中山七里のレビュー一覧

  • 贖罪の奏鳴曲

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    終始大きな出来事が起きず淡々と物語が進んでいったことで序盤は読み進めるペースが遅くなったが、真相が明かされる過程は法廷シーンもあり読みごたえがあった。
    結構なボリュームを割いて語られる御子柴の過去に対し、現在の御子柴の考えはこの1冊ではあまり出てこないため、続編での伏線の回収に期待。

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    2024年11月28日
  • 逃亡刑事

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    警官殺しの濡れ衣を着せられた千葉県警捜査一課頸部、高頭冴子は事件の目撃者の少年を連れて
    逃げる羽目に…

    何も考えずハラハラドキドキさせてもらいました。

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    2024年11月24日
  • 毒島刑事最後の事件

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    毒島シリーズ2なのに、前作の前日譚。前作は毒島さんの悪逆非道のような言葉責めが凄かったが、今作では最初の方は弱め。犯人はすぐ捕まるし、あっという間に犯人達が自白して行く。犯人達の動機も酷すぎる。劣等感とその裏返しの目立ちがりのための連続犯行。毒島刑事に弱点をつかれすぐ落ちてしまう。最後に残った黒幕。毒島刑事とのギリギリのせめぎ合いに落ちるかと思ったら、意外な結末。
    有耶無耶となった事件で世間から失敗を責められても、偉い人達は責任を取らず、下に押し付ける。毒島刑事は毒舌含めて小説家の才能があったので良かったと強く思う。

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    2024年11月24日
  • 禁断の罠

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    「ヤツデの一家」新川帆立



    「大代行時代」結城真一郎
    最近の話題で面白い。さすが『#真相をお話しします』の作者。


    「妻貝朋希を誰も知らない」斜線堂有紀
    すごくいたたまれない気持ちだった。近年になって受け入れられつつあるとはいえ、田舎の閉じられた世界でなんの支援にも繋がっていない10代の子ども。



    「供米」米澤穂信
    近代文学界の当事者であろう主人公とその友人と。美しいラストだった。感動した。(文ストの横溝正史を重ねました)


    「ハングマンー雛鵜ー」中山七里
    シリーズもののひとつのよう。復讐代行。


    「ミステリ作家とその弟子」有栖川有栖
    コテコテの時刻表ミステリ読みたくなった。それ

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    2024年11月24日
  • 特殊清掃人

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    元警察官の特殊清掃人。
    中山七里さん、文章から情景を描かせるのが上手すぎて、すごく生々しい絵が頭に浮かぶ....。
    適度なミステリー要素がページを捲る手を早めた。

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    2024年11月24日
  • 死にゆく者の祈り(新潮文庫)

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    途中までは良かったが、終わりがちょっとしりすぼみな感じ。なんとなく先が読めてしまう展開。
    題材がよかっただけに少し残念。

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    2024年11月23日
  • ラスプーチンの庭 刑事犬養隼人

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    犬養隼人シリーズ6

    ラスプーチン 二十世紀初頭のロシアの怪僧
    ロシア皇太子の血友病を治したとされ
    帝政ロシアで皇帝とも近しくなった呪術医

    うーむ、ネタバレ全くなしとなると
    なに書けば良いのか悩みますね

    不治の病、痛みが大きい病、
    なかなか治療が進まないと
    精神的にも金銭的にも悩みが深くなります
    民間医療、呪術的な治療、健康食品、サプリ等
    何かしら少しの期待に頼りたくなります
    それが、子供なら尚更

    その民間療法とラスプーチンという名を結びつけ
    現代風に問題提起する中山さん凄いです

    文庫化されている犬養シリーズは、ここまで
    あとは、文庫化待ちです

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    2024年11月23日
  • おやすみラフマニノフ

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    シリーズ物なので買った一冊。

    音楽ミステリーの話

    クラッシック音楽や音楽自体をよく知ってる人ならより良く楽しめる話だと思う。

    ただ自分はクラッシックも音楽も全く駄目なのでより良くとは楽しめなかった。

    皆さんの感想読んでYouTubeで音楽を聴きながら読んだとかいう人達がいたが、そうかそうゆう読み方したらもっと楽しめたかもと思った。

    ラストが気になった。
    それからどうなったんだ?
    ヴァイオリストのその後は?
    あのラストで綺麗に終わった感じがしたが、他の事のその後が気になった。

    まだシリーズは続くが、これからも音楽知識がないと楽しめないのかなと思うとちょっと読みづらいシリーズだなと感じ

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    2024年11月22日
  • ラスプーチンの庭 刑事犬養隼人

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    病院に復讐したいという動機は百歩譲って理解できますが、その方法というか内容が私には理解できませんでした。
    こんな事で復讐になるのか…?
    傍から見れば、そんなんで治るわけないじゃんと思ってしまいそうですが、本人や家族からしたら正に藁をも掴む思いなんだろうな。

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    2024年11月19日
  • 作家刑事毒島

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    「毒島刑事、最後の事件」を読んだ後に、読みたくなって手に取った。
    TVで犯人は知っていたので積読になっていたが、原作とドラマの間には深くて暗い川があるそうなので、読んでみて正解。

    犯人達は、承認欲求が異常に強くて、滑稽なほど勘違いも甚だしい面々が次から次と現れる。
    被害者側もうんざりするほど関わりたくない連中だ。
    毒島の「うふ、うふふふ」は、爽快解決の始まりだ。
    犯人にとってはとんでもなく理不尽で受け入れ難い毒舌かもしれないが、内容は至極真っ当で正論だ。
    だからかな、すっきりするのは。

    元同僚刑事達に異常に避けられているけど、こんな頭脳明晰で優秀な上に毒舌だなんて、最高におもしろいと思うけ

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    2024年11月17日
  • 静おばあちゃんにおまかせ

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    読んでいて何度も赤川次郎さんの著作かと勘違いしそうになった。若い警察官とさらに若い一般人の女の子という組み合わせと、個性豊かでなぜか昭和を感じるキャラクター設定、割とぶっ飛んだ仕掛け、などが三毛猫ホームズシリーズを連想させるのかな…?

    全体的に軽快な印象だけど、正義について、人を裁くということについて、などを深く考察できる一冊になっている。

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    2024年11月14日
  • いつまでもショパン

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    ネタバレ

    ポーランドのショパンコンクール
    曲の描写が多かったのと
    岬洋介が完璧過ぎた、、、
    ミステリというよりピアニストの成長物語
    過去作品の登場人物が出てきた時はテンション上がりました

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    2024年11月14日
  • ハーメルンの誘拐魔 刑事犬養隼人

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    イケメン犬養隼人3

    今回のテーマは子宮頸癌ワクチン
    ワクチンの功績、副反応に対する医師会、製薬界の対応への責任を問う

    ミステリーとしては、犯人像は早い段階であの人かなと思いつつ
    ラストで そこまでしますかとなりました

    子宮頸癌ワクチンについて
    当初は 推奨の流れから
    重篤な副反応が認められて
    それらの報道が痛ましく接種を躊躇し始めた
    親が多かったように思う

    薬害問題は、かなり難解なテーマ
    そして、新しい薬はこれからも登場し続ける
    利権の追求のみを目指す事ないよう
    精査するシステムを期待します

    新しいお薬、新しい治療法を研究されている方々
    ありがとうございます

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    2024年11月11日
  • どこかでベートーヴェン

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    才能の残酷さと、才能という言葉で片づける残酷さ。今の自分にこの作品のテーマを投影してみる。自分は今、ビジネスという比較的努力の余地が大きな舞台にたち、打席に立つために必要な一定の才能は持つ状態にある。ここでいかに頑張れるか。それすらも才能なのかもしれないが。

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    2024年11月10日
  • ヒポクラテスの悔恨

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     司法解剖がテーマのテレビ番組「医学の窓」に出演した光崎藤次郎は、予算の問題について「世の中の問題の九割はカネで解決できる」と身も蓋もない言い方をしたことで炎上してしまう。それだけでなく、翌朝放送局のホームページには「親愛なる光崎教授殿」で始まり、「これからわたしは一人だけ人を殺す。絶対に自然死にしか見えないかたちで」と述べた犯行予告が書き込まれてしまう。

     やはり読みとばしてしまっていたヒポクラテスシリーズ第4弾。光崎が助教時代の出来事も絡む、重要な回。犯行予告が書き込まれたことで、一見問題なさそうな死体であっても、万が一を考えて古手川が解剖するように促す→真琴が協力→光崎が解剖→新事実発

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    2024年11月07日
  • ラスプーチンの庭 刑事犬養隼人

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    ネタバレ

    犬養シリーズ。
    どんでん返しを期待したけど、何もなし。
    ありきたりな話で終わってしまった。
    次作に期待!

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    2024年11月07日
  • TAS 特別師弟捜査員

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    ネタバレ

    高校で起きた転落死を被害者の同級生とその従兄である刑事が真相を暴く展開。
    その高校の演劇部が舞台となっており、そこでのエピソードが色々語られ、残りの数ページで真相が語られるのはちょっと一気に行き過ぎな感はあった。
    事件の真相が1つではないところなどは中山氏らしい展開であったが、真相に気づいた慎也は何とか立ち直って欲しいと思う。

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    2024年11月05日
  • ラスプーチンの庭 刑事犬養隼人

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    刑事犬養隼人シリーズ第六弾。
    テーマはカルトと民間医療。

    娘の入院仲間が自宅診療に切り替え、死亡。
    その体には不審な痣が..
    両親はDVを否定。
    病死と診断されるも納得のいかない犬養。

    さらに、翌月、女性の自殺死体。
    この死体にも同様な痣が多数...
    こちらも自殺として事件性なしと判断されるも、犬養は、その痣の謎を捜査していきます。

    そしてたどり着いた謎の医療団体。
    高額な民間医療を提供する謎の医療団体はカルト。
    そして、その医療団体で病気が治ったと宣言するアイドル。その影響力。
    カルトの典型的な展開ですね。

    犬養Vs医療団体の代表となって犬養がコテンパンに医療団大代表をやっつけると思

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    2024年11月02日
  • 絡新婦の糸―警視庁サイバー犯罪対策課―

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    女郎蜘蛛ってこんな漢字で書くんだ。
    妖怪なんだね。読めなかったから、ずっと絡・新婦で変換してた。

    ネット民は中山七里さんの小説では良く登場して騒いでいるけど、こんなに前面に出てきた事はなかったかな。自死に追い込まれる人は少なからずいるんだと思う。現実では救われてない人達が、せめて小説ではささやかな復讐を…って、やっぱり浮かばれない。
    後味はあんまりよくない。
    魔女狩りの標的にされたら、どっちに転んでも死ぬしかない、みたいの、絶望的な気分になる。

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    2024年11月01日
  • 殺戮の狂詩曲

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    途中でオチがわかってしまったけど、まあ、全体的には良かった。御子柴さんに共感させてくれそうでさせてくれないところがこのシリーズのあたらしいところだと思う

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    2024年11月01日