藤岡陽子のレビュー一覧

  • 手のひらの音符

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    出会いは鮮明に覚えているのに、別れはいつの間にかで後から気付く。
    人と会ってその時が最後なんて考えもしない。
    世の中はそんな別れが多くて、むしろお互い最後だとわかる別れはほんのひと握りだと感じた。
    最後がいつ来るかわからないからこそ、人との出会いや家族、友人を大切にしたいと思った。

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    2025年10月05日
  • メイド・イン京都

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    京都を舞台にした読み応えのある一冊。
    主人公の美咲が服作りに没頭するところは、私もハンドメイドするのが好きなのでとても共感できた。
    人生色々。上手くいくことばかりじゃない。でも必ず前向きになれるのが藤岡陽子さんらしい。

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    2025年09月30日
  • わたしの名店

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    総勢28名による「名店」にまつわるエッセイ集。1編が短くて、するすると読めた。
    宇垣美里さんの文章を初めて読みましたが、リズム感が良くて好きかも。
    美村さんの文で「人の感情を再現する役者の仕事柄か、…お客様の表情を拝見すると、そこが美味しいかどうか大体推し量ることができる。…お客様から安心感と笑顔が溢れている店は、ほぼ間違いない。」というのは面白いなと思った。
    28名がそれぞれの視点から語るのを読むうちに、周りの人にも、名店とそのエピソードを聞いてみたくなる1冊でした!

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    2025年09月28日
  • 海とジイ

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    美しい夕日に彩られた浜辺に座ったジイ。隣には何かを指差す少年。思わず波の音が聞こえてくる感じがする素敵な装画です。

    この本は三話のオムニバスでした。三人のジイ(おじいさん)の大切な人へのメッセージが書かれていました。

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    【海神 わだつみ】
    いじめで不登校になった優生は、母親と妹と共に、瀬戸内海の塩飽諸島に住む曾祖父の清じいを訪ねます。大歓迎され、父親の子どもの頃の話などをしてもらいます。実は病で体力の限界だった清じい。その清じいの気持ちは、しっかりと優生に届いていました。30ページの

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    2025年09月24日
  • 森にあかりが灯るとき

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    『森にあかりが灯るとき』
    介護をテーマにした藤岡陽子さんの小説。藤岡さんの魅力は読後感のよさ。でも、そこに登場する人物はリアルだ。医療現場も報道現場もそしてこの介護施設現場も。
    お笑い芸人を挫折し、特別養護老人ホームで働く星矢の眼を通して、介護施設の人間模様が描かれる。星矢自身も、努力が報われない現場に心が折れかかっている。介護のプロなのだから100点でなければいけない、24時間ミスなく過ごさなければとみんな疲弊している。
    長年介護の現場で奮闘している介護士と施設担当医師葉山。そして思ったことをストレートに話す星矢が延命治療をめぐって対立する場面は重く迫る。

    『命は大切と言いますが、
    それは

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    2025年09月24日
  • わたしの名店

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    美味しそうだし 雰囲気が素敵なお店ばかりでぜーんぶ行ってみたくなった。
    こんなに素敵なお店を見つけた方たちの生活も素敵!

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    2025年09月23日
  • 森にあかりが灯るとき

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    溝内星矢は島田太尊とお笑いコンビを組んでいたが、売れることなく、30歳前に諦めて事務所をやめ、大学で学んだ介護職についた。勤務する「森あかり」はユニット型特別養護老人ホーム。全て個室。夜勤では1人20室担当する。初めての独り立ち夜勤の時、呼吸のためのチューブが切られるという事件起こり、施設長から犯人と疑われる。それ以外にも心折れるような事が続く。星矢は辛いことあっても、基本的に介護の仕事を嫌いだとはおもっていない。なのに、辞めたくなるような、今の介護の現場を取り巻く状況が森あかりの入居者や職員の目線から明かされていく。
    普通なら暗くて読みたくなくなるようなテーマなのに、重い気持ちに陥りすぎるこ

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    2025年09月22日
  • リラの花咲くけものみち

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    章ごとにサクサクと話が進んでいくので、それがいいような、合間にどうなっていたのかが気になるような、、、
    さとりが多くの支えに出会えてよかった!!

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    2025年09月19日
  • 森にあかりが灯るとき

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    「いい話」は嘘くさくて鼻白らむことが多い。自分のリアルに近い話は特に。
    その点、藤岡さんの作品は「いい話」だけど嘘っぱちがなくて私の心にストレートに響く。
    著者が医療の現場に身を置いているからこそのホンモノは、登場人物たちに「本当の言葉」を吐き出させる。そして描き方もとても丁寧で優しい。
    いつも読後に「私に良い読書時間をありがとう」と言いたくなるんだよなぁ

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    2025年09月17日
  • トライアウト

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    題名から 泣ける野球の話し と想像し、また、別の作品の[リラの花咲くけものみち]がとても良かったので、どんな作品かとても楽しみにしてました。
    野球で泣く準備をしてたので、ちょっと想像と違いました。(私の勝手な期待ですが。。)

    でも藤岡さんらしい人の葛藤や困難を乗り越えて成長する様がいいですね。

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    2025年09月11日
  • 森にあかりが灯るとき

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     『あなたは自分の妻を、自宅で介護できますか?
     自分自身なにもできなくなったら、自分の妻や子どもに介護をさせますか?
    ここまで介護職員を責め立てるのなら、もう二度と、自分の家族やあなた自身が施設に入ることはないですよねーーー。』

     この『森にあかりが灯るとき』には、厳しい言葉が次々と飛び出してくる。 
     胸の鼓動が聴こえるほどの苦しみ哀しみを感じるが、特別養護老人ホーム「森あかり」を舞台に、繰り広げられるこの介護の物語は、リアルな日常なのだろう。

     わたし自身は、何も知らない素人だか、素人は素人なりに、介護・これからの日本について考えることは大事と強く想った。

     藤岡陽子さんらしいラス

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    2025年09月09日
  • 海とジイ

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    3つのオムニバス短編。瀬戸内の2つの島に住む3人のジイの話し。
    ①学校で虐められてトイレにも学校にも行けなくなった少年。トイレも我慢して辿り着いた島にいた祖父のジイ。最後の力を振り絞ったジイが孫と約束した約束が感動的だった。
    ②大学病院を策略で追われた医師の突然の閉院決定。残された看護師は医師を追って島まで駆けつける。医師の恩師のジイを助けるための代診が切ない。
    ③怪我で挫折した高校生が消息が不明となっているジイを突然訪ねる。先の不安もあり、ジイから聞かされる青春時代。立ち直りそうな孫にエールを送りたい。

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    2025年09月03日
  • きのうのオレンジ

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    ネタバレ


    やっぱり悲しくて。
    所々読むのが辛かった。

    遼賀は生きたかっただろうと。
    誰よりも優しくて誠実だった遼賀。
    周りの人もみんな優しくて、だからこそ辛くて。
    そして、どんどん迫り来る病の恐ろしさも感じた。

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    2025年08月30日
  • 海とジイ

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    瀬戸内の島が舞台三つの短編集はちょっとだけ繋がってたり。不登校になってしまったひ孫に大事なメッセージを伝える95才のジイ。東京のクリニックを閉めて島の先輩診療所を手伝いに来た医師のジイ。ある約束を果たすため石の私設博物館館長を務めるジイ。瀬戸内の美しい景色が目に浮かびます。

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    2025年08月20日
  • おしょりん

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    明治時代の福井、眼鏡作りで産業化をめざす。努力と商才で着実に事業を発展させていく前向きな物語。藤岡さんの作品は、何かを失ったり辛い時間をカットしたり、通常は引き算の美が多いのですが、本作は足し算。

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    2025年08月17日
  • きのうのオレンジ

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    ネタバレ

    これといった特技がなく、また自分をそっちのけに他人のことを考えてしまう遼賀に自分を重ねてしまった。遼賀ほど清らかな心は持ち合わせていないけれど…。
    病気や命、生死をテーマとするストーリーは涙なしには読めない…遼賀も、遼賀を支える家族、友人、職場のアルバイトも暖かい人ばかりでそれぞれの視点で書かれていることもあって余計に。
    生まれてきてよかった、なんて最期に思えたらそれ以上のことはない。自分らしさを大切に毎日を生きていけたらそう思えるようになるのかな。

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    2025年08月11日
  • 晴れたらいいね

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    日赤から戦地へ派遣された従軍看護婦の物語。
    看護婦目線で戦争について少し知ることができたように思います。

    終戦間近のフィリピン。
    様々な地域で負傷兵の救護活動(包帯の洗濯、隔離病棟での世話、死んだ兵士の遺品整理、防空壕へ患者の移送、食料探しなど)している姿に心が痛くなりました。

    生きている時代が違うだけで、なぜここまで苦しまないといけないんだ、何のために戦っているのか、国のために?ふざけんな…静かな怒りみたいな感情が溢れてきました。亡くなった兵士や看護婦さん達、その家族に想像を絶する悲しみや辛さを負わせてまで国が得たかったものは何なんだろうか。。

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    2025年08月12日
  • きのうのオレンジ

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    いい小説だった。
    闘病生活というほどではないが、30代半ばで癌を患いそれからの生活模様が描かれ、家族の暖かさが伝わってくる。
    しんどい描写などはないので、暖かい気持ちになりたい人におすすめ。

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    2025年08月02日
  • いつまでも白い羽根

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    看護学生ってこんなに大変なのか。
    看護師の皆さんはこれを乗り越えてきたんだな。

    「常識というのはその場にいる人間で作られるの。だから常識が正しいことだとは、限らない。」
    わかる。医療の現場に限ったことではない。おかしいと思ったら声を上げることができる人は貴重だ。そこにずっといると慣れちゃうから。

    それにしてもそんなにみんな辞める?と思ってしまった。看護学校ってそうなの?
    でも登場人物みんなに魅力がある。それぞれの選択を応援したい。
    個人的には佐伯さんが一番好き。空港での場面、よかったな。

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    2025年07月27日
  • きのうのオレンジ

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    33歳でがんになってしまった笹本遼賀のお話。
    2章以降、遼賀の母、同級生の看護師、弟視点の物語で、遼賀への想いが伝わってきてずっと泣きながら読んでいた。
    みんなの視点からの物語を読んでいて、遼賀の周りにあったかい人が多いのは、遼賀があったかい人だからなんだなとわかる。

    病気のショックに戦いながらも、過去の体験から覚悟を決めた遼賀の姿に、
    生きようと進んだ経験が、未来の自分の背中を押してくれるんだなと感じた。
    頑張ろうってなった。

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    2025年07月22日