藤岡陽子のレビュー一覧
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佐治さんが言う⇨どうしてだろう誰一人戦争を止める声を上げるものはいなかったが異常だったのだね、岩代の様な人間が大量にいたから、白飯を毎日食べる上官がいたから、赤紙一枚で簡単に命を奪った奴がいたから戦争が起きた。現在でも中国にロシアに戦争になる可能性あるのに、自民党 公明党 維新に投票する我々はもっと深く考えようよ!
川でパニックの進藤さんにファンユーファと声を掛けてた場面がグッとくる、あと戦友会の写真で全員生きて帰れた事も どうして紗穂が送られた意味を教えてくれた。婦長と紗穂とやり方は違うけど同じ道を進んでいる雪野さんならあなたたちの命を守るという言葉は重いし命より大切なものはないと言い切れ -
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海神
トイレが原因でいじめを受けるようになった小学校四年の優生は、瀬戸内の島に暮らす曾祖父を訪ねる。死期が近いという曽祖父だったが、元気に優生と接した。そして入院した曽祖父と優生が約束を交わす。
夕凪
20年以上も70歳を超えた医師を支えてきた。
その医師がクリニックを閉院すると言って、いなくなってしまった。
看護師は医師を探しに瀬戸内の島へ渡る。
親子ほど年が離れた二人に流れる時間。
波光
島で「石の博物館」を運営している祖父を訪ねた。博物館のリニューアルの手伝いをしながら、祖父の話を聞いた。
祖父が語った若き頃の話しが、前の作品につながる。
年齢を重ねるということを深く考えさせられた -
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これが藤岡陽子さんのデビュー作なのか。
主人公瑠美のハニキヌキセナイ生き方に、青春の真っ直ぐさと苦味を感じた。苦味は他でもない自分自身の苦い記憶。自分の考えが正しいと信じて権力に媚びないこと、それが自分らしさだと思っていた時期があったから。
瑠美の親友千夏は、包容力満点の看護師にピッタリの女性だった。屈折した正義感あふれる美女遠野も魅力的だった。二人のお子さんがいる佐伯も。
思わぬ展開で幕を閉じたこの物語。なのに読後感が無念や喪失感、哀しみに沈まないのはなぜだろう。
4人の選んだ道、レールがみんな重ならなくても、それぞれが自分の意志で選んでいったからなのかもしれない。
看護師さんを目指すこの話 -
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主人公の可南子と、深澤の、愚直に頑張る姿に背中を押される気持ち。真っ直ぐに努力していてすごい。
私は自分が100%頑張ってることを認めるのが怖い。本当は100%かもしれないけど、結果が伴わなかった時にどうしようもなく落ち込んじゃうのが嫌だから80%だと思い込むようにしてるのかも、と思う。
でも結果なんて出る方が奇跡みたいなものだし、頑張ってることそれ自体がすごいことだからさ、自分を認めてあげたいなと思った。
終わりのために頑張る、頑張るのは終わりがあるから、ってセリフも沁みたな。
読んでいて背筋が伸びたり、
もっと前向きに頑張りたいと思えるようになる、
とても良作でした。 -
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藤野陽子さんは『満天のゴール』に続き2作目
今回は『海とジイ』
山でも空でもなく、海
おじいさんじゃなく、
おじいちゃんでもなく、ジイ
読み進めるにつれ、このタイトルの意図する所がじわじわと心に響いて来る。
三話の物語には、3人のジイの生き方と、そのジイの想いを受け取る人々の心情模様が描かれている。三者三様の生きざまだが、3つのお話がゆるく繋がっているのもまた趣深い。
「海神ーわだつみ」
不登校に悩むひ孫と漁師のジイのお話
二人の最後の約束が胸に迫る。ジイの大きな懐に加え、息子を想う両親それぞれの心中も巧みに描かれていて、まさかの涙腺崩壊。
おいおい、一話目からこんなで大丈夫か・・・笑 -
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藤岡陽子さんは初読みの作家さんだった。
長年看護師としても働かれているという。
『満天のゴール』
高評価も納得のとても素晴らしい作品だった。
僻地医療の問題を扱った医療小説ながら、死生観に強く訴えかけてくる。
舞台は京都丹後の過疎地域にある海生病院。
夫の不貞で一方的に離婚を要求されている奈緒は、息子の涼介を連れ、行くあて無く実家のある丹後地方に戻る。
一時帰省のつもりが涼介はこの地を気に入り、一方で離婚は現実的なものとなっていく。
母の死後、父 耕平との関係に確執がある奈緒だが、ある日耕平が交通事故に遭ったと連絡があり・・・
前半は奈緒の離婚問題が中心で、夫婦間における奈緒の甘えと弱さ