ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
デザイナーの水樹は、自社が服飾業から撤退することを知らされる。45歳独身、何より愛してきた仕事なのに……。途方に暮れる水樹のもとに中高の同級生・憲吾から、恩師の入院を知らせる電話が。お見舞いへと帰省する最中、懐かしい記憶が甦る。幼馴染の三兄弟、とりわけ、思い合っていた信也のこと。〈あの頃〉が、水樹に新たな力を与えてくれる――。人生に迷うすべての人に贈る物語!
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
樹木に比べれば人の人生なんて短い。 「いまこの瞬間にある本当の心を大切にしなければ、なんのために生きているのかわからなくなってしまう」 本当の心を大切にして、それが叶わなくても後悔はしない。 水樹と信也はやむを得ない事情で遠回りしたが、いつまでも自分の中の真実を大切にしていた。そして家族を護り続けた...続きを読む。それだけにクライマックスが嬉しい。水樹が旧友との再会で、自分のやりたいことを投げ出さなかったことも嬉しい。 人はこれが最後の別れになると気付かずに出会いと別れを繰り返す。 ずっとこの時間が続くという錯覚を取り払って生活しなくては。そんな思いが強まった。
最初から最後まで、しみじみと泣けます。大人になっても、昔好きだった人を思い続ける物語。家族を愛し、他人を受け入れる大切さを説く。藤岡さんが描く、受容性のある京都もまた魅力。素晴らしい小説です。
藤岡陽子さんの作品はじわじわと読み手の心を揺さぶっていく力があると思う。何気ない登場人物のことばだったり置かれている状況に共感を覚えて所々懐かしさを感じる。
泣きそうになった〜。感動ポイントを簡潔に書こうとするとチープになってしまいそうだからあえて書かないけど本当に良かった。
藤岡陽子さん、最近ちょこちょこと読んでいましたが、とても好きです。 服飾系産業の未来だったり、団地の付き合いだったり、発達障害とその兄弟についてだったり、色んな要素が入っているけどスッキリしていて、なんとなくずっと色の濃い青春の香りがするようなお話。 親がそこまで子どもに時間をかけられない家庭の...続きを読む方が兄弟仲は良い気がする。 "ミは水樹のミ"なんて、誰かの支えになれるような人生、憧れる。
大好きな藤岡陽子さんの大好きな作品。時々、読み返したくなる。 決して明るいストーリーではないのに、いつもとても心に響き、励まされ、温かい気持ちになる。そして、自分の生き方と未来を考えさせられる。
「人にはそれぞれの闘い方がある」って 良い言葉だなぁ。 ただの綺麗ごとではなく 真摯に生きるって大事だし そう信じたい。
藤岡陽子さんの作品を読んだのは、本書『手のひらの音符』が初めてですが、大好きな作家さんとなりました。 これからも、藤岡さんの作品を読み進めることは間違いありません。 そう思わせるほど、本書はただ面白いだけではなく(読み始めてから、ほぼノンストップで読み終えました)、共感できることや深く感銘を受け...続きを読むること、更に、考えさせられることが丁寧に描かれており、とても心に残る作品でした。 物語としては、主人公の水樹と信也(同じ団地に住む幼馴染で、保育園から高校まで同じ)の関係が主ですが、それぞれの家族や同級生、高校の恩師も含めた様々な出来事が、仕事上の悩みを抱えている45歳になった現在の水樹の視点から、過去に遡って展開されていきます。 とりわけ、「粋」という表現がピッタリな信也(の生き方)と、そんな信也を、(高校卒業から27年間音信不通であったにも関わらず)ずっと想っていた水樹には心打たれ、二人に幸あれと願わない読者はいないでしょう。 *ドは努力のド、レは練習のレ、ミは水樹のミ という信也が作った歌詞がまたいいですね! 信也の水樹への想いが溢れていますし、 『手のひらの音符』というタイトルが響きます。 最後に、本書の解説が、残念ながら昨年鬼籍に入られた「北上次郎」さんであったことは予期せぬ喜びでした。 また、その中で、本書が藤岡さんのベスト(2016年7月時点)であると書かれていたことは、我が意を得たりでした。
図書室で見つけ何気なく手に取った本。回想シーンで共感できるところもあれば、物語自体が最終的などう行き着くのか楽しみな気持ちもあり、最後まで一気に読み進められた。家族、恋愛、仕事、進路に悩み奮闘する人たちに読んでほしい作品です。
なぜ今まで自分のアンテナに藤岡陽子は引っかかってこなかったのか?そのことを真剣に反省したくなるほどの筆力だった。圧倒的だ。 真実は常に更新され、本当の善も悪も単純ではない。 娘の進路変更に伴う母の思いは涙腺が決壊した。そして、登場人物が一筋縄では括れず、唸らせられる。 服飾業界を巡って、理想と...続きを読む現実、諦めと情熱の葛藤の描き方も見事だ。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
手のひらの音符
新刊情報をお知らせします。
藤岡陽子
フォロー機能について
「新潮文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
きのうのオレンジ
金の角持つ子どもたち
いつまでも白い羽根
海とジイ
おしょりん
この世界で君に逢いたい
空にピース
跳べ、暁!
「藤岡陽子」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲手のひらの音符 ページトップヘ