藤岡陽子のレビュー一覧
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「満天のゴール」の続編、シングルマザーの看護師奈緒と息子の涼介と三上医師のその後の物語。いろんな出来事が奈緒親子に起こり、怒涛の展開で一気読みした。感じの悪い人も出てくるが、三上先生が魅力的。素直に精一杯生きようとしている奈緒とそれを何とか自分なりに支えようとしている涼介が温かく感動的だと思う。終末医療という大きなテーマは人生の終わり方を考えさせられ、無くなる寸前まで幸せに過ごせる可能性を感じて嬉しかった。「春の星を一緒に」という題名が素敵。ぜひ多くの人に読んでもらいたい物語。まだ今年になって2ヶ月も経っていませんが、現在2026年のベスト1です。
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読んでいて心の癒される内容だった。もう枯れかけて頭を下向きにした若葉が、ある愛情で頭を起こし、光を浴びて水と栄養をもらい、本葉を出し大きくなり花を咲かせるような印象を受けた。心から愛情を注ぎ、見守ってくれる人が一人いて、その人が背中を押してくれたら人間関係が広がり、つらい経験を乗り越え、こんなにも成長できるという希望を抱かせてもらえた。動物、植物、鳥などいろいろな生き物の力、私たち人間の心のつながりを感じた。
自分のふるさと北海道が舞台だということもあるし、少しずつ主人公が成長していく姿が伝わってきてこちらも嬉しくなった。人がこうして自立していく姿って勇気を与えてくれる。人間の強さ、を感じた。 -
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「幸せって、世の中が平和じゃないっていうことを知ってるから感じることだと思うんすよね。」
この本を読み終えた時ふと思い出したこの言葉は、バイト先の2つ下の高校生が放った言葉だ。
飲食店でバイトをしているのだが、様々なお客さんが来る。そして、月に2、3回ほど、「お腹に赤ちゃんがいます」のキーホルダーをカバンに着けている様々な女性が来店する。私がそのキーホルダーを見て、「世の中こういう幸せな話題で溢れて欲しいよねー」と言った時、彼が先程の言葉を放った。
彼は高校生ながらにして、英検準一級を持っている。そして英検の課題で世の中の事柄について意見を述べるものがあるそうで、時事ニュースや世界の政治な -
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売れないお笑い芸人から介護士になった星矢。特別養護老人ホーム「森あかり」で働きはじめ、介護の仕事の現実に直面していく。
綺麗事だけでは済まされない、介護の現実が物語に反映されています。そのため、楽しいだけの話ではありません。現実の重さにしんどくなるような描写もあります。しかし、そこに微かにでも希望を見出せるような光を灯してくれているのが、藤岡陽子さんらしい作品だなと思いました。
看護師として働いていると、特養ほどではありませんが、介護の仕事も担います。その身体的な負担感はよくわかりますし、命を預かるという重大な責任に押しつぶされそうになる時もあります。星矢が、新人の頃の自分と重なって見え、 -
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本読んで泣いたのは久しぶりな気がする。
やっぱりわたしは藤岡さんの書く文章が好きだなぁと思った。難しくなく、でも繊細で、切ないとかやるせない中にも希望のような温かいものがある。そう感じる。
第一章は遼賀自身の目線、第二章は遼賀の母親・燈子、第三章が遼賀の同級生矢田泉、第四章は弟の恭平、第五章はまた遼賀目線だけど職場の高那の話がクローズアップされたり過去を探しに行くような話。そしてエピローグは…
病と闘うとは、闘う人を支えるとは、をリアルかつ繊細に、でもやさしく温かく教えてもらった気分。
第五章の終わりのほうを読んでいると、タイトルの「オレンジ」がすごく効いてきて、うってなる。
癌や大病って大 -
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今年、最後に最高の本を読ませていただきました!
この本のストーリーのシチュエーションも今時期かと思われます。
中学受験に関わる、本人と家族と塾講師の3人のお話し。
本の帯に書かれている、中学受験する少年の秘密が大変気になり、一気読みしました。
秘密。12歳の男の子がそんなにも思い詰める秘め事が本当に読んでいて辛かった。
大人のコソコソ話、嫌だなぁと心底思う。
お母さんも、凄い!
子供の頑張りの影響で、大人になってから勉強して資格取得しようと思うのだから。
子供の教育は、親も一緒に学ばされる場なんですね!
塾講師の加地先生も素敵!
ウチの息子たちも高校受験でお世話になってますが、高校卒