藤岡陽子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ最終章は涙なしでは読めませんでした。電車の中で読んでいなくて良かった、と思ったくらい、読み進めていくうちに泣いてしまっていました。急に小学校6年生の春にサッカー辞めて中学受験をしたい、と言い出した俊介を、わたしも読みながら、最初は俊介のお父さんと同じように思っていました。どうせ飽きたらやめるんだろうなぁ、と。でも、いつになっても投げ出すことなく、寝る間も惜しんで勉強している姿にいつの間にか俊介を応援している自分がいました。なので結果は残念だったけど、努力を一回経験した子は、この先の人生でどんな局面に立たされても諦めることはないのだろうな、きっとこの先の俊介の人生は素敵に輝くのだろうな、と思いました。中学受験って受かちなた、落ちたの結果よりも、そこまでのプロセスが一番大切なんだな、と気付かせてもらえた小説でした。
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Posted by ブクログ
2026/6/21
中学受験がテーマの作品。
中学受験に挑む息子、その母親、塾の講師の目線で語られる。
おもしろかったなー!
一生懸命に頑張る主人公の俊介を純粋に応援したし、私はやっぱり、母親にもとても感情移入して読んだ。
息子の受験のためにやむを得ず始めた仕事。
そこで彼女自身も、目標を持って頑張ろうとしている姿にグッときた。
頑張っているのは俊介だけではなく、母・友人・塾講師、もちろん父親や妹も。
一生懸命になれる人はとても魅力的だし、眩しい。
がんばっていれば、きっと何かを掴むことはできる。
思い描いたものとは違ったとしても。
そんな力を信じさせてくれた、作品だった。 -
Posted by ブクログ
海とジイに続いて二冊目の藤岡陽子さん。だけど、こちらの方が先に書かれてたようでして、しかも初版から9年たってました。
間違いでなければ、以前に産経新聞に短い小説が連載されてたように思います。本当に毒気のない清々とした文章を書かれる方で、少し食傷気味になったりするのですが、読み終えたときの清涼感。心が洗われて身体細胞の隅々が消毒されたようなすがすがしさを感じます。
誰かを救い、全力で生きた先にある死は栄光のゴールでもあり、その死から始まるまた新しいなにかがある。そう信じていれば、死は恐れるものでもなく、誰もが目指していくものなのだと教えてくれる。
舞台が丹後半島というのもうれしかったけど、もう少しこの地の描写が欲しかったのは個人的な要望であります。 -
Posted by ブクログ
施設の実際………
闇の部分が多くて……
でも、本当のことだよなって思いながら読みました
私たち職員にミスなんて許されなくて
なんで転んだんですか?ちゃんと見ててくれないと困ります、とか
認知症だってわかってるはずなのに
こういうことを言ってくるけど、どうなってるんですか?とか
歩けなくなったら困るので、動かしてくださいとか
無理難題を言われる家族、多いんです……
施設は何でも屋ではありません
できること、できないことがあります
施設にいるから必ず安全、というわけでもありません
でも、楽しく、穏やかに、危険なく過ごして欲しいという気持ちは間違いなく持っています
笑顔やありがとうという言葉に
間違いなく私たち職員も救われるのです
じゃないと、やっていけませんよ
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Posted by ブクログ
単純に京都が好きで、オススメもされたので読んでみた。手に職というか、技を持つ人に憧れる側の人間にとっては、まず羨ましいが先に立ってしまったが、こういう仕事邁進話は気持ちが良い。自分も含めて今はタイパとかコスパで、一生懸命がむしゃらにやる人が減ってるように思うから。現実はこんなに上手くいかないとは思いながら、ちゃんとモデルがいるというところに驚いた。仕事は真っ直ぐ進むのに、恋愛では変な意地をはる主人公にモヤっとしたけど、最終的には応援したくなった。
「運は信用に値する人間のもとにしか訪れません。あなたがこれまで運が良かったというのであれば、それはあなたが周りの人に信用されていたからですよ」
自分も運が良いと思っていたので、本当にそうなら良いなと嬉しくなった。動かなきゃ何も始まらないのは確か。