藤岡陽子のレビュー一覧

  • 手のひらの音符

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    「金の角持つ子供たち」でこの作家に興味を持ち、私と同世代の働く女性が主人公なので選んだこちら。
    現在進行形の物語と、幼少期から高校卒業までの回想が繰り返されて、2つの物語が同時進行している感覚で、どうなるのかが気になり、一気に読み終えてしまった。
    辛いことの多かった幼少期だけれど、温かさも懐かしさもあり惹き込まれる語り口で、ますます藤岡陽子さんの他の本も読みたくなった。

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    2024年02月12日
  • 波風

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    どの作品の登場人物も誠実で芯のある強さを持っていて、まっすぐに生きる姿に元気をもらえた。鬼灯、月夜のディナー、テンの手、結い言が特に好み。

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    2024年01月27日
  • いつまでも白い羽根

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    不器用だけれど真っ直ぐな人、この作品に登場する人たちはみんな正しさのセンスがある。辛く悲しいことがあっても、挫折をしても、そのあとどう生きるのか、どんな風に考えるのかで、未来はいくらでも変えることができるのだと思う。

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    2024年01月23日
  • ホイッスル

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    裁判、離婚、嘘と、暗くて辛いものがテーマにあるのに読んでいて温かい気持ちになる不思議なお話でした。
    藤岡さんの描く優しい心を持った登場人物のおかげでこのあたたかさが生まれてるんだな、と思います、

    人の不幸はみんな同じ数、だけど幸せの数は掴もうとするほど増える、この言葉がすごく沁みました。

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    2024年01月21日
  • いつまでも白い羽根

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    看護学生ならではの、実習や実技試験の辛さ、理不尽な教員の言い分など…瑠美と同じく看護師に憧れていなかった看護学生だった身としては、まさに絶望感がよく分かる。瑠美のような自分を曲げない姿勢と、それにより偽りのない人間関係を築けることや自分の進む道を拓いていったことが尊敬できるし、瑠美は強いと思った。白衣の天使という言葉に対する純真で潔白というようなイメージを払拭してくれる、すっと腑に落ちた物語だった。

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    2024年01月09日
  • ホイッスル

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    読み始めたところ、場面設定がとても暗くどん底のような気分になるが、中盤に差し掛かる頃からさらに先が気になり一気に読んでしまった。どうしてこんなに、人物像がありありと浮かぶリアルな文章が書けるんだろう。幸福の量はその人次第、という言葉が出てくるが、それも聡子さんの生き様からしっかり感じられるし、希望のある作品だった。
    藤岡陽子さんという人の本、色々読んでみようと思う。

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    2023年12月26日
  • この世界で君に逢いたい

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    生まれ変わり、花の探し物が美羽の探し物、それは一郎だった場合 流れてる 黒田がいうように誰にも周二にも止められない。一本芯が通った愛しみ慈しみの物語だったと思った通り読んで良かった。与那国島を舞台にするのもとても気になってたし御嶽がいるもんだと前提で進めるのも。美羽も救われた、関係者も、花が不幸な家庭環境だったけど 流れなんだね。与那国島に行くのも周二に出会えるのも流れ 最後のセリフが気にはなる でも夏美はこの世界で君に会いたいと伝えられても断ると思う

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    2023年12月01日
  • ホイッスル

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    初めての作家さん。なかなか面白いです。私が知らなかっただけで作品は多いようです。他の本も読んでみます。

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    2023年12月01日
  • 波風

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    毎日一話ずつのんびり読んだ。先が気になるけどきっとハッピーエンドなんだろうな、そう自然と思える気持ちの良い作品だった。心に波風が立つけれど穏やかなそんな本でした。

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    2023年10月20日
  • トライアウト

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    シングルマザーと息子、トライアウトの取材中に出会った落ち目のプロ野球選手。
    頑張るとは何か。人の目を気にせず、とは口で言うのは簡単だが実践するのは難しい。
    それを爽やかに乗り越えていく物語。

    藤岡陽子さんの本はどれも面白い。

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    2023年08月16日
  • おしょりん

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    何のことだろうと題名を見たときにはわかりませんでした。 おしょりんとは、福井地方の方言で積雪の表面が凍った状態 明治時代、福井で眼鏡を作ることを決断した増永五佐衛門、彼がいかに苦難の末に築き上げた眼鏡産業、この作品を読んで福井でなぜ眼鏡だったのかと理解しました。五佐衛門の妻むめが結婚相手の弟、幸八と間違えた時の場面は特に印象に残っています 心に残る印象深いセリフがたくさんあります。福井の眼鏡が人々に賞賛されるところまでを想像しながら読み終わりました。 すごくドラマ化してほしい作品だと思いました。

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    2023年06月26日
  • 晴れたらいいね

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    藤岡陽子さんの作品を初めて読見ました。
    タイムスリップの物語だとは思いませんでしたが引き込まれてしまいました。
    良い作品です。
    藤岡陽子さんにハマってしまいました。

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    2023年01月02日
  • むかえびと

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    「むかえびと」いい言葉だな

    生命について、いろいろな立場から考えることができる

    テレビドラマ化しやすそうな、そんなストーリー

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    2022年10月21日
  • 跳べ、暁!

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    中学2年生の女の子たちが、家の問題を抱えながらも友達とバスケを一生懸命頑張ることで少しずつ成長していく。
    回りの大人たちもいろんな人がいるけど、助けてくれる人もたくさんいて素直に嬉しい。
    バスケはなぜ得点が2点なのかという理由も、納得できるものだった。

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    2022年09月25日
  • 晴れたらいいね

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    良書です。
    その一言に尽きる一冊でした。

    看護師の紗穂は夜勤中、長く意識が戻らない高齢女性患者が意識を取り戻した瞬間に遭遇する。
    医師を呼ぼうとするも大きな地震が発生し、気付いた時、彼女は目の前にいたはずの患者の若き日の姿となり、1944年のマニラにいた。
    従軍看護師として戦争に巻き込まれた紗穂は、仲間の看護士と共に厳しく苦しい日々を乗り越えていくー。

    かなり突拍子もない設定ですが、主人公の紗穂の明るさと、戦時下のマニラにおける看護師の視点で描かれた第二次世界大戦の悲惨な描写に引き込まれ、あっという間に読み終えました。

    20歳前後の女性達が従軍看護師として負った任務の過酷さ、目の当たりに

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    2022年09月10日
  • 跳べ、暁!

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    ネタバレ

    とても良かった。

    それぞれが問題を抱えながら、その解決を綺麗事だけではなくて、現実に即して、全員が真正面からぶつかって。

    他の作品とリンクはしないけど、同じ言葉を使うところにもものすごく意志を感じた。

    未来ある彼女たちが羨ましい。

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    2022年08月04日
  • この世界で君に逢いたい

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    藤岡陽子さん初の試みの作品スピリチュアル的で生まれかわりそしてミステリー要素たっぷりの感動作品です。

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    2022年04月25日
  • ホイッスル

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    ある夫婦に起きた突然の出来事を中心に様々な夫婦の形態を描き出し、私達に考えさせてくれる作品です。
    なんの予備知識もなく読み始めたのですが、ちょうど私自身が離婚を考えていることもあり非常に興味深く読ませていただきました。
    俺はこんなに酷くない、とか、ここまでしても夫婦の絆は残るのか?とか、いろいろ思いを巡らせました。
    一方で救いようのない人種が世の中にはいて、そういうのに引っかかってしまう不幸もあるなー、とも思いました。子どもたちがこのような人たちに出会わないように祈るばかりです。

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    2022年03月14日
  • トライアウト

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    すごい、すごい、何度も言ってしまいたいほど感動しました。
    野球好きな私としても、トライアウトがいかにたいへんな事だと、ますます確信しました。
    こんなにたくさんの大好きセリフが出てくる小説は初めてです。
    ぜひ一読の価値ありです!

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    2022年03月02日
  • いつまでも白い羽根

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    看護学校での大変な苦労、看護師になってからの苦悩、実際の看護師の藤岡陽子さんだからこそ書けた感動の1作です。

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    2022年03月02日