中山七里のレビュー一覧
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ネタバレ岬洋介ってピアニストちゃうかったっけ?と、中山作品をちゃんと読み込んでない俺は疑問に感じ、ちょうどマーベルドラマを並行して観ているので、「これってマルチバース?」とか思ってしまった。
そうやった、いっぺんそっち方面に進みかけてるんやったね。で、そういう若かりし頃の岬さんの活躍である。法曹界とベートーヴェンの様々な描写が進む中で、絵本作家殺人事件の謎解きが進行していく。
ミステリー部分はきちんとできてはいても、分量的には少なく、そこだけ抽出すれば短編でもいいくらいかも。どっちかというと、岬洋介の若いころについて読みたいファン用の1冊なんだろうなと思う。 -
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ほろ苦く終わる学園ミステリー。
ミステリーと演劇、部活動の熱さが楽しめる物語です。
しかし、主人公慎也にはちょっと辛い展開。
演劇部の部長で学校一の美少女が転落事故死。
事故なのか、自殺なのか?
しかし彼女には薬物反応が..
従兄で刑事の公彦から捜査協力の依頼された慎也は演劇部に入部して、事件の真相を探る。
徐々に明らかになる演劇部内の人間関係。
一方、慎也は脚本家として演劇に世界にのめりこんでいきます。
そんな中、今度は後輩の男子が転落死。
演劇部内で何が起きているのか?
演劇部は無事、学園祭で上演することができるのか?
そして、事件の真相は?
慎也には酷な展開でした。
切なくほろ -
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前作「闘う君の唄を」のサブキャラクターであった舞子と池波が主人公となり東京の幼稚園に異動してからの物語
前作は幼稚園での生活を通して先生、保護者や園児などの人間模様に焦点が当てられていたが今作はどちらかと言うと事件に重きを置かれている
そのような事情で前作より内容はダーク
合理主義者で鉄面皮のような舞子でもやはり人の子
あーいう人間臭さが垣間見れたのも良かった
推理パートはそこまで難しくないかも
そんなことよりもラストの園児たちの行動が素晴らしい
大人が思っている以上に子供は成長しているのだなぁと
ずーっと暗めの展開が続いていただけに、このラストの反動は良かった
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イベント満載のストーリ展開!
最後はテロに巻き込まれるところまで行きますが、この展開はびっくり(笑)
エンターテイメントストーリとして楽しめました。
ストーリとしては、
幼馴染の双子姉妹の優衣と舞衣。あまりに似ているため、淳平以外は見分けがつかない。
そんなとき、どちらかが淳平の兄を殺すのを淳平が目撃。
そして起こる阪神大震災。
淳平が助けることができたのは優衣。しかし事件の事も聞けず離ればなれに。
15年後、特捜検事となった淳平は政治家の是枝をマーク。NPO法人を隠れ蓑に不正な金の動きが..
NPO法人を調べるうちに、是枝の秘書として優衣と再び出会うことに。
優衣への想いを持ちながら、是 -
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ネタバレ年末に同著者の旧作を読んだばかりですが、新年も中山七里を読まないことには明けた気がしません。
車通勤の私は、通勤ラッシュ時の女性専用車両がそんなことになっているとは知らず、まず目からウロコ。敵は多かろう舞子先生、誰にも媚びない姿勢が私は好き。
しかし被害者が次は霊長類と聞いて、まさか子どもは殺さないだろうと思っていたのに、七里センセ、鬼(泣)。その描写はなかったのが救い。
騒音と待機児童という社会問題を扱っているのは著者らしくて面白いものの、期待値が高いせいか、犯人もその動機もショボく感じてしまいます。
12ヶ月連続刊行企画第1弾だった本作は微妙。連続刊行作品中に大当たりがあればいいな -
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面白かった
5編からなる短編連作ミステリー
一点だけ、最後の最後が自分としては気に入らないオチでした。
法律家を目指す静あばあちゃんの孫娘の円と葛城刑事が次々の難題を解決していきます。
■静おばあちゃんの知恵
組織犯罪対策課長が射殺体で発見。被害者の体内に残されていた弾丸は組対課長補佐の拳銃から発射されたもの。
犯人は課長補佐なのか?
■静おばあちゃんの童心
派手な服装をしている資産家の老婆が殺害。動機ある身内はみなアリバイがある。
そのアリバイは崩せるのか?
■静おばあちゃんの不信
新興宗教団体の教祖が死亡しながらも、死体が消失
教祖が蘇るとのこと。
密室からの死体消失の謎を解きます -