藤岡陽子のレビュー一覧

  • メイド・イン京都

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    おもしろかった。
    「リラの花咲くけものみち」の主人公が学生に対し、こちらは結婚を控えた大人の女性。
    どちらの作品も悩み、葛藤しながら自分の生き方を模索する主人公を応援したくなります。

    美大を卒業しインテリア会社に勤める美咲と銀行マンの和範。家業の跡継ぎとして帰郷する彼とともに、会社を辞めて彼の実家で同居することになります。

    京都独特の文化、婚約者家族の威圧的な態度、これまで知らなかった婚約者の意外な一面を知っていく美咲。
    日常の些事にも神経をすり減らし、疎外感、孤独感を増していく毎日。
    これは辛い、先が思いやられる…。

    そんな苦しさの中、美咲が少しずつ作る楽しさを思い出して、作業に没頭す

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    2024年07月26日
  • おしょりん

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    藤岡作品としては今回作風の色合いが他と違っている感がしましたし、描かれた時代が明治なので文化や価値観に戸惑いながら読み始めました。
    が、やはり稀代のストーリーテーラー。
    いつの間にか物語に引き摺り込まれてしまいました。
    どの作品も共通して言えますが、藤岡作品はこの引き込まれる感覚がとても心地良いのです。

    随所に伏線が散りばめられていてどれを深掘りしても一つ一つのエピソードが面白くワクワクさせてくれますが、物語が果てしなく長くなってしまうのでページ数の関係で収束させた感も否めません。
    そういう意味でも2時間程度の映画ではなくて朝ドラの原作になり得た作品だったとおもいます。

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    2024年07月23日
  • わたしの名店

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    どのお店もその人にとってほんとに名店。
    美味しそうで行けるとこかなとおもわずググっちゃった。
    朝井リョウの高田馬場にある居酒屋「丸八」学生たちですんごくうるさそう。でもガリガリ君がそのまま入ってるサワーってちょっと飲んでみたい。
    三浦しおんの近所のビストロも素敵。
    こんなお店がいきつけでふらりとひとりで入って食べて軽く飲んで帰る…なんて贅沢な時間なんだろう。
    藤岡陽子のおばあちゃんちでいつも出前でとってくれるキッチンゴンの”ピネライス”このエッセイに心揺さぶられた。
    まったく同感!

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    2024年07月12日
  • 手のひらの音符

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    題名から想像していた内容ではなかったけれど、逆にこんな素敵な題名をつけられることが凄い。
    幼馴染って永遠の憧れ

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    2024年07月09日
  • 空にピース

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    主人公の「澤木ひかり」は教員生活5年目で、新たに水枝小学校へ赴任することになった。
    前に勤めていた小学校の先輩教諭から「水枝小学校は大変だよ」と言われていたが、何が大変なのか具体的には教えて貰えなかった。
    これまでは低学年、中学年の担任になった経験は4年間あるのだが、水枝小学校では6年生の担任を任される。
    そして先輩が言っていた大変さに直面することになるのだが、孤軍奮闘の様相で、子供たちは勿論、親や上司たる校長・副校長とも対峙することになる。
    『 空にピース 』は小学校の教育現場を舞台にして綴られているが、今の日本が抱えている社会問題ここに集積しているように思えた。
    学校への不登校、度を越した

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    2024年07月08日
  • わたしの名店

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    ネタバレ

    以前食を題材にした小説を読んだが、本当にあるのか調べたりしたので
    本作は有難い。
    それこそ温泉、とか喫茶店、とか細かくジャンル分けしても作家さんそれぞれのオススメがあるはずなので
    シリーズ化しないかなぁ。。
    雰囲気や、ピンポイントの品物目当て、また何を食べても美味しくて通う、と色々なエピソード。
    また個人店の儚さと切なさも。。


    三浦しをん 京王線千歳鳥山 『Ho 100%drunker』 ベルギービール煮込み
    →たかぎなおこ氏のバクダン納豆といい、京王線沿いには魅力的なお店が。。
     
    西加奈子 渋谷 『虎子食堂』スパイス系
    →渋谷も新宿も駅近ですますので、開拓したい。。

    中江有里 三軒茶

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    2024年07月03日
  • メイド・イン京都

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    婚約を機に京都に移り住むことになった美咲、婚約者とのすれ違いもあり美大時代の才能を生かして新たに人生を歩み始めるというサクセスストーリー。京都の独特な文化があってこその話しの展開でとても面白かった。

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    2024年07月01日
  • 空にピース

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    藤岡先生は読後何時もほんわか気分にさせてくれる
    「空にピース」どうしてこの題名?と思ったけれど結末で納得した
    学校の先生の存在って大きいですよね、それも小、中学生の時の先生は、子供ってどれだけ自分に真剣に向き合ってくれているかと言う事に、とても敏感ですよね、澤木先生に出会えた子供達は幸せだなぁ
    運命変わったと言っても過言ではないと思う
    「不幸は明るい場所を嫌う」と言っていつも明るい笑顔を心がけていた女の子の言葉も心に沁みた

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    2024年06月30日
  • ホイッスル

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    最初は重くて気が滅入る…と思っていたが徐々に好転。心に残るセリフもあった。
    自分の人生のダイジェストを辿った時に、必ずその場にいる人間が家族。確かにそうだと思ったしそうでありたい。そう思うと少し優しい気持ちになれる気がする。



    以下は沁みた部分の引用。

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    「家族になった人間とは、いろんな局面を共有できる凄さがあるぞ。人生においてこれ以上嬉しいことないっていう局面 とか、これ以上ないっていう悲しい局面とか。自分の人生のダイジェストを辿った時に、必ずその場にいる人間ってのは貴重だぞ」
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    2024年06月20日
  • 海とジイ

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    複数のフォローしている方のレビューに惹かれてチョイス。
    三人三様のジイの生き様。

    ■海神
    最期の命の炎を燃やすジイと、その思いを受け止めるひ孫。
    男と男の約束を果たそうとするひ孫の姿が健気。
    短い話でベタな作りだが、そこはかとなく佳い話。

    ■夕凪
    人生に区切りをつけようとする老医師と、彼に長く仕えてきた看護師さん。
    短い話の中に二人それぞれの人生がギュッと詰まって読み応えあり。
    言葉の端々に人生への諦観を感じさせる医師であったが、港での最後の姿に男としての矜持を見る。
    70代後半と48歳では恋愛話にはならないのだが、それでもなんだかメロドラマみたいな切なさが溢れる。3つの中ではこのお話が一

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    2024年06月15日
  • この世界で君に逢いたい

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    ネタバレ

    前世と現世の話。
    私は目に見えないものも信じるので、好きな話でした。
    大切な存在は大切に。
    好きな人には好きと伝えて、なるべく後悔のないようにしておきたいものですね。

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    2024年06月12日
  • リラの花咲くけものみち

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    ネタバレ

    獣医を目指す聡里の成長とともに読むのが楽しくなっていく。祖母のチドリみたいな人が身近にいて前向きに生きていると、自分も救われるんだろうな。前向きな言葉を口に出して誰かに伝えることってすごく大事だ。

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    2025年10月18日
  • 手のひらの音符

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    とても爽やかな感じのするお話しでした。
    子供時分の辛い思い出と現在が上手く繋がっていて、この後どう展開するのかと物語に引き込まれました。

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    2024年06月04日
  • 満天のゴール

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    序盤は考えの甘い奈緒に、自分勝手な夫と不倫相手、どうやっても満天のゴールに辿り着けそうもない登場人物にどんな物語になるのか不安になりながら読み進めました。

    全力で生き抜いた先に死があるのだとしたら、死は行きたことの証に違いない

    限界集落で死を迎える事を選択した老人が描かれますが、トクさんのように生きられたら幸せだろうなと思いました。

    物語を進めるためではありますが、涼介が10歳にしては出来すぎているのが少し気になりました。

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    2024年05月26日
  • わたしの名店

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    大好きなお店の一皿で、気分があがる! 自身にとっての「名店」と特別な一品を28人の作家たちが想いを込めて綴るエッセイ集。登場するお店の情報も掲載。『asta*』掲載を文庫化。データ:2023年10月現在。

    行ってみたいお店もちらほら。

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    2024年05月26日
  • 晴れたらいいね

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     日本赤十字社から戦地に派遣された従軍看護婦も、戦争末期のフィリピンの惨状も知らなかった私だったが、本書を読むに当たって、あまり影響がないと思われたのは(勿論、これを読んで興味を持つことはあると思うが)、本書で教えてくれる大切なことは、また別のところにあったからだと感じられたからである。

     平成生まれの看護師、「高橋紗穂」が夜勤中に見舞われた地震によって意識が遠退き、気が付いたら、1944年のマニラの地で倒れており、彼女の意識は紗穂のままであったが、その身体は、つい先程まで看護していた「雪野サエ」のものであり、当初紗穂は、何故こんなことになってしまったのかと悲嘆し、早く元の世界に還りたいこと

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    2024年05月18日
  • この世界で君に逢いたい

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    今まで読んできた一連の藤岡作品とは趣きが異なる作品でした。
    こういう物語も描けるんだという著者の新しい可能性を垣間見た感じです。
    作風が今までと異なるとはいえ、物語の中に引き込む展開や文章力は相変わらず非凡な限りで著者の懐の深さを改めて感じさせられました。
    後半残り50ページ、それまで抑えてたものが物凄いスピードでペットを飼ってる私の涙腺を一閃突きしてきました。
    さすがです。

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    2024年04月27日
  • 手のひらの音符

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    ネタバレ

    初めての藤岡陽子さんの本。

    どんな話か知らずに読み始めました。回想シーンはちょっと重くて辛くなる内容だったが、とても読みやすい文章で続きが気になり、久しぶりに夜更かしして一気読みしました。

    最後はハッピーエンドでよかった!ハッピーエンドの小説は、ご都合主義的な展開も多いが、このお話はご都合主義感はなく、それも良かったです。

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    2024年04月23日
  • むかえびと

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    おくり人は、有名ですが、「むかえびと」は、新鮮な言葉でした。その名の通りの仕事なのですが、実は、迎えるのも送るのも人にとって大きなイベントなのです。

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    2024年04月19日
  • トライアウト

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    人が頑張れる理由は、ゴールという終わりがあるから。この言葉が響きました。
    ゴールを目指して頑張りたい、ゴールを気持ちよく終われるように生きていきたいと、思ました。

    人の死というゴールまで、いくつも小さな目標とゴールを作ってたくさん自分の納得のいくゴールを作り続けたいな、

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    2024年03月31日