藤岡陽子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
看護大学で看護師を目指す男子学生・成道の物語。
父親不在による経済的なハンデ、車椅子生活を送る弟を抱えたヤングケアラーとしての葛藤、そしてまだまだ少ない男性看護師への偏見...成道の前には、看護師になるまでにも、その先にも、いくつもの壁が立ちはだかります。
それでも、仲間に支えられ、家族に支えられ、そして患者さんとの出会いを通して少しずつ成長していく姿に、何度も胸を打たれ応援しながら読んでいました。
看護師という仕事は、単に「人の役に立ちたい」という気持ちだけでは務まらないと思いました。知識や技術はもちろん、患者さんの命を預かる責任、家族の思いに寄り添う覚悟、そして自分自身の弱さと向き合う強さも必要なのだと感じました。
だからこそ、これから看護師を目指す人には、ぜひ読んでもらいたい一冊と思います。もちろん看護師を目指していない私のような読者にも、普段はなかなか知ることのできない「看護師になるまで」の世界を知ることができ、とても興味深い作品でした。
そして、成道と松原さんとの恋愛がこの先どうなっていくのかも気になるところ。同期の仲間たちが、それぞれどんな看護師になっていくのかも知りたくなりました。読み終えて最初に思ったのは、「この先も彼らを見ていたい」ということ。
そしてもう一つ。これはドラマ化の匂いがプンプンする作品です(笑)。成道をはじめとする登場人物たちが、画面の中で動き出す姿をぜひ見てみたいです。ドラマ化を大いに期待したいと思います。 -
Posted by ブクログ
2026.09.30
読後感はとても良い。ただし、それは主人公とその家族が「出来過ぎ」の一家だからという指摘は否めない。特に主人公の息子は「気が優しくて力持ち」という日本人好みのたたずまいであるため、周りの大人を救っている。
子どもを「育てる」というが、実際に「育て」られているのは親ではないのかと近年強く感じる。
自分も然り。そして仕事で出会うこどもとその保護者を観ていて感じる。
そして、子どもと保護者はお互いに好影響も悪影響もお互いにフィードバックし合うため、お互いの良さも悪さも増幅して相手に伝わる。
主人公の息子の輝かしい未来を予感させるのは母、オバ、祖父、祖母のおかげなのだなと思っている。 -
Posted by ブクログ
シングルマザーとして懸命に生きる主人公。真面目で一生懸命だからこそ、いろいろなことを一人で抱え込み、かえって人生をこじらせてしまっているようにも感じました。
母親として読むと、子どものために頑張ろうとする気持ちや、自分のことよりも子どもの幸せを願う姿には、どこか共感するものがありました。
そして何より心に残ったのは、そんな母親を見ながら、まっすぐ優しく育っている子どもの姿。子どもは親が思っている以上に親のことを見ていて、時にはその優しさに親のほうが救われることもあるんだな、と胸が熱くなりました。
家族のさりげない優しさにも何度もぐっときて、完璧じゃなくても、支えてくれる人がいることの温かさを感じました。母と子の絆や家族の愛情がじんわり心に残る、優しい物語でした。 -
Posted by ブクログ
なんのために受けるのかは家族毎に違うんだろうけど、目標に向かって必死に挑む過程そのものが、人を大きく変え(子どもが成長し)、未来を切り開く財産になるのなら、中学受験もありなのかも。
英語が全くダメで、センター試験も受けたことはないし、『必死』に勉強をした経験のない私には、眩しくも少し耳が痛いお話。
世の中には、こんなにがんばって『輝く金の角』を持った子どもたちがたしかにいるんだろうな。
正直、受験にも学習塾にも少なからず偏見を持っていた。(兄妹ともまったく兆しはない)けれども、将来子どもたちが、勉強をがんばりたい!と打ち明けてくれたなら、できる限りのサポートをしよう。
訛りが強くて、歯列矯正してて、息が臭くて、坊っちゃん刈りの中年英語教諭。他人のせいにして逃げているだけなのはわかってる。それでも言いたい。英語が嫌いになったのはお前のせいだぞ!
ところで、お母さんは保育士になれたのだろうか?きっとなれたんだろうな。いきいきと働けていたら嬉しいな。 -
Posted by ブクログ
友人のおすすめでお借りする。他のおすすめ本も私が面白いと思っていた作品がかぶっていたので、彼とは同じような感覚を持っておるかなと思い楽しみ。
が、子供が主人公の話はあまり好きくないのだよな、更に中学受験がテーマだとあまり私は楽しめないかなと思いつつ読み始める。
歳をとったなぁと感じる。1章から目を潤ませて読むことになるとは(しかも電車の中)
サッカー少年だった主人公が、レギュラーに選ばれず、自分を変えようと中学受験することに決め、努力する話。1人の子に、親だけでなく多くの大人がサポートし思っている事が感じられ、胸が熱くなる。
やりたい事を伸ばす、応援する、助ける事の大切さ、素晴らしさを想う。私もこの本は他の人にも勧めたいと思った。