中山七里のレビュー一覧

  • ハーメルンの誘拐魔 刑事犬養隼人

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    ネタバレ

    子宮頸がんワクチンを巡る、狂言誘拐の話。
    黒幕だと思われた人の背景にもう一人首謀者がいる。その犯人に行きつくまでの展開がもう少しスピーディだともっと面白かったと思う

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    2022年12月20日
  • 帝都地下迷宮

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    廃駅鉄というのが本当にいるのかは知らないが、序盤はよかった。

    ただのフィクションとして読めば良いのだろうが、原発問題の絡め方や役所の姿勢の描き方が単純にすぎると思える。

    鉄道マニア間の連帯感は心が温まる。

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    2020年06月24日
  • スタート!

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    公的な立場にあるから私憤や個人的な反論は許されない。それを知悉したうえでの揚げ足取り。人間が心底残忍になれるのは凶器を手にした時ではない。大義名分を手にした時。大義名分と己の正義を手中にした者は、誇らしげに人を刺す。それが刃でも言葉でも構わない。相手が言葉を持たぬ者でもかよわき者でも構わない。己を突き動かす熱情が冷めるまで延々と牙を剥き爪を立て続ける。描きたかったものは善人たちが隠し持つ悪意に他ならない。善良が邪悪に、被害者が加害者に一転するにはほんの些細なきっかけで足りる。

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    2020年05月30日
  • もういちどベートーヴェン

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    もういちどベートーヴェン

    登場するだけで安心できる 岬先生が 司法修習生時代の物語。いつでもブレずに 安定の岬先生が出来上がるまでの 葛藤と苦悩が描かれています。ベートーヴェンの激しさと厳しさの中にある哀しみが 岬先生とリンクしています

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    2020年05月16日
  • スタート!

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    自慢じゃないけど(自慢です)、去年は劇場で映画を300本観ました。それでも年間に公開される総数からすると3分の1にも満たない程度しか観ていないわけで、毎日どこかの撮影現場で大なり小なりこんなドタバタが起こっているのかと思うと愕然とします。

    エンドロールでよく目にする「◯◯製作委員会」をいつも謎に思っていた私は(調べろよ(^^;)、それがどういうものかわかってスッキリ。

    しかしなんぼドンデン中山センセの作品であっても、ミステリーとしてはイマイチと言わざるを得ないから、映画をあまり観ない人にはイマサンぐらいかも。

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    2020年02月10日
  • 逃亡刑事

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    「アマゾネス」と呼ばれる女性刑事が警官殺人の濡れ衣を着せられ、その事件の目撃者である8歳の少年とともに逃げながらも犯人に立ち向かう。

    女性刑事と8歳の少年のアンバランスながらも、妙に上手くハマった名コンビ感が面白い。また、中山七里の過去作品である「ヒートアップ」に登場したインテリヤクザの山崎が存在感たっぷりに再登場し、御子柴弁護士もリップサービス程度だが登場して、中山七里作品愛読者には嬉しい演出。ただ、私の個人的感想ではあるが、女性刑事・高頭の図体がデカく、粗暴な男言葉を使い、しかしながら、顔はそこそこ美人という人物像がいまいちビジュアル的にイメージ出来ないまま終わってしまったのが難点。

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    2020年01月31日
  • スタート!

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    伝説的映画監督の大森が、新作『災厄の季節』を撮る!若き助監督・宮藤映一も現場に臨むが、軽薄なプロデューサーや批判を繰り返す外部団体など周囲には難敵ばかり。軋轢に抗いながらの映画作りが進む中、スタジオで予期せぬ事故が発生!暗雲立ち込める状況で、完成に漕ぎ着けられるのか―。映画への情熱と、どんでん返しの妙が織りなす、一気読み確実のミステリー!

    原作小説の映画化というのは、いいアイディアだが、撮影現場のリアリティがさほど感じられず、残念。

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    2020年01月13日
  • 中山七転八倒

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    七里先生のエッセイ。連載をまとめたもの。驚いたのは、本を書く際、取材をしないこと。あまりデビューして長くはないのにものすごい作品数だということ。
    七里本、読破するぞ!

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    2019年08月06日
  • サイドストーリーズ

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    まあまあまあ、短篇は得手不得手があるので全体的な評価は 微妙になってしまいました。
    しかし、自分が思い入れがある作品のサイドストーリーはやはり気になります。
    百瀬~の田辺くんを主人公とした『鯨と煙の冒険』はよかった。百瀬~でも田辺くんのキャラクターは光っていたのでこの話が読めて嬉しかったです。
    『多田便利軒、探偵業に挑戦する』は話はどうということもないのですが、相変わらずの多田×行天コンビにニヤつきます。
    ただ全てのストーリーにJTの企画らしく必ず煙草、喫煙シーンがあって(不必要に)もうそれだけで気持ちが削がれた。
    今の世にこういう企画は合わないと思う。

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    2019年05月31日
  • 逃亡刑事

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    入り口は面白そうで読み進めたけれど、後半はかなり突拍子もない展開でした

    あの町について書きたかったのかもしれませんが、その後が帳消しにしてしまうような展開です

    辻褄が合っていないような部分もあるし、解決していない問題もあり、なんか消化不良気味です

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    2019年04月09日
  • 逃亡刑事

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    4月-2。3.0点。
    児童養護施設から脱走した少年が、刑事殺人の目撃者に。
    主人公は「アマゾネス」と呼ばれる、豪腕の女刑事。
    題名の通り、逃亡することに。

    スピード感はさすが。2時間ドラマのようなストーリー。
    あっさり読める。

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    2019年04月02日
  • 逃亡刑事

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    「アマゾネス」の異名を持つ刑事・高頭冴子は、
    刑事殺しの容疑者になってしまう。
    彼女の無実を証明できるのは、なんと8歳の少年だった───

    目撃者の少年を守りながら逃げ回るうちに、冴子に芽生えてくる女性の部分というか、変化が良かった。
    賢い少年と、子どもにどう接したらいいのかわからず振り回される大人の話は大好物です。

    労働者の町A地区に暮す佐古ジイとセンセイもとてもいい味で。
    警察署の襲撃方法に度肝を抜かれた。
    「地震か??」まさか?これは想像を超えた(笑)

    御子柴弁護士の名前が出た時には、もしや?と期待してしまいましたが。

    養護施設の虐待問題はどうなったのか?など、少しモヤモヤは残り

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    2019年02月20日
  • 中山七転八倒

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    中山七里氏の日記。
    中山氏の作風には違いがありすぎる。これってやっぱりゴーストライターじゃ・・・・・?そんな疑問の答えが本作にありました。
    作家の芯の顔を見ることが良いか悪いか・・・
    エッセイやこのような日記など読み終わりの気持ちは複雑になる。

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    2018年10月29日
  • 中山七転八倒

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    締め切り直前にトリックが使えないことが判明。栄養ドリンクを一気飲みし徹夜で考え抜く…。どんでん返しの帝王がプロットの立て方や原稿の進め方、編集者とのやりとりを赤裸々に告白する

    中山七里は多作な作家だとは思っていたけれど、年6冊をノルマ並みにこなしていることに驚く。栄養ドリンクをがぶ飲み、机に座ったまま20時間以上居眠り…、そんなに身を削って大丈夫なのだろうか。締め切り直前にトリックが使えないことに気づくというのが2年続けてあったことに驚くけど、どうやって切り抜けたかもっと赤裸々に描いて欲しかった。
    (Ⅽ)

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    2018年09月25日
  • 総理にされた男

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    前半は文句なし

    ストーリー前半はさすがの中山さん。主人公の受難と対応力にぐいぐい引き込まれる。
    ただ後半の主人公にカタルシスを感じるかどうかは人によるかな?個人的にはえっ?て感じで終わってしまった。

    あと作中の経済論や安保関連なんかの解説は結構おかしい部分もあるけど、あくまで話の中の議員たちが言ってるだけだから嘘でも許されるでしょう。フィクションだし(笑)

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    2018年05月07日
  • アイアムアヒーロー THE NOVEL

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    そもそも漫画を全く読んだことがないからか、浅井リョウさんの話と、その次以降の方々の話の展開がよくわからなかった。

    でも、浅井リョウさんのは良かった。

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    2016年10月02日
  • サイドストーリーズ

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    一服ひろばについての、アンソロジー。

    ひとつが30ページ程度なので、読みやすかったです。
    しかし読んだ事がある本が、3冊だけ。
    とはいえ、どれも今現在がどういう状態なのか
    分からないという話はなかったです。

    最後から2番目。
    女って恐ろしい…と思うには十分な話でした。
    確かにこれは恐喝になります。
    こうなった場合、即座にその場を離れるのが鉄則。
    けれどそれを本当に実行できるかと言われると
    多分無理な気もします。

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    2015年11月03日
  • サイドストーリーズ

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    サイドストーリーっていうテーマが面白かった。わたしは本篇を読んだことがあるのが偏食気味なので中田永一さんの百瀬こっちを向いてと、中山千里さんのさよならドピュッシーだけだったのでその二本を読みましたが、ファンにはたまらなく豪華であろうサイドストーリーがたくさんでした。
    大好きなあの小説たちの違う話、もっと読みたいなって思った。

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    2015年09月07日
  • サイドストーリーズ

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    ネタバレ

    【収録作品】「鯨と煙の冒険」中田永一…『百瀬、こっちを向いて。』番外編/「一服ひろばの謎」貴志祐介…「防犯探偵・榎本径」シリーズ番外編/「皇帝の宿」宮木あや子…『校閲ガール』番外編/「街で立ち止まる時」東直己…「ススキノ探偵」シリーズ番外編/「同窓会」垣根涼介…「君たちに明日はない」シリーズ番外編/「心の距離なんて実際の距離にくらべれば、」狗飼恭子…『遠くでずっとそばにいる』番外編/「平和と希望と」中山七里…『さよならドビュッシー』番外編/「ゴロさんのテラス」笹本稜平…『春を背負って』番外編/「雁首仲間」冲方丁…『天地明察』番外編/「落としの玲子」誉田哲也…「姫川玲子」シリーズ番外編/「オレン

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    2015年08月21日
  • サイドストーリーズ

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    それぞれの作品の番外編というか、タイトル通りサイドストーリーを集めた短編集です。
    読んだことがあるのもちらほら。
    名前だけ知ってて、気になってはいるけど〜というシリーズも結構収録されていて、良いきっかけになりました。

    中田永一はやっぱり面白かった。脇役だった彼がいい味だしてます。
    あとは中谷七里も。音楽シリーズしか読んでないけど、他にもいろいろミステリ出してるし、これを読む限りそっちも良さそうですね。

    初めてのものだと、「校閲ガール」「君たちに明日はない」「北天の馬たち」「まほろ駅前」が読みやすくて惹かれました。
    ぜひそのうち本編を読んでみたいとおもいます。

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    2015年07月01日