中山七里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
岬シリーズ。
今回の舞台はロシア。
ショパンコンクールで5位に入賞したヴァレリーは、モスクワ音楽学院で客員教授を務めている。
物語はロシアがクリミア半島に侵攻した頃を舞台にしており、学院内でもロシア人とウクライナ人の小さな小競り合いが起こっていた。
そんな中、親大統領派の学部長ボリスが自分の宿舎で胸を刺されて死亡しているところを発見される。
ウクライナ人の生徒や、ロシアをよく思ってないヴァレリーなど、ロシア警察の拷問まがいの捜査を行なっていくが、そんな中、外国人の音楽学院への関与を許可しなかったボリスが亡くなったことで、岬のモスクワ音楽学院での演奏が出来るようになる。
なるべく多様な音楽を生徒に聞かせたいと願っていたヴァレリーは院内コンサート開催に精を出して行くが…
岬がフラッといろんな世界に都合よく登場するのも、もう慣れたけど、しれっとロシア人のクォーターって言うのは後付け感が否めない。
演奏のシーンは本当に音が聞こえそうなくらい、臨場感もあるし、生徒の演奏が演奏前は不安だったのが、岬の演奏に釣られて良くなっていくのも、よく分かるし、その場にいるかのよう。
ただ事件に関してはちょっと雑と言うか、概要の情報も足りないし、犯人へのミスリードもなく、どんでん返しが得意な作家さんだけに、ちょっと残念。
でも、その分国際問題もかなり切り込んでいて、本当にこの終わりのない戦争に心を痛めるばかり。
今作を読んでいる今もまだウクライナ侵攻は続いているし、どちらも引かない。
その他の場所でも戦争が起きている。
なくなってもいい命なんてないのに、なぜ人は争いをやめないのか?
そんなことも考えさせられた作品だった。 -
Posted by ブクログ
書くのが好き、という人が
書く生活に振り切ったら、そりゃ量産するわね、
と新川帆立さんのエッセイを読んだ時も思った。
トランペットの高音を苦労せずに出せる人は、
トランペットの高音の出し方を人に教えられない、
何故ならその人が何故高音を出せないのか、
感覚的に分かる人は出せる様に工夫した事がないから
って聞いて、なるほどって思ったけど、
中山七里さんも苦労せずに高音を出せる側の人の様な気がする。
作家の裏話として面白かった。
仙台に行ったことがない、ピアノ弾けない、
地図を見てればなんとなく分かるし、動画を見れば書けるってすごいな。
とりあえず、ミステリーの古典を読んでみよう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ自然死にしか見えない形で1人殺す、という犯行予告が光崎教授たちに。
光崎教授の若かりし頃の因縁の事件も出てきます。
そうだよね、確かに連続殺人だと1件目でしっかり解剖して捜査していれば2件目は防げたかもしれないから、恨むよね、と思いつつも、赤ちゃんはだめよ…。
光崎教授の言うとおり、恨みをぶつける相手に関係も罪もない弱者を選ぶのはその事件の犯人と同じクズのやることです。
そして、外国人関係の事件も2話ありました。いろいろ考えさせられます。
でもね、実際国会前でのデモは真面目な外国人に対してではなく、日本の文化に馴染もうともせず働きもせず日本の福祉に頼って自分の文化をゴリ押ししている人に対してです。