いろんな意味で痛々しい。
読み進めるのを億劫に感じることがあるほど。
ただ読後にドビュッシーが聴きたくなるのは
間違いない。
知ってはいても、聴かずにはいられない。
何度も何度も手を変え品を変え、
美しいと言われ続けるからかな?
ミステリーの要素としてはあまり…。
遺産相続絡みやら、入れ替わりやら、
伏線もあってパーツとしては良かったけど、
音楽の蘊蓄が長すぎて…。
ハラハラやワクワクが削がれて
思ったより盛り上がれなかった。
学校でのいじめの描写も必要性を感じられない。
またこのターンか…と感じた。
ラストもモヤモヤが残るストーリー。 -
Posted by ブクログ
中山七里氏の『祝祭のハングマン』を読み終えた。
本作は、法では裁ききれない「悪」に対して本当の正義とは何かを問いかける重厚な社会派ミステリー。
物語の序盤から、理不尽な事件や権力によって守られる加害者の姿が克明に描かれ、読者に強い憤りと無力感を抱かせる。その感情の蓄積があるからこそ、ハングマンによる「制裁」が始まる展開には、単なるカタルシスでは割り切れない複雑な感情が揺さぶられた。私刑(私的制裁)を描きながらも、安易にそれを正当化しない姿勢に作品としての厚みを感じる。
中山作品らしく物語のテンポは非常に良く、一度ページを開くと手を止めることができない。一見無関係に見える複数の事件が徐々に一 -
Posted by ブクログ
AI介護ロボットが殺人!? このテーマは現実として近づいてきているため興味深かったが、話の内容や会話の内容が高尚すぎてちょっと難しい場面が多々あった。
介護ロボットから発せられた高周波が介護相手のペースメーカーに誤作動を起こさせ死亡。
介護ロボが意図的にやったことなのか、されともトラブルか?
検察は、会社ではなく介護ロボを殺人犯として送検する。
結論としては、ペットが近づいたためそれを追い払うために高周波を出した介護ロボット。
そうなるよう、介護される側が仕込んだ自殺だった。(息子に迷惑かけないよう高額な保険金がわたるよう)と単純な真相ではあった。
AIは人間と何が違うのか 近い -
Posted by ブクログ
「現代版・必殺仕置人」とのオファーにより書かれたという。
私利私欲に塗れた中堅ゼネコン会長の山路領平と山路のためなら手を汚すことも厭わない秘書の妻池東司。
山路らの裏金不正を糺したために無念の死を遂げた、警視庁捜査一課刑事の春原瑠衣の父誠也など3人の課長たち。
その一人須貝に古い恩義を感じる元敏腕刑事の探偵鳥海秋彦は、凄腕ハッカーの部下比米倉内記とともに、事件の真相を探るべく瑠衣に接近する。
明らかな疑いを抱きながら、司法の壁に阻まれる捜査当局や瑠衣たち被害者家族の忸怩たる思い。
一線を越えてしまうことに罪悪感を感じながらも、悪を成敗する達成感。
決行の場に選ばれたハロウィン当日夜の -
Posted by ブクログ
ミステリーの叙述トリックは僕の非常に好きな分野です。作家さんにまんまと騙されたと気づいた時には唖然として、改めて読み返すと作家さんの表現の工夫の跡がわかって、むしろ潔く負けを認めて一礼するスポーツのような、爽快感さえ覚える事もあります。
しかしながら、この作品でも僕はしっかりと騙されてしまったのですが、いつもの叙述トリックものと違って心地よい読後感を得られませんでした。グロテスクな内容が要因なのか、性的虐待の描写が要因なのか、暴力表現が頻繁に出てくるのが要因なのか、それら全てが要因なのか。。。題材自体はすごく面白いし、終盤のどんでん返しも悪くないんですけどねぇ。
似た読後感を感じた方が居ら