中山七里のレビュー一覧
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中山七里『御子柴礼司』シリーズ第6弾。
ひさしぶりの『御子柴礼司』シリーズ。
高級老人ホーム『幸朗園』で介護士・忍野による入居者9名惨殺事件が起こる。
忍野の国選弁護人は、少年時代に『死体配達人』として、世間を震撼させ、その後氏名を変え、弁護士となった御子柴礼司。
自らの凶行を崇高な使命だという忍野。
そんな忍野を御子柴がどう弁護するのか…
どう見ても死刑は変わらないのに、なぜ御子柴が忍野の弁護をするのか…
わからないまま、進む。
忍野の凶行の裏に何かがありそうな…
忍野の生い立ちに関係しているのか…
『幸朗園』の運営母体への恨みなのか…
わからない…
最後の最後までわからなかった…
手間の込んだやり方だったな、と。
自分の私利私欲のために、関係のないひとたちを巻き込むなんて。
他になかったんだろうか。
御子柴によって、真実が明らかにされ、忍野は憑き物が落ちたような気持ちなんではないだろうか。
忍野の亡き兄と御子柴が関係していたなんて。
御子柴礼司シリーズに登場していたんだろうか…
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Posted by ブクログ
岬洋介シリーズ!
ほかの前作すべてよんでいます。
ピアニストの周りで起こる ? を素敵に解決してくれる爽快ミステリーものと位置づけていて、私ピアノが好きなのでこのシリーズはサララ〜って読めました。
本作は、他作品と比べると 爽快 が薄かったです。
相変わらず音楽の表現や、音楽に心を掴まれた人たちの感情表現がおもろい。それに、ピアノ好きからしてみれば的を得ている。
中山七里さんの本を手にしているときは、何かドロドロした人の悪意だったり、清廉に見えて悪極まれりみたいなギャップ。どんでん返し。そんなもの見たさにページをめくっている。
今回もそうだった。だから。星3つです。
だけど、2個くらい前のショパンコンクールを一回読み返そうとおもった。それが起点の物語だから。 -
Posted by ブクログ
少数の優秀な裁判官が、法知識だけでなく多様な分野の知識を総動員し、累積する案件を綿密に精査した上で結論を導き出す現在の司法制度が、制度的な限界を迎えつつあるという問題提起から物語は始まる。そして裁判官の視点を通して、審理へのAI導入の是非や、判決をAIに委ねることの是非について、テクノロジーと倫理の両面から掘り下げられている。司法は法律を論理的に解釈し、判例という前例を踏襲しながら進められるため、一見するとAIとの相性は極めて良いように思われる。しかし現実には、証言という対面でのやり取りや、証拠資料という紙媒体による情報伝達が主流で、極めてアナログな世界である。司法の一端に携わる立場としては、デジタル化による業務効率化を切実に望むところであり、本書はそうした現実に対し一石を投じる良書だと感じた。一方で本書は物語性よりも問題提起に重点を置いている印象が強く、エンタメとしてはイマイチだった。