藤岡陽子のレビュー一覧

  • 森にあかりが灯るとき

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    介護にあたる介護士、介護される方に光をあてた作品であり、重いテーマの中でも温かい読後感で終われたのがよい。先日、おばを亡くしたばかりで延命措置についても真剣に考えるきっかけになった。

    P99…溝内がいう、人生は上書きの連続であると。昨日、嫌なことがあっても今日、いいことがあれば人生は良いものだと思える。
    P108…働いている自分たちが楽しくなければ、介護される利用者も不幸だと。大切なことは介護士達の環境を改善すること。
    P270…福見さんは、なんのために働いているのか。

    この本は、介護に携わる方の現実を語ってくれていると同時に、続けている方たちは最後の砦としてふんばっていることがよくわかる

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    2025年12月23日
  • 森にあかりが灯るとき

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    介護の現場が、介護士や看護師、医師、施設長といった複数の視点から描かれ、現場が抱える課題が自然と伝わってくる。読みながら、遠くに住む父の介護を支えてくれているスタッフの方々のことを思い、あらためて感謝の気持ちが湧いた。
    物語は、誰もがいつか向き合うことになる終末期のあり方にも触れていく。延命を最優先とする介護ではなく、最期まで人間らしく生き、死を迎えることの大切さを考えさせられた。現実には簡単ではないのかもしれないけれど、それでも目を背けずに考え続けたいテーマだと思う。心に静かに残る一冊だった。

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    2025年12月22日
  • 手のひらの音符

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    再読。
    裕福とは言えない生活、ヤングケアラー、いじめなど逆境に負けず前を向き必死に生きて、自分の居場所を掴み取っている姿に感動しました。人生に少しだけ希望を持てるような気がします。
    信也の水樹を思う気持ちにもこころが苦しくなりました。サドルをわざと外して水樹を励ましていたと知った時はやられました。「ミは水樹のミ」ってすごく愛おしい歌詞ですね。
    手のひらの音符というタイトルが心に沁みます。

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    2025年12月16日
  • いつまでも白い羽根

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    ネタバレ

    日々色々な葛藤と戦いながら、自分の思いを貫き、仲間や友達を思う主人公らの、強く真っ直ぐな姿に心打たれた。

    看護学生の大変な実態を、実際に経験された著者から学べたと思う。

    生と死と常に隣り合わせの医療現場では、マニュアルはなく試行錯誤の世界だと思う

    そんな中でも、自分の信じたことを信じ続けたいと思ったし、自分が見たことだけ信じたいと思った。

    仲が良かった千夏、遠野さん、佐伯さんらと一緒に卒業できなかったことが悔やしいけど、それぞれ自分が選んだ道だから応援したいと思った

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    2025年12月15日
  • 森にあかりが灯るとき

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    介護現場のリアルが描かれた作品。
    自分自身も介護ではないが福祉業界で勤めているため刺さる部分もありつつ、介護の現状を重く受け止めた。

    もう一つのテーマが「死生観」。
    「延命至上主義」を掲げる介護施設と「その人らしい"死"」を叶えてあげたい1人の医師。
    確かに自分も死ぬ間際になった時、苦しみながら医療で延命されるくらいならスッと逝かせてもらう方が有難いな…と思った。

    これからの介護業界・福祉業界に幸あれ。

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    2025年11月30日
  • リラの花咲くけものみち

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    未来屋大賞から。歴はまだ浅いけど、これまでの受賞作を見る限り、よほどハズレはなさそうだな、と。初めて触れる作者の手になる本作だけど、個人的な水準はまずクリア。獣医学部が舞台ってことで、当然のごと思い浮かぶのは、”銀の匙”とか”ラストカルテ”あたり。ギャグ要素はほぼないから、感触が近いのは後者か。どちらも好きな漫画だし、獣医のお仕事にも興味あるし、つまらなくなる要素は見当たらず。学園生活にあまり重きは置かれておらず、実習シーンがメイン。なので人間関係より仕事の内容の描写が深い。いわゆるお仕事小説ですな。

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    2025年11月17日
  • 海とジイ

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    人は強くないから、悪い意味での衝撃を受けると心が壊れてしまうことがある。でも逆に何かのきっかけでいつでも前を向くことはできる。
    酸いも甘いも経験してきたジイ達の人間としての懐の深さ、経験に裏付けされた言葉だから前を向くきっかけになったのだと思います。
    何を残すか。自分には何ができるのだろうか。一日を限界まで生きるなんて中々言えない。
    解説はなるほどと思いました。

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    2025年11月16日
  • 空にピース

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    面白かった。
    サスペンス要素がうまく融合しながらもひたむきな主人公と子供たちの葛藤と成長が良く描かれていた。
    確かに考えると学校って、いくらでも事件やトラブルが起こり得る環境だよなぁ。
    教育現場の過酷な実情を垣間見れた気がする。

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    2025年11月16日
  • リラの花咲くけものみち

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    頼りなかった聡里が、獣医師を目指して大学生活を送りながら努力し、たくましくなっていく。
    夢を叶え、誰かの目標になるまでになり、良かったね、頑張ったねと涙が止まらなかった。

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    2025年11月13日
  • 跳べ、暁!

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    藤岡さんの教育系、頑張る子供たちの話ですが、中学生日記ではなくて、大人の格差社会と競争社会とか、親子、友人といった人間関係が縮図のように描かれ、バスケ部の話も面白く、もう一気に読んでしまいました。

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    2025年11月12日
  • 森にあかりが灯るとき

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    介護施設での話。自分も介護業界に携わっているので、すんなりと内容が頭に入ってきた。

    知らない知識も得られて良かった↓↓↓。
    下顎呼吸が始まると、酸素が少なくなり、二酸化炭素濃度が上がる。そうすると、脳内麻薬のエンドルフィンが分泌され、苦痛が和らぐ。下顎呼吸が始まると、見ている人は苦しそうだと思い、心配する。しかし、この状態の時に、酸素を吸引させると、エンドルフィンの分泌が無くなり、苦痛を味わうことになるため、酸素吸入は行わないほうがいい。

    介護施設では入所者の介護にあたる身体的な大変さと、排泄介護の匂いや入所者からの心無い言葉などによる精神的苦痛がある。また、入所者の家族から訴えられたり、

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    2025年10月31日
  • 空にピース

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    教育現場のリアルな実態に衝撃を受けた。

    新米教師の奮闘ぶりを描いたハートフルな物語だと思ったが、知らなかった、知ろうとしてこなかった教育現場の実態を、まざまざと思い知らされた。

    4月に水柄小学校に着任したばかりの主人公「ひかり」の受け持つ6年2組には、大きな問題を抱えた生徒が大勢いる。どんな時も生徒一人一人に寄り添い、生徒の目線で動くひかり。

    そんな彼女は同僚から時に疎まれ、上司からは厳しく叱責を受け、保護者からの理解も得られない。
    それでも強い信念を持ち、心が折れそうになりながらも、自らを叱咤し、辿り着いた先にみえた光とは・・・
    物語全体を包むミステリー要素も効果的で、どんどんのめり込

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    2025年10月28日
  • 森にあかりが灯るとき

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    介護現場の様子がかなりリアルに描かれている。ICTが導入されれば、介護は格段に楽になるが実際に最先端の技術を取り入れられる施設はほんの一握りだ。待遇も良くないし、給料も安い、たまにしか面会に来ない家族が文句を言うこともざらにある。しかし、介護は誰にでもできる簡単な仕事ではない。超高齢化社会の日本で、必要とされる専門職としてもっと地位が向上するべきである。

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    2025年10月26日
  • わたしの名店

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    食べることは生きること。
    思い出の味やお店から今は亡き人を偲んだり、
    ただただ好きな食べ物への愛があったり。
    様々な作家による名店にちなんだエッセイ集。
    隙間時間にピッタリ、お腹が空くこと間違いなし!

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    2025年10月20日
  • 森にあかりが灯るとき

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    小説ですが、現実です。
    心意気に期待したいけれど、心意気だけではどうにもならない部分もある現実に、祈るような気持ちになります。

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    2025年10月19日
  • いつまでも白い羽根

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    看護学校の学生の青春物語かと思ったが、もっと過酷な看護の世界や、真っ直ぐに生きていくには時に残酷で理不尽な社会が描かれており、読み終えてやりきれない気持ちになる。
    唯一明るい気持ちになるのは、ヒロイン瑠美の看護学校の親友である千夏が登場した時である。
    千夏の明るくて大らかで優しい人柄が物語に光を差し込んでくれる。
    登場人物たちの決して交わらない一方通行の恋心も、繊細で切なく描かれている。
    何よりも尊いのは、彼女たちのまっすぐな心が不当に曲げられることを許すことができないこと、間違っていないのに間違ったと修正できない生き方。
    社会の中で大人たちは心がすり減って行くが、何色にも染められていない若物

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    2025年10月19日
  • 森にあかりが灯るとき

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    介護問題を真正面から描ききった作品。人生とは、生とは、死とは?主人公の星矢と共に読み手にも深く考えさせられる。お笑いコンビの相方である大尊、過去に縛られて生きる施設長の福見、ALSの父を介護し看取った葉山、それぞれ事情を抱えた入居者達、などが星矢の人生観を変えていく。

    人生は上書きだ。
    辛いことがあっても翌日良いことがあれば、「良い人生だ」と思える。
    人の最期も、そうなんじゃないか?
    失敗もある、
    納得のいかないこともある、
    不条理、妬み、回り道、
    いろいろあっても、
    いいじゃないか。
    上書きなんだから。
    最後に笑えれば。

    星矢は様々な経験を通じて
    自分らしく
    自分の足で
    自分の道をのっし

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    2025年10月14日
  • きのうのオレンジ

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    じんわりと心が動いていくような小説だった。周りの人たちに支えられながら遼賀が闘病していく様子は自分の人生を振り返ってまた生きていく時にあたたかいエールを送ってくれるような気がした。

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    2025年10月12日
  • 森にあかりが灯るとき

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    介護現場で働いてるからこそ、共感できる部分も多く、問題は山積みで、諦めている部分が私はあったけど、変える努力も大切だと思った作品。

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    2025年10月11日
  • いつまでも白い羽根

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    ネタバレ

    木崎瑠美
    大学受験に失敗し、看護学校に進学する。看護師になりたいという願望は特にない。卒業式では卒業生を代表で答辞を読んだ。

    平野亜矢
    二年の夏まで一緒にアーチェリー部に所属していた。

    山田千夏
    瑠美と同じ看護学校の同級生。瑠美と同じ班。父は自衛官。父と三歳下の妹と三人で暮らしている。看護記録の訂正を先生に言われたが拒否し、看護学校を退学する。

    佐伯典子
    瑠美と同じ看護学校の同級生。瑠美と同じ班。三十代半ば。離婚して看護学校を退学し、旧姓の須賀典子で出直す。

    遠野藤香
    瑠美と同じ看護学校の同級生。瑠美と同じ班。人を圧するほどの美貌。ひとつ違いの妹が十二歳の時に手術ミスで死んだ。病院側を

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    2025年10月06日