藤岡陽子のレビュー一覧

  • 金の角持つ子どもたち

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    ネタバレ

    自分の夢に向かって勉強する息子、その夢を応援するためにパートにでた母と手取りを上げるために部署異動をした父、兄の希望を叶えるために学童に通う妹。家族で協力している時に、自分たちの勝手な価値観を押し付け、塾通いを否定する祖母と教師。時代遅れでビックリする。

    金の角とは?
    頑張る子どもの頭には金の角が生えてくる。
    そして、その角は子どもの武器になる。
    妹の難聴が自分のせいだと思い、妹の為に頑張らないとと自分を奮い立たせて挑む中学受験。
    結果は不合格だったが、学ぶ楽しさを知った彼はへこたれる事なく、高校受験では第一志望に合格。

    塾は勉強の意味と楽しさを知るところ。
    塾講師にとっては勉強を教える楽

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    2026年05月12日
  • 金の角持つ子どもたち

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    中学受験というものは、地方暮らしの私には1ミリも考えたことがなかったけど、小学校にして登るべき山の高さに驚いた。スポ根のような世界だった。

    主人公の俊介であるが、最初は母の目線で語られ、後半は、塾講師の加地の目線で物語が語られていく。
    加地のバックグラウンドが、とても考えさせられた。
    泳ぎ方を知らずに海に放り出される子供、という表現がとても印象に残っている。

    親として、泳ぎ方を教えてあげる責任を果たさなればいけないと強く思った。

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    2026年05月10日
  • 手のひらの音符

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    長い長い愛の物語でした。切なくもどかしいお話だけど、この結果が一番良かったのかな。結末を語らない余韻も良かった。

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    2026年05月06日
  • 金の角持つ子どもたち

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    金の角を持つ子どもたちは確かにいると思う。
    でも金の角が生えるのは子どもだけではなく、年齢に関係なく何かの目標に向かって真摯に取り組む人に生えるものなのかもしれないと思わせてくる本でした。

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    2026年05月05日
  • 満天のゴール

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    リアルな医療小説は、生きるとは苦しむことであることが実感としてとても身に沁みる。
    生きていると、欲は尽きないし、妄想を繰り広げて不安になるし、自分は悪いことしてないのに責められたり、誰も悪くないのに衝突したり...
    全てが思い通りになることはない。
    本作主人公のように、理不尽に身を襲われるのも人生である。そして自身を責めてしまうのも。

    それでも...人との関わりの中で生まれる、
    「誰かを想う気持ち」って素敵やなと思う。
    人生は苦しいからこそ、素敵なことが尊いと思える。

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    2026年05月03日
  • きのうのオレンジ

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    なんのために生まれて、なにをして喜ぶ。
    答えられないなんてそんなのは嫌だ!
    ゆっくり命と向き合える作品でした。

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    2026年04月30日
  • わたしの名店

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    テーマごとにお気に入りの店ととっておきの一皿、それにまつわるエピソードがまとめられた1冊。
    大好きな作家の澤村伊智が寄稿しているというので読んだ。澤村伊智、なかなかエッセイなどは書かないので……。
    タイトルの通り、書き手がこよなく愛する料理のことを書いているのと、そうに至ったエピソードがあり、読んでいて楽しかったし料理の描写がおいしそう。お腹すく。
    前後で読んでいた本がわりと重めだったからいい息抜きになった

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    2026年04月29日
  • 手のひらの音符

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    服飾デザイナーの水樹が勤めるアパレルメーカーが、経営難からアパレル部門を閉めることになる。
    デザイナーの物語かと思いきや、話は幼少期に遡り、現在と過去を行ったり来たりする。

    水樹と信也たち兄弟の過去の話は、心がギュウっと締め付けられるような切ない気持ちになる。
    藤岡さんは『青のナースシューズ』でもそうだが、弟を守る兄が強くて優しくて泣けてくる。
    信也と水樹が小学6年生のとき、3年生の弟の悠人が、同級生にカメ虫を口に放り込んでいじめられ、信也が駆けつけていじめっ子を1人ずつ殴ったことがあった。
    いじめっ子の親たちが家に押しかけて信也と母を責めるが、信也は怯むことなく、自分の口にカメ虫を放り込ん

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    2026年04月28日
  • 海とジイ

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    緩やかに登場人物がつながっている物語

    『不思議なことに、歳を重ねれば重ねるほど、頭に留まる記憶は少なくなってくるもんでな。』

    記憶の中で強く残っている記憶が、その人の人生の中で重大なエピソードなどだろう。

    私のジイはどんな記憶が残っていたのだろうか。
    ジイともっと会話をすれば良かった。
    ジイが生きた世界の話が聞きたい。
    もう、祖父とは会話ができないけれど、父とは会話ができる。
    父と話がしたくなった。

    胸がギュッと締め付けられたり、温かくなったりしました。

    海は色々な顔をみせてくれる。
    そして、多くの人からの声を受け止めたりもしているのだろう。


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    2026年04月28日
  • 森にあかりが灯るとき

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    ネタバレ

    リアルな介護現場の話だなと思う。
    「もし、今の会社をクビになったら。。」という不安を払拭するために、介護福祉士実務者研修を受講したのだが、結局、自分はまだ介護業界ではないところにいる。
    研修で出会った方々とは今も繋がっており、研修から3年、すでに何人かが職場を離れている現実がある。

    つい最近、緩和ケア病棟や、在宅医療が舞台の本を読んだ。
    その中でも言われていたのが、「最期まで自分として生きる」こと。
    延命治療は、治療をして元気になるならば必要だろうが、最期を迎える線上にいるものには、苦痛ではないだろうか。
    まあ、その方の家族として考えると、やはり、親はいつまでも元気でいてほしいよね。

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    2026年04月26日
  • 満天のゴール

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    辛いこと別れがあっても、それはその先の誰かに繋がってる。
    ゴールが幸せならばいいよね。

    奈緒の息子、涼介くんがめちゃめちゃ良い子。

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    2026年04月25日
  • 春の星を一緒に

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    はん借り本
    身につまされた。気がまわる、気をつかう、優しい彼たちは育す環境を選べない。でもあるがまま受け入れるしかない、ではなく決めていく。見守る男性たちはみな、傷を持ち、それを育てる、私の知る彼も、そうだった。
    危機感を持つ、経験した者の強さ、そこにつきる。情け無い男をつくるのもまた環境とも言えるか

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    2026年04月23日
  • 春の星を一緒に

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    予想通りの結末。「死は決して敗北ではない。懸命に生き抜いた先のゴールとして幸せな死があり、その死は残された者にとっての希望になる。」

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    2026年04月19日
  • 金の角持つ子どもたち

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    同じ中学受験を描いている「翼の翼」のレビューで、こちらの本を薦めている方がおり手に取りました。
    「翼の翼」では大号泣しましたがこちらは割とさらっとした描写で、ほろり、という感じでした。

    倫太郎や俊介が6年生春というおそすぎる入塾にも関わらずA組に駆け上がっていった時、その裏では4年生から頑張り続けて途中で息切れしてクラス落ちして泣いている子がいるのだろうと、ついつい考えてしまいました…。

    また、この1年の母親の体力精神力金銭的な負担はものすごいものだったろうに(専業主婦から仕事受験生の母1年生の壁の何重苦… 普通に考えて勉強する時間ないでしょう)、さらっと乗り切っているように見えてなんだ

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    2026年04月19日
  • 春の星を一緒に

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    三年前
    兄が癌で亡くなった事を思い出し
    少し辛くなりながら
    兄は兄らしく最後まで生きたのだと思えた

    涼介がすごくピュアで
    頑張って子育てしたねと主人公に言ってあげたくなります

    後涼介が先生に伝えた言葉
    身近に同じ事言われた人がいます
    男手一つで育てた息子に
    奥さんは30代で脳腫瘍で亡くなったんだけど

    様々な人生と重なる話しでした

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    2026年04月12日
  • いつまでも白い羽根

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    何方かの感想を見て気になっていたお話。
    望んで入ったわけではない看護学校での学びと出会い。

    瑠美は賢くて卒ないけど、人に対して決して器用ではない。むしろ相当不器用。特に恋愛。私は親友にはなるのは難しいかも。斜に構えていそうで実は真っすぐすぎて、それを受け止める正しさを芯に持っている人じゃなきゃ常に向き合うのは怖くなりそう。

    ただ、絶対的にブレることのないという信頼感。遠野さんや出会った患者さん達、千夏はそこに安心出来ていたのかなと思う。千夏をはじめ、周りの人達や患者さんとの関わりで彼女も変化していく。

    答辞も良かったし、変わりつつも、最後までらしい終わり方もよかったです。

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    2026年04月12日
  • 春の星を一緒に

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    ストーリーとしては予想通りという感じだったが、緩和ケアの重要性について考えるきっかけになった。「亡くなる瞬間まで、人は幸せを感じることができる」と信じたい。

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    2026年04月11日
  • 森にあかりが灯るとき

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    なかなかに辛い介護の現場を、それでもあかりを灯そう、希望を見つけようとする物語。
    看護師経験のある作者だけに、リアルな介護の現場が伝えられているように思う。

    『ここまで介護職員を責め立てるのなら、もう二度と、自分の家族やあなた自身が施設に入ることはないですよね』
    プロローグから重い。

    本編で登場する特養スタッフたちは、元お笑い芸人の星矢、二児の母の古瀬、何か信念を感じさせる医師葉山や施設長福見など皆レジリエンスが高そうなのだが、徐々に疲弊し、肉体的、精神的に追い詰められていく。
    それでも介護職に就く意味を考え、希望を探る。
    介護の問題を少しだけ自分事として考えることができました。

    藤岡陽

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    2026年04月11日
  • むかえびと

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    単行本『闇から届く命』で既読。助産師の有田美歩には小児麻痺で亡くなった姉がいる。勤務先のローズ助産院のゴタゴタがリアル。看護師で助産師だと中絶のときの処置もある、仕事と割り切るには辛いだろうな。その一方、出生前診断する時代ならではの助産師のカウンセリングをしたり。産まれて幸せになれるかどうかを決めるのは親じゃなく子ども本人。親が自分のために子どもを産む訳ではない、そうだけど赤ちゃんは何年も育てないと本人で幸不幸を感じるところまでいかない。幸せのツールではないけど、産む以上子どもに幸せになってほしいと願う人しか出産してはいけないだろうな。出生前診断がパーフェクトではないしそれ以降元気にいられる保

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    2026年04月08日
  • 満天のゴール

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    「人は必ず死ぬ」死というものをネガティブに考えてしまうが「人は一生に一度しか死ねない」というセリフに、大げさに言うと死の捉え方が変わった。一度だけの死をどう迎え、どんなゴールにするか。今をもっと大事に生きないといけないと思えた。

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    2026年04月02日