藤岡陽子のレビュー一覧

  • おしょりん

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    藤岡作品としては今回作風の色合いが他と違っている感がしましたし、描かれた時代が明治なので文化や価値観に戸惑いながら読み始めました。
    が、やはり稀代のストーリーテーラー。
    いつの間にか物語に引き摺り込まれてしまいました。
    どの作品も共通して言えますが、藤岡作品はこの引き込まれる感覚がとても心地良いのです。

    随所に伏線が散りばめられていてどれを深掘りしても一つ一つのエピソードが面白くワクワクさせてくれますが、物語が果てしなく長くなってしまうのでページ数の関係で収束させた感も否めません。
    そういう意味でも2時間程度の映画ではなくて朝ドラの原作になり得た作品だったとおもいます。

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    2024年07月23日
  • わたしの名店

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    どのお店もその人にとってほんとに名店。
    美味しそうで行けるとこかなとおもわずググっちゃった。
    朝井リョウの高田馬場にある居酒屋「丸八」学生たちですんごくうるさそう。でもガリガリ君がそのまま入ってるサワーってちょっと飲んでみたい。
    三浦しおんの近所のビストロも素敵。
    こんなお店がいきつけでふらりとひとりで入って食べて軽く飲んで帰る…なんて贅沢な時間なんだろう。
    藤岡陽子のおばあちゃんちでいつも出前でとってくれるキッチンゴンの”ピネライス”このエッセイに心揺さぶられた。
    まったく同感!

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    2024年07月12日
  • 手のひらの音符

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    題名から想像していた内容ではなかったけれど、逆にこんな素敵な題名をつけられることが凄い。
    幼馴染って永遠の憧れ

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    2024年07月09日
  • 空にピース

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    主人公の「澤木ひかり」は教員生活5年目で、新たに水枝小学校へ赴任することになった。
    前に勤めていた小学校の先輩教諭から「水枝小学校は大変だよ」と言われていたが、何が大変なのか具体的には教えて貰えなかった。
    これまでは低学年、中学年の担任になった経験は4年間あるのだが、水枝小学校では6年生の担任を任される。
    そして先輩が言っていた大変さに直面することになるのだが、孤軍奮闘の様相で、子供たちは勿論、親や上司たる校長・副校長とも対峙することになる。
    『 空にピース 』は小学校の教育現場を舞台にして綴られているが、今の日本が抱えている社会問題ここに集積しているように思えた。
    学校への不登校、度を越した

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    2024年07月08日
  • わたしの名店

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    ネタバレ

    以前食を題材にした小説を読んだが、本当にあるのか調べたりしたので
    本作は有難い。
    それこそ温泉、とか喫茶店、とか細かくジャンル分けしても作家さんそれぞれのオススメがあるはずなので
    シリーズ化しないかなぁ。。
    雰囲気や、ピンポイントの品物目当て、また何を食べても美味しくて通う、と色々なエピソード。
    また個人店の儚さと切なさも。。


    三浦しをん 京王線千歳鳥山 『Ho 100%drunker』 ベルギービール煮込み
    →たかぎなおこ氏のバクダン納豆といい、京王線沿いには魅力的なお店が。。
     
    西加奈子 渋谷 『虎子食堂』スパイス系
    →渋谷も新宿も駅近ですますので、開拓したい。。

    中江有里 三軒茶

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    2024年07月03日
  • メイド・イン京都

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    婚約を機に京都に移り住むことになった美咲、婚約者とのすれ違いもあり美大時代の才能を生かして新たに人生を歩み始めるというサクセスストーリー。京都の独特な文化があってこその話しの展開でとても面白かった。

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    2024年07月01日
  • 空にピース

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    藤岡先生は読後何時もほんわか気分にさせてくれる
    「空にピース」どうしてこの題名?と思ったけれど結末で納得した
    学校の先生の存在って大きいですよね、それも小、中学生の時の先生は、子供ってどれだけ自分に真剣に向き合ってくれているかと言う事に、とても敏感ですよね、澤木先生に出会えた子供達は幸せだなぁ
    運命変わったと言っても過言ではないと思う
    「不幸は明るい場所を嫌う」と言っていつも明るい笑顔を心がけていた女の子の言葉も心に沁みた

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    2024年06月30日
  • ホイッスル

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    最初は重くて気が滅入る…と思っていたが徐々に好転。心に残るセリフもあった。
    自分の人生のダイジェストを辿った時に、必ずその場にいる人間が家族。確かにそうだと思ったしそうでありたい。そう思うと少し優しい気持ちになれる気がする。



    以下は沁みた部分の引用。

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    「家族になった人間とは、いろんな局面を共有できる凄さがあるぞ。人生においてこれ以上嬉しいことないっていう局面 とか、これ以上ないっていう悲しい局面とか。自分の人生のダイジェストを辿った時に、必ずその場にいる人間ってのは貴重だぞ」
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    2024年06月20日
  • この世界で君に逢いたい

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    ネタバレ

    前世と現世の話。
    私は目に見えないものも信じるので、好きな話でした。
    大切な存在は大切に。
    好きな人には好きと伝えて、なるべく後悔のないようにしておきたいものですね。

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    2024年06月12日
  • リラの花咲くけものみち

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    ネタバレ

    獣医を目指す聡里の成長とともに読むのが楽しくなっていく。祖母のチドリみたいな人が身近にいて前向きに生きていると、自分も救われるんだろうな。前向きな言葉を口に出して誰かに伝えることってすごく大事だ。

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    2025年10月18日
  • 晴れたらいいね

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     日本赤十字社から戦地に派遣された従軍看護婦も、戦争末期のフィリピンの惨状も知らなかった私だったが、本書を読むに当たって、あまり影響がないと思われたのは(勿論、これを読んで興味を持つことはあると思うが)、本書で教えてくれる大切なことは、また別のところにあったからだと感じられたからである。

     平成生まれの看護師、「高橋紗穂」が夜勤中に見舞われた地震によって意識が遠退き、気が付いたら、1944年のマニラの地で倒れており、彼女の意識は紗穂のままであったが、その身体は、つい先程まで看護していた「雪野サエ」のものであり、当初紗穂は、何故こんなことになってしまったのかと悲嘆し、早く元の世界に還りたいこと

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    2024年05月18日
  • この世界で君に逢いたい

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    今まで読んできた一連の藤岡作品とは趣きが異なる作品でした。
    こういう物語も描けるんだという著者の新しい可能性を垣間見た感じです。
    作風が今までと異なるとはいえ、物語の中に引き込む展開や文章力は相変わらず非凡な限りで著者の懐の深さを改めて感じさせられました。
    後半残り50ページ、それまで抑えてたものが物凄いスピードでペットを飼ってる私の涙腺を一閃突きしてきました。
    さすがです。

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    2024年04月27日
  • むかえびと

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    おくり人は、有名ですが、「むかえびと」は、新鮮な言葉でした。その名の通りの仕事なのですが、実は、迎えるのも送るのも人にとって大きなイベントなのです。

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    2024年04月19日
  • トライアウト

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    人が頑張れる理由は、ゴールという終わりがあるから。この言葉が響きました。
    ゴールを目指して頑張りたい、ゴールを気持ちよく終われるように生きていきたいと、思ました。

    人の死というゴールまで、いくつも小さな目標とゴールを作ってたくさん自分の納得のいくゴールを作り続けたいな、

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    2024年03月31日
  • ホイッスル

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    ずっと信じていた人からの裏切りと、その原因になった女性の考え方が人として全く共感できなくてモヤモヤしてばかりだった。でも、どんな悲しみや絶望の中にいても、そばで支えててくれる大切な人がいれば必ず前を向くことができると教えられた。納得することはできなくても現実を受け止めて誠実に生きていくことは、辛くて難しいことだけど、人を強く魅力的に成長させることができるんだと思った。

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    2024年03月08日
  • むかえびと

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    誰もが何かを背負ってる。医師、看護師、助産師、ワケあり妊婦、さまざまな人達が命の現場となる産婦人科病院で絡み合う。
    柔らかい文章で登場人物の数だけ伏線を優しく張り巡らしていく手法は見事。
    巻末の解説に記載されてますが、現役の看護師目線での小説は珍しいそうです。優しい看護師の如く藤岡作品はどれも冒頭から手をとって作品の世界に導いてくれます。

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    2024年02月27日
  • おしょりん

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    映画を見逃したので、原作を読んだ。
    すごく面白かった。藤岡さんの本は、リラの花咲く獣道で初めて読み、すごく読みやすかったので、こちらも読みました。地に根差したモノとして、リラと共通します。
    メガネなんて見たことない、視力という概念すら知らなかった時代の話。麻生津は現在でも超がつく田舎。そこで、こんな変なもの顔につけるか!と誰もが眉を顰める中、メガネ産業を興そうと奔走する兄弟の話。甘酸っぱい恋バナも含む!

    実は、ワタクシ、福井在住。関東出身の私にとって福井は位置すら曖昧でしたが、「都会から来た」私(福井の人は訛りがないだけで都会の人扱いしてくれます)に福井の人は優しく、当時は何言ってるか7割ほ

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    2024年02月18日
  • ホイッスル

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    夫の裏切りと一家の崩壊から蘇生する物語。

    ある日、警察から父親らしき男性が亡くなっているので身元確認をして欲しいと一人娘に連絡がきます。
    その男性は数年前に突然、長年住み慣れた土地家屋を家族に黙って売却して出奔した父親だった。と、なかなかショッキングな出だしとして物語は始まります。
    その父親を誑かす看護師がなかなかのクズキャラで、しかもその取り巻きもかなりのクズ。作品はそれらクズの独壇場で、これでもか!と、読み手の感情を逆撫でしてくれます。
    シルバー世代の誰しもが陥りそうな男性の愚かさがリアルに描かれていて、著者のキャリアが絶妙なバランスで程よく作品に反映されていると感じますし、著者の懐の大

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    2024年02月11日
  • いつまでも白い羽根

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    似た環境の人たちに囲まれていた高校生までとは違い
    年齢も生き方も様々な人がいる看護学校で
    成長していく主人公

    人生のどの時点でどのような人と出会うかはその時にならないと分からないけれど
    無駄な出会いはないと信じて
    出会いを大切にしていきたいと思わせてくれた話だった

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    2024年02月03日
  • トライアウト

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    終わりがあるから全力で生きられる。でも、終わりを決めるのは自分自身。生きることはなんで厳しい戦いなのかと。
    可能性を信じてあげること、そのための努力をできること。叶うならば、自分の大切な人達にその努力を認めてもらうこと。

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    2024年01月24日