藤岡陽子のレビュー一覧

  • リラの花咲くけものみち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    佳代ちゃんからのおススメ。一気に読んだ。動物は運命に従って生きるしかないから。ほんとだね。ヒトみたいに選択できない。どうかみんな幸せであってほしい。

    0
    2025年08月05日
  • きのうのオレンジ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    突然がんと言われた主人公が、昔の記憶や思いを大事にしながら生きていく点が良かったです。

    個人的にも入院経験があり、登山経験もあるので感情移入しやすかったです。

    0
    2025年07月28日
  • 手のひらの音符

    Posted by ブクログ

    昭和の時代、京都の団地で育った幼なじみたちの人生。
    貧しくても淡々とそれを受け止めて生きている。
    夢なんて考えたこともない。生きるのに精いっぱいだから…

    でも、誰かが気づいてくれたら。背中を押してくれたら。話を聞いてくれたら。そこからの人生は全然違うものになる可能性がある。そんな誰かに出会えるかどうかが運命の分かれ道なのだろう。

    登場人物がみな、苦しい現実の中でも前を向いて進もうとする姿に感動した。良い本に出会えてよかった。

    0
    2025年07月27日
  • きのうのオレンジ

    Posted by ブクログ

    笹本遼賀は33歳、独身で

    都内のレストランで働き、まじめに生きてきた。

    なのに、胃の不調で受けた検査で、がんと診断される。



    懸命に生きようとする遼賀と

    彼を支えようとする家族のあたたかさに

    前半から涙が止まらなかった。



    10年前に母をがんで亡くしているので

    なんとなく、思いが重なってしまって

    心に響いたのかも。。。





    この作家さんの本は3冊目で

    友人に勧められるまで、知らない作家さんだったけれど

    私好みで読みやすいので、

    別の作品も、もっと読みたいって思っちゃう。

    0
    2025年07月26日
  • 森にあかりが灯るとき

    Posted by ブクログ

    お笑い芸人コンビ『ラビットパニック』として活動していたものの、夢をあきらめて特別養護老人ホームに就職した新人介護士・溝内星矢。

    ALSの父の介護を経験し、延命至上主義の看取りに疑問を抱く医師・葉山彩子。

    ふたりの勤務する施設「森あかり」の施設長で、過去に利用者遺族から訴訟を起こされた経験を持つ福見節子。

    日々の介護業務、次々に起こるトラブル、プライベートでの悩み…物語の中で語られる、入所者の思いや、介護職の困難、問題提起するだけで何もしない行政、などなど。

    生きること、死ぬことを描いてきた藤岡陽子さん。当然、死の手前にある介護も、もちろん避けられないテーマな訳です。

    ひとつひとつの物

    0
    2025年07月21日
  • リラの花咲くけものみち

    Posted by ブクログ

    生きることが、素敵に思えた作品だった。読み始めると、引き込まれてしまい、充実した時間を過ごすことが出来た。

    0
    2025年07月21日
  • 金の角持つ子どもたち

    Posted by ブクログ

    中学受験を1年で決心して邁進する俊介くんの姿がとても胸を打った。自分で決断し、困難に立ち向かっていく様子と加地先生との熱いやりとりは涙が溢れた。結果は出るに越したことないけれど、努力の成果は今後の人生の糧となるって実感できる人生を歩んでほしいと思ってしまう。親目線で終始読んでいたような気がする。
    美音ちゃんの物語も読んでみたい。音のない世界で生きるのは彼女にとって生まれてからずっとなのだろうけど、努力の度合いが違うのだろうなぁ。

    0
    2025年07月21日
  • いつまでも白い羽根

    Posted by ブクログ

    千夏もやめないでよかったし、実習で別の患者ならとかせんのない想いがあるし、初日止めるはずの瑠美が主席卒業して世渡り上手な遠野が止めるし亡くなったし、藤岡陽子さんの本はホントたくさん過ぎる詰まった中身、お父さんの鬱病の心情まで書いてるので、看護学生の体験から病院に患者に書かれてるが体験談からリアル感が抜群。遠野との距離感に千夏との距離感に書くのが上手ですね、留学や経験が積み重ねなんだろうな、海とジイで出会ったがホント読めて良かった

    0
    2025年07月19日
  • 晴れたらいいね

    Posted by ブクログ

    __あらすじ__
    夜勤中に地震に見舞われ意識を失った看護師の紗穂。気がつくとそこは1944年のマニラで、さっきまで病室にいた老女の若き日の姿になっていた!困惑を抱えたまま、従軍看護師として戦争に巻き込まれる紗穂。それでも、持ち前の明るさで数々の理不尽に抗いながら、過酷な日々を駆け抜けていく。反戦の意思と、命を背負った女たちのかけがえのない青春が紡ぐ圧倒的感動作。

    再読だが、この本を初めて読んだ後、映画が放送されることになり、あまりドラマの見ない自分だか、文庫本に感化されドラマを見た。
    当たり前だが、ドラマも原作と違った面白みがあり、とても興味深かった。
    戦争は「国」で戦うものであり、いざとな

    0
    2025年07月13日
  • きのうのオレンジ

    Posted by ブクログ

    こんなに号泣する作品は、そうないと思う。
    でもそれは、ただ闘病ものだというだけではなくて、笹本遼賀という青年が真摯に自分の生命に向き合う姿と、彼を支える家族や周りの人達に心が震えたから。

    間違いなく、自分的に今年のBEST3に入る作品。

    0
    2025年06月29日
  • きのうのオレンジ

    Posted by ブクログ

    33歳。突出した功績は無くとも真面目に生きてきた笹本遼賀は、胃の不調で受けた検査の結果、がんであると宣告される。

    主人公・遼賀の出身地や年齢、上京してからの境遇が自分自身と近似しており、自己投影してしまった部分もあって久しぶりに泣いた作品。
    情景描写が秀逸且つ、死に向かって生きる人間とそれを支える人たちの心理描写が丁寧な文章で語られていく。

    読み終わって、本を閉じて表紙を眺めていると、その美しさと儚さにまた泣けてしまった。

    0
    2025年06月28日
  • 森にあかりが灯るとき

    Posted by ブクログ

    新しいこと(ロボットやAI)に積極的な若い世代にエールを送ってくれる良本。星矢は芸人を辞め正社員として介護施設で働くことにしたのがきっかけで彼女にフラれる。辞めたいと思うこともあるけど利用者さんからは慕われる存在になっていた。一時期、現場を離れ、ロボットの開発に携わった後に、また介護の仕事に戻ってきた。入居者にとって生きていくということは暗くて周りが見えにくい森の中を彷徨っているような日々、星矢のような誠実な介護スタッフが周りを照らしてくれる明かりのようだと言う。

    0
    2025年06月20日
  • 森にあかりが灯るとき

    Posted by ブクログ

    藤岡陽子さんの小説は大好きですが、この作品は特に多くの人に読んでいただきたいと思いました。

    特別養護老人ホーム「森あかり」に勤務する、お笑い芸人の夢に挫折し介護士として働き始めた溝内星矢、施設長の福見節子、常勤医の葉山彩子、非常勤看護師の古瀬好美。責任も重く過酷な重労働。そんな介護の世界で働く事を選んだ理由とは?

    その一方入所者も色々な思いを持ってその施設に入所して来ている。家族に迷惑をかけたくない、最後はここで穏やかに終わりたい…。そう思っていても状況により病院に入院させられ、気管切開や胃瘻など本人の望まない延命治療をされる事もある。

    私の母親も特養にお世話になっているのでとても身近な

    0
    2025年06月13日
  • きのうのオレンジ

    Posted by ブクログ

    最期までどう生き抜くか。
    周りからみたら、目立った功績や反対に悪いこともしていない、いわゆる平凡な人生なのかもしれない。それでも、丁寧に誠実にさまざまな物事に向き合ってきたからこそ、最期にひとが集まってくるんだろうなと思いました。
    描写が丁寧で情景が浮かびやすく読みやすかったです。

    0
    2025年06月09日
  • 海とジイ

    Posted by ブクログ

    3編のオムニバス形式(だということに3編目で気付く)オムニバスを読むことがあまりないので、繋がった時の感動も味わえた

    どの内容も書き始めから物語に引き込まれ、そして涙が止まらなかった…… 自分や自分の両親と重ねてしまうといろんな思いが込み上げた

    こんなに感情を揺さぶられた理由、それはあとがきのきむらゆういちさんの文章で腑に落ちた

    最初からあとがきまでまるっと心にしまっておきたくなるような物語、何度も読もう

    0
    2025年06月04日
  • この世界で君に逢いたい

    Posted by ブクログ

    綺麗なタイトルとは裏腹に
    読み進めると怖い言葉がちらほら現れる!
    あれ?この本ってホラーだっけ?と
    思わせるようなニュアンスが。
    今までの藤岡作品とちょっと違うけど面白い!
    もう寝ないと、と思いながらも
    眠い目を擦りながら先が気になり止まらない。
    お陰様で寝不足です。

    舞台は沖縄の与那国島と京都と東京。
    メインは与那国島 最西端の孤島。
    海や自然が綺麗なのはいうまでもなく、
    ご飯も美味しいそうだ。
    一度行ってみたいと思うが時間と先立つ物がない。
    だけど、怖い面も!
    昔話で人減らしをする儀式を行う場所、あの世とこの世の境の場所、死者が海へ旅立つ場所とかあったようだが怖くて近寄れそうにない。

    0
    2025年06月03日
  • 波風

    Posted by ブクログ

    藤岡さんの、初期の珠玉の短編7作品。夫婦、親子、友達など、どれも直球勝負の人と人の支え合いが心を打つ。これが藤岡作品の泣ける理由。時間の使い方も上手く、ミステリー要素も入って、読んで爽快です。

    0
    2025年05月27日
  • 満天のゴール

    Posted by ブクログ

    涼介があんんんまりにもカッコいいから…こんなイケメンな小学生これで終わりにさせるの勿体無いから…!!ぜひ続編待ってます!その時は三上先生が涼介の父親希望です。

    邪魔にならない程度の伏線と謎を、無医地域という過酷な現実に織り交ぜるのがめちゃうまいです。
    藤岡先生は現在も看護師としてご活躍と、本には書いてありましたが、ずっと現場にいるからこその臨場感が常に出せるのだろうなと思いました。

    0
    2025年05月26日
  • 跳べ、暁!

    Posted by ブクログ

    医療系の小説のイメージがあったので、まさか青春スポーツがくるとは・・・それも本格的なバスケの技術がたくさん出てきて試合の作戦も本気!14歳の暁は転校先にバスケ部がなかったのでクラスメイトと一緒に立ち上げるところから物語は始まる。友情を育み成長していく姿には涙が溢れて止まらなかった

    0
    2025年05月24日
  • 跳べ、暁!

    Posted by ブクログ

    1日で一気に読みました。今年読んだ中で今のところ一番感動しました。
    私は親目線で読んでいたけど、主人公と同世代の娘にもおすすめしたい。

    0
    2025年05月23日