中山七里のレビュー一覧

  • おわかれはモーツァルト

    Posted by ブクログ

    盲目の人気ピアニスト・榊場隆平に因縁をつけた
    フリーライターが銃殺される。容疑者にされ窮地に
    立った榊場を、彼と同様ショパンコンクールの
    ファイナリストに名を連ねた岬洋介は救えるのか?

    0
    2024年09月05日
  • 禁断の罠

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【収録作品】「ヤツデの一家」 新川帆立/「大代行時代」 結城真一郎/「妻貝朋希を誰も知らない」 斜線堂有紀/「供米」 米澤穂信/「ハングマン -雛鵜-」 中山七里/「ミステリ作家とその弟子」 有栖川有栖

    いずれも2022年~2023年に雑誌に掲載されたもの。世相を反映しているものが多い。

    「ヤツデの一家」 父親の後継者として政治家になった娘の、後妻の連れ子である兄と実妹への執着を描く。
    「大代行時代」 代行業者の話。新入社員の一人は退職代行を依頼。もう一人が依頼したことは。
    「妻貝朋希を……」 迷惑動画で炎上した男について、記者の取材に周囲の人間が答える形で事情が説明される。ファンタジー要

    0
    2024年04月19日
  • 禁断の罠

    Posted by ブクログ

    「ヤツデの一家/新川帆立」
    「大代行時代/結城真一郎」
    「妻貝朋希を誰も知らない/斜線堂有紀」
    「供米/米澤穂信」
    「ハングマン/中山七里」
    「ミステリ作家とその弟子/有栖川有栖」
    6話収録の短編集。

    一番インパクトがあったのは新川作品。
    不器量な長女と美男美女の兄妹が織り成す歪な三角関係が描かれる。
    長女の視点で進行しイヤミス感満載。
    完璧だと思っていた計画は崩れ落ち、悲哀を感じるラスト。

    結城作品も良かった。
    伏線に全く気付かずしてやられた。

    斜線堂作品は実際に起きた炎上を下敷きに描いたドラマ。
    タイトルが絶妙にマッチしていた。

    0
    2024年04月18日
  • 絡新婦の糸―警視庁サイバー犯罪対策課―

    Posted by ブクログ

    SNSでのフェイクニュースって本当に怖い。
    個人情報も特定されて様々な嫌がらせも止まらないし、自分だったら気が狂いそう…

    0
    2024年04月16日
  • 禁断の罠

    Posted by ブクログ


    ー禁断の罠ー
    ヤツデの一家  新川帆立
    大代行時代   結城真一郎
    妻貝朋望を誰も知らない 斜線堂有紀
    供米  米澤穂信
    ハングマンー雛鵜ー  中山七里
    ミステリ作家とその弟子  有栖川有栖


    ボリューム不要、濃度に魅せられる
    読み応え十分の短編集。

    個人的に
    後味の良さなら、『大代行時代』『ハングマン』
    ひねりを求めるなら、『ミステリ作家とその弟子』
    物悲しさと悲哀なら、『ヤツデの一家』『供米』
    やるせなさと憐憫なら『妻貝朋希を誰も知らない』

     

    0
    2024年04月09日
  • ラスプーチンの庭 刑事犬養隼人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    犯人とか繋がりとかは思ってた通りやったけど
    そういう復讐の仕方か〜ってなった

    いつも通り題材が凄いのはもちろんで
    それに絡めてるけど
    今回はその中でもミステリー要素は少なく感じた

    このシリーズはいつも自分ならどうするやろうって考えさせられる永遠に答えの出ない問題を突きつけられる感じがする

    0
    2024年04月08日
  • さよならドビュッシー 前奏曲

    Posted by ブクログ

    岬さんのシリーズが好きだったので、少し残念。チラッと出てきたけど。そして、おじいちゃんのまっすぐさ!日本にやっぱり必要な芯の強さ。
    …さよならドビッシーを読んでいると、なんか切ない。

    0
    2024年04月02日
  • 作家 超サバイバル術!

    Posted by ブクログ

    それなりに売れている作家さんの、業界で生き延びる知恵。
    三人の著者なのだが、各々がそれぞれの十のテーマについて書いていて、対談みたいになっているのは最後の章だけだった。

    業界の裏っぽいところとか、死ぬほどサバイバルな荒野で、新人賞取ったって、ライバルがアマチュアからプロになるだけで、ほぼ絶滅していくとか、この世界で生きていきたい人にも、単に小説が好きな人たちにも、面白く読めると思う。

    が。

    どなたかも書かれていたが、結局生き残っている人たちの「生存者のバイアス」からは逃れられない。
    生き残っている人たちが自分たちの体験を振り返っても、その何がポイントだったのか、生き残れなかった人たちと何

    0
    2024年03月28日
  • 禁断の罠

    Posted by ブクログ

    6人のトップ作家さん達によるアンソロジー。これはどれも面白かった。特に結城真一郎さんは初読みでしたが、いかにもありそうな・・・。

    0
    2024年03月20日
  • どこかでベートーヴェン

    Posted by ブクログ

    「ベートーヴェン」から想像がつくとおり、岬さんの過去の事件のお話。音楽家の高校に岬さんが転入してきたところから始まる嫉妬、憎悪、そして事件。先生が生徒達にかける言葉は厳しい芸術の世界で生きて来た人だからこそで高校生の立場から考えてみると重く、苦しい。“各々が秘めている才能を探す期間が学生”という言葉にはハッとした。

    0
    2024年03月19日
  • カインの傲慢 刑事犬養隼人

    Posted by ブクログ

    臓器移植、貧困、中国での臓器ビジネス。
    今回も犬養隼人!

    沙耶香ちゃんがいることで護るべきものがある犬養、、
    貧困のため身体、(性ビジネスではなく)臓器を売るしかない状況、レシピエントの切望、資金が出る、利害一致。
    でも、法の整備、海外では手術できるのに体力無くていけない、ならば国内で、臓器必要、、でも違法
    のようなループ。

    臓器提供カードに署名はしているけど、なんだかもう一度考えさせられた。

    本当に色んな知識をお持ちの方だと思う、中山七里さん。

    0
    2024年03月12日
  • 逃亡刑事

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2時間もののテレビドラマ原作にならないかな
    筋は読めたものの、物語のスピード感に振り回
    されたものでラストの脱出の経過がカドカワの
    映画の様な気分で楽しめた
    実際のトコ「そんなんならんわ~」と言いたい
    のだが目まぐるしい状況の前に許してしまった

    0
    2024年03月11日
  • さよならドビュッシー 前奏曲

    Posted by ブクログ

    爺さんのキャラに今ひとつ共感できなかった。とは言え中山七里が作るストーリーは読者を惹きつけるエッセンスが計算されており、最後まで読み切ってしまった。

    0
    2024年03月10日
  • おわかれはモーツァルト

    Posted by ブクログ

    中山七里『岬洋介』シリーズ第7弾。
    ひさしぶりの『岬洋介』シリーズ、前作の『合唱 岬洋介の帰還』から時間がたちすぎており、前作の記憶が…

    ショパン・コンクール2位の全盲のピアニスト・榊場隆平。
    しかし、『榊場隆平の全盲は芝居では⁇』とスキャンダラスな記事を書くフリーライター・寺下が、隆平のピアノ室で遺体で発見される…
    一転、容疑者となった隆平。

    そんな、隆平の前に現れた岬。

    岬は、隆平の容疑を晴らすために奔走する。

    しかし、フリーライター・寺下のでっちあげはひどい。何を書いても許されるのかと。
    最近の芸能スキャンダルがだぶる…
    そこまで書かなくてもと。
    売れればいいのかと。

    警察の捜

    0
    2024年03月09日
  • 銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2

    Posted by ブクログ

    短編のようで全ての話が繋がって、最後は腑に落ちたというかスッキリしました。エピローグを読んで、自分には出来ないけど主人公達のように自分の正義を曲げないで生きたいと思いました。

    0
    2024年03月09日
  • 静おばあちゃんにおまかせ

    Posted by ブクログ

    タイトルと装丁からゆるい物語なのかな?って
    思っていたけど、しっかりがっつり事件が起きて
    満足のいく作品でした。
     
    連作短篇集でラストには安定の驚きが。
    マイルドな作品だなぁって読んでいたらちゃんと(?)
    中山ワールドになっていたので良かった。
     
    静おばあちゃんの鋭い言葉や、ぶれない芯の強い考え方、
    だけどおばあちゃんらしい物事の考え方もするから面白い。
     
    孫の円と葛城の恋路は必要だったのか?とちょっと思うけど…
     
    静おばあちゃんは他の中山作品にガッツリでてくるのでそちらも要チェック。

    0
    2024年03月09日
  • どこかでベートーヴェン

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    久々の岬洋介シリーズ。相変わらず演奏の描写が細かいのでYouTubeでその曲を流しながら情景を思い浮かべて読ませてもらった。
    今回は一人称が男子高校生だからかなんだかライトな作風だなあと思った。ノンケとかBLとか。
    序盤は棚橋先生が怪しいと思わせてからの…でちゃんとミステリーだったり、棚橋先生や主人公鷹村亮の啖呵がやっぱり中山節炸裂だった。中山七里さんは有象無象のいやーな描写がうまい笑
    でもみんな自分が微笑んで欲しい神様に選ばれたいよなあ…微笑んでくれる神様はなにかある!じゃあ高校生は救われない気がするよ…

    0
    2024年03月07日
  • おわかれはモーツァルト

    Posted by ブクログ

    ピアノ小説といえば「蜂蜜と遠雷」、それと比べるとピアノ描写や迫力が足らず、ちょっとマニアックな情報の羅列でついていけず。謎解きも普通でアッサリ。
    ただ、こういう犯罪者がいたらどうする?という恐怖心はあった。安易に殺さず別の解決法があればもっと良かったのかも。

    0
    2024年03月05日
  • おわかれはモーツァルト

    Posted by ブクログ

    ショパンコンクール…の回は読んだと思うんだけど…
    もう一度読み返してみよう…

    犯人は捕まってみるとソウナンダーという感じですが、コンサートの事情とか、炎上騒ぎとか今時のありそうな話だなぁと思いながら読みました。

    0
    2024年03月05日
  • 月光のスティグマ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    今まで読んだ中山作品の中では個人的には響いてこない、というか入り込めない一冊だった。
    地震の描写が多く、気持ち的に怖くて入り込んで読めないのも一因だったかも。
    主人公の淳平は、強い心を持って最後までブレないかっこいい人だったが冷静に見ると振り回された感は否めない。女は怖い。

    0
    2024年03月03日