中山七里のレビュー一覧

  • もういちどベートーヴェン

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    ネタバレ

    岬洋介ってピアニストちゃうかったっけ?と、中山作品をちゃんと読み込んでない俺は疑問に感じ、ちょうどマーベルドラマを並行して観ているので、「これってマルチバース?」とか思ってしまった。

    そうやった、いっぺんそっち方面に進みかけてるんやったね。で、そういう若かりし頃の岬さんの活躍である。法曹界とベートーヴェンの様々な描写が進む中で、絵本作家殺人事件の謎解きが進行していく。

    ミステリー部分はきちんとできてはいても、分量的には少なく、そこだけ抽出すれば短編でもいいくらいかも。どっちかというと、岬洋介の若いころについて読みたいファン用の1冊なんだろうなと思う。

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    2023年01月27日
  • 人面瘡探偵

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    不気味な表紙とタイトルに引いてしまうが、読んでみた。
    中山作品にしては地味な内容に思う。次々と殺人が起きてくるが、最初の犯人らしき人には大いに疑問があったが、真犯人にはそうだと思った。
    人面瘡自体も主人公との関係から、他の人の目に触れる機会もあったろうにと違和感を持ったが、最後にそれとなく真相らしきものが出て納得。
    主人公と真逆な性格の人面瘡が、事件の真相を軌道修正しながら解決に導く探偵役となっている。

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    2023年01月25日
  • 魔女は甦る

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    ミステリというよりアクション・サスペンスという感じ。多少現実離れした話ではあるが、終盤の鳥肌が立つような疾走感のある展開は息をつかせない迫力がある。
    さすがに中山七里だと感心するのは、守備範囲の広さというか広範な知識。続編があるらしいが、主人公が誰になっての続編なのかは興味深い。

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    2023年01月20日
  • 合唱 岬洋介の帰還

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    岬シリーズではあるものの、実態は作者の他作品の主人公たちも勢揃いのスターシステム的作品。作家デビュー10周年おめでとうございます。(最初は全作品追えてたけど、多作なので途中からは追えていません)

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    2023年01月20日
  • TAS 特別師弟捜査員

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    ほろ苦く終わる学園ミステリー。
    ミステリーと演劇、部活動の熱さが楽しめる物語です。
    しかし、主人公慎也にはちょっと辛い展開。

    演劇部の部長で学校一の美少女が転落事故死。
    事故なのか、自殺なのか?
    しかし彼女には薬物反応が..

    従兄で刑事の公彦から捜査協力の依頼された慎也は演劇部に入部して、事件の真相を探る。
    徐々に明らかになる演劇部内の人間関係。

    一方、慎也は脚本家として演劇に世界にのめりこんでいきます。
    そんな中、今度は後輩の男子が転落死。

    演劇部内で何が起きているのか?
    演劇部は無事、学園祭で上演することができるのか?
    そして、事件の真相は?

    慎也には酷な展開でした。
    切なくほろ

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    2023年01月14日
  • 騒がしい楽園

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    前作「闘う君の唄を」のサブキャラクターであった舞子と池波が主人公となり東京の幼稚園に異動してからの物語

    前作は幼稚園での生活を通して先生、保護者や園児などの人間模様に焦点が当てられていたが今作はどちらかと言うと事件に重きを置かれている
    そのような事情で前作より内容はダーク

    合理主義者で鉄面皮のような舞子でもやはり人の子
    あーいう人間臭さが垣間見れたのも良かった

    推理パートはそこまで難しくないかも

    そんなことよりもラストの園児たちの行動が素晴らしい
    大人が思っている以上に子供は成長しているのだなぁと
    ずーっと暗めの展開が続いていただけに、このラストの反動は良かった

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    2023年01月10日
  • 帝都地下迷宮

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    生活保護窓口担当の公務員にしてニッチな鉄道オタク廃駅鉄の小日向。趣味が高じて忍び込んだ廃駅で出会ったのは、国策の元で起こった放射能事故による後遺症を避けるため地下に逃れた集団だった…。必死に彼らを救おうとする小日向の前で圧人事権が発生、公安も立ちふさがる。重いテーマを少々が強引な展開とドタバタ劇でさらっと読ませる。この作者さんにしては…。

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    2023年01月09日
  • 月光のスティグマ(新潮文庫)

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    イベント満載のストーリ展開!
    最後はテロに巻き込まれるところまで行きますが、この展開はびっくり(笑)
    エンターテイメントストーリとして楽しめました。

    ストーリとしては、
    幼馴染の双子姉妹の優衣と舞衣。あまりに似ているため、淳平以外は見分けがつかない。
    そんなとき、どちらかが淳平の兄を殺すのを淳平が目撃。
    そして起こる阪神大震災。
    淳平が助けることができたのは優衣。しかし事件の事も聞けず離ればなれに。

    15年後、特捜検事となった淳平は政治家の是枝をマーク。NPO法人を隠れ蓑に不正な金の動きが..
    NPO法人を調べるうちに、是枝の秘書として優衣と再び出会うことに。
    優衣への想いを持ちながら、是

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    2023年01月07日
  • もういちどベートーヴェン

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    01月-03。3.5点。
    岬洋介シリーズ。新作出たため、再読。
    司法修習生時代の話。やっぱり面白い。

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    2023年01月06日
  • 騒がしい楽園

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    ネタバレ

    年末に同著者の旧作を読んだばかりですが、新年も中山七里を読まないことには明けた気がしません。

    車通勤の私は、通勤ラッシュ時の女性専用車両がそんなことになっているとは知らず、まず目からウロコ。敵は多かろう舞子先生、誰にも媚びない姿勢が私は好き。

    しかし被害者が次は霊長類と聞いて、まさか子どもは殺さないだろうと思っていたのに、七里センセ、鬼(泣)。その描写はなかったのが救い。

    騒音と待機児童という社会問題を扱っているのは著者らしくて面白いものの、期待値が高いせいか、犯人もその動機もショボく感じてしまいます。

    12ヶ月連続刊行企画第1弾だった本作は微妙。連続刊行作品中に大当たりがあればいいな

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    2023年01月05日
  • アポロンの嘲笑

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    雪深い地域で余震が起こる中での容疑者の逃走劇がリアルにかかれていたし、何故原発に向かうのか疑問で先が気になりどんどん読み進められた。実際のモデルがある中での架空設定が面白かったけれど、終わり方はちょっと残念。
    実際に三陸地方の消防や警察の方々は、実際に身内を亡くしたり、行方不明でも探せもせずに業務を遂行しなければならなかったんだろうなと思うと頭が下がる。

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    2023年01月01日
  • 騒がしい楽園

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    魚、アヒル、猫、人間の殺害と殺しのスケールが大きくなっていく展開。比較的面白く読めたが、以外性が無く、あっけなく終わった感じがする。

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    2022年12月14日
  • 帝都地下迷宮

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    ネタバレ

    地下鉄の廃駅の廃駅を舞台にした小説。鉄ヲタの主人公が迷い込んだ廃駅に住んでいる人たちとの交流。その人たちには背景がありその背景には社会問題がむすびついている、内容的には軽い話かと思ったら意外と重たい話になったり。
    後半は急に話が展開するが、正直、いろいろ突っ込み所や疑問に感じる部分もあり、最後のオチの所は正直、そこまでのストーリーが前半に比べて雑に感じた節があった。

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    2022年12月06日
  • 静おばあちゃんにおまかせ

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    面白かった
    5編からなる短編連作ミステリー
    一点だけ、最後の最後が自分としては気に入らないオチでした。

    法律家を目指す静あばあちゃんの孫娘の円と葛城刑事が次々の難題を解決していきます。

    ■静おばあちゃんの知恵
    組織犯罪対策課長が射殺体で発見。被害者の体内に残されていた弾丸は組対課長補佐の拳銃から発射されたもの。
    犯人は課長補佐なのか?

    ■静おばあちゃんの童心
    派手な服装をしている資産家の老婆が殺害。動機ある身内はみなアリバイがある。
    そのアリバイは崩せるのか?

    ■静おばあちゃんの不信
    新興宗教団体の教祖が死亡しながらも、死体が消失
    教祖が蘇るとのこと。
    密室からの死体消失の謎を解きます

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    2022年11月26日
  • 中山七転八倒

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    知念実希人さんの作品の後に読んだところ、ワクチンに対する考え方が割と対比で面白かった。知念さんに読んでほしい、と思った。お二人が対談したらどうなるんだろう。

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    2022年11月22日
  • 帝都地下迷宮

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    廃駅オタクの公務員小日向が出来心で廃駅に潜り込んだ事で謎の集団に出会い彼らの事情に巻き込まれていく

    謎の集団の強いられた状況が理不尽
    隠蔽はダメ

    地下に眠る閉ざされた空間はなんだかワクワクする

    私に東京の地下鉄の知識があればもっと楽しめたんだろうな

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    2022年11月19日
  • 逃亡刑事

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    県警のアマゾネス。
    んー。少し苦手な感じのキャラ設定。ですが、ストーリーは面白い。犯人は早い時点で分かるのですが、それでも飽きる事なく読み進められます。
    でも、どうしてもこの感じの構成は、ストロベリーナイトの姫川玲子と比較してしまう…。

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    2022年11月10日
  • 月光のスティグマ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ごりごりミステリーの大どんでん返しだと思い込んで読んでたのでアレ?っとなって終わった(思い込み良くないね)

    是枝に心酔している人たちの都合のいい盲目さにムカムカした

    淳平に知られたくない、怖いという気持ちは分かるし、是枝に対する優衣の心情も分からなくはないけど、淳平のことをもっと信頼していてほしかった
    少しガッカリしてしまった

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    2022年11月10日
  • サイドストーリーズ

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    やはり読んだことのある本だと面白さが格段に違う。まほろは何度読んでも好きなお話だし、空気感がとてもいい。どのお話にも必ず喫煙シーンが出てきて一服ひろばが登場すると思ったらJTの企画だったとは。無理なくストーリーに溶け込んでいたからよかったものの、短編集だとやはり物足りない勘はぬぐえない。新しい作家さんやお話の発掘も兼ねていたけれどあんまりだったかな。
    天地明察を読むか否か、迷うところ。

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    2022年11月03日
  • 人面瘡探偵

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    特殊な設定のミステリでした。
    登場人物の掛け合いも楽しかったです。

    カエル男以来の中山七里さんでした。

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    2022年11月02日