中山七里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
新シリーズ登場ですね。
過去、中山さんの作品に何度か名前が出てきた鑑定人の氏家が主人公となる物語。
逃亡刑事で出てきた高頭刑事やヒポクラテスシリーズの光崎教授も出てきて、中山ワールドを知っている人にはたまらない設定(笑)
女子大生三人が殺害され、子宮が抜き取れるという事件が発生。容疑者は二人の殺害は認めたものの、最後の一人は自分ではないと主張。
検察の鑑定結果に違和感をもった氏家が何とか再鑑定を進め、その真相に迫るという展開です。
途中、事務所が荒らされたり、職員が襲われたり..
誰がその再鑑定を妨害しようとしているのか。
私立鑑定センターVS警視庁科捜研
という展開も面白い。
法廷で明らかになる真実
そして、そこに隠されていた真相
何とも好きな展開でした。
氏家所長のキャラも好きです。
これは、次作も楽しみです。
お勧め! -
Posted by ブクログ
ネタバレ主人公・犬養に向けられる元妻と娘の嫌悪に満ちた態度や、本人が自覚している「女の真意を探るのは苦手」という性格描写から、離婚に至るまでに相当な理由があったのだろうと思いながら読み進めた。ところが明かされた真相は、ただの不倫クズ男で正直仰天。そりゃあ病室に来られても娘に無視されるよな……と妙に納得してしまった。
それだけならまだしも、切り裂きジャックに怯えて移植手術を拒む娘に対して説教を垂れる場面まで描かれていて、読んでいてかなり引っかかった。犬養というキャラクターの価値観や振る舞いがどうにも前時代的で、読み終えたあとに著者のプロフィールを調べたら案の定年配の男性で、妙に腑に落ちてしまった。個人的には、この主人公の造形が最後までモヤモヤの原因だった。
物語全体のテンポもあまり良いとは感じられず、終始足踏みしている印象。登場人物が多く、病院関係者、警察、テレビ局、被害者遺族など、あらゆる立場を描こうとしているためか、どの描写が物語の核になるのか見えにくかった。そのせいで、ラストの真犯人が明かされる場面でも「確かにそんな設定あったな……」程度の感想に留まってしまい、衝撃というよりは淡々とした納得で終わってしまったのが残念。
臓器移植をめぐる倫理や道徳に疑問を投げかける社会派小説としては読み応えがある一方で、「切り裂きジャック」を題材にする必然性はあまり感じられなかった。「切り裂きジャック」や「劇場型殺人」という設定が、むしろノイズになっていた印象すらある。あれほど凄惨な事件が起これば、モチーフを借りなくとも臓器移植をめぐる議論は十分に巻き起こるはずだからだ。
犯人の動機についても、期待していたほどの強度や説得力はなく、肩透かし気味だった。テーマ自体は重く興味深いだけに、個人的にはいくつかの設定や描き方が噛み合っていないように感じられた一冊だった。 -
Posted by ブクログ
面白かったのに☆3つなのはネットやら何やら
ちょっと苦手だから(*/ω\*)
まぁババァだから仕方ない笑
最初は老夫婦が営んでいるラーメン屋から始まった
閑古鳥が鳴くほどの客足に、店を畳もうかと言っていたところに行列ができるほどの客が!?
何やらネットでバズっているらしい…
「市民調査室」のツイートに反応したネット民達がリツイートしたと判明した
市民調査室のツイートは次第に悪意のあるフェイクニュースとなり、ついには自殺者まで出てしまう…
ネットでの犯罪は警察とのイタチごっこですね〜
市民調査室を信奉するネット民達はまるでカルト宗教の信者のごとくです…恐ろしい(꒪⌓︎꒪)
「正義の名の下に誰かを糾弾すること、誰かを裁くことは選ばれた者だけに許された権利だ」
「指一本のタップで実行できる犯罪があればどうだろうか。さほどの覚悟はいらない。相手がどうなろうと良心の呵責に悩むこともない」
自分で正しい情報を選ぶように気をつけなきゃ
テレビや新聞だって当てにならない今日この頃だし
作中に王子製紙の井川さんらしき話題も出てきた
井川さんちょっと好きなのに(๑•́ ₃ •̀๑)
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Posted by ブクログ
偶然に『イン・ザ・メガチャーチ』に続いて陰謀論で先鋭化していく人たちとそこで起きる殺人を追う話
最初から人を陥れよう騙そうとだけ思って生きてる人はきっとそんなにいなくて、みんな自分のしごとの倫理観や矜恃を胸に仕事して生活してるんよね…
マスコミだって社員やその家族を養うために売れないと立ち行かないわけで
医療者はそういう意味では圧倒的善の立場に慣れてるし当然だと思ってる分楽だし、傲慢さもあるのかもしれない
警察もその意味では難しい
他者との繋がりがコロナ禍で希薄になり、孤独を埋めるため陰謀論にハマっていく人たち
彼等ががコロナになったことでの手の平返しには少しのカタルシスと、やるせなさ切なさがあった
読みやすさは安定の中山七里さん
シリーズ続編と知らずに読んだので、志賀の前日譚が気になり予約済み
葛城ってあの葛城かぁ!立派になって…
数行でも静香おばあちゃんに出会えて嬉しい
犯人や動機、被害者についてはやや薄味
殺人事件より反ワクチンとコロナ禍を巡る状況を優先した印象
せっかくなので、薄味部分も濃厚だったらもっと良かった
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Posted by ブクログ
ネタバレ
中国共産党が現在行なっている、新疆ウイグル自治区への民族同化政策問題に、"県警のアマゾネス"こと高頭冴子が真正面からぶつかっていく。
読むに耐えがたい拷問の数々。
警察組織の後ろ盾や自分のこれまでの実績などまるで役に立たない"党"という巨大な敵への圧倒的恐怖。"あの"高頭冴子ですら、心も体も蹂躙され尽くしてしまう。
郡山、本当にグッジョブ過ぎるだろう…前作でも大怪我しながら大活躍だった彼が素晴らしいバディぶりを今作も発揮してくれました。
本来であれば決して許せぬイスラムゲリラのIS-Kでしたが、ウイグル人達で構成されており、尚且つあの収容所での活躍を見ると、喝采の拍手を送らずにはいられません。
あとがきにて福島香織さんが今作の主題となっている"新疆ウイグル自治区への同化政策"についてまとめて語っているので、そちらも是非読んでほしいです。
ナチスで潰えたと思ったゲシュタポが今もなお、海を越えたすぐ近くの大陸で存在するという恐怖。
ホロコーストさながらの惨状がいまだに続いているという。
フィクションであるから冴子は乗り越えられたろうけれど、私たちの現実では決して無理だなと思います。
彼女はそれだけ"弱者が虐げられること"への怒りを自分の力に換えられる、優しい人なのだと思いました(前作での少年との西成逃避行の時もそう)。
大陸のゲシュタポ達は私たちのすぐそばにいて、知らないところで弾圧が進んでいるのかと思うと悲しさと無力感に苛まれてしまいますね。