中山七里のレビュー一覧

  • 能面検事の奮迅

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    私情を一切挟まず起訴か不起訴かを見極めることに全力を尽くす不破検事の仕事ぶり、それは身内の検事に疑惑がかかっても変わらず。今作は近畿財務局や大阪地検と時事問題を彷彿とさせながら進んでいく。事務官の成長があまり見られなかったのは残念。

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    2025年09月02日
  • ワルツを踊ろう

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    純粋がゆえの狂気。
    やたらと井戸を調べに来る人がいるなぁと思っていたら最後はなるほどねという感じ。
    ヒートと絡んでいたのか!と読んでいて楽しかった。
    映像化したら大スプラッター映画になることでしょう。

    主人公の行動も頑張ってはいるのに変な方向に進んでいくし読んでいてずーっとイライラする感じ。

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    2025年09月01日
  • おやすみラフマニノフ

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     前作同様岬洋介の出番はさほど多くなく、それでも良い頃合いにふっと登場して美味しいところだけ掻っ攫っていく。人が死なないのでミステリーとしてはさほど犯人が誰か気にならないが、理解し難い犯行動機だった。恐喝・暴行が本筋には関係なかったことにも肩透かしを食らう。演奏シーンがやや長過ぎるが、演奏者は共感しきりなんだろうか。事件の真相より演奏描写より、ストーリーに関係のない集中豪雨に1番心を持って行かれた気がする。もちろん避難所での演奏ではなく。

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    2025年08月31日
  • 氏家京太郎、奔る

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    文書自体は、とても読みやすく登場人物も区別しやすい。イメージしやすい言葉の紡ぎ方が、さすが中山先生!と思うところ。
    ストーリーに関しては、起承転までジワジワとした正確で緻密な描写だが、あっという間に結が結ばれたのは、いささか残念。本当にあっという間。あっさりしすぎて、呆気に取られた。

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    2025年08月31日
  • ヒポクラテスの困惑

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    ネタバレ

    コロナ禍と呼ばれる期間がある程度長くなった時、ふと『小説では、この時代がどんなふうに描かれるのだろう。今後はマスクやアルコール消毒やパーテーションが普通に描かれるのかしら』などとぼんやり考えたことを思い出しました。

    今は『コロナ明け』と言われることもあるけど、実際はまだ感染してる方もたくさんいますし、医療従事者の方が大変なのも変わってないのに、喉元過ぎればなんとやらな空気な気もします。

    薬があったって感染症患者が増えれば大変なのは間違いない話ですもんね。

    気をつけつつ、感謝を忘れず、日常を過ごしていかねばと思った次第です。

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    2025年08月31日
  • 殺戮の狂詩曲

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    ネタバレ

    御子柴シリーズ6作目。有料老人ホームで起きた9人を殺害した被告の弁護。被告の忍野は殺すつもりで殺した。本当は全員殺したかった。自分に責任能力はある。と言いつつ悪いことはしてないから極刑は嫌だという。これはさすがに無罪にはもっていけないよね?いや、御子柴ならなんとか?どうやって……?出来ないとしてもどう結末を迎えるんだろ?と、気になりながら一気読み。最後の方はかなり駆け足で唐突感はあったが、こういう締め方もあるんだな。変な表現かもしれないけど穏やかな結末。

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    2025年08月31日
  • 祝祭のハングマン

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    新しいタイプだと期待していた分、主人公の葛藤が長い…。いや、長くないといけないのかもしれないけど、その割に最後はアッサリしてる。シリーズ化を見越した1作目というとこかな。

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    2025年08月31日
  • 彷徨う者たち

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    東日本大震災を記録するシリーズものなんですかね。『護られなかった者たちへ』につづく作品でしょうね。
    ミステリの体は取っているけど、復興とは何かを問う作品と言えるかも。
    ミステリとしてはちょっと「何だかなぁ」。

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    2025年08月30日
  • 隣はシリアルキラー

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    ネタバレ

    「隣はシリアルキラー」という題名が「隣室はシリアルキラー」としなかった理由は、「隣(にいる存在)がシリアルキラー」=主人公の彼女がシリアルキラーということを含意したかったからではないか?

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    2025年08月29日
  • 能面検事の死闘

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    前作でほんの少しだが人間らしい部分を見せてくれた不破検事の戦い、第三弾である。

    今回の犯人は七人の男女を殺害した無差別殺人事件の犯人、笹清政市。連続殺人ではない。人通りの多い駅前で、次々に殺害して現行犯逮捕された犯人である。
    こういうふざけた態度の犯人に不破検事をぶつけてくれると、本当に胸がスカッとするなあ。
    自分はただ加害しただけで、被害者より強い立場に立ったと勘違いしている。自分の中にある人間性をかなぐり捨てたおかげで、他人を加害する立場まで堕ちたのだと思ってもいない。
    この辺のことをなんとか飲み込めるようになることが、贖罪の第一歩なのだと思う。
    中山七里さんの他の作品では、このスタート

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    2025年08月29日
  • ヒポクラテスの困惑

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    シリーズ6作目はコロナ禍のお話。解剖シーンは少なめで物足りない。コロナを扱うのは今更感があるが、読めばおもしろかった。しかしこの作者は難しい言葉を使いたがる。。

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    2025年08月29日
  • いまこそガーシュウィン

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    ガーシュウィンのラプソディインブルー
    分断の進むアメリカで融合のためのコンサートを計画。2台のピアノによる共演のピアニストの1人は岬洋介。
    コンサートに新アメリカ大統領が出席。暗殺者がゲスト演奏者となり狙う。
    切迫感のある展開と音楽の豊かさ。
    岬がどこで活躍するのか最後まで読めなかった。
    面白い

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    2025年08月29日
  • 鬼の哭(な)く里

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    ネタバレ

    戦後の農村・姫野村で、村民6人が襲われる凄惨な事件が起きた。その犯人・巌尾利兵衛は鬼のような形相で山の中へ消えてしまう。姫野村では令和の時代になっても鬼の呪縛に囚われ、恐れられていた。その村では今でも鬼が哭くと人が亡くなるという言い伝えがある。

    令和の世に祟り?怨念?
    非科学的じゃないっていう突っ込みをさせないほどの排他性がとてもリアルに感じられる。まるで宗教に心酔する信者のようだと思った。外との交流を拒み、うちの中で生きていくというのは常識や科学的な考え方から遠のいていくことだと気づく。

    村の排他性や有無を言わせぬ世襲に嫌気が刺してしまう主人公の気持ちはよく分かる。彼に都会の価値観から物

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    2025年08月28日
  • 禁断の罠

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    面白かった。禁断の罠ってタイトルにあるけど、あんまり禁断の雰囲気も、罠の感触も伝わらなかった。どちらかといえば「遠回しな表現」とか、「婉曲技巧集」と言った感じ。

    中山七里さんの「ハングマン〜雛鵜〜」がおもしろかった!短編ながらもしっかり殺人事件を解決してた。長編の「祝祭のハングマン」も読みたい。
    米澤穂信さん目当てで読んだのだけど、ラストがいい感じだし、この時代の日本鉄道旅が風情があってよき。一際毛色が違うので、この短編集に含めるのがよかったのかどうかは、やや疑問。
    「妻貝朋希を誰も知らない」と「大代行時代」も楽しく読めた。

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    2025年08月28日
  • 災疫の季節

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    コロナ禍の殺伐とした時を思い出しました
    日々増え続ける患者数、逼迫るす医療現場
    そんな非常事態の中でも繰り返される、給付金や助成金の不正受給、廃棄されるワクチンなど
    今でもコロナの罹患者は一定数報告されています
    あの頃の教訓は生かされているのでしょうか?

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    2025年08月27日
  • 能面検事の奮迅

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    能面検事・不破俊太郎シリーズ二作目。
    今回は議員の収賄疑惑が発端となった事件である。

    相変わらず惣領美晴ががんばっていて、不破検事との嚙み合わなさにニヤニヤしながら読んだ。情報通の総務課長・仁科も絶好調。
    大阪地検内部の手柄の取り合いなども描かれ、そこから距離を保っている不破の立場の難しさを感じた。印象に残っているのは金や権力とは無縁のものを大切に思っている被疑者を、不破が手強いと評したこと。なんとなく彼の本質を垣間見たような気持がした。

    次も読みます。

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    2025年08月27日
  • 祝祭のハングマン

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    中山七里さんの作品は好きだけど,この作品はあまりしっくりこなかった。ストーリーに面白みが欠けるような。ラストもやっぱりそうなるのか,という感じ。
    この後,主人公がどう生きていくのかは気になる。

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    2025年08月27日
  • 災疫の季節

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    忘れかけていたこともありましたが、世界が特に大変だった時期を思い出しました。何が正しいのか分からない状態で日々過ごしていた頃。報道やマスコミの偏った情報、さまざまな医師からの発信など何を信じていいか分からなくて、不安な気持ちを持ちながらも世の中の流れに合わせて行動していたように思います。

    数年経過して、日常生活が送れるようになりましたが、伊達医師の言葉にもあったように何事も学ぶことが大切だと感じました。

    「学ぶことだ。自分の言動を省みて、役に立ったこと立たなかったこと、失敗したこと成功したこと、後悔したこととしなかったこと。そういうのを忘れずにいれば次に似たような災いが降りかかっても慌てず

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    2025年08月27日
  • 夜がどれほど暗くても

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    志賀倫成は、大手出版社の雑誌『週刊春潮』の副編集長。スキャンダル記事に自負を持ち、充実した編集者生活を送ってきた。しかし、大学生の息子・健輔にストーカー殺人を犯して自殺したという疑いがかかる。彼の幸福は崩れ去り、取材対象からも罵倒される日々に精神がすり潰されていく。だが被害者遺族である奈々美と出会い……。圧倒的筆致で真実と愛を描く、傑作ミステリー(解説・西原理恵子)。

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    2025年08月26日
  • いまこそガーシュウィン

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    不穏な社会情勢の中、コンサート開催に向けて動く主人公の視点と、愛国者と名乗る人物からの視点から描かれる。音楽の素晴らしい描写を用いつつもサスペンスのように謎が少しずつ明らかになりながら進む。シリーズものだが、本作だけでも楽しめる。

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    2025年08月26日