藤岡陽子のレビュー一覧

  • リラの花咲くけものみち

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    獣医師を目指して北海道の大学に入学した聡里の成長を描いた物語である。
    聡里は母を亡くし、父の再婚相手に虐げられ、愛犬と部屋に閉じこもって12歳から3年間を過ごした。
    15歳の誕生日に訪ねてきた母方の祖母チドリが、その有様を見て驚き怒り、聡里は愛犬と一緒にチドリと暮らすことになる。
    その愛犬も病気で亡くし、高校の教師の勧めで獣医師になることを決意する。
    北海道の北農大学獣医学類の寮に入るところから話が始まる。

    獣医師とは、小動物から家畜の大動物まで、それもさまざまな形態を持った生命に携わる仕事である。
    聡里は最初に参加した臨床実習で、馬のお産に立ち会い、生まれてくることができなかった仔馬の凄惨

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    2025年11月17日
  • リラの花咲くけものみち

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    地元北海道が舞台の物語だと知人の方から紹介され、ずっと読んでみたかった一冊。
    大学生活6年間での聡里の目覚ましい成長に感動。見慣れた北海道の風景が鮮やかに浮かんでくるような描写、物語の伏線として出てくる花言葉や鳥の性質。美しい物語でした。獣医師の仕事をもっと知ってみたくなりました。

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    2025年11月17日
  • 海とジイ

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    何回も読み直したいと帯に書かれていて
    そのまま手に取りました。
    都会からいきなり瀬戸内海の海のシーンに
    切替わる場面はまるで映画のような感覚です。

    じいちゃんから、生き抜いてきた人からの
    言葉が心に沁みます、
    無くしたも、気が付かないかったものが等身大に迫ってとても読み終えた時に心地いい気持ちに
    なりました。

    心のビタミンになるような何度も読み直したい
    小説です、

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    2025年11月16日
  • リラの花咲くけものみち

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    随所に感情を動かす出来事が散りばめられ、
    目頭が熱くなる
    北海道の自然の魅力と獣医学の世界が垣間見える
    描かれている人物がどの人物も知っている人かのように魅力的
    特にチドリのどんな状況でも幸せを探す強さは、自分も見習おうと思った。

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    2025年11月09日
  • リラの花咲くけものみち

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    名作中の名作と呼んでも過言ではないと思う。
    星を5つどころか10でも20でも付けたい。
    主人公の聡里も愛すべき、そして応援したくなるキャラクターだが、その聡里をネグレストされていた家から引き取り、生活が苦しい中でも私立の大学に通わせ、いつも優しく見守っていた祖母のチドリのことが好きな読者は多いのではないだろうか。
    どんな不幸に見舞われても、その中から幸福を見つけ出す思考、小さな体でも大事なものを守る強さ。
    そんな彼女を尊敬し、見習いたいと思った。
    また、チドリという名前から連想できる千鳥足についても解説があり、とても勉強になった。
    きっとこの作品は、自分の中で長く一番好きな本と言える作品になっ

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    2025年11月03日
  • リラの花咲くけものみち

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    ネグレクトされ不登校になっていた少女がおばあちゃんや動物、北海道の大自然、周囲の人々に支えられて獣医師の道を目指す物語。
    私も看護学生、助産学生を経験してるので重なる部分も多く感情移入しながら読むことができました。獣医師ってとても尊い仕事だけど、責任が重く動物への愛だけでは苦しくなることも多いだろうなと思います。さとりの迷いながらも道を切り開いていく姿、周りの人に支えられて支えながら自分の居場所を見つけていく姿に勇気をもらいました。さとり本当に頑張ったね。一章一章の花言葉を調べながら読んでいくのも楽しかったです。チドリさんの大きな愛があったかくて、チドリさんのシーンで何度も泣きました。不幸の中

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    2025年11月03日
  • 金の角持つ子どもたち

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    ネタバレ

    受験という題材で縁がないし、あまり興味はなかったけれど、おススメしてくれた方がいたので、読んでみたら、手が止まらずに一気に読んでしまった。目頭を熱くしながら。
    あらすじにある通り”人は挑むことで自分を変えることができる”ということを、中学受験を通して描いていて、子どもの頑張る姿で、まわりの大人たちにも変化していく様もとても良かった。
    私は勉強ができなくても、好きなことに没頭できれば良いという環境だったけれど、好きなことをするにも、知恵や知識は必要だし、諦めないこと、やれば伸びること、自分の能力を知っていくことの体験は、とてつもない力になる。
    目標を達成するには、勉強が必要ないなんてことはないの

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    2025年10月17日
  • 満天のゴール

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    私は人生の終わりに満点のゴールを迎えられるのかそんなことを考えながら読んだ
    人生は長く途中、辛い時があるかもしれないだけど最後は自分が納得して満足して終えたい
    終末医療のあり方を改めて感じさせる小説でよかった

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    2025年10月14日
  • ホイッスル

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    ネタバレ

    面白くて一気読み
    私は聡子や香織のように最後は許せるだろうか…
    遺体引き取らないかも

    レミはどうなったのか?それなりの制裁がくだされてますように

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    2025年10月12日
  • 手のひらの音符

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    45歳。自分の来し方と行く先を
    見つめる。
    長年続けてきた服飾デザインの仕事が、突然事業閉鎖に。
    女子トークから始まり、軽い内容かと思いきや、主人公水樹の人生は幼少期から甘いものではなかった。

    幼い頃、貧しい団地生活の中、同じ団地に住む正浩、信也、悠人の3兄弟とは、家族同然に過ごしてきた。

    同級生の憲吾、恩師の遠子との再会をきっかけに、27年間の空白を経て、水樹は信也と再会する。信也のことが好きだという気持ちをしっかりと自覚して。
    その再会の場面は描かれず、読者にラストは委ねられる。

    結果がどうであれ、
    自分の過去、周りの人達の過去、
    今の自分、将来の自分、これだけしっかり
    深く理解でき

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    2025年10月09日
  • きのうのオレンジ

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    若くしてがんを告知されるところから話が始まる。病気との闘い、同僚や家族や同級生との関わりの中で自分の人生について見つめ直すことになる。悲しい話だけど、読んだ後には温かい気持ちになる一冊。

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    2025年10月04日
  • 森にあかりが灯るとき

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    話は淡々と進むのに、ページをめくる手を止められない不思議な感覚。
    ひとりひとりにそれぞれの物語がある。

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    2025年09月30日
  • 森にあかりが灯るとき

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    介護業界の光と闇が書かれていた
    高齢者になるとできることが減って人に頼らざらなくなる
    暗い森をずっと歩いてるだけどどこからか光が見えてくる
    それが介護の人たちというセリフは心に残った
    おばあちゃんのことを介護してくれて優しかったケアマネさんのことを思い出した

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    2025年09月30日
  • 手のひらの音符

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    子どもの頃の友達の家族のことって、どのくらい知っていただろう。ほとんど全く知らないのが普通じゃないだろうか。中学生になってから知り合った異性の同級生なら、なおさら。
    登場人物のそれぞれは、一見おしゃれな女子だったりイケメンだったりスポーツマンだったりするのだけど、それぞれが家族に何か背負っていて。
    正浩くん、ええ子すぎる…
    そして、小学生が自分たちと違う子を見つけた時のえげつなさ…
    高校生の恩師のありがたさ…
    いつも藤岡陽子さんの本の中に勇気付けられる言葉を拾うのだけど、
    ドッジボールでボールを受けられずに怯えるせいでいじめられる弟の悠人に正浩が言う台詞。ボールを受けなくていいから、相手を見な

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    2025年09月30日
  • 空にピース

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    ペンは剣より強い。
    私が読後、真っ先に思い浮かんだのがこのフレーズ。
    著者の知り合いの教員から聞いた話を元に、構成されたストーリーなのだと言う。誰かが書かないと、という著者の正義感なんだろうなぁ。私はそういうの嫌いじゃない。

    虐待されていたり、ネグレクトだったり、移民だったりで、小学校に通えないとか、どうにか通っても馴染めない子どもたちと、それをなんとか救おうとする若い教師。
    フィクションではあるけど、こういう家庭は確実にあるし、社会的に守られていない弱者がいるのだと知ることはとても重要だと思った。
    作中に出てくる児童の中で、印象に残っているのは文香だ。私の子どもの頃と重なる。

    子どもを育

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    2025年09月29日
  • 手のひらの音符

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    それぞれが苦しくても必死に前を向き進んでいくまたたまに立ち止まりそうになっても友達が助けてくれるそんな青春時代や大人になってからの苦悩などを丁寧に描いていて私もじんわり心があったかくなるような作品でした

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    2025年09月26日
  • 森にあかりが灯るとき

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    ネタバレ

    お笑い芸人を辞めて介護施設「森あかり」で働きだした溝内星也、心身ともに消耗する介護現場で必死に働く日々を過ごすある日、深夜の見回りで不可解な人影を見つけた、後、酸素吸入器のチューブを切断されて喘ぐ入居患者の部屋に入る。その後あらぬ疑いをかけられ、「必死の思いで働いても報われないどころか犯人扱いまでされてしまう」ことで気力が切れてしまい、職を辞することを決意する。

    過酷な介護現場の現状、すぐそこの未来でする側される側になっていくはずなのに目を背けている俺たち。本当に色々考えさせられた。

    する側の時は最大限の経緯を払って(勿論経費も)プロの手を借りつつ、できるだけ寄り添ってお世話になった人たち

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    2025年09月22日
  • きのうのオレンジ

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    読みながら、涙が止まらなくて困りました。
    命について、生と死について、生き方について、深く深く心に沁みてゆき、自然と出てきた、そんな涙でした。

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    2025年09月20日
  • きのうのオレンジ

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    主人公の遼賀は芯が強くて心根が優しい。その遼賀の優しさをよく理解する人たちに最後は支えられる。
    当たり前に家族であるのではなく、家族になる決意を持ってつながっているから、より感謝や絆が深いのかもしれない。
    母の燈子の章はとても切ない。
    自分が一番大変なとき、誰に電話するだろうと考えてしまいました。
    藤岡さんの作品なんか好きです、また読みたい。

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    2025年09月20日
  • 金の角持つ子どもたち

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    ネタバレ

    健気でひたむきな子どもたちの姿に心を打たれる小説。

    話の軸になる俊介はもちろん、妹の美音もハンデを抱えながら懸命に生きていて、あまりにも純粋ないい子達だった。どうかこういう子達が大人になっても幸せに暮らせる社会であってほしいと願う。

    お気に入りの登場人物はやはり加地先生。子どもたちに真摯に向き合う姿勢が素敵だし、罪悪感を秘めた弟との関係性も良かった。

    努力が実るとは限らないけど、努力は人を裏切らない。努力した先でどんな結果が待っていようと、努力した経験自体はその人を支える基盤になっていく。そんなことを改めて伝えてくれた作品だった。

    年齢関係なく、何かを頑張りたいと思ってる人にはいい刺激

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    2026年05月04日