藤岡陽子のレビュー一覧

  • 金の角持つ子どもたち

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    中学受験をするために塾に通う子どもの話か、それならあまりそそられないなと最初は思ったのだが、読み進めていくうちに、とんでもなく深くて広くてあったかくて心の奥深くまで浸透してくる物語だった。
    藤岡陽子さんは何を題材にしてもすごいレベルで読ませてくれる。

    俊介は12歳にして、親にも言えないものを心に抱えていて、自分を許せないから、生き方を変えたいから難関中学の受験をしたいと塾の講師の加地にだけ打ち明ける。
    俊介が葛藤しながら成長していく姿は、もはや12歳には見えず、こんな子たちが日本を背負って立ってくれたら、まだまだ日本もまんざらではないなと思った。

    三章は加地先生の視点で描かれているが、加地

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    2025年12月01日
  • 金の角持つ子どもたち

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    この作品を読みながら、登場する子どもたちのまっすぐな努力や、ひたむきに「わかろう」とする姿勢に胸を打たれました。
    自分もあの頃、あれほど勉強に向き合えていたら、もっと違う見方ができる人間になれていたのかもしれない——そんな小さな悔しさと羨ましさが込み上げてきました。

    でも同時に、彼らの眩しいほどの成長を目の当たりにして、今の自分にもまだ視野を広げていける余白があるんだと気づかされました。

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    2025年11月30日
  • 森にあかりが灯るとき

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    介護現場のリアルが描かれた作品。
    自分自身も介護ではないが福祉業界で勤めているため刺さる部分もありつつ、介護の現状を重く受け止めた。

    もう一つのテーマが「死生観」。
    「延命至上主義」を掲げる介護施設と「その人らしい"死"」を叶えてあげたい1人の医師。
    確かに自分も死ぬ間際になった時、苦しみながら医療で延命されるくらいならスッと逝かせてもらう方が有難いな…と思った。

    これからの介護業界・福祉業界に幸あれ。

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    2025年11月30日
  • 春の星を一緒に

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    前作から変わらぬ空気感でとても良かった。
    次々色んなことが起きすぎてついていけない部分もあったけど、現実を悲観するのではなく、少しでも希望を見出していく母の強さと優しさに溢れていた。

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    2025年11月28日
  • きのうのオレンジ

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    この本は、「生きろ。」とは言わない。
    「生きている。」ということをただ知らせてくれる。

    生きていれば色々なことがある。いじめから逃げる日々、ゲームに突っ込んだ青春時代、初めて成功を手にした大学受験、親友の死、仕事、結婚‥。

    そういった経験を重ね、歪な形ではあるだろうが、今日も僕は生きている。

    そして今も大変だが、きっとなんとか生きていく。

    それでいいじゃないか。

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    2025年11月24日
  • リラの花咲くけものみち

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    未来屋大賞から。歴はまだ浅いけど、これまでの受賞作を見る限り、よほどハズレはなさそうだな、と。初めて触れる作者の手になる本作だけど、個人的な水準はまずクリア。獣医学部が舞台ってことで、当然のごと思い浮かぶのは、”銀の匙”とか”ラストカルテ”あたり。ギャグ要素はほぼないから、感触が近いのは後者か。どちらも好きな漫画だし、獣医のお仕事にも興味あるし、つまらなくなる要素は見当たらず。学園生活にあまり重きは置かれておらず、実習シーンがメイン。なので人間関係より仕事の内容の描写が深い。いわゆるお仕事小説ですな。

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    2025年11月17日
  • 海とジイ

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    人は強くないから、悪い意味での衝撃を受けると心が壊れてしまうことがある。でも逆に何かのきっかけでいつでも前を向くことはできる。
    酸いも甘いも経験してきたジイ達の人間としての懐の深さ、経験に裏付けされた言葉だから前を向くきっかけになったのだと思います。
    何を残すか。自分には何ができるのだろうか。一日を限界まで生きるなんて中々言えない。
    解説はなるほどと思いました。

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    2025年11月16日
  • 空にピース

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    面白かった。
    サスペンス要素がうまく融合しながらもひたむきな主人公と子供たちの葛藤と成長が良く描かれていた。
    確かに考えると学校って、いくらでも事件やトラブルが起こり得る環境だよなぁ。
    教育現場の過酷な実情を垣間見れた気がする。

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    2025年11月16日
  • 春の星を一緒に

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    良かった。

    この作家さんの作品は優しい気持ちにさせてくれますね。

    見逃し三振はだめだけど、空振り三振はよしだ。
    心に留めておきます。

    死は決して敗北ではない。懸命に生き抜いた先のゴール。
    素敵な言葉ですね。

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    2025年11月14日
  • リラの花咲くけものみち

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    頼りなかった聡里が、獣医師を目指して大学生活を送りながら努力し、たくましくなっていく。
    夢を叶え、誰かの目標になるまでになり、良かったね、頑張ったねと涙が止まらなかった。

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    2025年11月13日
  • 跳べ、暁!

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    藤岡さんの教育系、頑張る子供たちの話ですが、中学生日記ではなくて、大人の格差社会と競争社会とか、親子、友人といった人間関係が縮図のように描かれ、バスケ部の話も面白く、もう一気に読んでしまいました。

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    2025年11月12日
  • 春の星を一緒に

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    満天のゴールから時間を経過してそれぞれが自分の道をまっすぐに進んでいく様子と、周囲の人々の暖かい応援に心が暖まりました。

    藤岡さんらしい優しさ溢れる内容でした。

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    2025年11月07日
  • 森にあかりが灯るとき

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    介護施設での話。自分も介護業界に携わっているので、すんなりと内容が頭に入ってきた。

    知らない知識も得られて良かった↓↓↓。
    下顎呼吸が始まると、酸素が少なくなり、二酸化炭素濃度が上がる。そうすると、脳内麻薬のエンドルフィンが分泌され、苦痛が和らぐ。下顎呼吸が始まると、見ている人は苦しそうだと思い、心配する。しかし、この状態の時に、酸素を吸引させると、エンドルフィンの分泌が無くなり、苦痛を味わうことになるため、酸素吸入は行わないほうがいい。

    介護施設では入所者の介護にあたる身体的な大変さと、排泄介護の匂いや入所者からの心無い言葉などによる精神的苦痛がある。また、入所者の家族から訴えられたり、

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    2025年10月31日
  • 金の角持つ子どもたち

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    積んであった(笑)
    本屋で買いそうになってた(笑)
    この本棚確認して買わずに帰ってきました。
    中学受験のお話なんだけど、そんな単純な事ではなくて。

    努力できると言うこと。
    人は挑むことで自分を変えることができる。
    素敵な言葉達に支えられる気がした物語でした。

    親、子供、塾講師
    3者3様に凄まじいものを心に秘めていて決して消えないもので。それでも、変わりたい、何ものかになりたい、やりたい事のためにひたすら努力する。
    なかなか報われる道は遠くても。

    私も流されずにきちんとしようと思った

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    2025年10月28日
  • 空にピース

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    教育現場のリアルな実態に衝撃を受けた。

    新米教師の奮闘ぶりを描いたハートフルな物語だと思ったが、知らなかった、知ろうとしてこなかった教育現場の実態を、まざまざと思い知らされた。

    4月に水柄小学校に着任したばかりの主人公「ひかり」の受け持つ6年2組には、大きな問題を抱えた生徒が大勢いる。どんな時も生徒一人一人に寄り添い、生徒の目線で動くひかり。

    そんな彼女は同僚から時に疎まれ、上司からは厳しく叱責を受け、保護者からの理解も得られない。
    それでも強い信念を持ち、心が折れそうになりながらも、自らを叱咤し、辿り着いた先にみえた光とは・・・
    物語全体を包むミステリー要素も効果的で、どんどんのめり込

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    2025年10月28日
  • 森にあかりが灯るとき

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    介護現場の様子がかなりリアルに描かれている。ICTが導入されれば、介護は格段に楽になるが実際に最先端の技術を取り入れられる施設はほんの一握りだ。待遇も良くないし、給料も安い、たまにしか面会に来ない家族が文句を言うこともざらにある。しかし、介護は誰にでもできる簡単な仕事ではない。超高齢化社会の日本で、必要とされる専門職としてもっと地位が向上するべきである。

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    2025年10月26日
  • わたしの名店

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    食べることは生きること。
    思い出の味やお店から今は亡き人を偲んだり、
    ただただ好きな食べ物への愛があったり。
    様々な作家による名店にちなんだエッセイ集。
    隙間時間にピッタリ、お腹が空くこと間違いなし!

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    2025年10月20日
  • 森にあかりが灯るとき

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    小説ですが、現実です。
    心意気に期待したいけれど、心意気だけではどうにもならない部分もある現実に、祈るような気持ちになります。

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    2025年10月19日
  • いつまでも白い羽根

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    看護学校の学生の青春物語かと思ったが、もっと過酷な看護の世界や、真っ直ぐに生きていくには時に残酷で理不尽な社会が描かれており、読み終えてやりきれない気持ちになる。
    唯一明るい気持ちになるのは、ヒロイン瑠美の看護学校の親友である千夏が登場した時である。
    千夏の明るくて大らかで優しい人柄が物語に光を差し込んでくれる。
    登場人物たちの決して交わらない一方通行の恋心も、繊細で切なく描かれている。
    何よりも尊いのは、彼女たちのまっすぐな心が不当に曲げられることを許すことができないこと、間違っていないのに間違ったと修正できない生き方。
    社会の中で大人たちは心がすり減って行くが、何色にも染められていない若物

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    2025年10月19日
  • 森にあかりが灯るとき

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    介護問題を真正面から描ききった作品。人生とは、生とは、死とは?主人公の星矢と共に読み手にも深く考えさせられる。お笑いコンビの相方である大尊、過去に縛られて生きる施設長の福見、ALSの父を介護し看取った葉山、それぞれ事情を抱えた入居者達、などが星矢の人生観を変えていく。

    人生は上書きだ。
    辛いことがあっても翌日良いことがあれば、「良い人生だ」と思える。
    人の最期も、そうなんじゃないか?
    失敗もある、
    納得のいかないこともある、
    不条理、妬み、回り道、
    いろいろあっても、
    いいじゃないか。
    上書きなんだから。
    最後に笑えれば。

    星矢は様々な経験を通じて
    自分らしく
    自分の足で
    自分の道をのっし

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    2025年10月14日