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Posted by ブクログ
再読。
以前よりは、かなり客観的に眺めていたとは思いますが、やはり辛い読書でした。
和恵の悪意に絡め取られ、翻弄された家族。
長い夫婦の時間があればこそ、夫の不義理に対して、恨みがあってもどこか許してしまう気持ちもあったのかもと、聡子の心根を想像する自分がいました。
家族に支えられ、自分の足で立ち上がった聡子の強さが、最後は章を受け入れたのだろうと思います。
幸せは自分しだいで増やせるものだと気づいた聡子のこれからを応援したいです。
2021/11/11
再読。
家庭を省みることなく仕事第一に生きてきた団塊世代の廉太郎。自分よりも人という我慢が習い症になっていた杏子。
この時代の夫婦では平凡で当たり前で、感情を素直に出せない様子が切なかった。
杏子の病状が進み、廉太郎が鎧を脱ぐが如く杏子に感情を見せるようになる姿に何度も涙し、妻として残していく夫が心配で、家事や近所付き合いなどを教えていく様に、同じ女として尊敬の念を覚えました。
家族のお別れの時に、互いの尊厳を尊重し、その時を迎えることが出来る、そんな時間をもてたらいいなと私も望みます。
Posted by ブクログ
最初は重くて気が滅入る…と思っていたが徐々に好転。心に残るセリフもあった。
自分の人生のダイジェストを辿った時に、必ずその場にいる人間が家族。確かにそうだと思ったしそうでありたい。そう思うと少し優しい気持ちになれる気がする。
以下は沁みた部分の引用。
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「家族になった人間とは、いろんな局面を共有できる凄さがあるぞ。人生においてこれ以上嬉しいことないっていう局面 とか、これ以上ないっていう悲しい局面とか。自分の人生のダイジェストを辿った時に、必ずその場にいる人間ってのは貴重だぞ」
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もしかすると、苦しみの量というのは、誰にも一定なのではないだろうかと。幼い頃に母親を失った優子の苦しみ、若くして妻を失った信一の苦し み、高齢の両親が離婚した香織の苦しみ・・・・・・。苦しみのない人生などなくて、貧困や病気や介護や孤独や不妊や育児・・・・・・人には言わないけれど、人の前では笑っているけれど、その人にしかわからない苦しみが存在する。自分はその苦しみがこれまで少なかったのかもしれない。だから今少し、その苦しみがやってきたような気がする。
でも、幸せの量は一定ではないのだと確信している。幸せは自分しだいで増やせるものだと聡子は気づいた。
「不幸せの量はみんな同じ。幸せの量はその人それぞれ」
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