藤岡陽子のレビュー一覧

  • リラの花咲くけものみち

    Posted by ブクログ

     主人公は家庭環境の酷さを言語化できるだけでもう回復してる。祖母から自立へのエネルギーをもらったんだと思う。
     獣医になると決めていろいろありながらも成長していく姿に励まされた。素敵な人にも出会えて本当に良かった。

    0
    2025年09月10日
  • 森にあかりが灯るとき

    Posted by ブクログ

     『あなたは自分の妻を、自宅で介護できますか?
     自分自身なにもできなくなったら、自分の妻や子どもに介護をさせますか?
    ここまで介護職員を責め立てるのなら、もう二度と、自分の家族やあなた自身が施設に入ることはないですよねーーー。』

     この『森にあかりが灯るとき』には、厳しい言葉が次々と飛び出してくる。 
     胸の鼓動が聴こえるほどの苦しみ哀しみを感じるが、特別養護老人ホーム「森あかり」を舞台に、繰り広げられるこの介護の物語は、リアルな日常なのだろう。

     わたし自身は、何も知らない素人だか、素人は素人なりに、介護・これからの日本について考えることは大事と強く想った。

     藤岡陽子さんらしいラス

    0
    2025年09月09日
  • 海とジイ

    Posted by ブクログ

    3つのオムニバス短編。瀬戸内の2つの島に住む3人のジイの話し。
    ①学校で虐められてトイレにも学校にも行けなくなった少年。トイレも我慢して辿り着いた島にいた祖父のジイ。最後の力を振り絞ったジイが孫と約束した約束が感動的だった。
    ②大学病院を策略で追われた医師の突然の閉院決定。残された看護師は医師を追って島まで駆けつける。医師の恩師のジイを助けるための代診が切ない。
    ③怪我で挫折した高校生が消息が不明となっているジイを突然訪ねる。先の不安もあり、ジイから聞かされる青春時代。立ち直りそうな孫にエールを送りたい。

    0
    2025年09月03日
  • いつまでも白い羽根

    Posted by ブクログ

    あなたは、看護師になりたいと思ったことはなかったでしょうか?

    進学情報サイト「スタディサプリ進路」が2024年に実施した“高校生のなりたい職業ランキング”の第三位にランクインしたという看護師は昔から”なりたい職業”の上位に位置付けられる職業のひとつです。2024年末で136万3,142人という就業看護師の数の一方で、高齢化社会によって看護師不足は年々深刻化している現状もあるようです。

    私たちの命を預ける存在でもある看護師。しかし、そんな看護師になるには国家試験に合格する必要があります。また、国家試験を受験するためには『看護学校』に通う必要もあります。私は看護師ではありませんし、当然、『看護

    0
    2025年09月03日
  • 空にピース

    Posted by ブクログ

    文部科学省が2022年に発表した”「教師不足」に関する実態調査”の結果によると、全国の公立小学校において、1,218人もの教員が不足していることが明らかになりました。

    誰もが通った小学校、義務教育の最初の一歩でもある小学校にはさまざまな思い出をそれぞれにお持ちだと思います。時代によって、また住む場所によってクラスメイトの数には一定の幅があると思います。しかし、担任の先生が必ずいるのは共通です。両親以外唯一接する大人でもある担任の先生。そんな先生と接する中に、こんな思いを抱くきっかけを育まれた方もいらっしゃるかもしれません。

     『私、小学校の先生になるのが夢だったんです。小学生の頃からずっと

    0
    2025年09月01日
  • きのうのオレンジ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ


    やっぱり悲しくて。
    所々読むのが辛かった。

    遼賀は生きたかっただろうと。
    誰よりも優しくて誠実だった遼賀。
    周りの人もみんな優しくて、だからこそ辛くて。
    そして、どんどん迫り来る病の恐ろしさも感じた。

    0
    2025年08月30日
  • 森にあかりが灯るとき

    Posted by ブクログ

    登場人物達が介護施設で働く理由が、徐々にわかって自然に涙が溢れた作品でした。リアルなお話だと感じました。
    延命治療に関しても当事者ではないときは、苦痛や虚しさを分かっているのに、実際家族がそのような状況に追い込まれると流れのまま管で繋いでしまう。本当にそうなるだろうなと思っちゃいました。
    これからの加速する少子化、人手不足。介護に携わる方々や利用者さんにあかりが灯りますように。

    0
    2025年08月24日
  • 金の角持つ子どもたち

    Posted by ブクログ

    中学受験を舞台に、その親、本人、塾講師の視点からなる3部構成。受験期独特の空気感が蘇ってきた。受験云々ではなく、生きる武器として学力をつけること。あまり重要視されていないが、確かにそれで救われる子供は多いように思われる。まだ先があるからこそ嫌悪され、先で取り返しがつくからこそ挑戦できる中学受験。今何かを頑張っている人にも、頑張れなくて苦しい人にも読んで欲しい。その人の金の角が生えてくるきっかけをくれるかもしれない。

    0
    2025年08月21日
  • 海とジイ

    Posted by ブクログ

    瀬戸内の島が舞台三つの短編集はちょっとだけ繋がってたり。不登校になってしまったひ孫に大事なメッセージを伝える95才のジイ。東京のクリニックを閉めて島の先輩診療所を手伝いに来た医師のジイ。ある約束を果たすため石の私設博物館館長を務めるジイ。瀬戸内の美しい景色が目に浮かびます。

    0
    2025年08月20日
  • おしょりん

    Posted by ブクログ

    明治時代の福井、眼鏡作りで産業化をめざす。努力と商才で着実に事業を発展させていく前向きな物語。藤岡さんの作品は、何かを失ったり辛い時間をカットしたり、通常は引き算の美が多いのですが、本作は足し算。

    0
    2025年08月17日
  • 金の角持つ子どもたち

    Posted by ブクログ

    中学受験がテーマの物語。
    親、子供、塾講師目線で書かれた藤岡陽子さん、らしい前向きになれる作品。
    母親、子供、塾講師の人間性が素晴らし過ぎて感動。


    この本と出会う前は中学受験の必要性はないと考えてました。
    もちろん、必要のない子が大半だと思う。
    ですが、受験で得られるもの価値に同意。
    周りより3年先に競争社会に参加する。
    良い経験ですよね。
    小学生の子を持つ人以外でも、オススメの一冊です。

    中学受験って素敵だな〜

    0
    2025年08月15日
  • きのうのオレンジ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    これといった特技がなく、また自分をそっちのけに他人のことを考えてしまう遼賀に自分を重ねてしまった。遼賀ほど清らかな心は持ち合わせていないけれど…。
    病気や命、生死をテーマとするストーリーは涙なしには読めない…遼賀も、遼賀を支える家族、友人、職場のアルバイトも暖かい人ばかりでそれぞれの視点で書かれていることもあって余計に。
    生まれてきてよかった、なんて最期に思えたらそれ以上のことはない。自分らしさを大切に毎日を生きていけたらそう思えるようになるのかな。

    0
    2025年08月11日
  • 晴れたらいいね

    Posted by ブクログ

    日赤から戦地へ派遣された従軍看護婦の物語。
    看護婦目線で戦争について少し知ることができたように思います。

    終戦間近のフィリピン。
    様々な地域で負傷兵の救護活動(包帯の洗濯、隔離病棟での世話、死んだ兵士の遺品整理、防空壕へ患者の移送、食料探しなど)している姿に心が痛くなりました。

    生きている時代が違うだけで、なぜここまで苦しまないといけないんだ、何のために戦っているのか、国のために?ふざけんな…静かな怒りみたいな感情が溢れてきました。亡くなった兵士や看護婦さん達、その家族に想像を絶する悲しみや辛さを負わせてまで国が得たかったものは何なんだろうか。。

    0
    2025年08月12日
  • 金の角持つ子どもたち

    Posted by ブクログ

    中学受験の話。
    物語は母親の目線から始まり、夏は子供本人の目線、最後は塾講師の目線で受験を迎える。
    単なるお受験物語ではなく、それぞれに背負ってきた過去と今があり、明日に向って前を向いていく厚みのある展開で、力をもらいました。

    0
    2025年08月11日
  • きのうのオレンジ

    Posted by ブクログ

    いい小説だった。
    闘病生活というほどではないが、30代半ばで癌を患いそれからの生活模様が描かれ、家族の暖かさが伝わってくる。
    しんどい描写などはないので、暖かい気持ちになりたい人におすすめ。

    0
    2025年08月02日
  • いつまでも白い羽根

    Posted by ブクログ

    看護学生ってこんなに大変なのか。
    看護師の皆さんはこれを乗り越えてきたんだな。

    「常識というのはその場にいる人間で作られるの。だから常識が正しいことだとは、限らない。」
    わかる。医療の現場に限ったことではない。おかしいと思ったら声を上げることができる人は貴重だ。そこにずっといると慣れちゃうから。

    それにしてもそんなにみんな辞める?と思ってしまった。看護学校ってそうなの?
    でも登場人物みんなに魅力がある。それぞれの選択を応援したい。
    個人的には佐伯さんが一番好き。空港での場面、よかったな。

    0
    2025年07月27日
  • 金の角持つ子どもたち

    Posted by ブクログ

    学力が裏切らない武器となる。という加地先生の言葉に共感できた。加地先生と俊平のモチベーションのルーツをたどると、闇の部分もあるけど、2人ともそこをバネにして前向きに進めてるところが良かった。

    0
    2025年07月25日
  • 森にあかりが灯るとき

    Posted by ブクログ



    介護の現実が真に理解できる本。

    辛い状況が続く中で、介護士と入居者との暖かいエピソードもあり、自分が介護士になったかのように心暖まるシーンも多々。

    介護問題、文中にもあるように、厳しい現実しかないのにどうして改善されないのだろうか。
    年を取らない人もいないし、死なない人もいない。なのになぜ。
    これでもかというほどに
    介護問題や、尊厳死について追求している良書。

    星矢くんの活躍がもっと見たかった。正直で優しくて真面目で繊細な彼の仕事ぶりも心暖まる材料の一つであった。彼のような人が退職することなく職務を全うできるシステム作りを国は早急に進めて欲しい、

    0
    2025年07月23日
  • きのうのオレンジ

    Posted by ブクログ

    33歳でがんになってしまった笹本遼賀のお話。
    2章以降、遼賀の母、同級生の看護師、弟視点の物語で、遼賀への想いが伝わってきてずっと泣きながら読んでいた。
    みんなの視点からの物語を読んでいて、遼賀の周りにあったかい人が多いのは、遼賀があったかい人だからなんだなとわかる。

    病気のショックに戦いながらも、過去の体験から覚悟を決めた遼賀の姿に、
    生きようと進んだ経験が、未来の自分の背中を押してくれるんだなと感じた。
    頑張ろうってなった。

    0
    2025年07月22日
  • きのうのオレンジ

    Posted by ブクログ

    主人公の遼賀は自分の事より相手の事を考えるような好青年なので、遼賀の周りにいる人たちも、遼賀の性格が呼び寄せるのか良い人ばかりで、闘病ものなのに暗くならず、とても温かい気持ちで読み終えることができました。

    藤岡陽子さんて看護師さんなんですね〜

    0
    2025年07月14日