中山七里のレビュー一覧

  • セイレーンの懺悔

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    ネタバレ

    最後に上司戻ってきて欲しかったな。
    報道じゃなくて警察の誤認逮捕かと思ったらまさか親が殺してるなんて思わなかった。
    手を加えた再婚夫も悪いけども自分の子供なのに子どものためにクソ男と別れることも出来ずに娘に冷たい母親ももはや共犯者のようだった。

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    2023年05月19日
  • 殺戮の狂詩曲

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    御子柴弁護士シリーズ第6弾

    実際に起こった大量殺人事件を題材にするその手法は既に定番化している。それに加えて池袋の事件で有名になった「上級国民」も使用し、だいぶ殺人鬼忍野の思考回路も明確になっている。洗脳・刷込みが人間をこうまで変えることができるなんて、言葉というのは本当に武器なのだと思い知らされた。少し頭が良ければその邪悪さに気づいて殺人までは行かないのだが、それを上回る狡猾さが加わった邪悪はまさに鬼に金棒である。

    現行の法律では永山基準で2人がボーダーラインとなっているが、精神に異常が認められればこの基準は適用されない訳だが、異常が認められた際には何人までの上限かが現行では明確になって

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    2025年02月15日
  • 静おばあちゃんと要介護探偵

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    中山千里さんの作品が好きで手に取った作品。
    静おばあちゃん→静おばあちゃんにおまかせ
    要介護探偵→さよならドビュッシーに出ている玄太郎爺さんらしい。
    玄太郎爺さんは初見でしたが、別の作品に出てくる個性の強いキャラを絶妙にコラボさせてしまう中山千里さん流石でした。
    二人の掛け合いが楽しく軽快に読めた短編集でした。

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    2023年05月16日
  • 魔女は甦る

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    いやぁ、いいですねぇ❗️
    中山作品はこれで3作品目ですが、もうすっかり虜になってしまいました。
    カエル男の刑事が出てるのもいいですし、猟奇殺人事件があのような形で展開していくのは、かつての日本の公害問題なども思い出させ、エンタメと文学感のバランスが程よく、楽しみながらも毎回色々と考えさせられるのもgood‼️
    続きもとても気になりますが、次は大人しめだという『さよならドビュッシー』にいってみようと思います。

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    2023年05月09日
  • ヒポクラテスの試練

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    シリーズ3作目
    コロナ禍に読むと、ウィルスと寄生虫、感染経路の違いはあるものの恐怖を感じずにはいられませんね

    話の筋には、いろいろと無理があるかな(パワーバランスが変だ)
    結末は、最低最悪、気分が悪くなる話でした

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    2023年05月02日
  • 越境刑事

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    女性の作者は女性の登場人物に容赦ない。
    主人公の刑事が受ける拷問は男が考える限界を軽く超えている。(読まないとこれはわかりません)
    さてこの小説はウィグル問題を題材にしていて、それを日本人に知らしめるためとしては成功していると思う。自分も正直ここまでとは知らなかった。
    一方で中国側を完全なる悪として表現されている。致し方ないとは思うけど。
    星が伸びなかったのはシナリオは比較的シンプルだったこと。ただ社会問題を題材にしているのであまりシナリオを捻りすぎると本来の目的が達成されないかもしれないのでこの程度の良いのかもしれない。

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    2023年04月27日
  • 作家 超サバイバル術!

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     作家業は儲かるの?ドラマや映画に採用されたらどれぐらいギャラが貰えるの?
     知りたいけど、なかなか知る事が出来ない作家の苦労話やおいしい話がここに!
     世の中そんなに甘くないって痛感しました!

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    2023年04月16日
  • 越境刑事

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    フィクションとはいえ、中国の周政権への批判的描写が凄まじく、大丈夫?って心配になる

    最後は、フィクションだなーという内容になるけど、そこまではかなり真実に近いのではないかと、、、

    もっと中国が行ってるジェノサイドに対して声を上げていかなきゃダメですね

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    2023年04月02日
  • 闘う君の唄を

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    主人公は幼稚園の新任教諭
    作品の前半は、子供達が幼稚園だった頃を思い出しながら読んでいた
    当時は「モンスターペアレンツ」という言葉はなかったけれど、そんな感じの人もいたなあ
    違うクラスのお遊戯の主役が沢山いて、ちょっとビックリした事もあったし
    運動会のかけっこも、優劣つけたくない理由でみんなで走るという話も何処かで聞いた事あった

    作品の後半は、渡瀬さんが出てきてから真犯人をつきとめに話が行くんだけど、今回は途中で犯人わかってしまった
    いつもの様に騙されたかったよ(笑)

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    2023年03月26日
  • もういちどベートーヴェン

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    ミステリですが、ゾクゾクするような展開はなく、驚くような犯人でもないです。
    謎解きを楽しむというよりも、シリーズ通してのストーリーを楽しむ作品なのかなと思いました。

    他の作品も読んでみたいです。

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    2023年03月24日
  • セイレーンの懺悔

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    マスコミは視聴者を惑わすセイレーンなのか?メディアの根本的問題を含め、報道の現場がリアルに描かれたミステリー。

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    2023年03月23日
  • 作家 超サバイバル術!

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    ネタバレ

    【目次】1 作家と新人賞/2 作家とおカネ/3 作家と映像化/4 作家と執筆スタイル/5 作家と編集者/6 作家とインプット/7 作家とSNS/8 作家と戦略/9 作家と文学賞/10 作家と営業/特別鼎談

    結論は……ごく真っ当なものだった。

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    2023年03月18日
  • 騒がしい楽園

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    王道と言えば王道か。
    馬脚の表し方とか。
    そう言えば待機児童問題も騒がれなくなった。
    解決したとは思えないが。
    老人の独居や人材派遣など時代背景もよくわかるお話でした。

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    2023年03月18日
  • 笑え、シャイロック

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    これはドラマで見てみたいと率直に思いましたが、現実に浮かぶ宗教団体や政党があるので無理ですかね
    (笑)

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    2023年03月12日
  • 静おばあちゃんにおまかせ

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    正義感が強いけど、外見とその優しさから、冴えない警視庁刑事の葛城公彦。
    その側で、手がかりを基に事件を解決に導く女子大生の円(まどか)と、その祖母静。
    警察に手の余る難事件を、緻密な推理で解決していく爽快感と、2人の恋愛事情も入ってきて、とっても面白かった。
    最後の出来事は、さすが中山七里さん~のどんでん返し~

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    2023年03月10日
  • ワルツを踊ろう

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    ネタバレ

    うわあやっぱりそうきたか。
    じわじわと悪感情に心が侵食されていく過程を丁寧に書いており、嫌な気持ちしか湧いてこない。
    あらゆる点で描写力が卓越しているので、こちらの精神的ダメージも大きい。
    本を閉じた瞬間にため息が出るし、もうこの作品は“おぞましい”の一言に尽きるな。

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    2023年02月27日
  • 作家 超サバイバル術!

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    中山七里、知念実希人、葉真中顕(敬称略)今をときめく人気作家3名が10個のテーマに基づき、それぞれの経験を語るエッセイ集。
    巻末には対談も収録されている。

    目次に並ぶテーマ「作家とお金」「作家と映像化」「作家とSNS」等、どれも興味をそそるタイトルで、内容は三者三様の本音が爆発。

    くだけた文章で読んでいて楽しい。
    そんな事まで言っちゃって大丈夫?の赤裸々告白も嬉し楽し。

    各テーマの〆には佐藤青南さんの四コマ漫画が付いており、これまた三人の特徴をしっかり掴んでいて思わずにんまりしてしまう。

    作家事情に触れあえる一冊。

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    2023年02月18日
  • アポロンの嘲笑

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    加害者として拘束された犯人が移送車両から脱走、という展開に何故だろうと読み進めて行く。
    途中から公安が顔を出してきたり、犯人も高放射線量の中心に向かうというヒントもあり、早めに落ち着き先の想像が付いてしまった。
    社会派サスペンスとして原発危機に対する東京電力や政府の対応に付いて相当厳しい内容だが、確かにそう思うが、かと言って現実を見ると・・
    残念な国、ニッポン。

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    2023年02月14日
  • 越境刑事

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    どんどん苛烈になっていくので、最高指導者の名前まで出しちゃって大丈夫なの?と心配していたら、中山七里先生ご本人が「もう中国にはいけない…」とサイン色紙に書いていた(笑)

    いや、笑い事ではない内容なんだけど、ここまで切り込んだのはすごいし、高頭刑事すごすぎる。とにかく切り抜けて欲しくて止まらず、ほぼ一気読み。

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    2023年02月14日
  • 月光のスティグマ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    いつもの中山七里さんの作風とは違う感じ
    官能的シーンもあり
    お互いを愛し続ける幼馴染み同志
    変質者の殺人未遂事件、阪神・淡路大震災、東日本大震災、政治資金横領、海外テロ。。。
    次々と主人公とその彼女(幼馴染の一卵性双子の妹)が巻き込まれていく
    主人公が阪神・淡路大震災の時に助け出せたのは一人だが、姉か妹かわからない
    これはもしかしてデビュー作『さよならドビュッシー』の火災時再来か?
    助け出されたのは姉?妹?どっちだ?!
    不謹慎だが妹であって欲しい気持ちと、物語的には姉であると面白いかもという気持ちを持ち合わせていたが、最後ハッキリわかる
    あと『総理にされた男』と話がリンクしている所があったので

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    2023年02月12日