藤岡陽子のレビュー一覧

  • ホイッスル

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    ネタバレ

    面白くて一気読み
    私は聡子や香織のように最後は許せるだろうか…
    遺体引き取らないかも

    レミはどうなったのか?それなりの制裁がくだされてますように

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    2025年10月12日
  • 春の星を一緒に

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    医療現場のリアルな描写は元より、人物造形も見事。宮城と沙羅、寺内と三上、二組の永遠の別れに、涙腺崩壊。まだまだ沢山の感動的な読み所あり。ひとの優しさや温もりが、じんわり琴線に触れる、心地良い読後感でした。


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    2025年10月10日
  • 手のひらの音符

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    45歳。自分の来し方と行く先を
    見つめる。
    長年続けてきた服飾デザインの仕事が、突然事業閉鎖に。
    女子トークから始まり、軽い内容かと思いきや、主人公水樹の人生は幼少期から甘いものではなかった。

    幼い頃、貧しい団地生活の中、同じ団地に住む正浩、信也、悠人の3兄弟とは、家族同然に過ごしてきた。

    同級生の憲吾、恩師の遠子との再会をきっかけに、27年間の空白を経て、水樹は信也と再会する。信也のことが好きだという気持ちをしっかりと自覚して。
    その再会の場面は描かれず、読者にラストは委ねられる。

    結果がどうであれ、
    自分の過去、周りの人達の過去、
    今の自分、将来の自分、これだけしっかり
    深く理解でき

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    2025年10月09日
  • 金の角持つ子どもたち

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    中受生の母。
    中学受験には、意味がある。
    どんな意味があるのか、気づくことができました。
    毎日勉強をがんばっているけど、なかなか届かない子どもをあらためて全力で応援したい。
    中受に立ち向かう子を持つ、悩める親御さん、ぜひご一読を。

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    2025年10月05日
  • 金の角持つ子どもたち

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    中学校受験を決意した、受験までわずか1年しかない少年のお話し。
    母親や少年本人、塾講師、それぞれの視点から物語が進んでいく。
    それぞれ自分の過去を引きずっているが、受験を通して、ぞれぞれ前を向く力を得る。
    自分は母親の立場だが、年齢や子育てを言い訳にして、挑戦することやそれに向かって努力することをやめていたが、幾つになってもやりたい事に挑戦してもいいと思えた。
    とても面白かったので、落ち込んだときなど定期的に読み返したいと思える小説だった。

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    2025年10月04日
  • きのうのオレンジ

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    若くしてがんを告知されるところから話が始まる。病気との闘い、同僚や家族や同級生との関わりの中で自分の人生について見つめ直すことになる。悲しい話だけど、読んだ後には温かい気持ちになる一冊。

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    2025年10月04日
  • 森にあかりが灯るとき

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    話は淡々と進むのに、ページをめくる手を止められない不思議な感覚。
    ひとりひとりにそれぞれの物語がある。

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    2025年09月30日
  • 森にあかりが灯るとき

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    介護業界の光と闇が書かれていた
    高齢者になるとできることが減って人に頼らざらなくなる
    暗い森をずっと歩いてるだけどどこからか光が見えてくる
    それが介護の人たちというセリフは心に残った
    おばあちゃんのことを介護してくれて優しかったケアマネさんのことを思い出した

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    2025年09月30日
  • 手のひらの音符

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    子どもの頃の友達の家族のことって、どのくらい知っていただろう。ほとんど全く知らないのが普通じゃないだろうか。中学生になってから知り合った異性の同級生なら、なおさら。
    登場人物のそれぞれは、一見おしゃれな女子だったりイケメンだったりスポーツマンだったりするのだけど、それぞれが家族に何か背負っていて。
    正浩くん、ええ子すぎる…
    そして、小学生が自分たちと違う子を見つけた時のえげつなさ…
    高校生の恩師のありがたさ…
    いつも藤岡陽子さんの本の中に勇気付けられる言葉を拾うのだけど、
    ドッジボールでボールを受けられずに怯えるせいでいじめられる弟の悠人に正浩が言う台詞。ボールを受けなくていいから、相手を見な

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    2025年09月30日
  • リラの花咲くけものみち

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    ネタバレ

    主人公 岸本聡里(さとり) は母を早くに亡くし、父の再婚によって新しい家庭に居場所を失う。再婚相手の新しい母親が飼っている犬を捨ててしまうのではないかという不安で中学校へ行けなくなり、ほぼ引きこもり状態で過ごす。
    さとりの誕生日に、チドリ が亡くなった母の手紙を渡そうと久しぶりに家に行くと、父母と妹に置いて行かれて1人で家にいる聡里を発見する。チドリは父に対し怒り、こんな状態なら自分が引き取ると聡里を家に連れて行く。自由な校風の高校と塾に通わせ、成績がよく、特に生物が得意な聡里に塾の先生は獣医を勧める。
    この経験から聡里は「動物を助ける獣医になりたい」と決意する。

    大学編
    北海道の獣医学部に

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    2025年09月30日
  • 空にピース

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    ペンは剣より強い。
    私が読後、真っ先に思い浮かんだのがこのフレーズ。
    著者の知り合いの教員から聞いた話を元に、構成されたストーリーなのだと言う。誰かが書かないと、という著者の正義感なんだろうなぁ。私はそういうの嫌いじゃない。

    虐待されていたり、ネグレクトだったり、移民だったりで、小学校に通えないとか、どうにか通っても馴染めない子どもたちと、それをなんとか救おうとする若い教師。
    フィクションではあるけど、こういう家庭は確実にあるし、社会的に守られていない弱者がいるのだと知ることはとても重要だと思った。
    作中に出てくる児童の中で、印象に残っているのは文香だ。私の子どもの頃と重なる。

    子どもを育

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    2025年09月29日
  • 金の角持つ子どもたち

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    俊介が主人公だけど、これは予備校塾の話である。
    塾講師と小学生達の本気の戦いの話…!
    それをよく思わないのがまさかの担任だったり、親や親戚だったり、同級生だったり…意外と多い。
    そうか〜そりゃ俊介みたいに意識が強い子供はそうそういないから、親がやらせてるって思われちゃうな。
    でも、違うんだね。全然、違う。
    全く知る機会のなかったこと、新しい世界を私たちに教えてくれてありがとうございます、藤岡氏!
    読むだけなのに、いつもじわじわ広がる充実感を与えてくれる素晴らしい小説家さんですね。

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    2025年09月27日
  • 金の角持つ子どもたち

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    中学受験のイメージは?と聞かれたら私はある程度お金があるお家が良い人生設計のために子どもを行かせると答えるだろう
    確かにそれもあるかもしれない
    だけど、俊介の家は違った彼の持っている夢や苦悩は子どもだからと侮ってはいけないほどのものを背負って中学受験に挑んでいた
    塾は勉強を教えるだけだと思っていたが、知らないことを知る楽しさを知るというフレーズを聞いて私のイメージを少し変化させるべきなのかもと思った

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    2025年09月27日
  • 手のひらの音符

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    それぞれが苦しくても必死に前を向き進んでいくまたたまに立ち止まりそうになっても友達が助けてくれるそんな青春時代や大人になってからの苦悩などを丁寧に描いていて私もじんわり心があったかくなるような作品でした

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    2025年09月26日
  • 森にあかりが灯るとき

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    ネタバレ

    お笑い芸人を辞めて介護施設「森あかり」で働きだした溝内星也、心身ともに消耗する介護現場で必死に働く日々を過ごすある日、深夜の見回りで不可解な人影を見つけた、後、酸素吸入器のチューブを切断されて喘ぐ入居患者の部屋に入る。その後あらぬ疑いをかけられ、「必死の思いで働いても報われないどころか犯人扱いまでされてしまう」ことで気力が切れてしまい、職を辞することを決意する。

    過酷な介護現場の現状、すぐそこの未来でする側される側になっていくはずなのに目を背けている俺たち。本当に色々考えさせられた。

    する側の時は最大限の経緯を払って(勿論経費も)プロの手を借りつつ、できるだけ寄り添ってお世話になった人たち

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    2025年09月22日
  • きのうのオレンジ

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    読みながら、涙が止まらなくて困りました。
    命について、生と死について、生き方について、深く深く心に沁みてゆき、自然と出てきた、そんな涙でした。

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    2025年09月20日
  • きのうのオレンジ

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    主人公の遼賀は芯が強くて心根が優しい。その遼賀の優しさをよく理解する人たちに最後は支えられる。
    当たり前に家族であるのではなく、家族になる決意を持ってつながっているから、より感謝や絆が深いのかもしれない。
    母の燈子の章はとても切ない。
    自分が一番大変なとき、誰に電話するだろうと考えてしまいました。
    藤岡さんの作品なんか好きです、また読みたい。

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    2025年09月20日
  • 金の角持つ子どもたち

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    ネタバレ

    サッカー一筋だった俊介がとあるきっかけから中学受験を目指す小説。

    俊介の母、俊介、俊介が通う塾講師の加地
    それぞれの視点から構成されている1年間

    家庭の事情から自分が夢を抱くことを諦めていた俊介の母が、俊介の夢を応援しようと父や義母に真っ向から立ち向かうところ、そして自分の夢を見つけ俊介と共に夢に向かって進み始めるところがよかった。

    俊介が受験をしたいと思ったきっかけ、妹に対して長年抱えてきた思い…そしてそれを解放してくれる加地先生の言葉もよかった。

    そして、第3章は涙なくして読めなかった
    加地先生の過去、そして生徒たちに対する思い…
    受験直前に俊介を送り出す際にかける言葉もよかった。

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    2025年09月15日
  • きのうのオレンジ

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    人生これからって時に胃癌になって
    生きる為に治療に望んで頑張って
    でも願い叶わず身体の限界がきてしまって
    残された時間を自分らしく生きる。

    そんな遼賀と
    それを支える家族や幼馴染みが描かれている。

    フィクションだから
    誇張されてる部分もありそうと思ってたけど
    全然そんなことなくて
    私が看護師として働いてきて
    ずっと目の当たりにしてきた現実が
    そのまんまこの本の中にあった。

    突然の癌の告知。

    告知から治療の選択まで時間が短いし
    気持ちの整理もつかないままとか
    現実感を感じないままとか
    患者の立場にたったら過酷だと思う。

    でも
    治療は1日も早い方が良いって知ってるから
    早く選択してもらい

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    2025年09月15日
  • リラの花咲くけものみち

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    引きこもりから北海道の酪農の大学へ。祖母の助けと周りの人々、友人たちとの交流を通じて成長していく一人の少女を描いた感動作。
    NHKのドラマを見たのを気に読んでみた。ドラマは3話のみで、やや物足りなかったので原作にはおおむね満足。
    引きこもりの時の唯一の友だった飼い犬パール、動物好きという理由で祖母の後押しもあり選んだ進路。
    主人公の意外な進路選択に感動しました。

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    2025年09月14日