藤岡陽子のレビュー一覧

  • 青のナースシューズ

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    男の子が看護師を目指すお話。とにかくすごい家族のためにがんばっている主人公。意思が強くて、まっすぐな青年。彼だけでなく、看護学校の友達、看護の実習などよく描かれていて自分もそのクラスの一員のように感じるくらい一気読みしました。患者さんとの出会い、お父さんの場面は、涙が止まらなかったです。

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    2026年08月12日
  • 青のナースシューズ

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    主人公は小6の時に事故で父を亡くし、その事故で弟は足に障害をおった。加害者は保険に入っておらず補償はなし。専業主婦だった母が働きに出て、兄が母と弟を支えてきたが、兄のヤングケアラーについては、ただ耐え凌ぐしかない状況に心が痛かった。
    私の好きな藤岡陽子作品ではないのかも...と思っていたが、やはり最後は涙が出て止まらなかった。
    晴道を目覚めさせた、緑色の影は、緑の意味に気付いた時には涙が溢れていた。青のナースシューズはそうだろうなと分かっていても涙腺崩壊。

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    2026年08月11日
  • 青のナースシューズ

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    幼い頃の交通事故で父を亡くし、弟も車椅子で生活するように。
    母がシングルマザーとして働き出したため、主人公の成道がヤングケアラーとして家事や弟の面倒をみる毎日が続く。
    そんな中、特待生として看護学校へ進む成道。
    そこで出会った仲間や教師、実習先の担当の患者達との触れ合いの中で、悩みもがきながらも看護の意義を学び感じていく物語。

    長男の親友が男性看護師として新生児科で働いていて、彼もこんなにたくさんの実習と勉強を積み重ねていたんだなと感無量。
    成道みたいに、男性は嫌だと拒否された事もあったのかな。
    うちの三男は重度障害児でしょっちゅう入院するけど、基本同性ケアで、それを嫌だと思った事ないなぁ(体が大きくなると、男性看護師さんの力強さが安心できる。排泄ケアも同性だと抵抗がないし)。
    女性だからできることもあるし、男性だからできることもあるよね。
    それぞれの良さを、病棟で発揮できるとよいな。
    全国で8%しかいないという男性看護師。
    彼らに続く人が多くなる事を願います。

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    2026年08月10日
  • 金の角持つ子どもたち

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    ネタバレ

    start 2026.8.8 finish 8.10

    自分の経験と似てることって、読むスピードが自然と早くなるね!
    2日だ読んじゃうなんてびっくりだ!

    <あらすじ>
    中卒であることがコンプレックスの菜月。私立中学を合格したい夢をもつ息子に影響されはじめ……?

    トレセンに落ちた俊介が、塾に通って中学受験をしたいと言い始める。

    p18 「おれ、中学受験がしたいんだ」

    p36 夫婦の会話がリアル。自分が働きに出て、俊介の塾の費用を稼げばいいと思うが、これから小学校に上がる美音は、学校が終わったらまっすぐおうちに帰りたいという。それを聞いたときの浩一と菜月の会話。

    俊介、自分の夢を言わない強さ、すごいな。
    夢が何かを言わないから、何だろうと気になって、次を読もうと思う。

    p64 俊介「加地先生がいつも言うんだ。頑張る子どもの頭には、金の角が生えてくるんだって」

    p69 自分の知らない話がきけて(保育士になるには専門学校とかいかなくてよくて試験を受ければよい)専業主婦じゃなくて、外に出てよかったと思う

    菜月は純粋だと思う。p72 「思いがけず花束をもらったかのようだった」

    p86 俊介「お母さんさぁ、いまから夢を持てばいいじゃん。お母さんのやりたいこと、なんかないの?」

    p115 加地先生「自分史上最高に頑張る五日間を過ごすように」

    p119 倫太郎「俊介、下剋上だよ」 いいやつだな。

    p129 「聴覚を共有できるロボットをつくりたい」

    p136 「最近は高卒認定試験というものに合格するため、美音を寝かした後に勉強もしている」

    p175 「これまでとは違った景色」が少しだけ見えるようになってきたのかもしれない。

    p177 (A組に昇格したあと)一番後ろの左端に用意されていた俊介の席からは、A組のみんなの背中がとてもよく見えた。(夏合宿のホテルで組み分けされたあと p119 と逆 ホワイトボードが遠かった。ここからだとみんなの背中しか見えない。あとどれだけ努力すれば、自分の前に座るやつらに追いつくのか。果たして追いつくことなど可能なのか。嫌でも視界に入ってくる、いくつもの背中に目をやる)

    <キャッチフレーズ>
    金言が散りばめられた、夢を追いかけている人に勇気をくれる一冊

    周りの大人もいい人がいる。
    こっそり志望校を変えたいと言いに来た父親や、中学受験を否定する豊田先生などもいるが。
    加地の父親は痴人に弟直也のことを「親が甘やかすから、いくつになっても子どもが自立しないのだ」と忠告され、無理にでも子どもを家から出すべきだ、と言われてそれを実行してしまうと、直也は自死を選んだ。
    加地先生は、いい意味で力が抜けていていい。
    加地先生が、弟直也の面倒を見なかった自分を許せなくて中学受験の講師をしているように、俊介は自分のせいで美音が先天性の難聴になった自分を許せなくて中学受験に挑もうとしている。「自分を許せない」って何かをする動機だったりするよね。

    <登場人物の年齢>
    加地36歳
    直也(加地の弟)33歳 中学で兄のように勉強ができず13歳で社会と断絶
    猿渡28歳

    <キーワード>
    中学受験 自信 夢 勇気

    <どんな人におすすめ?>
    ・中学受験を控えるお子さんを持つ方
    ・育児中の方
    ・家族モノが好きな方
    ・教育関係の職業の方
    ・人の本気は美しい
    ・かつて受験を経験した大人の人

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    2026年08月10日
  • 青のナースシューズ

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    看護師を目指す男子学生の成道。
    事故で歩けなくなった弟の面倒をみながら、看護大学の実習などに奮闘する。
    看護学校のプログラムの大変さを実感する。
    実習で巡り会った患者さん達との心の通い合いなど、ぐっとくる場面が多かった。

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    2026年08月08日
  • 海とジイ

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    ジイから言わせれば、まだ若い!と言われそうだが、だんだん自分がどう生きてどう終わるかみたいなことを、漠然と考えだしたところ。様々な経験をしたジイが話す力は計り知れない。恩着せがましいところが一切ないところが、自然と聞く耳をもたせるのかもしれない。

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    2026年08月04日
  • きのうのオレンジ

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    まだ30代、これからっていう時にがん宣告。人並みに頑張ってきて特にこれと言って得意なことがあるわけでもないけど、ただ平凡に普通の暮らしをしてただけなのに、なんで僕んだろうって絶望するシーンが辛すぎた。登山で遭難したことで、懸命に生きることを再び思い起こして、恭平や泉と共に必死に生き抜く遼賀の姿に感動した。
    そして遼賀の人を思いやる優しさ、最後までずっと自分より他人を大切にできる心に愛を感じてじんときた。

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    2026年08月03日
  • 青のナースシューズ

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    涙無しでは読めないので注意です。
    人は頑張った分だけ強くなれる、と作中で何度か出てきて、主人公も周りの友人たちもそれぞれ頑張って少しずつ強くなって行くという内容はもちろん理解でき、感動的でした。でも、私はヤングケアラーなど、子供が子供としていられる大切な時期を親によって奪われる話がどうも許せなく、今回は特に親の身勝手さが露骨過ぎてそれが気になりすぎて読後感が悪かった。

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    2026年08月02日
  • リラの花咲くけものみち

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    ◼️ 藤岡陽子「リラの花咲くけものみち」

    ドラマシーズン2あるそうで嬉しい。獣医を目指す女性・聡里の北海道での奮闘・成長。

    藤岡陽子氏は「手のひらの音符」が少しチクチクする感触だったのでやや暗い物語を書く人なのかも、というイメージがあった。ドラマを先に観て、SNSのやりとりでお互い「ドラマを観て椋鳩十「大造じいさんとガン」という作品が残雪という登場人物の名前の由来になっているから読んでみた、という話で盛り上がり、原作もぜひ読んで、と薦められていた。帯でドラマのシーズン2があると知り、楽しみにしている。

    岸本聡里は小学生の頃実の母親を亡くし、継母が愛犬を嫌い処分するのを恐れて不登校に。15歳で祖母チドリの家に引き取られる。祖母の勧めで北海道・江別にある北農大の獣医学部に進学する。憧れを実らせた形だったが、実習期間の馬の出産で母馬を救うためのショッキングな措置にパニックを起こし、大学をやめる気持ちで東京のチドリのもとへ帰ってしまうー。

    聡里は山田杏奈、最初はソリが合わなかったが後に親友となる綾華に當真あみ、同期で鳥の研究に入れ込む残雪が萩原利久、先輩で初恋の人・一馬は佐藤寛太、その恋人に石橋静河、チドリは風吹ジュン。それぞれ想像しながら読んだ。北の大地に若く爽やかなキャストは好感度大。

    正直を言うと・・主人公の不幸な家庭環境、というのは最近の小説で多いなあ、軽いなあという感覚を持っている。しかし重要な意味を持つチドリとの関係性は、優しさと厳しさが相まって微笑ましく、そして哀しく、リアルさもある。

    北海道の、本州とはまったく違った土地柄と、牛や馬などの大動物を育てる農家の環境、伴侶動物とされるペットへの人間の接し方を丹念に描き、その中で成長していく聡里。様々な考え方や態度、立場が盛り込まれている。知的好奇心が刺激され、思い入れも入り、北への憧れもあり、読み込んでしまう。

    説得力のあるベースを積み重ねていて、主人公が自分の道を定める場面では、分かっていたけどやっぱり感動した。チドリや綾華、残雪ら心を許せる友人たちとの会話も軽妙でいて温かく、各シーンも絵が浮かぶように書かれてもいて、工夫を感じる。

    口数も少なく、引っ込み思案、頼りなかった聡里の、本当の意味での"巣立ち"。読む大人はアオハル時代の自分を回顧し、大人への階段を昇る自分の姿、将来へ踏み出した時のことを思い出すのか。北の大地への憧れと、動物たちの息吹、生きる熱と死、溌剌とした若者たち。多くの要素が魅力的な小説世界を組み上げている。

    ラスト、6年後のエピローグ。読後感が良い。ドラマは原作から少し飛躍しているようだが、それでも楽しみだ。小説も2をぜひ書いてほしい。

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    2026年07月30日
  • きのうのオレンジ

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    遼賀と恭平は15歳の時に遭難し、死を意識する
    そして33歳になった遼賀 病に倒れながらも、生きること 生き切ることを決意する
    死に向き合い自分は自分らしく生きたと受け入れていく また、家族や友人、自分と繋がっている人と共に
    … 誰でも生まれて、生を終えていく 遼賀のように自分の生き方を肯定できるだろうか
    本音は、治験の医師の説明は残念 本来の目的は治療じゃなくても、目の前の患者には効果の効果を期待する意味があることをはなしてほしかったし、遼賀にはもっとモッも生きて欲しかった  今おなじように病と戦っている人に希望を与えて欲しかった  わたしにとっては辛い結果だった

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    2026年07月29日
  • 晴れたらいいね

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    敗戦前の占領地の悲惨な状況が、読前の印象を裏切るぐらい至極具体に描かれていたと感じた。主人公の明るさといかなる状況でも自分を通すところも共感。戦争文学としてもいい本だと思った。

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    2026年07月28日
  • きのうのオレンジ

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    33歳の遼賀は胃がんの告知を受け絶望する。
    病院で偶然会った看護師の矢田泉、弟の恭平、故郷の母と祖母に支えられ、闘病生活が始まる。
    自分の余命をどう過ごすか、やり残したと思うことは何か、誰に何を伝えたいか、遼賀と一緒に考えさせられる物語だった。

    12歳の時に父親と兄弟で登った冬山で、遼賀は父に買ってもらったオレンジ色の登山靴を履いていた。
    故郷の風景が夕日にに染まる様もオレンジだった。
    オレンジ色って温かさや希望を感じさせる。

    矢田さんが最後に、遼賀と自分が再会した意味ってなんだろうと悶々とする。
    きっとお互いにとって出会いそばにいることが必要だったんだよと私なら言うかな。
    生まれ変わったら、今度こそ二人で幸せになってほしい。
    短い人生でも、家族に支えられ、人に感謝して逝けることは幸せなことだなあ。

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    2026年07月23日
  • いつまでも白い羽根

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    この方の描くお話は、どの作品も必ず自分の心の深いところに刺さる言葉がある。
    また違う作品を手に取りたいと思わせてくれる作家さんです。

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    2026年07月21日
  • わたしの名店

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    作者名のラインナップの、朝井リョウ目当てで手に取った。安定の、早稲田学生ライフの片鱗が伝わるクオリティ。
    でもどの文章も、地方民の自分が読んで「あー、観光目的じゃなくこの本に出てくる料理目的でそのお店行ってみたい!」と思える店+料理紹介で、軽い気持ちで手に取って想像以上の満足度が味わえる一冊だった。

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    2026年07月19日
  • 春の星を一緒に

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    ネタバレ

    看護師として働きながら小説も執筆
    流石に詳しい
    医療小説は、死と隣り合わせの為人が亡くなるシーンが有り
    その人の人生を考えると泣けてしまう。
    シングルマザーの看護師が一人息子を抱えながら緩和ケア病棟で賢明に働く姿は共感出来る。
    息子が医療の世界を目指すのも必然だと思う。
    本当に駄目な人間も登場してくるが、素直に怒りを表現するのは清々しい。医師、親等周りの人間への感謝がある人には幸せになって欲しい。

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    2026年07月18日
  • おしょりん

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    辛抱強い根性のある人たちだなーと。
    末吉の女が初めて眼鏡をかけた時のシーン、自分が初めてコンタクトをつけたときと通ずるものがあってこんなに世界はクリアなんだと思ったからめっちゃわかるなー

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    2026年07月12日
  • 手のひらの音符

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    人が誰かを思いやる気持ちを、それぞれの性格が表れた行動として描いているところがとても良かった。同じように相手を大切に思っていても、寄り添い方や支え方は一人ひとり違う。その違いが、説明ではなく、何気ない振る舞いや言葉、長く残る物を通して自然に伝わってくる。登場人物たちはそれぞれ異なる事情や不器用さを抱えながらも、自分なりの方法で誰かを守ろうとする。その優しさが押しつけがましくなく、一つ一つの場面に温かさを残していた。読み終えたあとにも、人を思う気持ちの形が静かに心に残る、とても良い物語だった。

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    2026年07月12日
  • 金の角持つ子どもたち

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    ネタバレ

    最終章は涙なしでは読めませんでした。電車の中で読んでいなくて良かった、と思ったくらい、読み進めていくうちに泣いてしまっていました。急に小学校6年生の春にサッカー辞めて中学受験をしたい、と言い出した俊介を、わたしも読みながら、最初は俊介のお父さんと同じように思っていました。どうせ飽きたらやめるんだろうなぁ、と。でも、いつになっても投げ出すことなく、寝る間も惜しんで勉強している姿にいつの間にか俊介を応援している自分がいました。なので結果は残念だったけど、努力を一回経験した子は、この先の人生でどんな局面に立たされても諦めることはないのだろうな、きっとこの先の俊介の人生は素敵に輝くのだろうな、と思いました。中学受験って受かちなた、落ちたの結果よりも、そこまでのプロセスが一番大切なんだな、と気付かせてもらえた小説でした。

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    2026年07月11日
  • 海とジイ

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    自分に残せるものは何か。
    決して物ではなく自分が生きてきた様だったり、これからを生きゆく者に託す希望だったり。
    よくある病気を抱えた人から託されるものではなく、人生を歩んできた日常の中にいる、ひとりのじいさんからだ。
    ゆったりと流れる島の時間と海の生活が共にあるおかげで、読んでる側もゆったりとできる小説。
    人生100年。そこまで行けるかはわからないけど、自分が残したいと思えるものは何なのか。
    それはその時にならないとわからないが、今を生きる上で無限ではない有限の時間を大切にしたいと思った。

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    2026年07月07日
  • きのうのオレンジ

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     限られた時間の中で紡がれる、いのちの尊さと絆を辿る物語。自分の大切な人たちを想うことの愛おしさや、生きる意味を深く問いかけてくる。

     心の繋がりの深さは一緒にいる時間の長さだけではないし、大切に感じられる瞬間は今だけとは限らないんだよなぁ。

    「一日生きることは、一日を丁寧に積み重ねることなんだよ。」人はみんな必ず死ぬときがくる。不可避だからこそしっかり生きたいと感じた。

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    2026年07月04日