中山七里のレビュー一覧

  • 死にゆく者の祈り(新潮文庫)

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    七里先生ずっと好き
    死刑囚に教えを説く僧侶が出会ったのは学生時代の命の恩人の同級生
    なぜ彼が死刑囚なのか、彼を救えないのかという本
    やり取りも軽快で内容は重いのにあっさり読めてしかも飽きない。とても面白かったです

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    2026年01月02日
  • 棘の家

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    ネタバレ

    教員を目指していた立場からすると、学校現場がこうであると信じたくない。
    穂刈の父親として、教育者としての板挟みはこれから先私にも、形は違えど訪れるだろうと思った。

    犯人の動機としてはちょっと…

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    2026年01月01日
  • 災疫の季節

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    コロナ化で奮闘する医療従事者と自社の業績のためにワクチン接種の不安感を煽る記事を書くジャーナリスト。親友である二人のそれぞれの心の葛藤がリアルに描かれていた。特に狂信的にワクチン接種の妨害活動をする団体に立ち向かう医療関係者の迫力ある姿に胸を打たれた。最後は少し尻すぼみの感があった。

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    2025年12月30日
  • 月光のスティグマ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    実際の出来事と話がリンクしていて、阪神淡路大震災・東日本大震災の時の出来事を調べて思い返しながら読んだ。政治の話とか、裏金とか、実際もこんな感じなんだろうなと思って読むのが楽しかった。けど、最後の章が急展開なのと、あまりに胸が詰まる展開すぎて少し辛くなってしまった。

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    2025年12月28日
  • テロリストの家

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    Audibleと、積ん読本併用。
    最後にそうかあと。
    妹思いの兄だと言うことを忘れていた。
    なんと優しい兄。それに比べて、安易な妹。
    私が妹なら、逆に耐えられない。
    てか、そんなことしないか。
    私も兄も争いは嫌いだ。
    テロリスト予備軍を出したということから
    家族を省みる父。
    これから生きていくためにも、護るべきものは変わらない。
    この公安の人たち面白いから、次は高頭さんか木津さんでお話作って欲しい

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    2025年12月28日
  • 鑑定人 氏家京太郎

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    新シリーズ登場ですね。
    過去、中山さんの作品に何度か名前が出てきた鑑定人の氏家が主人公となる物語。

    逃亡刑事で出てきた高頭刑事やヒポクラテスシリーズの光崎教授も出てきて、中山ワールドを知っている人にはたまらない設定(笑)

    女子大生三人が殺害され、子宮が抜き取れるという事件が発生。容疑者は二人の殺害は認めたものの、最後の一人は自分ではないと主張。

    検察の鑑定結果に違和感をもった氏家が何とか再鑑定を進め、その真相に迫るという展開です。
    途中、事務所が荒らされたり、職員が襲われたり..
    誰がその再鑑定を妨害しようとしているのか。

    私立鑑定センターVS警視庁科捜研
    という展開も面白い。

    法廷で明らかになる真実
    そして、そこに隠されていた真相
    何とも好きな展開でした。

    氏家所長のキャラも好きです。
    これは、次作も楽しみです。

    お勧め!

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    2025年12月28日
  • ワルツを踊ろう

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    最後は了衛が皆と打ち解けて、村が再興!だったらいいな、と読んでましたが、甘かった!ミステリーなんだもんね。それにしても、凶行の描写は凄すぎで、そこまで描かなかったらもっと万人に受け入れられる作品なんじゃないかしら?限界集落の問題は確かに深刻のようですし…
    あと、有機野菜って、有機JAS認証取ってないとネットでも書けないから、景表法違反になりますよ!いくら美味しくても。

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    2025年12月28日
  • 切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人

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    ネタバレ

    主人公・犬養に向けられる元妻と娘の嫌悪に満ちた態度や、本人が自覚している「女の真意を探るのは苦手」という性格描写から、離婚に至るまでに相当な理由があったのだろうと思いながら読み進めた。ところが明かされた真相は、ただの不倫クズ男で正直仰天。そりゃあ病室に来られても娘に無視されるよな……と妙に納得してしまった。

    それだけならまだしも、切り裂きジャックに怯えて移植手術を拒む娘に対して説教を垂れる場面まで描かれていて、読んでいてかなり引っかかった。犬養というキャラクターの価値観や振る舞いがどうにも前時代的で、読み終えたあとに著者のプロフィールを調べたら案の定年配の男性で、妙に腑に落ちてしまった。個人的には、この主人公の造形が最後までモヤモヤの原因だった。

    物語全体のテンポもあまり良いとは感じられず、終始足踏みしている印象。登場人物が多く、病院関係者、警察、テレビ局、被害者遺族など、あらゆる立場を描こうとしているためか、どの描写が物語の核になるのか見えにくかった。そのせいで、ラストの真犯人が明かされる場面でも「確かにそんな設定あったな……」程度の感想に留まってしまい、衝撃というよりは淡々とした納得で終わってしまったのが残念。

    臓器移植をめぐる倫理や道徳に疑問を投げかける社会派小説としては読み応えがある一方で、「切り裂きジャック」を題材にする必然性はあまり感じられなかった。「切り裂きジャック」や「劇場型殺人」という設定が、むしろノイズになっていた印象すらある。あれほど凄惨な事件が起これば、モチーフを借りなくとも臓器移植をめぐる議論は十分に巻き起こるはずだからだ。

    犯人の動機についても、期待していたほどの強度や説得力はなく、肩透かし気味だった。テーマ自体は重く興味深いだけに、個人的にはいくつかの設定や描き方が噛み合っていないように感じられた一冊だった。

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    2025年12月27日
  • 越境刑事

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    前作を読んで個性的なキャラクターと人情味に惹かれ続編を手に取ってみたものの、
    う〜んこれまたちょっと無理ある設定。
    伝えたいメッセージはわかるけれど、ちょっと現実離れしてるかなって感じ。

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    2025年12月27日
  • 災疫の季節

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    コロナ感染症で世界中がパニックになった4年間 医療界は大変だった
    あれから時間が経って扱いもインフルエンザ並みになったせいか
    いつもの中山作品と違って
    なんだろうちょっとドキドキ感が
    なかった
    今でも科学的な根拠のもと
    コロナワクチン反対者はいるし
    感染源にも疑問がある状況なので
    冷めて読んだ印象

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    2025年12月26日
  • 能面検事

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    すいすいと読めました!
    短編なのかと思いきや、大きな事件につながっていく構成が面白かったです。
    あと、能面検事と美晴の関係性がどのように変わっていくか、楽しみです。

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    2025年12月25日
  • 絡新婦の糸―警視庁サイバー犯罪対策課―

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    面白かったのに☆3つなのはネットやら何やら
    ちょっと苦手だから(*/ω\*)
    まぁババァだから仕方ない笑

    最初は老夫婦が営んでいるラーメン屋から始まった
    閑古鳥が鳴くほどの客足に、店を畳もうかと言っていたところに行列ができるほどの客が!?
    何やらネットでバズっているらしい…

    「市民調査室」のツイートに反応したネット民達がリツイートしたと判明した

    市民調査室のツイートは次第に悪意のあるフェイクニュースとなり、ついには自殺者まで出てしまう…


    ネットでの犯罪は警察とのイタチごっこですね〜
    市民調査室を信奉するネット民達はまるでカルト宗教の信者のごとくです…恐ろしい(꒪⌓︎꒪)


    「正義の名の下に誰かを糾弾すること、誰かを裁くことは選ばれた者だけに許された権利だ」

    「指一本のタップで実行できる犯罪があればどうだろうか。さほどの覚悟はいらない。相手がどうなろうと良心の呵責に悩むこともない」


    自分で正しい情報を選ぶように気をつけなきゃ
    テレビや新聞だって当てにならない今日この頃だし


    作中に王子製紙の井川さんらしき話題も出てきた

    井川さんちょっと好きなのに(๑•́ ₃ •̀๑)



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    2025年12月22日
  • 七つの大罪

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    「罪の名は傲慢/中山七里」
    「手の中の果実/岡崎琢磨」
    「移住クライシス/川瀬七緒」
    「オセロシンドローム/七尾与史」
    「十五分/三上幸四郎」
    「父親は持ってるエロ本を子どもに見つからないようにしろ/カモシダせぶん」
    「最初で最高のひとくち/若竹七海」

    キリスト教において、人を罪に導くとされる『傲慢・怠惰・憤怒・嫉妬・強欲・色欲・暴食』をテーマにした7話収録の短編集。

    作家陣には漏れなく数字の『七』が絡んでいる。
    三上さんは三+四=七。
    岡崎さんは誕生日が7月7月。

    特に強烈な印象を受けたのは悪意に戦慄する「移住クライシス」

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    2025年12月22日
  • 災疫の季節

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    偶然に『イン・ザ・メガチャーチ』に続いて陰謀論で先鋭化していく人たちとそこで起きる殺人を追う話

    最初から人を陥れよう騙そうとだけ思って生きてる人はきっとそんなにいなくて、みんな自分のしごとの倫理観や矜恃を胸に仕事して生活してるんよね…
    マスコミだって社員やその家族を養うために売れないと立ち行かないわけで

    医療者はそういう意味では圧倒的善の立場に慣れてるし当然だと思ってる分楽だし、傲慢さもあるのかもしれない
    警察もその意味では難しい

    他者との繋がりがコロナ禍で希薄になり、孤独を埋めるため陰謀論にハマっていく人たち
    彼等ががコロナになったことでの手の平返しには少しのカタルシスと、やるせなさ切なさがあった

    読みやすさは安定の中山七里さん
    シリーズ続編と知らずに読んだので、志賀の前日譚が気になり予約済み
    葛城ってあの葛城かぁ!立派になって…
    数行でも静香おばあちゃんに出会えて嬉しい

    犯人や動機、被害者についてはやや薄味
    殺人事件より反ワクチンとコロナ禍を巡る状況を優先した印象
    せっかくなので、薄味部分も濃厚だったらもっと良かった

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    2025年12月22日
  • 総理にされた男 第二次内閣

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    総理にされた男 第2弾

    一VS経済
    二VS感染症
    三VS災害
    四VS五輪
    五VS有事

    内閣総理大臣・真垣統一郎のモノマネで脚光を浴びていた舞台役者・加納慎策が、真垣の急病により、総理の替え玉にされてしまい、なぜか人気が出て、いまだに政権を握っていた。

    日本は未曽有の悲劇の繰り返しで、慎策 一個人としての考え方が、国を動かす。

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    2025年12月22日
  • 総理にされた男 第二次内閣

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    売れない舞台役者 慎策が、突然 真垣総理の替え玉として奮闘する事になった話の2作目です。シリーズものになるのかな?
    現実とリンクする部分もあり、勉強になるかもです。
    ただ前作よりはドキドキ感や感動の部分も少な目でした。
    両親は…

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    2025年12月21日
  • いつまでもショパン

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    ショパコンを舞台に展開していくお話しなかなかに面白く読ませていただきました。トリックとしては大きな驚きはあまりありませんでしたが、ストーリーと音楽の関わりが心地よく楽しめました。ありがとうございます。

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    2025年12月18日
  • 切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人

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    脳死判定や臓器移植法がはらんでいる問題の根深さを知ることができました。社会的背景や法成立と改正の流れ、医師間の対立、日本における倫理問題等をよく調べて織り込んでいるなと驚きです。もちろんミステリーとしても楽しめましたが、問題意識を刺激され、普段の生活の中ではなんも思わなかった臓器移植法について考えさせられる小説でした。

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    2025年12月17日
  • 越境刑事

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    ネタバレ


    中国共産党が現在行なっている、新疆ウイグル自治区への民族同化政策問題に、"県警のアマゾネス"こと高頭冴子が真正面からぶつかっていく。

    読むに耐えがたい拷問の数々。
    警察組織の後ろ盾や自分のこれまでの実績などまるで役に立たない"党"という巨大な敵への圧倒的恐怖。"あの"高頭冴子ですら、心も体も蹂躙され尽くしてしまう。
    郡山、本当にグッジョブ過ぎるだろう…前作でも大怪我しながら大活躍だった彼が素晴らしいバディぶりを今作も発揮してくれました。
    本来であれば決して許せぬイスラムゲリラのIS-Kでしたが、ウイグル人達で構成されており、尚且つあの収容所での活躍を見ると、喝采の拍手を送らずにはいられません。

    あとがきにて福島香織さんが今作の主題となっている"新疆ウイグル自治区への同化政策"についてまとめて語っているので、そちらも是非読んでほしいです。
    ナチスで潰えたと思ったゲシュタポが今もなお、海を越えたすぐ近くの大陸で存在するという恐怖。
    ホロコーストさながらの惨状がいまだに続いているという。

    フィクションであるから冴子は乗り越えられたろうけれど、私たちの現実では決して無理だなと思います。
    彼女はそれだけ"弱者が虐げられること"への怒りを自分の力に換えられる、優しい人なのだと思いました(前作での少年との西成逃避行の時もそう)。

    大陸のゲシュタポ達は私たちのすぐそばにいて、知らないところで弾圧が進んでいるのかと思うと悲しさと無力感に苛まれてしまいますね。

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    2025年12月17日
  • 総理にされた男 第二次内閣

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    前作は身代わりとなった売れない役者が総理となり、どう誤魔化しながら対処するかとドキドキ感があったが、今作はその後の歴史をなぞるかのようで、普通の政治小説だった。
    コロナ禍の対応、オリンピックの開催、台湾問題と、そう言えばそうだったという感じ。
    二年前の初出ということだが、その頃から「台湾有事」があったんですね。読んだ後に調べると歴代総理も言及しているそう。この本に書かれている金門事件の後処理は事実かどうか不明。疑問が残ってしまった。

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    2025年12月16日