中山七里のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
テロリストの家
**著者**: 中山七里
『テロリストの家』は、平和惚けした日本人を震撼させるテロ事件が勃発するところから始まります。公安部のエリート刑事・幣原は、突然上司から自宅待機を命じられます。驚くべきことに、テロリストに志願して逮捕されたのは、彼の息子・秀樹でした。
この事件をきっかけに、幣原は妻や娘から「仕事のために息子を売った」と疑われ、警察や世間からは「身内に犯罪者を出した」と非難されます。マスコミが家族に群がり、彼らの生活は心身共に追いつめられていきます。さらに、追い打ちをかけるような悲劇が続きます。
中山七里さんの他の作品同様、この物語も非常に面白く、引き込まれる内容で -
Posted by ブクログ
テロリスト一家の話かと思いきや、違った。重い。
5つの章で構成されているが、それぞれに「見知らぬ」と冠がついている。
中山七里さんの作品は、現代社会への警鐘が見え隠れするが、これもそのひとつだ。
テロリストはなぜテロリストになるのか?身近な人たちはなぜ止められないのか?家族がテロリストや犯罪者になった時、家族はどう対処するのだろうか?さまざまな葛藤がある。
父と母、父と息子、父と娘、母と息子、母と娘の思いと言葉が交錯する。主張と思いやりが入り混じる。無力感からテロリストになる気持ちは、あるのだろう。それぞれの思惑があり、秘めたるが故の不幸がそこにはあった。
ミステリーとしてのミスリードは