中山七里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2025年8月上梓。岬洋介シリーズの第九作目にあたる。前作「お別れはモーツァルト」でショパン国際ピアノコンクールのファイナリストである榊場と共演を果たした岬洋介は前々作でヨーロッパツアーをキャンセルした違約金のためアメリカに呼び戻される。一方、アメリカでは共和党から第45代のアメリカ合衆国大統領から発せられる施策が中産白人に受け分けても移民に対する厳しい対応は白人優先主義はかってのKKKのような暴力により有色人種が暴力を持って排斥される状況となっていた。音楽で国家の融合をと考えたエドワードは日本でショパン国際ピアノコンクールのファイナリスト同士の演奏で話題を攫った岬洋介とのデュオピアノでツアーを思いつく。移民やカラードそしてLGBTを敵視するトランプ大統領の第一次政権の2017年から2021年、この頃からアメリカは国内を二分するような雰囲気と事件が起こりつつあり、選挙においてもアーティストらが名を連ねてトランプ反対を標榜して集会に参加する姿がニュースになった時代である。アメリカンファーストというコピーはとりも直さず福音派に代表される保守系白人中産階級ファーストであり、黒人、ヒスパニックに代表される移民により建国を果たした移民国家は分裂の危機に瀕していた。岬の共演を取り付けたエドワードの選曲はガーシュインのラプソディー イン ブルー,伝統的クラッシックと黒人により生み出されブルースやjazzが融合した名曲がメタファーとして国民の気持ちに寄り添えるのか。そして、カーネギーホールのコンサートが幕を開けた。