中山七里のレビュー一覧

  • カインの傲慢 刑事犬養隼人

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    ネタバレ

    犬養シリーズらしく社会的な問題を裏に抱えたストーリーであった。1作目の『切り裂きジャックの告白』以来の臓器移植絡みの事件であり、最後に黒幕が犬養を責め立てるシーンがある。犬養はドクターデス事件に続き、ショックを受けてしまう。最後に主人公がかっこよく終わらないのもこのシリーズらしい。
    しかし、日本における臓器移植の問題は多々あれども、黒幕の考えはあまりにも傲慢であり、読んでいて苛立ちを感じたると同時にそう感じさせるストーリー展開は作者の巧さでもあった。

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    2024年08月18日
  • 夜がどれほど暗くても

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    さすがに中山作品だけあって、読者をひっぱる力、ページを閉じさせない力は強い。主人公(加害者の父)と被害者遺族の関係については、物語だから当然かもしれないが、ちょっと出来過ぎの感もある。犯罪の関係者は被害者加害者問わず中傷して良いという社会現象は本当に醜い。この描写もある程度事実らしいので恐怖だ。下世話な仕事をしていると自覚のある主人公のヒーローっぷりもおもしろくて、共感できる人もいるだろう。主人公と少女の関係性がこの物語の主軸なので、ラストのどたばた種明かしは読みなれてるし、まあ納得。

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    2024年08月08日
  • ヒポクラテスの試練

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    浦和医大の法医学研究室の真琴は、ある日急に発症した肝臓がんの患者を解剖し、エキノコックスが突然変異した虫原因によるものだと突き止める。

    新たな感染症の原因を探るべくニューヨークへ。

    そこで野良犬の肉を提供する売春宿にたどり着く。

    読みやすかった。

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    2024年08月07日
  • 騒がしい楽園

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    ネタバレ

    闘う君の唄をの続編の位置づけみたいだけど、神尾舞子は岬洋介シリーズのおやすみラフマニノフの印象のが強い。
    あのキャラがなぜに幼稚園の先生か?ってのもあるけど、幼稚園にこういう先生が居てもむしろいいかなとも思えた。
    残酷な事件が続くストーリーに引き込まれ、ハラハラしながらもその犯人にはアタリは付けてたけど、真犯人の動機にはちょっとガッカリ。
    でも、舞子と池波のコンビはいいね。
    これ以上この幼稚園で事件は起きて欲しくないけど、この2人のコンビで続編あるなら読みたい。

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    2024年08月03日
  • おわかれはモーツァルト

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    彼が登場するのを今か今かと待ってしまう。
    もう完全にファンだわ。
    今作では盲目のピアニスト榊場の背景や彼を想う人達の心情に焦点をあてており、ミステリーというよりも人間ドラマのようだった。
    モーツァルトの曲もあまり知らなかったので早速聴いてみよう。
    音楽の神に選ばれた榊場の弾くモーツァルトを一度聴いてみたいと思った。

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    2024年08月02日
  • 境界線

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    こちらも震災で変わってしまった友人の話。笘篠刑事が事件解決に奮闘する理由が、なんとも切ない。タイトルの境界線は、様々な意味を含んでいるが、あの311の前と後では、明らかに多くのものが変わってしまったという意味だろう。スピーディーな展開というよりは、被災した方々に寄り添うような心情の描写が多くある話だった。

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    2024年08月01日
  • 七色の毒 刑事犬養隼人

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    ネタバレ

    犬養刑事の短編集。
    1番最初の「赤い水」と最後の「紫の供花」が繋がっていた!
    確かに人間の悪意をえぐり出した話ばかりだった。

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    2024年07月28日
  • 禁断の罠

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    斜線堂さんは現代の病理を描くのが上手いなぁ。本人ですら本当の自分の姿を知り得ないこともある。米澤さんの作品はミステリーとしても読み応えがあり、淡々と続く語り口なのに人情にあふれ、感嘆。とても好きだった。

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    2024年07月28日
  • 帝都地下迷宮

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    どんでん返しの帝王、中山七里さんの作品。
    地下で生活する謎の集団、エクスプローラー。
    捜査一課や公安を巻き込み、事件は意外な方向へ。
    いつもの中山七里さんの作品のトーンとは、また違う様な?

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    2024年07月28日
  • 死にゆく者の祈り(新潮文庫)

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    教誨師として刑務所への慰問を行う主人公。ある日、刑務所での集会で見つけたのは、学生時代のサークル仲間の大切な友人であった。殺人犯として収監されている彼と学生時代のイメージがまるで繋がらないことから、友人との連絡が途絶えてから今までに何があったのか真相を追うことに。
    教誨師という変わった立場から、事件の真相を追いかけるミステリー。事件を紐解くとともに、主人公が宗教の道に進んだ背景や、教誨師と友人の立場の違いや使命に対する悩みなど、色々なテーマが複雑に絡み合っていく。そのいずれもがラストにはきれいに収まり、とても読後感がスッキリとした。

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    2024年07月24日
  • 絡新婦の糸―警視庁サイバー犯罪対策課―

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    SNSに限らずネットに勝手にこういう思考、嗜好だよねだからこれ興味あるよね、と表示されるのにはウンザリする。本の内容は最近本当によくSNSで見かける感じだなと。犯人は違う人が良かったな。

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    2024年07月23日
  • アポロンの嘲笑

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    フィクションではあるけれど、政府の対応や東電の対応などは、当たらずとも遠からずなのではないかと感じた。
    今の文明で人類は本当に原子力を使いこなせていると言えるのか…

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    2024年07月20日
  • 悪徳の輪舞曲

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    いよいよ御子柴の家族が登場。
    冒頭の話が読者に先入観を抱かせる。それを見事に裏切る御子柴。面白い。

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    2024年07月20日
  • テロリストの家

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    公安刑事の息子がテロリストに関係して逮捕勾留された?
    この奇抜な発想から小説は展開する。ただし、途中までは良いが、終わりのほうは少しダレ気味。もう一歩だと思う。

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    2024年07月17日
  • こちら空港警察

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    成田空港のグランドスタッフと空港警察署長が事件を追う話。空港警察なんてあったんやって驚きと空港事件の幅広さとグランドスタッフの大変さが湧き上がる。癖のある署長の辣腕ぶりが好きで見ててスッキリする、って別シリーズに出てきてるのねそっちも読まないと!

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    2024年07月15日
  • 境界線

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    ネタバレ

    序盤~中盤にかけては自分の好きな展開でワクワクしながら読んでいたものの中盤以降はストーリーが重くなり、過去をガンガン掘り下げていく、でも何かが物足りない感じで終盤を迎えた感じがしました。

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    2024年07月10日
  • 七色の毒 刑事犬養隼人

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    刑事犬養隼人シリーズ 第2作目

    色にまつわる7つの短編集
    短編ではあるが、最後に必ずサプライズが準備されている

    ストーリーも複雑でないので 読みやすい作品

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    2024年07月10日
  • ヒポクラテスの試練

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    ネタバレ

    政治家の視察旅行という点で、大体ネタが分かってしまうところが日本人の悲しい性。読みやすいのでサクッと読めます。

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    2024年07月10日
  • 翼がなくても

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    フォローしている方のレビューを読んで「読みたい」に入れていた本。

    陸上200m走でオリンピックを狙う市ノ瀬沙良は交通事故に巻きこまれ左足を切断せざるを得なくなる。加害者は隣家の幼馴染みの相楽泰輔だったが、沙良が隣家で引き籠る泰輔に恨みを募らせる中、泰輔が部屋で殺害された姿で見つかる…。
    ここから物語は二つの流れに。
    ひとつは、泰輔の事件を追う警察の捜査。こちらには、犬養隼人刑事と御子柴礼司弁護士が登場。完璧なポーカー・フェイスを操る御子柴に食い下がる犬養。丁々発止のやり取りが楽しめる。
    もうひとつは、沙良が義足のランナーとして再び200m走に挑んでいくお話。パラアスリートを巡る世界を描いて、

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    2024年07月07日
  • 夜がどれほど暗くても

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    春潮社の花形雑誌の副編集長の志賀は 家庭をかえりみず、仕事第一、他人にもそれを押し付けがちな高圧的な仕事人間。そんな志賀の息子が 自分の通う大学講師をストーカーし、その夫婦を殺害、自殺するという事件を起こす。仕事は左遷、ネットにさらされ、妻は家を出、会社にも抗議電話が鳴り響き、体も心もズタズタにされていく。そのなか、被害者家族である中学生の奈々美に出会い、被害者家族であるにもかかわらず、いじめや誹謗中傷にひとりさらされている事実を知り、体をはって護ろうと動き出す。その後、ストーカー殺人事件は、思わぬ展開を見せ、真犯人が現れて…と続く。志賀や奈々美の加害者、被害者家族の葛藤や気持ちの変化、社会の

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    2024年07月07日