藤岡陽子のレビュー一覧
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1968年に法律で認められて以降も、依然として少数派である男性看護師。その数は看護師全体の一割にも満たないという。
ヤングケアラーでもある成道(なるみち)は、看護師を目指し、看護大学に学費がいらない特待生として入学する。
無保険の車による事故で、父親を失い、弟も障害者になってしまったため、家事や弟の世話にも追われるのだが、仕事で疲れ切っている母親からは感謝の言葉もなく、大学での勉学にも冷たい態度を取られる。
実習でも、患者から心無い言葉をあびせられたりするのだが、それを知って優しい言葉をかけてくれる人もいる。
何度も目頭が熱くなるシーンがあるが、看護師でもある著者の藤岡陽子さんが、実際に -
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中学受験に対するイメージがまるごと塗り替えられた一冊。もちろんこれは小説だけど、加地のような先生に10代前半のうちに、いや生涯のうち一度でも出会えたら、その人の人生や物の見方は大きく変わるだろうなと思う。子どもに武器を与えたい、というだけでなく、その武器を周囲の人のためにも使ってほしいというところまで考えられる大人は強い。
藤岡陽子さんの作品は、自分の役目を静かに果たしている、日々をきちんと懸命に生きている人を見逃さないところが特に好き。
俊介や加地だけではなく、みんなと同じようにピアニカを吹くために人の何倍も努力を必要とする妹や、自分の辛い思いは息子の盾になれたかも、と思う母親。塾のプリント -
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心が揺さぶられる、大変優れた小説だった。
物語は、主人公の聡里(さとり)が獣医学を学ぶため、付き添いの祖母と共に北海道の大学に到着する場面から始まる。
山場は入学して間もなく訪れる。聡里は入寮してすぐ、同室の綾華から理由もわからないまま嫌われていることに気づく。
ある日、そのことで二人は対峙し、聡里は自分が嫌われる理由を知ることになる。けれど、その理由となった「ある物」には、これまで誰にも語ることのなかった、他人には計り知れぬ背景があることが聡里の口から明かされる。ここで私たち読者は、孤独で凄惨な時期を過ごしてきた、聡里の人生の一端を知ることになるのだ。
そして、その事実を知った綾華の態度 -
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最近気になる藤岡陽子さんのデビュー作。
作者が現在も看護師であり、リアルな看護専門学校の話が垣間見れた。
また社会人としてどっぷりその場所に根を下ろしている人には耳が痛いエピソードも。病院側が、学生が書いた真実の看護記録に訂正を求め、応じない学生を退学にさせる話もがっかりする。常識はそこにいる人が作るもので正しいとは限らない。。。
私は30年間ある仕事をして、別に転職したので、社会人入学した佐伯さんの言葉に納得したくないけど納得する言葉が多々あった。卒業後位の柔らかい時期に学んだことは身体に自然に溶け込む、40才50才位からでは吸収できないものもあるのでは・・・
自分が「正しいことを正しいと思 -
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大好きな藤岡さんの
そして満点のゴールの続編ということでとても楽しみにしておりました。
藤岡さんの医療系のお話は
いつも心に響く素敵なお話ばかりです。
今回も、あの幼いけれどしっかりしていてこんなにいい子どう育てたらなるんかなぁと思う反面
頑張りすぎないでねといつも心配になってしまう
奈緒の息子涼介。
それに主人公の奈緒をそっとさりげなく支え続ける三上先生。
そして奈緒の一生懸命の中の不器用さ。
みんなそれぞれいろいろあって支え合いながら
悩み苦しみ悲しみながらも、
前を向いてがんばる姿は
とても励まされるものがあります。
緩和ケア病棟についても
死に向かって行く悲しみはあるのですが、
それ -
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過疎地医療・在宅医療の深刻な問題を赤裸々に描きながら、それでいて読後に希望と幸福感をもたらせてくれる著者の作風を、遺憾なく発揮された小説。
夫に裏切られた奈緒は、十歳の息子・涼介とともに逃げるように京都丹後地方の実家へと帰ってくる。
そんな折、父が事故に遭い、海生病院に入院。
そこで、担当医師の三上医師と出会い、さらに路上で倒れていた早川という老婆を助けることになる。
この4人を中心に物語が展開される。
奈緒の息子・涼介が生き生きと描かれ、大人たちの接着剤的な役割を果たしているのが好ましい。
そんな涼介が「いまだって毎日大変なのに、年を取ってもそんなに苦しいのなら嫌になるな。生きるって一生大変