藤岡陽子のレビュー一覧

  • 森にあかりが灯るとき

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    リアルな介護現場の話だなと思う。
    「もし、今の会社をクビになったら。。」という不安を払拭するために、介護福祉士実務者研修を受講したのだが、結局、自分はまだ介護業界ではないところにいる。
    研修で出会った方々とは今も繋がっており、研修から3年、すでに何人かが職場を離れている現実がある。

    つい最近、緩和ケア病棟や、在宅医療が舞台の本を読んだ。
    その中でも言われていたのが、「最期まで自分として生きる」こと。
    延命治療は、治療をして元気になるならば必要だろうが、最期を迎える線上にいるものには、苦痛ではないだろうか。
    まあ、その方の家族として考えると、やはり、親はいつまでも元気でいてほしいよね。

    0
    2026年04月26日
  • 満天のゴール

    Posted by ブクログ

    辛いこと別れがあっても、それはその先の誰かに繋がってる。
    ゴールが幸せならばいいよね。

    奈緒の息子、涼介くんがめちゃめちゃ良い子。

    0
    2026年04月25日
  • 春の星を一緒に

    Posted by ブクログ

    はん借り本
    身につまされた。気がまわる、気をつかう、優しい彼たちは育す環境を選べない。でもあるがまま受け入れるしかない、ではなく決めていく。見守る男性たちはみな、傷を持ち、それを育てる、私の知る彼も、そうだった。
    危機感を持つ、経験した者の強さ、そこにつきる。情け無い男をつくるのもまた環境とも言えるか

    0
    2026年04月23日
  • 春の星を一緒に

    Posted by ブクログ

    予想通りの結末。「死は決して敗北ではない。懸命に生き抜いた先のゴールとして幸せな死があり、その死は残された者にとっての希望になる。」

    0
    2026年04月19日
  • 金の角持つ子どもたち

    Posted by ブクログ

    同じ中学受験を描いている「翼の翼」のレビューで、こちらの本を薦めている方がおり手に取りました。
    「翼の翼」では大号泣しましたがこちらは割とさらっとした描写で、ほろり、という感じでした。

    倫太郎や俊介が6年生春というおそすぎる入塾にも関わらずA組に駆け上がっていった時、その裏では4年生から頑張り続けて途中で息切れしてクラス落ちして泣いている子がいるのだろうと、ついつい考えてしまいました…。

    また、この1年の母親の体力精神力金銭的な負担はものすごいものだったろうに(専業主婦から仕事受験生の母1年生の壁の何重苦… 普通に考えて勉強する時間ないでしょう)、さらっと乗り切っているように見えてなんだ

    0
    2026年04月19日
  • 春の星を一緒に

    Posted by ブクログ

    三年前
    兄が癌で亡くなった事を思い出し
    少し辛くなりながら
    兄は兄らしく最後まで生きたのだと思えた

    涼介がすごくピュアで
    頑張って子育てしたねと主人公に言ってあげたくなります

    後涼介が先生に伝えた言葉
    身近に同じ事言われた人がいます
    男手一つで育てた息子に
    奥さんは30代で脳腫瘍で亡くなったんだけど

    様々な人生と重なる話しでした

    0
    2026年04月12日
  • いつまでも白い羽根

    Posted by ブクログ

    何方かの感想を見て気になっていたお話。
    望んで入ったわけではない看護学校での学びと出会い。

    瑠美は賢くて卒ないけど、人に対して決して器用ではない。むしろ相当不器用。特に恋愛。私は親友にはなるのは難しいかも。斜に構えていそうで実は真っすぐすぎて、それを受け止める正しさを芯に持っている人じゃなきゃ常に向き合うのは怖くなりそう。

    ただ、絶対的にブレることのないという信頼感。遠野さんや出会った患者さん達、千夏はそこに安心出来ていたのかなと思う。千夏をはじめ、周りの人達や患者さんとの関わりで彼女も変化していく。

    答辞も良かったし、変わりつつも、最後までらしい終わり方もよかったです。

    0
    2026年04月12日
  • 春の星を一緒に

    Posted by ブクログ

    ストーリーとしては予想通りという感じだったが、緩和ケアの重要性について考えるきっかけになった。「亡くなる瞬間まで、人は幸せを感じることができる」と信じたい。

    0
    2026年04月11日
  • 森にあかりが灯るとき

    Posted by ブクログ

    なかなかに辛い介護の現場を、それでもあかりを灯そう、希望を見つけようとする物語。
    看護師経験のある作者だけに、リアルな介護の現場が伝えられているように思う。

    『ここまで介護職員を責め立てるのなら、もう二度と、自分の家族やあなた自身が施設に入ることはないですよね』
    プロローグから重い。

    本編で登場する特養スタッフたちは、元お笑い芸人の星矢、二児の母の古瀬、何か信念を感じさせる医師葉山や施設長福見など皆レジリエンスが高そうなのだが、徐々に疲弊し、肉体的、精神的に追い詰められていく。
    それでも介護職に就く意味を考え、希望を探る。
    介護の問題を少しだけ自分事として考えることができました。

    藤岡陽

    0
    2026年04月11日
  • 春の星を一緒に

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    シングルマザーで看護師の奈緒が、高校生の息子涼介との生活、父の死、兄との確執を経て、涼介の進路を考え、東京の緩和ケア病棟で働き始める。両親がいればできることでも片親では諦めざるを得ないことも多く、それを子供が察して振る舞うことで、親(奈緒)が甘えたり、自覚しない姿に最初はムカついたが、周りに耕平や三上先生などの頼れる存在がいて良かった。『春の星を一緒に』という言葉が初めて出た瞬間に温かな終わりが想像できて、微笑ましい気持ちで最後まで読めた。前作があることを知らずに読んだので、前作も読んでみる。

    0
    2026年04月09日
  • むかえびと

    Posted by ブクログ

    単行本『闇から届く命』で既読。助産師の有田美歩には小児麻痺で亡くなった姉がいる。勤務先のローズ助産院のゴタゴタがリアル。看護師で助産師だと中絶のときの処置もある、仕事と割り切るには辛いだろうな。その一方、出生前診断する時代ならではの助産師のカウンセリングをしたり。産まれて幸せになれるかどうかを決めるのは親じゃなく子ども本人。親が自分のために子どもを産む訳ではない、そうだけど赤ちゃんは何年も育てないと本人で幸不幸を感じるところまでいかない。幸せのツールではないけど、産む以上子どもに幸せになってほしいと願う人しか出産してはいけないだろうな。出生前診断がパーフェクトではないしそれ以降元気にいられる保

    0
    2026年04月08日
  • 満天のゴール

    Posted by ブクログ

    「人は必ず死ぬ」死というものをネガティブに考えてしまうが「人は一生に一度しか死ねない」というセリフに、大げさに言うと死の捉え方が変わった。一度だけの死をどう迎え、どんなゴールにするか。今をもっと大事に生きないといけないと思えた。

    0
    2026年04月02日
  • 春の星を一緒に

    Posted by ブクログ

    どうしたらこの患者さんに亡くなる瞬間まで幸せを感じてもらうことができるだろう…?理想をいくら語っても現実にはこれで良かったのだろうかって思う事はいくらでもある。
    同時に残された人は、その人がどんな思いでどんな風に亡くなったかでその後の未来が大きく変わってくる。

    祖父と過ごした楽しかった日々の思い出を胸に孫は大きく育つ。
    40歳のシングルマザーのお母さんも何もしてやれる事はないと言いながらも、エンドノートで自分の生い立ちを書いて10歳の娘に託す。これが最期の子育て。これから30年、娘が一人ぼっちにならないように。お母さんはいつもあなたと共にいるんだよと。

    この小説にはただの綺麗事だけではない

    0
    2026年03月30日
  • 森にあかりが灯るとき

    Posted by ブクログ

    施設長の立場、看護師の立場、介護士の立場からそれぞれが理想と現実で揺れ考えさせられる

    介護の現場では介護される側本人にとって何がいいか、よりその家族が希望することに偏りがちである

    また施設にとっても理不尽な家族からの訴えなどの経験があると看取りも責任が伴い判断が難しい

    文章もボリュームがあり読み応えがある

    葉山のような理解のあるお医者さんに出会えると嬉しい

    ロボットができるところは働いてもらって介護士さんたちの負担が減ることを望む

    0
    2026年03月18日
  • いつまでも白い羽根

    Posted by ブクログ

    藤岡陽子デビュー作。
    主人公の瑠美は、父親が体調を崩して会社を辞めた事もあり、大学受験を諦めて、望みもしていない専門学校の看護学校に入学する。
    瑠美は悪いことは悪いんだと、つい本当の事をいってしまう。取り繕う事はせず、凛として、自分を貫いてしまう不器用な女性。
    いまの世の中、こんなにも、自分を貫いていけるのは難しい。その若さと潔さがすごく眩しく感じられる。作者の看護師としての経験が、生々しい現場の実感として、ひしひしと感じられる。

    0
    2026年03月17日
  • 満天のゴール

    Posted by ブクログ

    夫の不倫で離婚騒ぎとなり、奈緒は逃げるように実家のある京都府の丹後地方に10歳になる息子の涼介とともに帰ってくる。
    ペーパーナースだった奈緒は、地元の病院で働く事になる。病院で診療のほかに、地域の訪問診療を続ける三上先生と奈緒と涼介は知り合い、祖父の実家の近くに住む高齢者と仲良くなっていく。
    好奇心旺盛で、明るく、いい子の涼介と、トクさん、早川のおばあさんらとの交流が微笑ましい。
    病院でクダに繋がれて、長生きする事でなく、最後まで自分を持ち、人間として、生を全うすること。段々と当たり前なりつつあるが、そのためには、医療従事者の協力、信頼関係が欠かせない。

    0
    2026年03月15日
  • 金の角持つ子どもたち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    まさか泣くとは思わなかった。
    「努力をする人はかっこいい」と思える一冊。

    保育園児だった俊介は、クラスで風疹(ふうしん)をもらってしまい、それを妊婦だった母に移してしまった。

    それが原因でお腹にいた赤ちゃんは生まれつき難聴(耳が聞こえない)状態で生まれてきてしまった。

    俊介は親たちの話を偶然聞いてしまい、妹が耳を聞こえないのは自分のせいだと激しく後悔する。

    将来はロボットを作って、妹のように耳が聞こえない人を助ける人になりたい。

    そうやって、懺悔とも贖罪とも取れる感情から自分自身を追い込み、大好きだったサッカーを辞めて塾に行きたいと親に懇願する俊介。

    親も驚くが、その理由を俊介は決

    0
    2026年03月14日
  • いつまでも白い羽根

    Posted by ブクログ

    ちょっと勘違いしてて…看護師さんのお仕事小説かと思いきや、看護師さんを目指す看護学校でのお話でした。
    都内の具体的な地名が沢山出てくるので…モデルになっている学校や大学病院があるのかと調べてリアリティを感じながら読むことができました。
    あとがきで著者のプロフィールが紹介されていたのですが…実体験に基づく内容と知り、納得感がより一層深まりました。
    舞台となる看護学校は女性だけの学校なのでしょうか?いろいろな経験・人生を歩んでこられた方が集まっているので、妬みや嫉みが渦巻いていて…そんなにお互いに足を引っ張らなくてもよいではないかと心配になる世界。
    主人公の瑠美は望んで、看護学校に進学したわけでは

    0
    2026年03月08日
  • 手のひらの音符

    Posted by ブクログ

    過去と現在が交錯して進行していく。
    主人公の水樹は45歳独身。勤めている服飾会社がアパレル業界から撤退することになる。
    物語は過去に遡り、水樹の幼少期から同時進行で進んでいく。水樹は同じ団地に住む同い年の信也らの兄弟といても一緒だった。信也たち兄弟との記憶が次々と甦る。
    高校生のとき、自分の進路、将来の道を示唆してくれた大切な恩師が病床にあると聞き、水樹は見舞いにいく。
    自分がこれからどう人生を歩んでいくべきなのか、迷いながらも、過去の自分、友人達から、生きていく力をもらい、力強く歩き出していく。

    0
    2026年03月07日
  • むかえびと

    Posted by ブクログ

    ローズ産婦人科病院で助産師として働く美歩は、キャリア6年目。
    産婦人科の過酷な現状の中で、生まれてくる命だけではなく、失われる命も目の当たりにしている。
    同僚の理央が、堕胎処置のきつさ、辛さを語る生々しい話。
    看護師たちは命の芽を摘む残酷さを、妊婦本人よりも感じているのかもしれないと思った。
    胎児に染色体異常の疑いがあり、産むか産まないか悩む妊婦、産む前に知ることができることが良いことなのか考えさせられる。

    美歩の3歳違いの姉美生は、生まれながらにして脳性麻痺で障害があり亡くなってしまった。
    美歩は大人になるにつれ、家族にとって姉美生の存在は尊いものであり、障害を持って生まれること全てが不幸

    0
    2026年03月04日