中山七里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
前作では田舎の幼稚園の新任熱血教員が主人公でした。今作では前作主人公の同僚だった「冷静さ」が売りの神尾舞子が主人公になります。
田舎から都内住宅街へ舞台は移り、そこには近隣住民からの「園児の声が騒音だ」という苦情や待機児童問題など、前の職場とは異なるものの課題が山積しています。
舞子のように「正論で」渡り合うことができるのであればラクな部分もあるのでしょうが、実際にはそうはいかないことが多いからこそ、読んでいて一種の爽快感があるのだと思います。
ただ、園児が殺害されるという事件については、自分の子どもがちょうど同年代ということもあるのでしょうが、受け入れることができませんでした。前作でも「園