中山七里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
膨大な時間と労力を要する裁判官の業務を代行するAIが試験的に導入される。資料集めや資料作成といったサポート業務が主体なのではない。法神と名付けられたそのAIは入力された個々の裁判官の判例などのデータに基づき、その裁判官の言葉で判決文を書き、許容するなら判決も下す。
円はこのAIの受け入れにどうしても懐疑的なのだが、彼女の不安を他所に、AI法神は着々と受け入れられてゆく。このAIをシミュレーションではなく事件に応用した時、問題は起きるのか。
捜査の見落としが判決に影響したとしても、それはAIを使うこととは別なのではないか?新たな証拠のデータを入力すれば、判決は変わってくるのでは?そもそも捜査は警察の仕事だし。
入力時のデータ化は、もともと客観的な数値のないものを、人の手で数値化しているように思える。そこは入力する個人によって差が出てしまうのでは?自分のデータを自分で入力するならともかく。
‥等々疑問を抱きつつ、作中では法神そのものの検証の結果が導入の可否を左右することになる。
物事には順序が必要、時期尚早ということだが、いずれ何らかの形でAIが導入される分野なのではないだろうか。
裁判関連の業務の説明に専門用語が多く、法曹関係に馴染みのない私としては、導入部分が若干読みづらかった。
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Posted by ブクログ
久しぶりの中山七里先生の作品でした。シリーズ物とは知らずに読み進めていましたが、1作目を読んでいなくても問題なく読み進められました。
サブタイトルが鵜匠殺しで、最初は『?』と思っていましたが、闇バイトを『鵜飼い』に見立てて指示役を『鵜匠』に見立てているのは、なるほどその通りだなと思いました。また、指示役の過去とも関係があるとは…。
前半の詐欺によって騙されていく人達がえがかれている章は、「こんな騙し方をするのか」と感心したり、勉強にもなったけどその結末が切なくて、何度か手が止まってしまった。
騙されていく人たちの事を丁寧にえがいている反面、加害者達のことは出会いのみでずいぶんあっさりしてるなぁと思った。私刑執行も、スッキリするかと思ったらあっさりと終わってしまったので、私刑執行よりこんな詐欺があるよ、こんな感じで騙されるんだよという経験談を読んだ印象だった。でも、私刑執行した人たち側の闇堕ちしそうな所は、これからどうなるか気になるので次作も読んでみたいなと思いました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ御子柴シリーズ6巻目。★3.5くらいかな。
これまでもかなり厳しい状況下での裁判ばかりだったが今回は流石に負け戦過ぎない…^^;⁇
果たしてこれがどういう結末になるのか予想も付かずとても先の気になる展開が繰り広げられた。
「何からも誰からも影響も受けてない」「心神喪失状態でもない」ことから忍野独自の思想なんだと思ってたけど結局真犯人というか黒幕は別にいてやっぱり洗脳されてたんかーい‼︎
そして報酬目的でも売名目的でもなく安い国選弁護を引き受けた理由に納得……なるほどそこに繋がるんか( ˘ω˘ )
あと序盤の忍野の動機の部分がつい先日読んだ「ロスト・ケア」に通ずるものがあるなと感じた。
介護現場での問題は本当に深刻で早急に改善の為の策を講じないと、こういう話も単なるミステリの読み物として片付けられるものじゃないよなとつくづく思う… -
Posted by ブクログ
警察モノの殺人ミステリー。
前作で犯人が逮捕されて解決した連続殺人事件。10か月を経て同じ手口の連続殺人が再開された。犯人は前事件の関係者なのか、それとも模倣犯なのか。前回活躍の刑事コンビが再び動き出す。
連続殺人のスピード感ある展開と、最後に明かされる意外な真相が印象的な作品でした。
全体としては面白いのですが、科学者の視点から看過できない箇所があります。硫酸プールで人体が溶解して白骨化するという記述。高校化学を学んでいれば分かりますが、動物組織は硫酸に溶けません。ファンタジー小説であれば、リアリティー無視で妄想が先行してもいいのですが・・・ -
Posted by ブクログ
よくテレビドラマ(サスペンス系)などで既視感のある、昭和の取り調べというシーンがいつも不愉快なるが、それが丸々文字になると破壊力が増すなと思った。
どんでん返しという訳では無いが、終盤に新たに出てきた女性が誰と結びつくのか検討もつかなかったが、わかってからは裏切られた気持ちになって憤りを感じた。
所詮みんな自分のことしか考えてないというか、もちろん最適解だったのかもしれないが、やるせない気持ちになった。
光崎先生の記述があり、これは!と最近読んだヒポクラテスの繋がりがあると嬉しかった。
中山七里先生の話は、このような形でも楽しめるからたくさん読んでしまう。