中山七里のレビュー一覧

  • 作家刑事毒島

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    作家刑事 毒島が活躍する短編集。毒島の毒舌で展開していくのは面白いが短編だけに急ぎすなのが少し物足りなさを感じました。

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    2025年03月07日
  • いつまでもショパン

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    ネタバレ

    主人公ヤン・ステファンスがテロで緊張をしたポーランドでショパンコンクールの第一位を目指す中事件が勃発本書の圧巻は演奏描写は物語の主旋律でもあり、特にコンクールエントリー者の演奏シーンを執拗に描く事で読者は圧倒される
    鍵盤に触れる瞬間、ショパンの旋律が会場を満たし、彼の緊張と情熱が音色に滲む、主人公の心情らコンテストの盛り上がりと同調、音の強弱やテンポの変化を細やかに描き、主人公の心情を音楽で可視化している
    本作の魅力は、ショパンの調べが単なる背景ではなく、登場人物の内面や真相解明の鍵として機能する点にあり、音楽が紡ぐドラマは、ミステリーの枠を超え、芸術と人間性の交差点を描き出す傑作だ・・・作者

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    2025年03月04日
  • おやすみラフマニノフ

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    ネタバレ

    岬洋介シリーズ、本書は音楽家の心情を前面に
    押して犯行の必然性と犯人の抜き差しならない
    動機を音楽の調べに載せて語っている
    探偵役の岬洋介は主人公の自己犠牲精神に憑り
    つかれ膠着した行動を軽やかに諫め解きほぐす
    推理小説らしからぬ「犯人を追い詰める」より
    「演奏を濃密に文字で書き綴る」ことに重きを
    置いた作品、戸惑いつつも探偵の呆気ない解決
    の手際の良さに拍子抜けをしてしまう

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    2025年03月04日
  • 切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人

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    ネタバレ

    一気読みではなく少しずつ休み休みな読み方してしまったせいであんまり話に入り込めなかった(~_~;)
    これまで読んだ中山七里先生の本と比べるとそこまでグイーッ‼︎と一気に引き込まれる感じはなかったかな…これまで読んだのがどれも面白かったからちょっと肩透かしのような初めての感覚で私自身やや戸惑い…(・・;)
    でも決してつまらなかったわけではなく。
    何でかなと考えると、今回の主人公犬養隼人にそこまで魅力感じなかったからかもしれない。
    主人公になるほど焦点当たってるかな?キャラ立ってる?とか古手川の方が活躍してない?とかもあるし、奥さんとの離婚原因が自身の不倫というのもマイナス…女の嘘はわからんとか女

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    2025年03月03日
  • 彷徨う者たち

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    「護られなかった者たちへ」「境界線」に次ぐ、震災三部作のラスト。うーん…徐々にパワーダウン。いやこの作品がちょっと差がついちゃったかな。三部作にするためのやっつけ感と言うか…笘篠と蓮田の活躍は健在ですが。

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    2025年02月27日
  • 超合理的! ミステリーの書き方

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    多分 自分はこの作者の本を1冊も読んだことがない
    この方が作家の中で どの程度のポジションなのか? この方の作品が自分が好きかどうか?などはわからないが 単純に 本が面白かった

    非常に職業作家な 自己の冷静な客観視 自己プロデュース
    社会人としても参考になる部分はあったと思う

    この作者の本を読んでみたくなった

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    2025年02月26日
  • ヒポクラテスの誓い

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    ドラマのアンナチュラルが好きだったので
    手に取ってみました。
    法医学の小説は初めてでしたが
    キャラがとてもいい!

    偏屈者の光崎教授
    死体好きのキャシー先生
    意地悪だけどなんか憎めない古手川刑事

    短編小説で光崎教授の無茶振りに古手川刑事も主人公の真琴も振り回されて、でもちゃんと最後辻褄が合い納得でした。

    もし自分の大事な人が亡くなったら、、
    日本では解剖という概念があまりない国だと思う。
    事件性のない遺体は解剖せず綺麗なままでという思いはありますよね。


    死って呆気ないものだがその肉体にはいろんなメッセージがあると考えさせられる小説でした。

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    2025年02月24日
  • 人面島

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    ネタバレ

    前作とほぼ同じ設定じゃあないか(笑)。舞台が人里離れた土地であることも、莫大な遺産の相続人がひとりまたひとりと殺されて行くところも何もかも。

    『ダイ・ハード』など人気映画シリーズって、キャストさえ変えればなんぼでも作れると聞いたことがありますが、小説だってそうかもしれないと思ってしまいました。アホくさと思いつつも七里作品ならば読んでしまうのですけれども。

    ジンさんが実はアレだということは、ヒョーロクってボケボケに見えてホントは超賢いのかどっち!? まぁ、ふたりでひとり、ニコイチの完全無欠ということで。

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    2025年02月24日
  • ドクター・デスの再臨

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    安楽死は治療の一つ、医療行為であって救済行為と安楽死を続けてきたドクター・デス。そんなドクター・デスの模倣犯が現れ、大女優が安楽死。再びドクター・デスと向き合わねばならなくなった犬養刑事。エンディングは想像できました。あのエンディングで神だったドクター・デスはただの人になった感あり

    安楽死というテーマはとても厳しい。小説とはいえ気楽に流せないテーマ

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    2025年02月23日
  • テロリストの家

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    テロリスト一家VS政府のドンパッチかと思いきや想定と全く違った!
    公安の息子がテロリスト!?

    公安のエリート刑事の長男がテロリストを志願し、逮捕されるという驚きの設定です。
    妻、娘、警察、世間から非難される主人公。
    いつもの事ですが、こうした事件に対するマスコミの描き方が相変わらず切れ切れですね。読んでて辛くなります!

    公安の刑事の立場と父親の立場、苦悩の日々です。
    なぜ、息子がテロリストを志願したのか?
    もし、自分の子供がそんなことをしたら...
    自分自身が主人公の立場だったら?と考えさせられます。

    と、そんな中、息子が殺害されてしまいます。
    これもまたショック!そうなっちゃうの?

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    2025年02月23日
  • 彷徨う者たち

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    ネタバレ

    宮城県警シリーズ、好きなんだよなぁ。
    東北の震災という大きなテーマが走りつつ、シンプルに殺人事件を解決する部分もおもしろい。
    登場人物も味があって、いい奴もいれば悪い奴もいる。
    必ずしもハッピーエンドだけでは終わらないというのを、登場人物たちにまつわるエピソードだけでなく、震災の存在がひそかにずっと示し続けている。

    今回のお話では、震災で家族を亡くした者・そうでない者の間に存在する溝に着目していた。
    家族がみんな生き残ったから、という申し訳なさは感じなくてもいいのではと思うが、実際にはそうはいかないのだろう。
    失ったものの唐突さについて、到底納得いかない。あまりにも運の要素が大きすぎる。

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    2025年02月22日
  • 贖罪の奏鳴曲

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    リーガルミステリはあまり好んで自ら読むことは無いのだけれど
    本書は何だかグッときた。
    いけ好かない主人公の御子柴だが
    異例の経歴で弁護士になっており
    読み終わる頃には好きになってしまった。
    重い十字架を背負ってる人物なので手放しで好きなキャラクターとは言えないけど
    御子柴に会いに次の巻も読もう。

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    2025年02月22日
  • 魔女は甦る

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    製薬会社の元研究員の男性が無惨な姿で変死する
    謎多き製薬会社や暴力的な事件を起こす犯人が同じドラッグを所持しているなど不可解なことが起こる。

    ストーリーはおもしろかったんだけど、とくに後半でピンチ→セーフ→ピンチの繰り返しでヤキモキ感が半端なく疲れてしまった。。

    そして研究員の彼女の心情は察するが、、あまりの勝手な言動で好きになれなかった

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    2025年02月21日
  • 境界線

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    中山七里さんの本、実際にあった出来事をうまくミックスしたフィクションだからリアルだし想像力がより掻き立てられて、喰らってしまう。

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    2025年02月21日
  • 中山七転八倒

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    毒島さんシリーズが好きなのですが、これはそれに近いものを感じた笑
    わあわあ仕事に追われながら、合間合間に毒がポロポロ。ほんとなんでまだ死んでないのか謎なハードスケジュール。
    斜に構えた感じは森博嗣さんを彷彿とさせるが、書くスタンスが真逆で面白い。

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    2025年02月18日
  • ヒポクラテスの憂鬱

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    ネタバレ

    面白かったです!ストーリーは続いてますが、一話完結になっているので、ついつい読むのが遅くなってしまって…一気に読んだらより面白かったのかな?
    それにしても、犯人が悪すぎて…我が子を殺すとか、不倫相手をとか、お金目的でとか…全く同情の余地なし!クズ野郎でした

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    2025年02月18日
  • 鑑定人 氏家京太郎

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    民間で科学捜査鑑定を請け負う〈氏家鑑定センター〉。所長の氏家京太郎のもとに舞い込んだのは、世間を騒がす連続殺人犯の弁護士からの鑑定依頼だった。
    女子大生3人を殺害し死体から子宮を抜き取る猟奇的な事件だが、容疑者は、3人のうち1人の犯行だけは否認している。
    3人の殺害を主張する検察側の鑑定通知に違和感を感じた氏家は、自身の手で再鑑定を試みるが、試料の盗難や職員への暴行など、何者かの邪魔が相次いで――。

    久しぶりに中山作品を読む。科学鑑定と法廷ものが一度に味わえる作品。凄惨な事件だが、おとなしめな結末。

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    2025年02月17日
  • 能面検事の奮迅

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    ネタバレ

    シリーズ物は設定にすんなり入れるから楽しい、本書は日本をゆがめた「森友事件」の概要をベースに、全く新たな令和の青春ものを紡ぎ出した
    大義名分を本気で貫いて職務を全うする主人公には、影となり一体化して行動する事務官がいるのだが、検察庁内の陰謀を防ぐために次長検事から呼び出されるたびに第三者の目として付き合わされる総領美晴
    前作で死にかけた不破検事だが組織の暴力に単身+αで果然と立ち向かい、今回も予想外の方向から難敵を下した

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    2025年02月17日
  • どこかでベートーヴェン

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    音楽ミステリーシリーズの主人公である天才ピアニスト岬洋介が高校生時代までさかのぼる。
    その音楽シーンの描写やミステリー性が本シリーズの読みどころだけど、いずれももう一歩でした。
    次作を期待します!

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    2025年02月15日
  • 特殊清掃人

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    特殊清掃というお仕事。中山さんが描くとやっぱり多少グロさはあるけれど、それがリアルなんだろうなとも思う。30代女性とか40代起業家とか、孤独死とは遠いところにいるような人間が孤独死をする。今の時代を風刺した話だった。でも小説としてはどれも、いつもよりインパクト少なめのラストだったかな。とにかく孤独死は嫌だなぁとは思った。

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    2025年02月15日