中山七里のレビュー一覧

  • おやすみラフマニノフ

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    ネタバレ

    音楽を奏でる描写に引き込まれ、音楽を志す者の抱く情熱に圧倒された。
    ラストの演奏会はもちろん、個人的には避難所で演奏するシーンに引き込まれた。
    話の筋は前作よりもある程度推測できてしまったが、ミステリーよりも音楽スポ根が主に感じるので、それはそれで良いか、と思う。主人公の素性には気付かなかったので、あの説明がここに繋がるのか!と素直に驚いた。
    そして岬先生やはり超人。前作を読んでいると、お!と思う登場人物たちがちらほらいるのもシリーズものらしく楽しい。

    叙述トリックを疑いすぎて、主人公が女子トイレから盗み聞きするシーンに(もしや女?名前も中性的だし一人称的にボクっ娘?)と思ったのは穿ち過ぎだったが、異性トイレに入るのって結構抵抗あると個人的には思う…

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    2026年02月19日
  • 七つの大罪

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    ☆3.5
    七つの大罪、それぞれをテーマにした七つの短編集というコンセプトはおもしろかったです。
    名前に七がついている作者が6名(うち1名は三+四)というのもおもしろい。


    ●「十五分」
    ●「最初で最高のひとくち」
    良かったのはこの二作。ミステリー要素強めで、真相が気になり気持ちよく一気読み。


    ●「移住クライシス」
    不穏な雰囲気の描写に引き込まれましたが、犯人の本性や動機が結局よく分からず。おばあさんが信用に足る人物なのかも疑問… もう少し長編で読みたかった!


    ●「罪の名は傲慢」
    途中まで良かったのですが、性被害にあった女性の人間性に問題があるような結末で、実際の性犯罪とリンクするような内容でもあるのにその設定はどうなの、と思ってしまい楽しめず。


    ●「手の中の果実」
    ほっこり系に見えますが、大人を動かす方法を考え出せちゃう7歳の息子がなんか不気味で怖いな〜と思っちゃいました。


    ●「オセロシンドローム」
    ●「父親は〜」
    物語の筋書きや結末はおもしろかったですが、途中がダラダラと長くページ稼ぎ?と少々うんざりする場面がありました…

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    2026年02月22日
  • 災疫の季節

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    コロナワクチン接種の議論がされていた頃を思い出した。
    医療従事者の苦悩、週刊紙側の葛藤、反ワクチン派の暴走などが前半で書かれており、ややその部分が長く感じられ、次の展開(事件)はまだかまだかと思いながら読んだ部分もあった。

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    2026年02月17日
  • ヒポクラテスの誓い

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    埼玉県警刑事部捜査一課古手川和也
    浦和医大法医学の権威光崎藤次郎
    外国人准教授キャシーペンドルトン
    研修医栂野真琴(つがのまこと)
    5話から成り1話完結だけど
    全てが繋がっている面白さ
    死体に隠された秘密
    解剖シーンは
    迫力満点
    想像すると
    食事できなくなるけど
    サクサク読めて
    秘密が解ける心地良さ
    解剖の本当の意味を知った

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    2026年02月17日
  • ふたたび嗤う淑女

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    今回は政治的絡みを中心に悪女の所業を見ていくのですが、以前よりも巧妙で大胆かつ、最後の展開はやはり呆気に取られる凄まじいものでした。素晴らしいシリーズです。

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    2026年02月16日
  • 災疫の季節

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    『夜がどれほど暗くても』よりも先に本作品を読んでしまったため、志賀副編集長の悲しみと仕事に対する矜持に肉薄できなかったのが悔やまれる。たぶん内容自体にはそんなに影響はないような気がするけれど、読者として入り込みの度合いが違ったのではと考えている。
    コロナ禍でのワクチン接種に漕ぎ着けるまでの不安な日々や先の見えない閉塞感が沸々とよみがえってきた。何が正しいのか情報に翻弄され不安になる気持ちも、医療従事者の葛藤もあれから何年も経ち過ぎ去ってしまったことではあるが本当に大変だったなぁと。

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    2026年02月16日
  • 総理にされた男 第二次内閣

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    インバウンド誘致や新型コロナ、東京オリンピックなど最近の日本で起きたイベントに総理にされた男、加納慎策が対峙するストーリー。新型コロナを巡るストーリーで語られる立憲民主党をモデルとした政党に対する評価は、今般の衆議院選挙での中道改革連合の惨敗理由を的確に示しており、感心させられた。最後のエピソードはこれまでの過去の事件をなぞったストーリーではなく、台湾有事のシミュレーション。武力に対して武力で応じるのではなく、本作のような解決法が可能であればベストだなあと感じた。

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    2026年02月15日
  • ふたたび嗤う淑女

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    美智留が怖すぎる!
    今回もラストの種明かしが想像の上をいってあっという間に読み終わった!
    中山先生の作るサイコパスは毎回怖すぎて、どんなホラー映画よりも背筋が寒くなる!

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    2026年02月14日
  • ネメシスの使者

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    死刑制度について考えさせられる本でした。
    どんでん返し感はあるものの、大きい驚きはなかった。

    ただ非常に練り込まれた作品と感じた。

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    2026年02月13日
  • 嗤う淑女

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    美智留の悪女だけど、すんと心に入り込んでしまう言葉に、私は美智留に会ったらしっかり騙されるだろうな⋯。
    最後のどんでん返しも面白かった!
    同じアパートに住んでいたおじいさんが1番美智留のことを知っているのかもしれない。。

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    2026年02月11日
  • ヒポクラテスの困惑

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    ヒポクラテスシリーズの、コロナ禍の偽ワクチン事件。コロナ禍のあの異常な世界をちょっと思い出した。そもそも登場人物少なめなので犯人は想定内。

    『水清ければ魚棲まず』
    今はコンプライアンスが重視され、違反したものは強く咎められる。コロナ禍の徹底した除菌が拍車をかけたようにも思えた。

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    2026年02月11日
  • ヒポクラテスの悲嘆

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    引きこもりを主題とした話でストーリーとしては面白かった…でも、面白いというのも憚られるような内容でした。社会として考えなければいけないことなのでしょうけど。

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    2026年02月11日
  • テロリストの家

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    内容何も覚えてなくて再読
    なんでもあり。公安で調べ上げてそこ気づかない?ってツッコミどころあり。

    けど、テンポよく読めておもしろい。

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    2026年02月10日
  • 災疫の季節

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    コロナ禍最前線で起こる反ワクチン運動とマスコミ、医療現場のリアルを追う中で殺人事件が起こった。霧島班の刑事が事件の真相に迫る。

    目の前の患者を守らなければならない医療従事者の苦悩と医療現場が逼迫していたころのニュースが蘇ってきた。当時をリアルタイムで見ていたわたしは、あの頃は大変だったと思い出せるが、あと10年20年したら、この表現はいくらでも誇張しすぎなのでは?と思う世代も出てくるのかもしれないと思った。記憶を風化させるとは怖いことだと思う。記録し、記憶に留めておくことで、学びに繋げられるのだと気付かされる。

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    2026年02月09日
  • 中山七里 短いお話ほぼ全部 短編&掌編&エッセイほぼ全仕事!

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    短編20個エッセイ21個解説6個の本
    「カエル男」シリーズの宝島社に絡んだエッセイ。エッセイを読むと人柄が分かり、読み終わった物語も見方に変化あり。ファンは女性の方が多いとのこと。ということは登場人物たちは女性好み?審査員としてのエッセイで思ったこと。ミステリー作家さんって職人なのかも

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    2026年02月08日
  • 氏家京太郎、奔る

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    犯人ではないのは、判っている
    では、誰か?結末は、いつもの中山先生らしく、大逆転の発想展開だった
    だが、明らかになった結末だが、すっきりしないなぁ
    もやもやが残ってしまった、犯人の気持ちが理解出来ないからだろうなぁ

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    2026年02月08日
  • 総理にされた男 第二次内閣

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    盛り沢山のトピック。コロナ禍、オリンピック、インバウンド需要に台湾有事・・・。
    なんだか本格的な政治小説みたいになっちゃって、エンターテインメントとしての爽快感がいまひとつ。

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    2026年02月06日
  • 切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人

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    ネタバレ

    「カインの傲慢」を読み始めてあれ?このメンバーに覚えがあると気がついた。先に「切り裂きジャックの告白」を読んでいた。犬養隼人シリーズだ。記録がなくて、改めてまた読み返した。
    スト―リーは残念ながらあまり覚えてなくて、その上人間関係が思い出せない、登場人物の人間関係は大切。まぁ知らないでも作品を楽しむことはできるけれど。シリーズ作品は順番通りに読めれば流れに乗りやすく面白い。

    中山七里という作家は一度テーマを決めると、どんどん深堀をして話に厚みを持たせる人らしい。ここでは犯罪の元になるのは臓器移植だが、非常に臨場感があり考えさせられるところも多く時間がかかった。
    命の重みを考えると単に臓器の受け渡しだけでは済まない多くの問題があり、関係者の心情も複雑になる。


    殺害方法は、絞殺後にY字に切り裂いて内臓を全て取り出しているという、残忍な方法だった。
    犯人は声明文を新聞社に送り付けてジャックと名乗った。
    切り裂きジャックの模倣犯なら一件では済まないだろう、捜査本部も緊張する。

    第一の殺人は、マラソンランナーが発見する、公園の椅子に何気ない様子で座っていた女性は、絞殺され見事なメス捌きで内臓が取り出されていた。
    深川署と公園は道路を隔てただけの至近距離だった。

    本庁から麻生班が捜査本部に参加した、犬養と古手川もペアを組んで捜査に当たる。
    二枚目の犬養は30代、元気な古手川は20代。

    一人目の犠牲者は劇症肝炎で肝臓移植を受けていた。二人目は細菌性肺炎だったが治療が遅れて肺移植が必要になる。成功して仕事に戻っていた。
    臓器移植法が制定されてドナーからの移植が可能になっても、ドナーについての情報はコーディネーターだけが知る、ドナーと患者の詳細は漏らせない。
    それがなぜ漏れてこの事件になったのか。
    まずコーディネーターを疑え、しかし彼女にはアリバイがあった。だがここまでくると彼女も職業倫理などを振りかざしている状況ではない。
    三人目は腎臓を移植された男だという。最近のひどい遊びぶりが話題になっていた。
    まだ間に合う、彼を張り込もう。
    だが競馬場にいた男は男の声で連絡が入り一足違いで殺された。

    二週間に三人、犯人は医療関係者か、それでもなぜ情報が漏れた。

    四人目の移植患者は三田村という青年、次は彼を狙うだろう。彼には身辺警護の承諾を得た。

    犬養は執刀医のアリバイも調べる、だが全員疑わしいところはなかった。その上執刀医にもドナー情報は開示されていなかった。

    執刀した神の手と言われる真境名教授と榊原教授。立場は移植推進派と慎重派に分かれていた。

    ついにドナーの情報を得る。高野冴子の倫理観と道徳観、その上情報が洩れて殺人事件が起き四人目も危うい彼女は決心した。ドナーは鬼子母志郎。交通事故死したが彼は母一人子一人の母子家庭だった。

    ジャックも最後の目的に向かう。
    最後はなぜか人情がらみで解決する。少々犯人も人間的で。

    ストーリーの展開は、様々な要素が織こまれている。
    応援に加わった犬養・古手川コンビもいい。
    犬養は古手川に対する先入観が少しずつ変わってくる。古手川は野生人風でいて繊細なところもある。
    傍若無人に見えるキャラクターで別のシリーズにも顔を出すらしい。
    お馴染み警察内部のキャリア官僚との軋轢。

    移植については
    脳死判定は慎重にも慎重に。、時間を争いながら様々な医療手続きがある。脳が死んでも体は生きている。
    声明文を受け取った新聞社やマスコミの反応。
    医師と宗教家との対談(これは臓器移植に対する歴史に育まれた宗教観、死生観、と現場医師の立場を超えた話が興味深い)こういう心理を織り込むところ効果的。
    患者は苦痛から解放されてもまだ長い治療時間が必要になる、移植は完全な治癒ではなく代替の臓器との共存であり、莫大な費用が掛かるということ。

    中山七里さんが書くミステリはこういう医療問題を取り上げても説得力がある。それをつないで物語にする力を持った稀有な作家なのだろう。
    犯人を追いながら臓器移植が必要な娘を持つ父親として、二度の離婚の後別に住む娘を見舞う父親の心理も盛り込み、グロテスクな話の裏に柔らかいところもある。

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    2026年02月05日
  • 災疫の季節

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    さらっと読める作品だった


    過激派も家族に言わないでみたいな思考なんだなと思った(みんながみんなじゃないけど)


    あと30年後くらいにこの作品を読んで
    懐かしいなあと思える時代になっているといいな

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    2026年02月05日
  • 七つの大罪

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    七つの悪徳を、7名の作者がそれぞれ描く
    どの罪も現代的なものになっていて
    若竹七海さんの「暴食 最初で最高のひとくち」が
    なかなか良かった
    怖っ!!と思ったのは、
    川瀬七緒さんの「憤怒 移住クライシス」

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    2026年02月05日