藤岡陽子のレビュー一覧

  • 満天のゴール

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    今 何のために生きるのか、
    生きる意味と人とのつながりを考えさせる本
    今ここで生きる意味はきっとあるんだって思う

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    2024年12月08日
  • トライアウト

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    藤岡さんの小説は好きですが、こちらも良かった。

    宮城県の実家に息子を預けて東京で新聞記者として働くシングルマザーの可南子。そして戦力外通告を受けトライアウトに挑戦する深澤。

    校閲部から運動部へ移動となり、仙台でのプロ野球12球団合同トライアウトの取材をきっかけに何度か会うようになった2人。恋愛に発展するとかではなく、少しずつ信頼感が増して行く関係性がとても良かった。そして可南子の息子である孝太が良い子過ぎて泣けました。実の父親は野球選手としては一流でも人としては最低。是非深澤のような野球選手になって欲しいな。

    実際にテレビでプロ野球選手のトライアウトを扱ったドキュメンタリー番組を見た事が

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    2024年11月29日
  • トライアウト

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    プロ野球の合同トライアウト(自由契約になった選手を12球団のスカウトらが見て、復活採用する制度)に、今年も45人の選手が挑戦されました。年々採用される選手が減っているそうです。そのため今のところ、来年度以降は行われないようです。

    そんなトライアウトに挑戦した深澤翔介に、取材先で目を奪われた久平可南子。実は、彼の高校時代にも強い印象を受けていました。そしてその後から、仙台に住む親や、預けている息子の一大事で何かと力になってくれたのが、深澤でした。

    小説では高齢の親のことや、少年野球をやっている息子の考太のこと、妹がパートナーとして選んだ人のことなど、人生を生きていく上で考えさせられることが、

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    2024年11月17日
  • 満天のゴール

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    誰もが必ず通り、一度しか経験しない道。死について考えさせられる作品でした。三上と奈緒の進展を期待してしまいました。また不貞をした夫と不倫女はどうなったのかな。どうでもいいか。

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    2024年11月01日
  • 満天のゴール

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    ネタバレ

    僻地医療、訪問介護、独居老人などの社会問題に加え、親からの虐待とヤングケアラーという泣ける要素が盛りだくさんだが、程よく重すぎず薄っぺらくもなく、うまくまとまった印象。
    「誰にも救われないのなら、自分が人を救えるようになりなさい」と言われて、素直にそうしようと思える人間がこの世にどれほどいるだろう。
    今後、奈緒は三上先生と再婚する展開になるかと期待したが、さすがにそこまで都合よく描かなかったか。。
    文庫版裏表紙の内容紹介、ちょっと書きすぎでは?? だいたいのあらすじが分かってしまう…笑

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    2024年10月16日
  • 海とジイ

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    ネタバレ

    海神ーわだつみ
    真鍋千佳

    真鍋優生
    千佳の息子。小学四年生。不登校児。三年生の体育の授業でお漏らしをした。

    真鍋毅
    千佳の夫。小学生の時から大学を卒業するまで少林寺拳法ひと筋。

    茉由
    千佳の娘。幼稚園児。

    百合子
    毅の伯母。

    真鍋清次
    毅の祖父。瀬戸内海の塩飽諸島に住む。


    夕凪ーゆうなぎ
    月島英雄
    診療所の医者。

    水鳥
    医療事務。三十代前半。実家に住む。

    志木
    看護師。四十八歳。

    石上
    診療所に毛生え薬の処方をもらいにくる。

    篠沢巻
    月島の元妻。

    博一
    月島の息子。

    松岡
    月に一度狭心症の薬を取りに訪れる。

    小池誠一
    志木がかつて一緒に暮らしていた。

    三田
    個人タ

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    2024年10月14日
  • わたしの名店

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    稲垣えみ子さんお目当てで読みました。
    他の方々のエッセイも大変面白く、思わぬ収穫でした。
    ここに出てきた店の鍋焼きうどん、メーヤウ、ピネライス…食べてみたい。

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    2024年09月22日
  • 晴れたらいいね

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    戦争末期のフィリピンの状況や、従軍看護婦について全く知らなかったが、感情移入し、何度も泣いてしまった。
    現代から見ると戦争というものでは命が軽く扱われすぎるが、主人公はそこにきちんと立ち向かっていく強さがあり、清々しさもあった。
    タイムスリップという設定も最初はちょっと無理やりでは、、とか思ってしまったが、だんだん全く気にならなくなっていった。
    さらっと読めてしまったが、改めて、戦争とは、戦争の最中に生きるとはどんなことかを考えさせられた。

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    2024年09月10日
  • 手のひらの音符

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    最近、藤岡陽子さんにはまりつつある笑
    今回は『手のひらの音符』

    現在進行形の今を時間軸の主軸として、過去を回想する物語は多いが、本作は過去の回想が主軸になっている。
    デザイナーとして働き方の転機に立たされている水樹が、恩師の入院見舞いに帰省したのをキッカケに、過去の記憶が甦る。

    裕福とは言えないながらも団地で支え合って
    生きてきた幼少期
    とりわけ幼馴染の森嶋三兄弟のこと。
    連絡が途絶えてしまった過去への回想から、
    恩師に背中を押してもらった進路の選択。
    複雑な家庭環境を抱えながら懸命に生きてきた
    さなかの大切な人との死別。
    物語の背景には苛めや発達障害、貧富の差といった問題が見え隠れする。

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    2024年09月09日
  • 海とジイ

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    優しく強い物語
    島の情景が広がり、その島に生きたジイ、移り住んだジイの物語が繋がって行く。ジイの存在は人の根底を強くする。
    そして、限りなく優しい
    1話目の「強い心」が欲しいと願った少年が物語を広げる。
    2話目の看護師さんは諦めかけた人生をまた歩みだす。
    3話目、挫折を高校3年という時期に与えられた。そして、この先の進路を確固たるものにする。
    すべての物語はジイが光明を見出だすが、
    その周りの人たちもみんな素敵だ
    こんな周りの人たちの様に風に優しく生きたいと思った

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    2024年09月08日
  • 空にピース

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    藤岡さんの教育系。突然6年の担任を持たされた26才ひかり先生が、おそらくその小さな体で不登校とか虐待といった課題に全力で立ち向う。今どきの若い先生でも、ここまで頑張る人がいるんだな、と感動しました。

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    2024年08月31日
  • 空にピース

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    教師になって5年。
    赴任した小学校で、ひかりが担当したのは6年生のクラスだった。
    クラスにはベトナム籍で、日本語がちゃんと読めない男子や、授業中に教室を出ていく男子。そして不登校気味で給食だけを食べにくる男子もいて・・・
    前向きな性格と行動力でひとりひとりの児童に向き合おうとする。
    保護者に会うために家庭訪問を繰り返し、食べることに不自由している子にはインスタントラーメンの作り方を教えたりもする。
    貧困と虐待、そして性暴力。

    いま、この日本で貧困児童が7人にひとりいるという現実。
    その現実を目の前にして言葉がない。

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    2024年08月02日
  • 空にピース

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    最初から最後まで心を揺さぶられまくりでした。

    教え子に対する担任教師である主人公の無条件の愛情に何度涙したことか…。
    世の中には赤の他人の大人が手を差し伸べなけらばいけない子どもがたくさんいる。
    こんな豊か国である日本にも、飢えに苦しむ子はたくさんいるのは事実。

    世の中すべての子どもたちが幸せになりますように。主人公の教師は何度も祈る。
    本当にそのとおりである。
    どんな子どもにも罪はない。
    すべて大人の責任である。

    悲しい現実と心温まる教師の愛情が激しく入り混じる物語である。
    読んでよかった。

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    2024年07月31日
  • いつまでも白い羽根

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    内容すごく覚えてる。2回くらい読んだ。
    ひとりひとり人間模様が描かれていてよかった。
    自分も看護を学んで看護師になって、重なるものがある。

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    2024年07月31日
  • メイド・イン京都

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    おもしろかった。
    「リラの花咲くけものみち」の主人公が学生に対し、こちらは結婚を控えた大人の女性。
    どちらの作品も悩み、葛藤しながら自分の生き方を模索する主人公を応援したくなります。

    美大を卒業しインテリア会社に勤める美咲と銀行マンの和範。家業の跡継ぎとして帰郷する彼とともに、会社を辞めて彼の実家で同居することになります。

    京都独特の文化、婚約者家族の威圧的な態度、これまで知らなかった婚約者の意外な一面を知っていく美咲。
    日常の些事にも神経をすり減らし、疎外感、孤独感を増していく毎日。
    これは辛い、先が思いやられる…。

    そんな苦しさの中、美咲が少しずつ作る楽しさを思い出して、作業に没頭す

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    2024年07月26日
  • おしょりん

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    藤岡作品としては今回作風の色合いが他と違っている感がしましたし、描かれた時代が明治なので文化や価値観に戸惑いながら読み始めました。
    が、やはり稀代のストーリーテーラー。
    いつの間にか物語に引き摺り込まれてしまいました。
    どの作品も共通して言えますが、藤岡作品はこの引き込まれる感覚がとても心地良いのです。

    随所に伏線が散りばめられていてどれを深掘りしても一つ一つのエピソードが面白くワクワクさせてくれますが、物語が果てしなく長くなってしまうのでページ数の関係で収束させた感も否めません。
    そういう意味でも2時間程度の映画ではなくて朝ドラの原作になり得た作品だったとおもいます。

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    2024年07月23日
  • わたしの名店

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    どのお店もその人にとってほんとに名店。
    美味しそうで行けるとこかなとおもわずググっちゃった。
    朝井リョウの高田馬場にある居酒屋「丸八」学生たちですんごくうるさそう。でもガリガリ君がそのまま入ってるサワーってちょっと飲んでみたい。
    三浦しおんの近所のビストロも素敵。
    こんなお店がいきつけでふらりとひとりで入って食べて軽く飲んで帰る…なんて贅沢な時間なんだろう。
    藤岡陽子のおばあちゃんちでいつも出前でとってくれるキッチンゴンの”ピネライス”このエッセイに心揺さぶられた。
    まったく同感!

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    2024年07月12日
  • 手のひらの音符

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    題名から想像していた内容ではなかったけれど、逆にこんな素敵な題名をつけられることが凄い。
    幼馴染って永遠の憧れ

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    2024年07月09日
  • 空にピース

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    主人公の「澤木ひかり」は教員生活5年目で、新たに水枝小学校へ赴任することになった。
    前に勤めていた小学校の先輩教諭から「水枝小学校は大変だよ」と言われていたが、何が大変なのか具体的には教えて貰えなかった。
    これまでは低学年、中学年の担任になった経験は4年間あるのだが、水枝小学校では6年生の担任を任される。
    そして先輩が言っていた大変さに直面することになるのだが、孤軍奮闘の様相で、子供たちは勿論、親や上司たる校長・副校長とも対峙することになる。
    『 空にピース 』は小学校の教育現場を舞台にして綴られているが、今の日本が抱えている社会問題ここに集積しているように思えた。
    学校への不登校、度を越した

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    2024年07月08日
  • わたしの名店

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    ネタバレ

    以前食を題材にした小説を読んだが、本当にあるのか調べたりしたので
    本作は有難い。
    それこそ温泉、とか喫茶店、とか細かくジャンル分けしても作家さんそれぞれのオススメがあるはずなので
    シリーズ化しないかなぁ。。
    雰囲気や、ピンポイントの品物目当て、また何を食べても美味しくて通う、と色々なエピソード。
    また個人店の儚さと切なさも。。


    三浦しをん 京王線千歳鳥山 『Ho 100%drunker』 ベルギービール煮込み
    →たかぎなおこ氏のバクダン納豆といい、京王線沿いには魅力的なお店が。。
     
    西加奈子 渋谷 『虎子食堂』スパイス系
    →渋谷も新宿も駅近ですますので、開拓したい。。

    中江有里 三軒茶

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    2024年07月03日