藤岡陽子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本読んで泣いたのは久しぶりな気がする。
やっぱりわたしは藤岡さんの書く文章が好きだなぁと思った。難しくなく、でも繊細で、切ないとかやるせない中にも希望のような温かいものがある。そう感じる。
第一章は遼賀自身の目線、第二章は遼賀の母親・燈子、第三章が遼賀の同級生矢田泉、第四章は弟の恭平、第五章はまた遼賀目線だけど職場の高那の話がクローズアップされたり過去を探しに行くような話。そしてエピローグは…
病と闘うとは、闘う人を支えるとは、をリアルかつ繊細に、でもやさしく温かく教えてもらった気分。
第五章の終わりのほうを読んでいると、タイトルの「オレンジ」がすごく効いてきて、うってなる。
癌や大病って大 -
Posted by ブクログ
今年、最後に最高の本を読ませていただきました!
この本のストーリーのシチュエーションも今時期かと思われます。
中学受験に関わる、本人と家族と塾講師の3人のお話し。
本の帯に書かれている、中学受験する少年の秘密が大変気になり、一気読みしました。
秘密。12歳の男の子がそんなにも思い詰める秘め事が本当に読んでいて辛かった。
大人のコソコソ話、嫌だなぁと心底思う。
お母さんも、凄い!
子供の頑張りの影響で、大人になってから勉強して資格取得しようと思うのだから。
子供の教育は、親も一緒に学ばされる場なんですね!
塾講師の加地先生も素敵!
ウチの息子たちも高校受験でお世話になってますが、高校卒 -
Posted by ブクログ
中学受験に挑む1年ほどの期間を、親・子・塾の講師目線で描いています。中学受験はしたことがないし、子を持つ親というわけでもないので、深い感慨もなく読み始めましたが、こんなに胸に響くとは。。
子どものエネルギーに感化されて、親も塾講師もみんなが一丸となっていく様子が、ドラマチックでした。現実ではこうはいかないのでしょうが、たまにはこんな小説も心が浄化されるようでいいと思います。
受験の考え方として、合否に関係なく、過程として努力できた自分が残るという考えが好きです。大人になって、努力できるというのはなによりも得難い才能だと実感する日々です。
これは蛇足ですが、小中高となんの有り難みもなく塾に -
Posted by ブクログ
ネタバレ誰かを幸せにすると、必ず幸せは自分に返ってきます。そして自分の家族にも幸せは返ってきます。
遼賀は自然に、周りの人に幸せを与えて生きてきました。
遼賀は癌を患って短い人生になったけれども、遼賀に関わるたくさんの人に無条件の幸せを与えてきたから、みんなの心が荒むことなく、誰かを傷つけることなく、優しさや希望を持って、最後まで共に過ごせたはずです。
遼賀は、いつもの風景に咲く優しい花のような存在。普段は忘れちゃってるけど、本当はずっと心の中にいる。そんな人が近くにいたら、、素敵ですね。
どんなに苦しくて辛い状況でも、人を思いやる人生を送っていれば、幸せな最期を迎えられるのだと、希望をもらい