藤岡陽子のレビュー一覧
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お笑い芸人コンビ『ラビットパニック』として活動していたものの、夢をあきらめて特別養護老人ホームに就職した新人介護士・溝内星矢。
ALSの父の介護を経験し、延命至上主義の看取りに疑問を抱く医師・葉山彩子。
ふたりの勤務する施設「森あかり」の施設長で、過去に利用者遺族から訴訟を起こされた経験を持つ福見節子。
日々の介護業務、次々に起こるトラブル、プライベートでの悩み…物語の中で語られる、入所者の思いや、介護職の困難、問題提起するだけで何もしない行政、などなど。
生きること、死ぬことを描いてきた藤岡陽子さん。当然、死の手前にある介護も、もちろん避けられないテーマな訳です。
ひとつひとつの物 -
Posted by ブクログ
__あらすじ__
夜勤中に地震に見舞われ意識を失った看護師の紗穂。気がつくとそこは1944年のマニラで、さっきまで病室にいた老女の若き日の姿になっていた!困惑を抱えたまま、従軍看護師として戦争に巻き込まれる紗穂。それでも、持ち前の明るさで数々の理不尽に抗いながら、過酷な日々を駆け抜けていく。反戦の意思と、命を背負った女たちのかけがえのない青春が紡ぐ圧倒的感動作。
再読だが、この本を初めて読んだ後、映画が放送されることになり、あまりドラマの見ない自分だか、文庫本に感化されドラマを見た。
当たり前だが、ドラマも原作と違った面白みがあり、とても興味深かった。
戦争は「国」で戦うものであり、いざとな -
Posted by ブクログ
藤岡陽子さんの小説は大好きですが、この作品は特に多くの人に読んでいただきたいと思いました。
特別養護老人ホーム「森あかり」に勤務する、お笑い芸人の夢に挫折し介護士として働き始めた溝内星矢、施設長の福見節子、常勤医の葉山彩子、非常勤看護師の古瀬好美。責任も重く過酷な重労働。そんな介護の世界で働く事を選んだ理由とは?
その一方入所者も色々な思いを持ってその施設に入所して来ている。家族に迷惑をかけたくない、最後はここで穏やかに終わりたい…。そう思っていても状況により病院に入院させられ、気管切開や胃瘻など本人の望まない延命治療をされる事もある。
私の母親も特養にお世話になっているのでとても身近な -
Posted by ブクログ
綺麗なタイトルとは裏腹に
読み進めると怖い言葉がちらほら現れる!
あれ?この本ってホラーだっけ?と
思わせるようなニュアンスが。
今までの藤岡作品とちょっと違うけど面白い!
もう寝ないと、と思いながらも
眠い目を擦りながら先が気になり止まらない。
お陰様で寝不足です。
舞台は沖縄の与那国島と京都と東京。
メインは与那国島 最西端の孤島。
海や自然が綺麗なのはいうまでもなく、
ご飯も美味しいそうだ。
一度行ってみたいと思うが時間と先立つ物がない。
だけど、怖い面も!
昔話で人減らしをする儀式を行う場所、あの世とこの世の境の場所、死者が海へ旅立つ場所とかあったようだが怖くて近寄れそうにない。
こ