中山七里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
作家刑事毒島シリーズ第二弾!
作家になる前の刑事の時の物語。
短編連作で、裏の真犯人を追い詰めていくというもの。さらに犬養も若手で登場、毒島の元で鍛えられている設定。
全ての事件で毒島の毒舌が冴えわたります(笑)
■不倶戴天
この世に共存できない、どうしても許せないと思うほど深く恨むこと。
皇居周辺で二人のビジネスマンが射殺。
犯人は、自意識とプライドばかりが高い男。毒島がこき下ろします。楽しい。
■伏竜鳳雛
まだ世に知られていない大人物と有能な若者とたとえ。
新人賞に落選し続ける男が出版社を連続爆破。
これまた、犯人はありがちの設定..
■優勝劣敗
すぐれたものが勝ち、劣ったもの -
Posted by ブクログ
フォロワーからの相談に的確なアドバイスを送ったり、グルメレポをきっかけに潰れかけのラーメン屋を復活させたり、どこにも流れていない芸能人の薬物情報などを言い当てたりと、絶大な影響力を誇ってきたインフルエンサー・〈市民調査室〉。しかしこのインフルエンサーはやがて複数の真実の中に細かなウソを混ぜるようになり、やがてそのフェイクニュースに惑わされた複数のフォロワーたちの影響で対象は炎上、ついには自殺する者まで出てしまう。以前から市民調査室の文章に偽善の匂いをぷんぷん感じていた警視庁直轄のサイバー犯罪対策課に所属する延藤慧司(えんどうけいじ)は、上司から捜査の指示を受ける前に〈市民調査室〉を追い始める
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Posted by ブクログ
宮城県警シリー三部作のサイン本買いました。サイン本って、有名書店とか古本屋でしか入手したことがなかったが、今回初めて通販で買ってみた。なんと三冊箱入りで来た。なお、本書以外は既に購入している。サイン本って高く売れるのか?一応、46/200 というシリアル番号付きだが、中山七里って都内のいろんな書店でサイン会やっているから、あまり希少価値は無いのかもしれない。
さて内容だが、東日本大震災関連の作品なので、当事者としては複雑な思いで読み進める。後半最後の方では地元の石巻の話も設定として出てくる。昨年、荻浜・桃浦地区に行く機会があったが、まだ湾岸工事中・仮設住宅もあり、震災からだいぶ時間も経ってい