中山七里のレビュー一覧

  • 禁断の罠

    Posted by ブクログ

    名だたる作家さんたちの短編集。読みやすい。サクッとサラッと。斜線堂有紀の短編(所謂バカッターの話)が今まで読んだ著者の長編と雰囲気がずいぶん違い皮肉が効いててとっても良かった。

    0
    2024年09月29日
  • 越境刑事

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    タイトルと内容の乖離がエグくて驚いた。

    タイトルからの予想
    アメリカとメキシコの国境線で薬物殺人のあれやこれや

    実際
    千葉県警の女刑事がノープランで中国に飛び込んで捕まってめちゃくちゃ拷問される

    0
    2024年09月27日
  • アポロンの嘲笑

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    東日本大震災直後に起きた殺人事件。容疑者の加瀬は被害者の家族と親しかった。逮捕後、護送される途中で余震があり、その隙に加瀬が逃亡。何処へ向かったのか ―― 。

    阪神淡路大震災時に両親に守られ奇跡的に助かった加瀬でしたが、その後はけして幸せではありませんでした。唯一の肉親の叔父には労働力を搾取され、学校ではいじめで暴力を受けていました。高校を卒業して就職すれば会社が倒産して職を失い…という、何のために助かったのか、助けられたのかと思うような人生だと思います。

    被害者の純一もまたついてない男でした。交際していた女性の元彼が性質の良くない男で、純一はつきまとわれ金を巻き上げられ散々でした。そしてお酒を呑んだ時、その男を殺してしまったのです。

    加瀬が前科者になった純一を助けて以来家族のように親しくしてきたのに、どうして?

    逃亡した加瀬の目的が明らかになりますが、何故彼がその役を負わなければならなかったのか、とてもつらかったです。

    0
    2024年09月26日
  • ワルツを踊ろう

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    題名からは程遠い、救いようのない展開。
    主人公:了衛も竜川地区の住民たちも社会性が欠如しており嫌な面が強調されている。住民達が了衛の一挙手一投足を否定していく描写は中々の嫌らしさであった。
    一方で了衛も住民達に認めてもらうために考える方策がややずれており、これじゃあ信頼されないよなって感じ

    それとなく黒幕は予想がつき、どんでん返しはそれ程衝撃のあるものでは無かった。
    最終章で了衛が住民たちへの復讐をする描写は中山作品らしいエグさであったがちょっと長かったかな。

    0
    2024年09月23日
  • テロリストの家

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    テロリストに志願するか大麻所持かの違いはあるけれど、主人公が警察官、奥さんと娘、息子の4人家族、息子の犯した犯罪によって主人公が窮地に陥る、という類似点で、今野敏の隠蔽捜査シリーズ『果断』を思い出した。
    家族の再生もテーマの一つだから仕方がないのかもしれないけれど、竜崎家に比べて、とにかく幣原家には家族間に信頼関係がない。窮地に陥った家族の命運を分けるのは、日頃からの信頼関係の構築なのだな、と。
    とにかく何もかも父親のせい、と、ヒステリックに泣きわめく母娘に、怒声と暴力で答える主人公…。終盤、父親と大喧嘩した息子を母親が諫める場面があったけれど、普段からそういうことを子供にきちんと伝えていれば、こんな事件は起こらずに済んだのではないかと思わずにはいられない。
    テロリストへの志願については、なんと荒唐無稽な!と思いきや、過去に実際に日本で同じことがあったらしくびっくり。

    0
    2024年09月17日
  • テロリストの家

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    妹の罪をかぶる兄。夫婦間と親子間のトラブル。あり得ない話だけど、異国の戦士としてって考えの人はいるんだろうな。

    0
    2024年09月15日
  • 帝都地下迷宮

    Posted by ブクログ

    中山さんにしては珍しいファンタジーな内容。廃駅オタクの公務員が廃駅に非合法に潜り込んだら、地下の廃駅に100人の謎の集団が生活していた。延々とオタク話しと謎すぎる集団の話しが続く。原子力事故と生活保護の行政に対する問題の深掘りで、一気に政治的様相となってくる。
    殺人事件が起きるのは半分を過ぎた頃。やっと本来の推理小説に戻って、ドンデン返しかと思うと、何か分からない解決に。公安警察も絡んで来ると、やはりスッキリ感が無くなってしまう。正しく迷宮入りになってしまった。

    0
    2024年09月11日
  • 越境刑事

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    刑事モノを越境しました、ウィグルの悲劇を描く目的
    は十二分に成功したと思う、作品的には冴子が通常の
    刑事モノでは考えられない凌辱を受けたあとも、法的
    に追求する精神力にまいりました

    0
    2024年09月03日
  • さよならドビュッシー 前奏曲

    Posted by ブクログ

    このミス大賞のさよならドビュッシーの、前奏曲。
    あの作品で序盤に亡くなった祖父がメインキャストの推理もの。もともとこの構想があったのか? 珍しい組み立てだと思う。
    短編集で、サクサク読める。
    5作目で岬先生が登場。最後のシーンが切なくて、映像が浮かぶような描写で良い。

    0
    2024年08月30日
  • ラスプーチンの庭 刑事犬養隼人

    Posted by ブクログ

    犬飼隼人シリーズ。
    本シリーズについてはバラバラに読み進めている。

    タイトルにある「ラスプーチン」といえば、帝政ロシアの怪僧。
    色々な逸話があるため、伝説的でなんとも言えぬ悪の魅力がある。
    さて、そんなラスプーチンに例えられたのは…ナチュラリーという民間医療の主宰、織田豊水という男。
    怪しげな根気棒なるもので体を叩くと不治の病、癌が治る!

    …そんなわけあるかい!

    と思うのは、私が健康そのもの(人間ドックが人生の中で一番成績がいい)だからだろう。
    苦しむ人が医療以外に救いを求めることを笑うことなどできようか。
    けれど、おかしいものはおかしいんだ。

    物語は、プロローグがなぜプロローグか、に気付けばミステリーとしてはさほど難しくない。
    ただ、物語の本質はそこではなく、宗教や医療、親子の関係まで考えざるを得ない点にある。

    「救い」とはなんだろう?
    解説ではカルトについて言及がなされている。
    もちろんそれも含みつつ、私のなかでは、織田の母親のエピソードが記憶に残った。
    子供が手を伸ばした時に私は子供の手を振り払ってはいまいか、と。
    信頼を作る時期に私は適切に関われているか?
    全てが子供の頃に決まるわけではないとしても、それが始まりと言われかねない点であることに、背筋が伸びつつ同時に背筋が凍るのだ。

    0
    2024年08月30日
  • アポロンの嘲笑

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この作品がフィクションであることを理解しつつ東日本大震災後の政治家や東電の混乱、それによって起きた日本の危機を思い出しながら読み進めた。あれから十数年が経ったが、東京にいながらもあの時の恐怖や混乱は忘れられない。
    そのため読み進めていく中でも非常に重たい気持ちになりながら、あの時に同じような事が起きないとも限らなかったのだと改めて国にとって重大な危機であったのだと認識した。

    加瀬が人知れず英雄になったことや純一がテロに手を貸してしまった行などややご都合主義な面があった事も否めない。しかし最後に助からないと分かっていても加瀬が幸せになって欲しかった

    0
    2024年08月25日
  • ヒポクラテスの試練

    Posted by ブクログ

    SL 2024.8.23-2024.8.25
    ヒポクラテスシリーズ3作目。
    アメリカのCDCまで巻き込んでスケールの大きな話になったわりに、ご都合主義も垣間見えてやや不満足。

    0
    2024年08月25日
  • カインの傲慢 刑事犬養隼人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    犬養シリーズらしく社会的な問題を裏に抱えたストーリーであった。1作目の『切り裂きジャックの告白』以来の臓器移植絡みの事件であり、最後に黒幕が犬養を責め立てるシーンがある。犬養はドクターデス事件に続き、ショックを受けてしまう。最後に主人公がかっこよく終わらないのもこのシリーズらしい。
    しかし、日本における臓器移植の問題は多々あれども、黒幕の考えはあまりにも傲慢であり、読んでいて苛立ちを感じたると同時にそう感じさせるストーリー展開は作者の巧さでもあった。

    0
    2024年08月18日
  • ヒポクラテスの試練

    Posted by ブクログ

    浦和医大の法医学研究室の真琴は、ある日急に発症した肝臓がんの患者を解剖し、エキノコックスが突然変異した虫原因によるものだと突き止める。

    新たな感染症の原因を探るべくニューヨークへ。

    そこで野良犬の肉を提供する売春宿にたどり着く。

    読みやすかった。

    0
    2024年08月07日
  • 騒がしい楽園

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    闘う君の唄をの続編の位置づけみたいだけど、神尾舞子は岬洋介シリーズのおやすみラフマニノフの印象のが強い。
    あのキャラがなぜに幼稚園の先生か?ってのもあるけど、幼稚園にこういう先生が居てもむしろいいかなとも思えた。
    残酷な事件が続くストーリーに引き込まれ、ハラハラしながらもその犯人にはアタリは付けてたけど、真犯人の動機にはちょっとガッカリ。
    でも、舞子と池波のコンビはいいね。
    これ以上この幼稚園で事件は起きて欲しくないけど、この2人のコンビで続編あるなら読みたい。

    0
    2024年08月03日
  • おわかれはモーツァルト

    Posted by ブクログ

    彼が登場するのを今か今かと待ってしまう。
    もう完全にファンだわ。
    今作では盲目のピアニスト榊場の背景や彼を想う人達の心情に焦点をあてており、ミステリーというよりも人間ドラマのようだった。
    モーツァルトの曲もあまり知らなかったので早速聴いてみよう。
    音楽の神に選ばれた榊場の弾くモーツァルトを一度聴いてみたいと思った。

    0
    2024年08月02日
  • 禁断の罠

    Posted by ブクログ

    斜線堂さんは現代の病理を描くのが上手いなぁ。本人ですら本当の自分の姿を知り得ないこともある。米澤さんの作品はミステリーとしても読み応えがあり、淡々と続く語り口なのに人情にあふれ、感嘆。とても好きだった。

    0
    2024年07月28日
  • 帝都地下迷宮

    Posted by ブクログ

    どんでん返しの帝王、中山七里さんの作品。
    地下で生活する謎の集団、エクスプローラー。
    捜査一課や公安を巻き込み、事件は意外な方向へ。
    いつもの中山七里さんの作品のトーンとは、また違う様な?

    0
    2024年07月28日
  • アポロンの嘲笑

    Posted by ブクログ

    フィクションではあるけれど、政府の対応や東電の対応などは、当たらずとも遠からずなのではないかと感じた。
    今の文明で人類は本当に原子力を使いこなせていると言えるのか…

    0
    2024年07月20日
  • ヒポクラテスの試練

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    政治家の視察旅行という点で、大体ネタが分かってしまうところが日本人の悲しい性。読みやすいのでサクッと読めます。

    0
    2024年07月10日