中山七里のレビュー一覧

  • おやすみラフマニノフ

    Posted by ブクログ

    中山七里先生はどうしてこんな“運命のいたずら”みたいな仕業をえがくんだろうか。

    守りたい人を守るために、仲間たちの前で罪を告白させ、さらに酷い仕打ちを最後に与えてくる。

    音楽性を極め突き詰めた先にあるものが絶望だったなんて、ひどいの一言に尽きる。音楽の才能は愛せても、その人柄は愛せなくなるなら、真の音楽の追究とは何なのかと問わずにはいられない。

    柘植学長が闇ならば、そこを救ってくれるのが岬洋介だ。“自分が何者であるか問い続けるだけです”の一言で、究極の音楽を追い求めた先にも光があることを指し示してくれていると感じた。

    0
    2026年05月18日
  • ヒポクラテスの困惑

    Posted by ブクログ

    コロナパンデミックの中、セレブが一人死ぬ。コロナの新たな知見を得ようと解剖してみると、まさかのヒ素中毒での死亡。そして同様にセレブが次々死んで行く…
    コロナまつわる人々の不安、それゆえの他者への批判など、鬱屈した世間がよくわかる本。

    0
    2026年05月18日
  • 絡新婦の糸―警視庁サイバー犯罪対策課―

    Posted by ブクログ

    サイバー犯罪は、恐ろしい
    顔を出していないから、所詮、言ったもん勝ち!
    被害者は逃げられない
    被害者は自殺まで追い込まれてしまう、加害者の罪の認識が軽いからだ

    0
    2026年05月18日
  • さよならドビュッシー 前奏曲

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    玄太郎さんが元気に活躍してた。
    さよならドビュッシーを読んだすぐ後に読んだので、ますます彼が火事を起こしてしまった事が信じられない。
    あのスプレー、持って帰ってきたんじゃないのか?って思った。
    ずっと生きてて欲しかったな…

    0
    2026年05月18日
  • 切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    現代の切り裂きジャックは誰だ?
    犯行の目的は?
    さすが中山七里さんだけあって、容疑者が二転三転していく
    何となく犯人わかったなぁ〜と思っている上をいかれた感じではありました
    が!執刀医の奥さんが犯行をおこなった動機がわたし的にはイマイチしっくりこなかった
    簡単に言ってしまえば旦那に医療ミスをしたことを怒られたくなかった
    なるほどねぇ…

    0
    2026年05月17日
  • 有罪、とAIは告げた

    Posted by ブクログ

    2026.5.16 NHKの特集ドラマ「有罪、とAIは告げた」です。芳根京子が主演を務め、試験的に導入されたAI裁判官と人間の裁判官が殺人事件の真相を巡って対立するリーガルミステリーです。
    半歩先のリアルを描くリーガル・サスペンス!

    東京地方裁判所の新人裁判官・高遠寺円は、日々の業務に忙殺されていた。公判、証人尋問、証拠や鑑定書の読み込み、判例の抽出、判決文作成と徹夜が続く。
    東京高裁総括判事・寺脇に呼び出された円は、中国から提供された「AI裁判官」の検証を命じられる。〈法神2〉と名付けられたそれに過去の裁判記録を入力すると、裁判官の思考を〈再現〉し、出力するというのだ。果たして〈法神〉が一瞬で作成した判決文は、裁判官が徹夜し苦労して書き上げたものと遜色なく、判決も全く同じものだった。業務の目覚ましい効率化は、全国の裁判官の福音となる。しかし円は〈法神〉の導入に懐疑的だ。周囲が絶賛すればするほどAI裁判官に対する警戒心が増していく。

    0
    2026年05月16日
  • 有罪、とAIは告げた

    Posted by ブクログ

    なかなか今風のテーマを取り入れながらそれを含めてどんでん返しありの法廷ミステリでいい
    3223冊
    今年122冊目

    0
    2026年05月15日
  • とどけチャイコフスキー

    Posted by ブクログ

    ショパン・コンクールで5位入賞し、現在はモスクワ音楽院で教壇に立つヴァレリー。ロシアはウクライナとの国際情勢の影響で海外アーティストの公演を取り止めるなどの文化的鎖国ともいえる制裁をとっており、他国の音楽に触れることが生徒の成長に繋がると考えるヴァレリーにとってはもどかしさを抱えていた。そんな折、ショパン・コンクールで競った岬洋介がロシアでコンサートを開催することを知り、岬に学内で演奏してもらう約束をとりつけるが、ボリス学部長からは猛反対を受ける。そしてその晩、ボリス学部長は密室状態の宿舎で何者かに殺害された。警察は学院内部の犯行を疑い、ヴァレリーをはじめ、学生にも疑いの目を向け拷問し――。岬はヴァレリーたち音楽家を守るため、そして自身のルーツを辿るために事件の真相を追う!

    登場人物が限られていて描写も少ないので後半から犯人の当たりはついたのですが、動機がいまいちピンとこなくて、岬もそこまでははっきりしないまま内情が明かされたので、ミステリとしては拍子抜けな部分も。ただ岬洋介のルーツが明かされるとともに、ヴァレリーとの関係性も判明する節目のストーリーでした。最後の終わり方が切なすぎて、戦争で引き裂かれるものの大きさや当事者の苦しみが迫ってきた。兵器よりも音楽でつながりあえる、殺し合いではなく友人として生きられる世界であってほしい。

    0
    2026年05月17日
  • バンクハザードにようこそ

    Posted by ブクログ

    オーディブルにて。

    長編なんだけど連作短編集のような本。
    親友を亡くした詐欺師が銀行に復讐する話。
    それぞれ山場があるから飽きずに面白く読めた。
    そして伏線はなかったけど、最後のどんでん返しが中山七里さんらしい。

    0
    2026年05月15日
  • 彷徨う者たち

    Posted by ブクログ

    密室の仮設住宅で起きた殺人事件。
    捜査を進めるうちに行政の思惑や災害を食い物にするNPO法人などの存在が明るみになる。
    遺体を抱えて屋根まで脚立を昇るなんてできるだろうか
    …?動機も含めてちょっと無理があるかな、と感じました。

    0
    2026年05月14日
  • 殺戮の狂詩曲

    Posted by ブクログ

    御子柴シリーズ
    被疑者の精神面の変化や
    なぜ弁護を引き受けたか辺りは良かったが
    今回の切り札は…ちとご都合展開過ぎかな

    0
    2026年05月14日
  • さよならドビュッシー 前奏曲

    Posted by ブクログ

    玄太郎おじいちゃんの破茶滅茶っぷりは控えめに、岬洋介との出会いやその先の活躍への足掛かりを感じさせるストーリー。まさに前奏曲。

    経験も知識も豊富な玄太郎さんにも、
    音楽というウィークポイントがあり、
    そこを颯爽と現れた岬洋介がさらりと
    解決に導いていく姿が見どころ。

    犯人の動機には相変わらずモヤモヤさせられるけど、どうしようもなく保身的なのが人間臭さなのだと言われているような気もする。

    0
    2026年05月13日
  • バンクハザードにようこそ

    Posted by ブクログ

    友の復讐のために一つの地銀を破滅させていく話。司法書士の仮面を被った詐欺師の敵を欺くやり方が小気味よく響く。悪い奴には容赦ない。手段は選ばず、再起不能になるまでやっつけてやる。

    0
    2026年05月13日
  • スタート!

    Posted by ブクログ

    【映画制作は総力戦】
    「事件×映画制作」という組み合わせが面白い作品。もっとミステリー色の強い内容を想像していたが、実際は“映画を作り上げていく過程”そのものに惹き込まれた。

    普段、自分は映画の“完成品”しか見ることがない。しかし本作では、企画立案からクランク・イン、撮影中のトラブル、スタッフ同士の衝突まで、一本の作品を完成させるまでの苦労がリアルに描かれている。事件の真相以上に、「この映画は無事に完成するのだろうか」という点が気になり、最後まで夢中で読み進めた。

    助監督・宮藤の奮闘、監督の作品に懸ける想い、演者やスタッフたちが力を合わせて困難に向き合う姿は、ミステリーというより“ものづくりの物語”という印象が強かった。大きな壁にぶつかりながらも、一歩ずつ前へ進んでいく展開は、やはり読んでいて面白い。

    また、“強い想い”というものは、良い方向へ向かえば人を動かす力になる一方で、向かう先を間違えると、自分自身や周囲を傷つけてしまうこともあるのだと感じた。諸刃の剣、難しいものです。

    0
    2026年05月13日
  • 作家刑事毒島

    Posted by ブクログ

    毒舌全開、性格最悪。だけどこの刑事、最高に面白い。

    元捜査一課の敏腕刑事にして現役の売れっ子ミステリー作家、毒島真理。刑事技能指導員として新人刑事・高千穂明日香とバディを組み、出版業界で起きる殺人事件を冴え渡る推理と容赦ない毒舌で解き明かしていく連作短編ミステリーです。

    中山七里さんの作品はたくさんのキャラクターが立っており、それぞれが独立した人気シリーズだという印象がありますが、この作家刑事・毒島シリーズもまた強烈な個性を放っています。オーディブルで聴き始めましたが、非常に癖のあるキャラクターでありながら、「作家刑事」という今まで聞かない設定に新鮮な面白さがあります。シリーズ化して続編もあるようですので、楽しみに聴き続けていきたいと思います。

    0
    2026年05月12日
  • テミスの剣

    Posted by ブクログ

    わ、渡瀬、カエルやらヒポクラテスやらで知ってはいたが、こんな人物だったのか〜。辛い、でも頭上げて誓いに殉じる覚悟で突き進む姿は格好イイ。

    0
    2026年05月15日
  • ヒポクラテスの試練

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    今までと若干テイストが違うお話。
    人間の悪意も見えつつ、実質的に殺人というわけではなく(最後のケースは殺人か?)、誰もが知っていたり疑わしく思っていたりする政治家の汚い部分、杜撰な業者の存在などに触れた作品。

    0
    2026年05月10日
  • バンクハザードにようこそ

    Posted by ブクログ

    いよいよ詐欺師が主人公のシリーズの始まりでしょうか(きっとシリーズ化されるのでしょうね)。
    作者の守備範囲は広いなぁ。それに話の運びもスムース。
    ただ斬新さはなかった。最後のどんでん返しも予想通りだったしね。

    0
    2026年05月10日
  • いつまでもショパン

    Posted by ブクログ

     岬洋介シリーズ第3弾。殺人事件は起こり、テロも何度か発生するものの大半はショパンのピアノコンクールの描写。もうちょっと推理パートがあるかと想像していたが、圧倒的かつ執拗なほどに演奏描写が多く、この演奏描写理由で脱落者が多数出ているのでは。ピアニストが読むと納得なんだろうが、一般読者は置いてけぼりなので演奏パートはもう少し削ってほしいのが本音。音楽一家の期待を背負いポーランドの伝統的ショパンの踏襲を信条にしていた主人公・ヤンがピアニストとして一皮剥ける成長を遂げたことは良かったが、ここまで話を大きくする必要はあっただろうか。

    0
    2026年05月09日
  • バンクハザードにようこそ

    Posted by ブクログ

    友人を粉飾決済隠しのために殺された詐欺師が銀行を破滅に追い込むまでの話。登場人物のモチベーションも理解できるものだったのでリズム感よく読めた。
    専門用語もさりげなく補足していたりとテクニックが散りばめられている印象だった。

    0
    2026年05月08日