中山七里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ主人公ヤン・ステファンスがテロで緊張をしたポーランドでショパンコンクールの第一位を目指す中事件が勃発本書の圧巻は演奏描写は物語の主旋律でもあり、特にコンクールエントリー者の演奏シーンを執拗に描く事で読者は圧倒される
鍵盤に触れる瞬間、ショパンの旋律が会場を満たし、彼の緊張と情熱が音色に滲む、主人公の心情らコンテストの盛り上がりと同調、音の強弱やテンポの変化を細やかに描き、主人公の心情を音楽で可視化している
本作の魅力は、ショパンの調べが単なる背景ではなく、登場人物の内面や真相解明の鍵として機能する点にあり、音楽が紡ぐドラマは、ミステリーの枠を超え、芸術と人間性の交差点を描き出す傑作だ・・・作者 -
Posted by ブクログ
ネタバレ一気読みではなく少しずつ休み休みな読み方してしまったせいであんまり話に入り込めなかった(~_~;)
これまで読んだ中山七里先生の本と比べるとそこまでグイーッ‼︎と一気に引き込まれる感じはなかったかな…これまで読んだのがどれも面白かったからちょっと肩透かしのような初めての感覚で私自身やや戸惑い…(・・;)
でも決してつまらなかったわけではなく。
何でかなと考えると、今回の主人公犬養隼人にそこまで魅力感じなかったからかもしれない。
主人公になるほど焦点当たってるかな?キャラ立ってる?とか古手川の方が活躍してない?とかもあるし、奥さんとの離婚原因が自身の不倫というのもマイナス…女の嘘はわからんとか女 -
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Posted by ブクログ
ドラマのアンナチュラルが好きだったので
手に取ってみました。
法医学の小説は初めてでしたが
キャラがとてもいい!
偏屈者の光崎教授
死体好きのキャシー先生
意地悪だけどなんか憎めない古手川刑事
短編小説で光崎教授の無茶振りに古手川刑事も主人公の真琴も振り回されて、でもちゃんと最後辻褄が合い納得でした。
もし自分の大事な人が亡くなったら、、
日本では解剖という概念があまりない国だと思う。
事件性のない遺体は解剖せず綺麗なままでという思いはありますよね。
死って呆気ないものだがその肉体にはいろんなメッセージがあると考えさせられる小説でした。
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Posted by ブクログ
テロリスト一家VS政府のドンパッチかと思いきや想定と全く違った!
公安の息子がテロリスト!?
公安のエリート刑事の長男がテロリストを志願し、逮捕されるという驚きの設定です。
妻、娘、警察、世間から非難される主人公。
いつもの事ですが、こうした事件に対するマスコミの描き方が相変わらず切れ切れですね。読んでて辛くなります!
公安の刑事の立場と父親の立場、苦悩の日々です。
なぜ、息子がテロリストを志願したのか?
もし、自分の子供がそんなことをしたら...
自分自身が主人公の立場だったら?と考えさせられます。
と、そんな中、息子が殺害されてしまいます。
これもまたショック!そうなっちゃうの?
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Posted by ブクログ
ネタバレ宮城県警シリーズ、好きなんだよなぁ。
東北の震災という大きなテーマが走りつつ、シンプルに殺人事件を解決する部分もおもしろい。
登場人物も味があって、いい奴もいれば悪い奴もいる。
必ずしもハッピーエンドだけでは終わらないというのを、登場人物たちにまつわるエピソードだけでなく、震災の存在がひそかにずっと示し続けている。
今回のお話では、震災で家族を亡くした者・そうでない者の間に存在する溝に着目していた。
家族がみんな生き残ったから、という申し訳なさは感じなくてもいいのではと思うが、実際にはそうはいかないのだろう。
失ったものの唐突さについて、到底納得いかない。あまりにも運の要素が大きすぎる。
こ