藤岡陽子のレビュー一覧

  • この世界で君に逢いたい

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    与那国島の自然を介して、繰り広げられる自分探しの物語。必ずしもハッピーエンドではなく、現実を直視して、困難を乗り越えるヒントと勇気を与えてくれる、藤岡さんワールドの典型。じわじわと泣けてくる。

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    2025年02月08日
  • 空にピース

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    かなり重苦しかった。
    理想に燃える若い女性教師が、疲労でうつろな瞳になっていく姿が目に浮かぶ。唯一心を開いていた養護教諭の前でも自ら心を閉じてしまう。
    ネグレクトや昼夜逆転で不登校に陥る子、日本語をうまく話せない外国籍の子、給食費を滞納せざるを得ない子。そんな子たちに寄り添って擦り切れていく先生。
    最後はかすかな光が見え、報われたように見えるけど、きっと彼女は疲弊している。そしてそれが蓄積され、ボディーブローのようにひびいていく。
    理想に燃える一人の教師の存在が周りの教師に刺激を与え、活気づくことはあるだろう。
    でも、今の教育現場の抱える問題はチームで対応し、他の教育機関と連携しないと解決の糸

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    2025年02月05日
  • 海とジイ

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    「海神 わだつみ」が良かった。
    やっぱり子どもが頑張る姿って泣ける。

    3章からなる短編集で1章目だけ別の話?と思ってよく見たら、「海神 わだつみ」の家族の苗字、真鍋さんじゃないですか。全章ちゃんと繋がってたのね。

    「妻子のことを慮る必要のない気楽さ、かな。だが気楽さは、空虚に繋がっていくのだということをこの年齢になって初めて知ったよ」
    離婚して気楽になったけど、やっぱり最期に一人は虚しいと。
    「人生は短いぞ、澪二。今日一日を限界まで生きろ」
    長く生きてきたジイ様たちの金言、響くなー。

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    2025年02月02日
  • むかえびと

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    産院で働く助産師を主人公にしたお話しですが、コウノトリみたいな感じではないです。
    読み始めるまでは、大変な出産を乗り越えていく王道的感動ストーリーだとばかり思っていただけに、サスペンス的展開に驚いたけど面白かった。
    巣鴨師長はむかつくし、人数少なくて勤務態勢ブラックすぎるし、院長はおかしいし、俊高は怪しすぎるしで、、
    ありがとう佐野先生!!に落ち着きました。

    実写になったら面白そう!!

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    2025年01月26日
  • 手のひらの音符

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    やさしくて、つよいひとが出てくる小説。
    要領よくいきたくなる毎日やけど、そうじゃなくて心の清潔さというか人の本質に目を向けて生きていきたいなと思える話だった。

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    2025年01月11日
  • 空にピース

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    ネタバレ



    ネグレクトや虐待、貧困や不法在留など様々な問題に直面する小学校六年生の子供たちを救おうと、その担任の先生が孤軍奮闘する。

    こういう系の本は苦手かも?と心配していたが、担任教師であるひかりの考えや行動は決して押し付けがましくなく、純粋に子供たちを心配する愛情ゆえなので、自然にひかりを応援する気持ちになれた。

    絶望とも言える程の苦難の中、少しずつ光が見えてくるラストは圧巻で心が暖かくなり、目には涙が溢れた。

    新年の1冊目、よい本を読めて幸せ。

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    2025年01月01日
  • 手のひらの音符

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    ネタバレ

    以前読んだのを読み直した。人の人生って色々あるよね。色々あるけど、めげずに頑張ろうと思える作品。これ読むと私は子供の時のほほんと暮らしてたなぁと思う。

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    2024年12月21日
  • 空にピース

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    26歳のひかりが赴任した小学校。
    6年2組は問題だらけ。

    不登校 ネグレクト 不法滞在 虐待 モンペ

    ひとつひとつに真摯に向き合うひかりに
    子供たちは次第に心を開いてゆく

    これはねぇ、きれいごとじゃないよね
    こんなの先生が壊れちゃうよ。。

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    2024年12月11日
  • トライアウト

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    藤岡さんの小説は好きですが、こちらも良かった。

    宮城県の実家に息子を預けて東京で新聞記者として働くシングルマザーの可南子。そして戦力外通告を受けトライアウトに挑戦する深澤。

    校閲部から運動部へ移動となり、仙台でのプロ野球12球団合同トライアウトの取材をきっかけに何度か会うようになった2人。恋愛に発展するとかではなく、少しずつ信頼感が増して行く関係性がとても良かった。そして可南子の息子である孝太が良い子過ぎて泣けました。実の父親は野球選手としては一流でも人としては最低。是非深澤のような野球選手になって欲しいな。

    実際にテレビでプロ野球選手のトライアウトを扱ったドキュメンタリー番組を見た事が

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    2024年11月29日
  • トライアウト

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    プロ野球の合同トライアウト(自由契約になった選手を12球団のスカウトらが見て、復活採用する制度)に、今年も45人の選手が挑戦されました。年々採用される選手が減っているそうです。そのため今のところ、NPB主催によるトライアウトは、来年度以降行われないようです。(後日記載…選手会主催で続行されるようです。)

    そんなトライアウトに挑戦した深澤翔介に、取材先で目を奪われた久平可南子。実は、彼の高校時代にも強い印象を受けていました。そしてその後から、仙台に住む親や、預けている息子の一大事で何かと力になってくれたのが、深澤でした。

    小説では高齢の親のことや、少年野球をやっている息子の考太のこと、妹がパ

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    2024年11月17日
  • わたしの名店

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    稲垣えみ子さんお目当てで読みました。
    他の方々のエッセイも大変面白く、思わぬ収穫でした。
    ここに出てきた店の鍋焼きうどん、メーヤウ、ピネライス…食べてみたい。

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    2024年09月22日
  • 晴れたらいいね

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    戦争末期のフィリピンの状況や、従軍看護婦について全く知らなかったが、感情移入し、何度も泣いてしまった。
    現代から見ると戦争というものでは命が軽く扱われすぎるが、主人公はそこにきちんと立ち向かっていく強さがあり、清々しさもあった。
    タイムスリップという設定も最初はちょっと無理やりでは、、とか思ってしまったが、だんだん全く気にならなくなっていった。
    さらっと読めてしまったが、改めて、戦争とは、戦争の最中に生きるとはどんなことかを考えさせられた。

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    2024年09月10日
  • 空にピース

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    藤岡さんの教育系。突然6年の担任を持たされた26才ひかり先生が、おそらくその小さな体で不登校とか虐待といった課題に全力で立ち向う。今どきの若い先生でも、ここまで頑張る人がいるんだな、と感動しました。

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    2024年08月31日
  • 空にピース

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    教師になって5年。
    赴任した小学校で、ひかりが担当したのは6年生のクラスだった。
    クラスにはベトナム籍で、日本語がちゃんと読めない男子や、授業中に教室を出ていく男子。そして不登校気味で給食だけを食べにくる男子もいて・・・
    前向きな性格と行動力でひとりひとりの児童に向き合おうとする。
    保護者に会うために家庭訪問を繰り返し、食べることに不自由している子にはインスタントラーメンの作り方を教えたりもする。
    貧困と虐待、そして性暴力。

    いま、この日本で貧困児童が7人にひとりいるという現実。
    その現実を目の前にして言葉がない。

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    2024年08月02日
  • 空にピース

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    最初から最後まで心を揺さぶられまくりでした。

    教え子に対する担任教師である主人公の無条件の愛情に何度涙したことか…。
    世の中には赤の他人の大人が手を差し伸べなけらばいけない子どもがたくさんいる。
    こんな豊か国である日本にも、飢えに苦しむ子はたくさんいるのは事実。

    世の中すべての子どもたちが幸せになりますように。主人公の教師は何度も祈る。
    本当にそのとおりである。
    どんな子どもにも罪はない。
    すべて大人の責任である。

    悲しい現実と心温まる教師の愛情が激しく入り混じる物語である。
    読んでよかった。

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    2024年07月31日
  • いつまでも白い羽根

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    内容すごく覚えてる。2回くらい読んだ。
    ひとりひとり人間模様が描かれていてよかった。
    自分も看護を学んで看護師になって、重なるものがある。

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    2024年07月31日
  • メイド・イン京都

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    おもしろかった。
    「リラの花咲くけものみち」の主人公が学生に対し、こちらは結婚を控えた大人の女性。
    どちらの作品も悩み、葛藤しながら自分の生き方を模索する主人公を応援したくなります。

    美大を卒業しインテリア会社に勤める美咲と銀行マンの和範。家業の跡継ぎとして帰郷する彼とともに、会社を辞めて彼の実家で同居することになります。

    京都独特の文化、婚約者家族の威圧的な態度、これまで知らなかった婚約者の意外な一面を知っていく美咲。
    日常の些事にも神経をすり減らし、疎外感、孤独感を増していく毎日。
    これは辛い、先が思いやられる…。

    そんな苦しさの中、美咲が少しずつ作る楽しさを思い出して、作業に没頭す

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    2024年07月26日
  • おしょりん

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    藤岡作品としては今回作風の色合いが他と違っている感がしましたし、描かれた時代が明治なので文化や価値観に戸惑いながら読み始めました。
    が、やはり稀代のストーリーテーラー。
    いつの間にか物語に引き摺り込まれてしまいました。
    どの作品も共通して言えますが、藤岡作品はこの引き込まれる感覚がとても心地良いのです。

    随所に伏線が散りばめられていてどれを深掘りしても一つ一つのエピソードが面白くワクワクさせてくれますが、物語が果てしなく長くなってしまうのでページ数の関係で収束させた感も否めません。
    そういう意味でも2時間程度の映画ではなくて朝ドラの原作になり得た作品だったとおもいます。

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    2024年07月23日
  • 空にピース

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    主人公の「澤木ひかり」は教員生活5年目で、新たに水枝小学校へ赴任することになった。
    前に勤めていた小学校の先輩教諭から「水枝小学校は大変だよ」と言われていたが、何が大変なのか具体的には教えて貰えなかった。
    これまでは低学年、中学年の担任になった経験は4年間あるのだが、水枝小学校では6年生の担任を任される。
    そして先輩が言っていた大変さに直面することになるのだが、孤軍奮闘の様相で、子供たちは勿論、親や上司たる校長・副校長とも対峙することになる。
    『 空にピース 』は小学校の教育現場を舞台にして綴られているが、今の日本が抱えている社会問題ここに集積しているように思えた。
    学校への不登校、度を越した

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    2024年07月08日
  • メイド・イン京都

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    婚約を機に京都に移り住むことになった美咲、婚約者とのすれ違いもあり美大時代の才能を生かして新たに人生を歩み始めるというサクセスストーリー。京都の独特な文化があってこその話しの展開でとても面白かった。

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    2024年07月01日